21.ひさびさに観ました。まさか、ここまで見どころ満載映画だったとは(絶句)。 ここまで話しに起伏がないにもかかわらず、緊張を持続したまま見させたのは、甘い生活に似ています。 能って独特の緊張をまわりにいる者(たいていは観客)に強いるものなんですが、この映画にもそれがありました。和というものは、本来けっしてみやびなものではなく、一種の殺伐さ、研ぎ澄まされた感覚を言うのだと思いだしました。 見どころのひとつは着物。市川崑きものを語るというメイキングみたいなのがついていたんだけど… なんと制作費の七割が着物代だったと聞いたことがある(メイキングにはなかった。だったら、どこで聞いたんだろ?)。いったいいくら掛かったのか? そりゃ、すさまじいはずだわ。 あと、岸恵子と言えば、私の中では別格中の別格、マレーネ・デートリッヒよりも岸恵子のほうが更に格上なのである。 <- 絶賛するにもほどがあるってレベル。 コーフンし過ぎて乱文になっちゃった。 【おら、はじめちゃん】さん [DVD(邦画)] 8点(2023-01-22 01:55:12) (良:1票) |
20.内容は5点とさせて頂きますが、女優陣の美しさがよく撮られていらっしゃって目の保養になりましたので、プラス1点。名家の4姉妹の心情が描かれていましたが、三女を演じた吉永小百合さんは、、、いつもの吉永小百合さんでした。おかげで役柄がよくわかりませんでした。残念、でもめちゃめちゃ綺麗。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-04-15 14:47:15) |
19.四姉妹と婿二人、配役と演技が本当に素晴らしい。全く飽きることなく見続けられたのは、出演者が皆間が持つのと、コロコロと心地よい大阪弁に聞き惚れてしまったからだろう。 【麦酒男爵】さん [地上波(邦画)] 7点(2015-05-01 07:29:30) |
【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-12-11 22:49:01) |
17.戦前の資産家四姉妹のホームドラマです。原作未読で資産家でもないですが、女優陣の熱演とシナリオには共感するところ多く、コミカルさも漂っていて面白かったです。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-12-10 20:04:38) |
16.昼ドラみたいな出来。谷崎に謝って欲しいくらい。 |
15.日本の情緒ある四季が美しい。もちろん四人姉妹も美しいが・・・。私の家内は見事な着物に見入っていた。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-14 22:40:54) |
14.この四姉妹の目眩くような豪華なぶつかり合いを見ているだけで十分楽しめる一方、逆にそのキャスティングによりかかって人物描写の中身は不足していないかという気もするのだが、まあいいか。吉永小百合の出番をきちんと切り詰めているのが、かえって作品のバランスに安定感をもたらしている。その意味でも、岸恵子と佐久間良子の存在のこの作品における意義は大きい。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-11-25 02:56:36) |
13.市川崑は「女たちの帝国」とでも呼ぶしかない世界を好んで描いてきた。それの大映時代の代表作を『ぼんち』とするなら、東宝時代がこの『細雪』だろう。大映時代には『黒い十人の女』もあるし、東宝時代の『犬神家の一族』もその系譜だけどね。じゃれあう姉妹たちで閉じられた世界、夫たちも足を踏み入れられない聖域。雪子が溺愛するのも甥ではなく姪であり、女の血の流れだけで守られた上品な淫蕩さが支配する結界だ。この宇宙が崩壊していく物語なんだけど(いや、散り散りになっても決して崩壊しないという物語なのか)、あからさまな腐臭はたたせない。啓ぼんでさえ、変な言い方だが実に趣味よくすさんでいく。雪子の見合いの相手はどんどん落ちていき、妙子の相手の質も悪くなっていくのだが、そのことが蒔岡姉妹を汚せない、雪子の高貴さを高めるばかり。こういう不可思議な帝国を観客に納得させるのは、女優たちの力で、佐久間良子の三枚目ぎりぎりの「愛すべき人物」ぶりなんかが実にいい。最初キャスティングが発表になったとき、吉永小百合の雪子は違うだろ、と思ったが(現実の女優が雪子を演じるということ自体無理な話なのではあるが)、観てみると、なんか納得できる出来になっている。下手に雪子らしさを強調するとオカルト娘っぽくなっちゃうし、何も演じなければただの愚図になってしまう、その程度が良い。鮎男との見合いのあとフェイドアウトになるときの曖昧な表情。たしかに軽蔑があって、それを隠してもいないのだけど、棘がないというか、相手に向かっていない。相手にマゾヒスティックな悦びを与えてあげているような表情。蒔岡姉妹とはつまりこういう表情を作れる人なんだ、と得心させられる。「細雪」という作品の本質が一瞬であらわになった場面だった。「女性映画」と並んで崑で優れているのが「無内容な純粋娯楽作品」だと思ってるんだけど、それの大映時代の代表作が『雪之丞変化』、東宝時代の代表作が「金田一もの」。そういう私にとって、本作で「本家」とか「分家」とかの活字を画面に目にすると、あのシリーズを思い出しホロッとしたものでした。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 9点(2012-08-01 09:58:38) |
12.会話劇みたいな感じでしたが、退屈もせず、見入ってしまいました。みなさんお若いですね。でも演技はさすがと言った感じです。雪子の結婚相手の選考基準は最後まで謎でした。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-11-11 23:40:27) |
