コタンの口笛のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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コタンの口笛

[コタンノクチブエ]
1959年
平均点:7.00 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
公開開始日(1959-03-29)
ドラマ
新規登録(2003-11-03)【--------】さん
タイトル情報更新(2013-11-05)【イニシャルK】さん
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監督成瀬巳喜男
助監督梶田興治
森谷司郎
キャスト森雅之(男優)畑中イヨン
山内賢(男優)畑中ユタカ
幸田良子(女優)畑中マサ
水野久美(女優)フエ
宝田明(男優)谷口先生
久保明(男優)田沢清
田島義文(男優)ワカルパ
土屋嘉男(男優)中西先生
村上冬樹(男優)
山茶花究(男優)畑中金二
大塚国夫(男優)畑中幸次
佐田豊(男優)飲み屋の主人
中北千枝子(女優)飲み屋の主人の妻
三好栄子(女優)イカンテ
左卜全(男優)フィリップ
志村喬(男優)田沢校長
一の宮あつ子(女優)
加藤茂雄(男優)
脚本橋本忍
音楽伊福部昭
撮影玉井正夫
製作田中友幸
東宝
配給東宝
美術中古智
編集大井英史
録音下永尚(整音)
藤好昌生
照明石井長四郎
その他東京現像所(現像)
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5.こういう差別ものってどういう姿勢とっていいのか難しく、とりわけアイヌ差別なんてほとんど知らないわけで、現状に対してどの程度の「つくり」がなされているか分からない。主人公が完全無欠すぎるような気がした。でも差別が存在するのは間違いなく、無知ゆえの批判をしてしまってはいけない、といささか居心地が悪い。踊りを見せている人たちの苦痛にも触れるべきだったろう。けっきょく全体として「耐える」という方向に収まってしまっていたように思う。進駐軍のヘリコプターの音が入ったり、この監督ではかなり異色作とは言える。ロングショットを撮らせると美しい。道とか夜の校庭とか、特別「自然と交歓してる」という感じでもないんだけど、人が存在することの心細さ、というのかなあ。道が奥に続いていく感じ。音楽はもちろん伊福部さん。ドン、タタ、ドン、タタタって。水野久美がいなくなったままで終わっちゃうのなんか、『稲妻』の姉が行方不明のまま終わっちゃうのを思い出し、成瀬的だと一瞬思ったが、脚色者が違うんだから偶然だろうね。とりあえず山内賢の少年時代に息を呑んでください。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 6点(2013-01-22 09:58:01)
4.1950年代後半には少年少女向けのたくさんの邦画名作があった。次郎物語、路傍の石、風の又三郎、あすなろ物語、にあんちゃん、・・・など。このコタンの口笛もそのひとつ。
アイヌの姉妹が差別や貧困に負けずにけなげに生きる物語だが、見たのは遠い昔の話だから細かいことはほとんど覚えていない。しかし良い映画だったということははっきり覚えている。
数年前にCSで放送されたと知り、とても残念に思っている。再放送、DVD、何でもいいからもう一度見てみたい。
ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 7点(2011-11-20 06:50:19)
3.こういった真面目な社会派作品は苦手な部類ではある。
しかし、過酷な環境におかれても、すぐに立ち上がり、前向きな希望をもって将来にのぞむ。
そんな気概を感じ、とても勇気づけられた。
いったんはへこんでも、そこで更に強くなり、将来の苦難に向かって突き進む。
そして、いつかは夢を実現すべく頑張る。
そんな人間讃歌が口笛の様に聴こえてきたのだ。
にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-02-11 22:12:13)
2.現地ロケを活かした川辺のコタンの風情が素晴らしい。

隣家の病に臥した老婆のために秋味を密漁する場面での朝もやの美しさ、姉弟が父の遺体と共に朝を迎える場面で窓から入射する陽光の荘厳な様。成瀬組らしい美術・照明・撮影の技能が結集している。

病や怪我や死で横臥した人間を傍らからいたわるように見(看)つめる場面が多く、若い姉弟の悲しみや苦悩を印象的な光のもとに滲ませる演出は本作でも傑出している。

同時代的テーマ重視型の橋本忍脚本との相性は疑問だが、長大な二部構成の児童文学をシンプルにまとめながら、単純な差別・被差別の構図に陥らせない主題提示と脚本構成が巧い。

また忘れてならないのが、北海道出身でアイヌの伝承芸能に造詣の深い伊福部昭による音楽演出の貢献である。アイヌ民具の図柄が描かれた和紙を背景としたメインタイトルをはじめ、要所でその伝統古謡をモチーフとした声楽曲の旋律がリフレインされ、民族の苦難を重厚に浮かび上がらせる。

一方、主人公姉弟を慈しむように流れるピアノ曲の旋律もリリシズムに溢れ清らかで美しい。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 9点(2009-01-17 22:22:48)
1.原作は冬の寒い日に、風邪をひいて留守番をしていた小学校4年生の時に読みました。誰もいない家の布団の中で本を読んでいると段々日が暮れてきて、作品の舞台である北海道の寒さやコタンの人々の厳しい暮らしと、実際の寒さや心細さが一体となり鮮明な記憶として私の中に残っています。その時以来の映画としての「コタンの口笛」。↓【STING大好き】様(またお目にかかれてとても嬉しいです!)も指摘されていますが単に声高に差別を叫ぶだけじゃなくて、アイヌの人々の諦めやずるさ、いざとなったら逃げ腰になった事で自らも傷つく校長先生、闘う兄弟達を心の支えにする先生など、さまざまな人々をバランス良く描くことによって要するに問題は「人間」なんだと、誰にしたって誇りを失っちゃいけないんだと納得させられます。私はまだ成瀬映画の初心者なんですけど、今まで観た彼の映画の中でこの作品のラストは、一番厳しくて、寒くて、力強くて、真っ直ぐで、兄弟達の幸福を心から祈らずにはいられないラストシーンでした。
黒猫クロマティさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-08 12:47:14)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6233.33%
7350.00%
800.00%
9116.67%
1000.00%

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