5.《ネタバレ》 本作を観ようと思った理由は、もちろん、あの伝説の「ガラス越しのキスシーン」を観るためです。
終盤近くに出てくるのでは?と勝手に想像していたら、中盤付近でそのシーンが登場し、ちょっとびっくり。
でも、さすが伝説の名シーン。
シビレましたね。
実に映画的美しさにあふれた素晴らしすぎるシーンです。
内容をぬきにしても、あのシーンを見られただけで十分です。
それにしても、本作の久我美子は実に可憐で、可愛らしいです。
こんなにも可愛らしい久我美子を観たのは初めてです。
それだけ今井正監督、その人が偉大であるということでしょう。
しかしながら、戦争が背景に横たわっているため、爽やかさがかなり減退してしまっています。
そこが本作の最大の難点ではないでしょうか。
(2024.6.9)
大女優、久我美子さん死去。とても寂しい。ご冥福をお祈りします。