44.清々しいほどシンプルかつバッサリと行く映画だった。 志村喬と三船敏郎の出色の演技を見るための素朴な背景である。 【浅田荷葉】さん [DVD(邦画)] 4点(2019-03-22 12:07:50) |
43.眞田と松永の台詞が全編に亘って怒鳴っていることに辟易する。掃き溜めに鶴と呼べる女学生の存在がなければ観るに堪えない作品。真に強い人間について考えさせられるエンディングが秀逸。 |
42.志村喬と三船敏郎のキャラ設定が絶妙の作品。 演出はいい部分と悪い部分がくっきりしていて、空振り演出には思わず苦笑してしまったけど、 「面白そうだからやってみよう」といった、若かりし頃の黒澤監督の意気込みが窺える。 やくざと女子高生とを、さりげなく対比させているところがいいよね。 テーマはちょっとぼんやりしているが、読み取る力のある人なら十分伝わるはず。 それにしても、みんな若いね。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-09 06:18:22) |
41.飲んべえであっても、かわいそうな人たちに尽くす医者の物語かと思って見たが、つまらないヤクザ映画だった。こういう自分を大切にせず、強がる男は大嫌いである。 台詞も早口で怒鳴っているだけか、ぶつぶつと喋るかで聞き取りにくい。唯一救いだったのは、笠置シヅ子のブギを歌う姿が見れたこと。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-07-25 05:29:48) |
40.録音状態が悪く早口で喋る台詞は半分くらいしか聞き取れなかったんだけど、どんなことを言っているのかは前後の流れと役者の表情と勢いで分かるのでストレスが無かった。台詞を気にする自分にとっては珍しいことだ。セオリーを踏み外さない演出と、志村喬と三船敏郎の二人の芝居によるところが大きいと思う。三船敏郎は初めての黒澤作品のようだ。大河内傳次郎や藤田進が主演していた本作以前の作品と比べると、黒澤映画が芯のある柔軟さと機動力を獲得したような印象である。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-10-10 23:12:37) |
39.三船敏郎が20代の頃の作品で、後年の脂ギッシュで貫禄のあるイメージがあるだけに、新鮮味を感じた。 話としては卒がなく楽しめる内容。 脚本ありきの黒澤映画は多少苦手だが、これは案外すんなり観られた。 ヒューマニズムがいきすぎていないのが良い。 『赤ひげ』までいってしまうと、クド過ぎるので・・・ 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-07-08 22:21:01) |
38.面白いことは面白いのだが、少々濃厚過ぎて参った。 特に、ブギはきつい。 志村喬は最高だった。 【タックスマン4】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-11-08 17:54:10) |
37.良い映画でした。 どろどろした沼と寂しげなギターの音色、逆にギラギラした街が混沌と無常感を醸し出していたと思います。 志村喬は演技の幅が広いですね。素晴らしい。 でも何より秀逸なのは、若き三船演じるヤクザでしょう。 悲しみを隠し切れず、ヤケになっていくところはとても切なくなりました。 エンディングでもっと泣かせてくれるのかと思いきや、 意外とアッサリ終わってしまったのが個人的には残念。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-03-14 13:45:30) |
36.飲んだくれの医者と、結核のヤクザの人情現代劇。他にも増して、志村さんの味が強烈でいかしてます。後、ブギを唄ふ女の顔が夢に出てきそうなくらい凄まじい。お話は地味ですが良かったです。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-10-23 14:38:59) |
35.黒沢映画のマイベスト。すぐに物を投げる志村、黒沢作品初の三船、「ジャングル・ブギ」を歌う笠置シヅ子、余りにも可憐な久我美子、威圧的なギョロ目の山本礼三郎、妖艶な木暮実千代、全てが素晴らしかった。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-01-02 18:25:04) |
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34.黒澤映画は、時代劇から入った方なので..ちょっと戸惑いが.. 可もなく不可もなく、それなりに楽しめた.. 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2006-11-21 17:34:26) |
【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-06-30 22:13:53) |
32.「あしたのジョー」を思い出したのは僕だけ? この危うさ、脆さが作品として成立する理由を考えずにはいられない 【ようすけ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-10 06:16:12) |
31.なんともやりきれない、悲しい話です。卵を投げつける志村の映像が頭に浮かびました。三船の表情がすばらしかった。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-26 04:16:08) |
30.先に『七人の侍』や『生きる』を観ていたため、本作における志村喬の暴れっぷりにはちょっと驚かされました。しかし本作はやはり三船敏郎に尽きる。個人的には菊千代・桑畑三十郎と並ぶ彼のベストアクトだと思います。 【とかげ12号】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2005-11-20 17:43:38) |
【maemae】さん [映画館(吹替)] 5点(2005-11-08 03:36:14) |
28.ドヤ街の外れの沼からあぶくがブクブクと浮かぶシーン、混沌としたこの時代、そしてこの映画のイメージを決定づけ、強烈な残像感を伴っていつまでも心に残ります。 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-07 14:02:02) |
27.松永の瞳に宿るギラギラとした生命力もどこか痛々しく、脆く壊れやすい人間の弱々しい姿がそこにはあった。 【ボビー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-07-09 07:51:48) |
26.日本のヤクザものはどうしても好きになれないけど、この映画だけは別です。若き三船敏郎の他の黒澤作品とはまた違った魅力いっぱいの演技と志村喬の名演技のお陰で見応え十分の作品になっています。 【青観】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-07-02 18:49:59) |
25.とにかく三船に驚いた。、、、、美しい、、、、、、、、、。この三船を見て、黒澤が、羅生門や七人の侍で何を描きたかったのかに合点がいった気がした。(歌舞伎の所作などに染まっていない、無垢な三船を時代劇で使う、という囚われない斬新さ)、、、、、、それと黒澤のリアリズムのありかが、少しわかった気がした。、、、、、口で理想的な生を語ることは容易だが、実際にそれを送ることは難しい。様々に現実との格闘を必要とする。つまり理想は、現実との格闘を経て鍛えられてゆく。、、、、だから、黒澤は、理想に対して、これでもか、これでもかという程に現実(リアルなもの)を対比させてゆく。、、、、この映画では、久我美子が純粋な理想を象徴しているだけで、あとは、大なり小なり、理想と現実の間を格闘している。志村喬は、医術に殉じるのではなく、酔いどれるという現実を抱え、三船は、病を治し、足を洗うという理想には全く届かない。、、、、、、、映画全体として、理想の姿はかぼそいが、ラストの久我、千石とのコントラストは、微かであっても、理想の姿を追うのだという黒澤の固い決意を見た思いがした。 【王の七つの森】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-28 12:48:50) (良:1票) |