2.突然、ハケンアニメ!を観る事に。
正直、あまり期待もしてなかったし、吉岡里帆が可愛いからいいかな、くらいの邪な考えもあったんだが…
けど、その邪は…確実に間違えてたね…マジで反省。
まず、「この映画での吉岡里帆は可愛くなかった」と記しておく。
過去に仕事で関わった「女子クリエイターの匂い」がしたってのもあるからかな……そんなイメージ。
まぁ、俺の場合「絶対に職場の女の子と恋愛はしない」って決めてるんで、余計に構えてしまってるのかも知れないけど…そういうのもあるのかな…どうやろ?
あ!誤解をしないで欲しいんだが、グラビアとかメディアに出てる吉岡里帆ちゃんってば、メェ―――ッチャ可愛いよ、間違いなく!
ただ、画像なんかじゃ、あれ程に可愛くてセクスィなのに、この映画では見事に「業界の女性」を演じ切ってるのに焦ったという意味。
困難の中で人と関わり、仕事を覚える度に、彼女の仕草が好印象になってくるとか、そういう描写が好印象だったと付け加えておく。
そして、これで「吉岡里帆の目指してる女優としての方向性」が確りと伝わったし、楽しみになってきた。
ともあれ、原作は読んでないけど、この映画に関しては「よく出来ていた」と評価させて欲しい。
作品的に、かなり作り手のパワーが感じれたし、細かい所でのツッコミは沢山あるけど……まぁ、そこは(敢えて)置いておこう。
設定的には、2つの制作会社が創るアニメは「長期やってたバラエティー」を終わらせて、局の新機軸として始めるアニメ。
一方は伝説のクリエイターの作るアニメ…それに対抗する形で、吉岡里帆演じる「斎藤瞳(ディレクター)」の制作アニメが、真っ向から視聴率を競い合いながら…言わば、アニメで覇権を競う。
それが、タイトル通りの「ハケンアニメ!」って訳なんだね。
制作クリエイターの(裏で人を小バカにする)陰口、上へのイヤミや文句、逃げ癖など……それで苦悩する斎藤瞳Dを見てて…何か凄ぇ嫌ぁーな、モノを思い出したが……やっぱり、「(制作時には何度か来る)やらなきゃいけない時」で作り手の爆発力…そんなレッドゾーンを超える姿勢を見ると、胸が熱い。
そこは、紛れもなく俺の好きなクリエイターの世界だったし、想起しながらも胸に強く突き刺さって…ただワクワクさせて貰った。
ちなみに、2つの会社が作ってるアニメが、それぞれ本当に観たい!と思えるくらいに出来が良かったと思う。
まぁ、「TVじゃ、そのクオリティーは無理やろ!」ってツッコミは置いておいて…いや、これ作るの…結構金が掛かったんだろうなー、なんて考えながら。
そういや、想い出すのは…
同じように原作は読んでないけど「映像研には手を出すな!」もかなりハートに響いたなぁー……アレの場合、活動のターンは「クリエイターになろうとする直前」だったけど。
人生には…「金などの財産」「コネクション」「派閥」みたいな柵や、素直に動けないままに縛られる箇所も多かったりするけど、やっぱり基本は「モノ創りに対してのリスペクト」なんだな、と(今更ながらに)思うんだ。
俺は過去、(名前は出せないけど)デジタルコンテンツの支援をする団体に出向してた時期もあり、そこでの行動は…予め立てたスケジュールや予算の厳密なノルマ(増えるのは勿論、削減も許されない)があったけど、自由に動けた時期だったのもあり(名前は出せないけど)アニメ(やCG)制作会社の、名の通った作り手とよく話をする機会に恵まれた。
中でも、一番為になったのは「経営者」や「各社のトップレベルのクリエイター」と「同時に」、または「別々に」…その1日で話し合えた事だと思ってる。
それが何年も、長期で関われたのもあって、最初は「最悪やな…こんな場所に来ちゃって。」と思ってたけど、後半は「これ、すっごい財産になるぞ、きっと!」って気持ちで頑張る事が出来た。
色々と想い出すなぁ…
カオスだけど、皆が夢と生活を掛けて頑張ってるアニメ業界。
それぞれのゴールを探し、闇の中で手探りのまま頑張ってるんだろうなぁ…
辛く藻掻いてたとしても、目指す場所ってのは…「自分だけが知ってればいいよな」なんて思う。
自分は、ゲームを完成させるのも好きだけど…例え、破滅的な状況であろうと「モノ創りをしてる場所」ってのが、死ぬほど好きなんだなーと実感できる。
うーん…観終わった後、胸が…こうね?
なんつーか…穴が開いたように切ない。
うん、クリエイターの世界は永遠だな。
だから素晴らしい。
いや、マジで。
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