147.――真似の出来ない奴らがいる。
かのブルース・リー、ウルトラマンでの古谷敏さんの体躯。
そして、メルギブソンが演じるマッドマックスだ。
数え上げたらキリが無いほど他にもいるが…そういう人材ってのが居る。
もう神に愛されたっていうか、そういう人間たち。
今回は、自宅で眠ってるBlu-rayを並べ替えてた。
まだ観てないのが優に200本を超えてると思うんだが……いや、自慢でも何でもなくて、俺はアホの墓標だなーと思う。
そこで、アレだ。
今回はマッドマックスが不意に観たくなり、何を観るかをず――――っと考えてたんだが…そんな時に発見したのは「マッドマックス/怒りのデス・ロード」だ。
前に、映画秘宝で紹介していて「こりゃ観るしかない!」と購入したんだけど…ここ数年ずっと忙しかったんで観るのを先延ばしにしてた。
購入したのは「スチールブック」で彩色版とBlack&Chromeの両方が入ってるヤツだけど……コレって、映画館でやってたのかな?
スチールブックと言えば、アレだ。
同じスチールブックで「マーヴェリック」のBlu-rayがAmazonで受付してたんで注文しようと思ったら…速攻で売り切れてやんの!
また、アホウみたいな値段(つか転売価格)になってるし…転売ヤーらの餌食になってる。
はぁ~…どこに行っても、迷惑をかけまくる奴が多いな…昨今。
さて、ずーっと観たかったBlack&Chromeを閲覧したが…やっぱ、よく出来てる。
ただ、俺的にはオーストラリア臭とバイオレンス、そしてスピードが漂ってた過去の「1」と「2(ロード・ウォリアーズ)」の方が好き。
でも、まぁ…3はアリだけど同じカテゴリーに並べられないっつーか…(関わってないけど)スピルバーグ的な臭いが強いからね。
怒りのデス・ロードで主演を務めてるトム・ハーディーも頑張っては居るけど…走る時にガニ股じゃ駄目な気がするのよ、俺的には。
やっぱりメル・ギブソンの走ってるバランスっつーか、格好良さには叶わないなー、とマジで思う。
あと、この映画って…死ぬほど観てる俺から言わせりゃ、「2(ロード・ウォリアーズ)」のリメイクなのは皆が知ってる通りだけど、2のマックスはフュリオサ大隊長役の「シャーリーズ・セロン」だな、マジで。
これは、どう考えても、2と同じ同じアングルで映ってるシーンもあるんで…(多分)ほぼ間違いないと思う。
さて、白黒で観る感想だが一長一短。
俺が白黒で観直して凄いなーと思ったのは、(2007年)に公開した「ミスト」が、まず頭に浮かぶ。
最初はカラーで観たってインパクトのせいかもしれないけど、バケモノとかは白黒の方が色合いまで想像させられて、もの凄い恐怖感があったし、白黒ってのが濃霧(ミスト)感が溢れてたと思う。
けど、今回の怒りのデス・ロード【Black&Chrome】に関しては車やウォーボーイズ(山海塾みたいな白い戦闘員)のタトゥーのディティールの詳細が際立ってたってのは有るが、俺的にはやっぱりカラーの方がいいと思う。
あのウォーボーイズってのは、原色な健常者に対し「色を失ってるモノトーン感」が重要なので、あの異常さはカラーの方が絶対際立ってると思う。
あ、勿論イモータン・ジョーもその部類だけど。
つか、ジョーって…いま(あの)宗教団体の問題が出てるから、彼の発言を聞いてると…宗教的な本尊っつーか教祖の指示とか…それを受ける側の心の持ちよう、何を喜びとするように教え込まれてきたか?なんかがジンワリと感じられて…「ああー、こんな作品でも、宗教の簡単なメカニズムが解ってくるんだなー…」なんて考えてしまい、怖いなーと思った次第。
さて、「マッドマックス/怒りのデス・ロード」だけど…カラーもモノトーンも含めいい映画ではある。
けど、マッドマックスは俺にとってメル・ギブソンしかない。
スタッフが頑張ってる「いい映画」だけど、マッドマックスとしては「(俺にとっては)違う映画」ってのが感想。
うーん…中学の時に観たあのアクション…スタントにも「絶対にアレ死んでたよな?!と皆でワイワイ話してたシーン。
そして、最高にカッコいいマシーン「V8インタセプター」に痺れて…
それが「2の冒頭で全面破壊」っつー、監督の思い切りの良さに超ビビった。
あと、アレだ。
ヨッペから前売り券を貰って「サンダードーム」を観に行ったのも思い出す。
マッドマックスと共に奔ってたなぁ…マジで。
――暴力とスピード。
やっぱり凄い作品なんだよな…。
男に尊敬と畏怖を感じられてこそ、マッドマックス。
その金字塔は揺らぐ事は無い。
俺の永遠の世界だ。
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