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妻よ薔薇のやうに

[ツマヨバラノヨウニ]
(二人妻 妻よ薔薇のやうに)
Kimiko
(Wife! Be Like a Rose!)
1935年上映時間:74分
平均点:7.67 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(1935-08-15)
ドラマモノクロ映画戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(2003-12-28)【--------】さん
タイトル情報更新(2024-04-16)【イニシャルK】さん
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監督成瀬巳喜男(演出)
キャスト千葉早智子(女優)山本君子
丸山定夫(男優)山本俊作
藤原釜足(男優)新吾
大川平八郎(男優)精二
細川ちか子(女優)新吾の妻
伊藤智子(女優)山本悦子
英百合子(女優)お雪
堀越節子(女優)お雪の娘・静枝
伊東薫(男優)お雪の息子・堅一
原作中野実「二人妻」
脚本成瀬巳喜男
音楽伊藤昇(音楽監督)
撮影鈴木博
製作東宝(P.C.L.映画製作所)
配給東宝(P.C.L.映画製作所)
美術久保一雄(装置)
編集岩下広一
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【クチコミ・感想】

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6.原作ものではあるが、登場人物がみな弱さを持っていて、それを肯定していくという成瀬の匂いの強い話。正妻は長野から送られてきた金で衣装をあつらえるような鈍感さを持っていながら、短歌の世界では一応名を成している歌人。外で見かけた幸福そうな一家もそれをそのまま感動できず、一度短歌に凍結してしまわないとならない性分。旦那は旦那で、もういい年なのに夢追い人。金鉱探しで一生を棒に振ってしまいそうな感じ、しかもそれをうすうす予感しているようなところもある。妾は妾でそれを見抜いていて、そっと溜め息ついたりしている(この時代、妾というものはただただ可哀想な弱者か、女狐のような悪者として描かれがちだったと思うんだけど、この英百合子はちゃんと一人の女性として立体感を持って存在していた、どちらかと言えば「可哀想」サイドだけど)。みんな不幸へ不幸へと傾いていてそれを自覚しながら引きずり込まれていく。成瀬の世界をひとことで言えば「ずるずる」。流されていく弱さを個々に見ていくとどうしようもないんだけど、しかしその弱さの総体をどこか肯定している。それが明るい印象を残している。こんな世界観ってあんまりないんじゃないか。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2012-04-26 10:09:43)
5.「いい映画ね、よくわかんないけど。」という映画。→「おまえはこういう方面はだめなのね」(笑)。 カットとカットの繋がりが、直線的なスムーズな繋がりではなく、斜めに斜めに入ってくるような・・・なんだこりゃ一種のキュビズムか?と言いたくなっちゃう、静的な中のミョーな躍動感。主人公を通して奏される、前半の「母」の主題と、後半の「父」の主題の対比、そしてそのふたつが無理矢理重ねられる二重フーガの末に、まるで解決しないことによって解決したようなラストが、心に残ります。さて勝負は判定に持ち込まれた。勝敗の行方はいかに!?
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-19 23:01:54)
4.たしかにカメラがよく動く。でもその流れるようなカメラワークが美しく、寄ったら寄ったで次のカットも寄った画から、引いたら引いたで次のカットも引いた画からと、カメラと編集の、いわゆる成瀬組のプロの仕事をたっぷりと堪能しました。成瀬巳喜男の描くダメ男といえば『浮雲』の森雅之が有名ですが、こちらも負けてません。人柄が良いのでごまかされやすいですが相当ダメ男です。そんなダメ親父を愛する二人の女。しかしそのうちの一人である本妻は歌には夫への想いを詠っているのに本人を前にすると素直になれない。そりゃ愛想もつかされるわ、てな行動ばかり。最後には娘にまで「お母さんの負け」と言われる始末。でもこの不器用な女こそが成瀬映画の女。男を愛するがゆえに貧しくとも健気に生きる女に対し、男を愛しているが、だからといって自分の性分はけして変えることはなく、でもそれを女の強さとして描くわけでもなく、はたまた運命に流される女の弱さを描いているわけでもなく、ただただ「妻」という枠を越えた女の性分を可笑しく、そして哀しく描いている。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2005-10-03 15:56:45)(良:2票)
3.これは名作ですねえ。女性の細やかな心理が見事に表現されている。何不自由ないOLの日常から、母のために妾のもとの父を訪ね、その家族に同情しつつも、やはり家族を第一に考えてと、揺れ動く主人公の心情が、彼女とかかわる脇役達との会話や表情を通して、すーと心に入ってくるのだ。しかも悲壮感や暗さが全くない。昭和10年頃という時代は、戦争、軍国主義、不況などと、暗いイメージしかないけれど、これは戦後に作られた間違った決め付けなのかもしれない。こんなに人々が生き生きとして、精神的に豊な時代だったとは。もしかしたら、昭和10年代って、日本人が今よりずっと輝いていた時代なのかも知れない。
パセリセージさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-09-12 23:56:48)
2.メガネの男の子がいい。「あの女の人、お父さんの何なの?」と聞くたびに「大人になったらわかるわよ」としか教えてくれない大人たち。けどそういう大人たちも、大人になっても分からないことだらけですね。
ゆうろうさん [映画館(字幕)] 6点(2005-08-22 09:03:55)
1.父が愛人のうちから戻って来ないというドロドロした関係にも関わらずそれを感じさせない演出のうまさ。
モンドさん 8点(2004-02-19 22:51:29)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 7.67点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6222.22%
7111.11%
8444.44%
9222.22%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review1人
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