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11.思った以上に内容が無いな。関西人の4姉妹ってこんなもん?私は東京人で男兄弟なのでよくわからんけど。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 5点(2008-07-12 22:25:54) |
10.物語として、(今となっては) 平凡..決して、良作、大作とは言えない... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-29 12:35:06) |
9.巨匠市川崑監督が亡くなりました。残念、寂しいです。中学生の頃に“ビルマの竪琴”を観たのが最初だったかと思います。最近作は“どら平太”だった。 この映画は文芸大作。オーソドックスな演出の中に、日本文化の良さを素晴らしい4大女優の演技と共に提供。昭和初期の風情を老舗の四姉妹を通じて見せてくれる。特に和服の素晴らしさは最高。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-02-27 20:16:12) |
8.岸恵子と佐久間良子が良いですね。特に岸恵子。 綺麗ですね。 意外とダメだったのが吉永小百合。 私は吉永小百合の良さって良く分からないんですよ。 この映画を観て益々分からなくなりました。 【あずき】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-22 18:57:37) |
7.配役が絶妙だと思います。特に吉永小百合さんは普段の「ただきれいで真面目な女性」というイメージから離れた、何を考えているのか分からない不思議さというのが表現されていて新鮮でした。 女性の気持ちなんて男性には一生理解出来ないんでしょうが、それを垣間見られた気はしました。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-19 16:17:03) |
6.市川崑のスタイリッシュな映像美の魅力がよくわかる作品。美しい日本の美意識・情緒が映像として表現されているだけでなく、会話のシーンの中に突如挿入されるワンカット(例えば石坂浩二の「えっ?」というような表情の変化だったり、きゅっときれあがる着物の帯の着付けの場面だったり)、または普通では思いつかないような構図などが、ぎょっとするような違和感を醸し出しており、それが非常にシャープなリズムを刻みだしている。いわゆる作家性という点では小津や成瀬、溝口といった巨匠のドラマツルギーには遠く及ばない、いわゆる職人監督である市川崑だが、映像の切れ味による物語の構築方法は素晴らしい。というかその点では邦画の最高峰ではないだろうか。市川作品においてはもはやストーリーがどうこうということではなく、この映像の積み重ねが織り成す映画鑑賞以外の何者でもない映像体験をこそ味わえばよいということがよく理解できる。「犬神家の一族」と並び、市川ワールドの入門編ともいえる傑作だと思う。芸達者な役者達によるまさに邦画的な会話がここちよく時間を忘れさせてくれる。何年かたったら是非又観てみよう。 【Sean】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-11-19 14:35:03) |
5.公開当時は宣伝にも力が入っており、かなり話題になっていたことを覚えています。なんといっても四姉妹の豪華な顔ぶれ。そして豪華な衣装。四姉妹それぞれにスポットが当てられ、しっかりと個性豊かに描かれている。大阪弁の中でも船場ことばが使われていますが、四女にまとわりつく桂小米朝の言葉がまさにその船場ことばなのですが、はっきり言って浮いている。例えば吉本新喜劇でしゃべっている言葉はまぎれもなく大阪弁なわけですが、あれはあくまで劇場で観客に聞かせる言葉であって、普段の会話ではあんなにはっきりとした言葉にはなりません。小米朝のしゃべりもまさに観客に聞かせる言葉で、実に不自然。本物の大阪弁と微妙にニュアンスがずれている他のキャストの「なんとなく大阪弁」に合わせてくれたほうがかえって良かったように思う。テレビCMでも使われていたと記憶する冒頭の京都を歩く四姉妹のシーンは絶品ではないが、なかなかに美しいのだけれど、それ以外は全体的に薄暗く、それは戦争前を暗示した暗さというにはあまりにメリハリのない暗さで、もう少し光の出し入れに気を使ってくれればと思うのは酷な注文だろうか。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-08-31 13:21:21) |
【みんな嫌い】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-11-24 11:13:41) |
3.日本人の美意識を四季の移ろいに重ね合わせ、これほどまで美しく映像に焼き付けた作品を僕は他に知らない。吉永小百合がふわふわしたとらえどころのない三女雪子を的確に演じて極めて魅力的。妹(古手川)に足の爪を切らせていた彼女が、突然の義兄(石坂浩二)の来訪に着物の裾を直すシーンが妙に艶っぽい。岸・佐久間は流石の貫禄。伊丹十三も小心物のキャラクターを巧く演じてみせてくれる。第二次大戦開戦前夜の、忍び寄る戦争の影をところどころに点出させているきめ細かい演出も見逃せない。 |
2.それなりに話も面白いし、映像美という観点からも評価できるとは思うけど、なんと言ってもこの作品は言葉がいい。これに尽きる。吉永小百合っていいなぁ、やっぱり古手川祐子もいいなぁ、なんてコロコロ意見を変えてるとふと気付く。見た目ちょっと綺麗な人がこんな言葉使いしてたら、誰だって好きになるよなぁってね。それにしても、この頃の吉永小百合って時間が止まってるとしか思えないくらいに若い。 【もとや】さん 8点(2004-03-09 19:11:26) |