57.イーストウッドだけあって、あまり感動的にもせず、ド派手な戦闘シーンばかりにもせず出来事を淡々と写しだしている感じでした。「父親たちの星条旗」の方はまだ観ておらず、硫黄島2部作は2つで1つの作品と思っているので評価はとりえずの点数で。 【アルテマ温泉】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-02-02 22:13:31) |
56.《ネタバレ》 まず感じたのは、イーストウッド監督の作品は好きなんですが、ハリウッド育ちのアメリカ人監督がこのような映画を撮ったことに驚きとショックを感じました。 過度(余計)な演出を省き、ひたすら淡々と硫黄島で戦う日本人達に起こっていたであろう光景を描いています。そこには涙を誘う友情劇も愛情劇も活躍劇もなく期待していたものとは違うので、あれれ?って感じではあったけど、だからこそ戦争というものの本質に近いものを観る側は感じることができたのではないでしょうか。お国のため戦った勇敢な人々…そんな単純な映画ではないです。面白い映画でもない。おそらくいかに儲けるかを考えたら、いかんせんスパイスが足りなすぎでしょう。 こういう映画は日本人が作るものだと思っていました(思っていたかった?)。でもふと今の邦画を見渡すと…金儲けに必死である。もちろんビジネスであるし、宣伝し人に見てもらわなければいくらいい映画を作ったとこで、意味のない話である。しかし、昨年の興収ランキング当たりを眺めてると、今までの邦画の専売特許をハリウッドにやられてしまったようで(例えるなら、銃の使い方だけでなく刀の使い方もそつなくこなされてしまった…てな感じでしょうか)、切なさと同時に硫黄島同様、侵略されている気分にもなったです。正直、悔しいですね…ええ。 余談が長くなっちゃいましたが、私が感じたのはここで描かれている人物たちは、日米兵のどちらも同じように、「死にたくない」という本能の部分が描かれていると感じたということです。勿論、お上のために戦い果てるという考えは理性の中で存在してはいるがそれと同時に時代は関係なく人間誰しも必ず持っている『死にたくない』という本能の部分と自分の運命を悲観するかのような心情(当時は恥とされる考えでしょうが)も感じました。そこにハリウッド的とは言えない『静かな』メッセージがあったのではないでしょうか。戦いたくて戦争をしている人間など戦場で銃を構えている人間に一人もいないし、心の奥底では自分の運命を呪いながら死んでいってるんだと…あるいみ強烈なアメリカ政府批判?。 そのようなことを考えさせてくれた過去からの手紙をアメリカ人監督を通じ今の私に届けられたのは、日本人としてはなんとも皮肉なお話です。日本人映画監督にはさらに皮肉なことですね。 【アップルマーク】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-02-02 17:54:43) |
55.《ネタバレ》 ハリウッド製作の邦画ですが日本側の視点で分かり易く出来ています。 戦闘シーンはそれほど多くなく、洞穴の中での様子が中心でした。アメリカ側の被害が分からないので「父親たちの星条旗」も観ないと硫黄島の戦いの全体が分からないと思います。両方の作品が絡むシーンがもう少しほしかった様にも思いました。 洞窟の中で日本兵たちがだんだん追い込まれて行き、玉砕の場面では口では国のために死ぬんだといいながらも、家族のために生きたいという気持ちが葛藤し、戦争の儚さ・愚かさを感じざるをえませんでした。 この時代に生まれてなくて良かったとつくづく思いました。 渡辺謙の最後のシーンはラストサムライとかぶってた様な気がしましたが? 【nishiken】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-02-01 05:04:11) |
54.《ネタバレ》 アメリカ人でなければ、「硫黄島玉砕」をこんなに淡々と描けないでしょうね。兵士達の「想い」がそれぞれ丁寧に描かれており、共感できます。生死の狭間でとる人間のそれぞれの行動は誰にも批判はできない。~自分があの中にいたらどのような行動をとるだろうか~70年前の日本~今の北朝鮮ではそれがまだ現実なのですな。 以前、硫黄島の生き残り兵の方の証言を元にしたNHK特集を観ていた為、それと比較すると、玉砕間近の極限の餓えと狂気の状況は表現不足です。戦争はもっともっと悲惨なものだそうです。 【つむじ風】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-02-01 02:38:15) |
53.《ネタバレ》 じつは初日に観にいっているんだけど、未だに自分の中で消化できていない映画。とりあえず、文句をつける場所がないんだけど、何かが足りない。やっぱり、イーストウッドの最近の4作品に代表される無常感なのかなぁと思ったりする。それと、日本語の分からない監督が撮ることによる違和感もある気が・・・。その分、ちゃっちゃか撮ったであろう緊迫感っつうかライブ感みたいなものはあったから、どっちもどっちなんだろうけどね。あとやっぱイギーの死について言及はしてほしかったなぁ。 【ダブルエイチ】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-01-28 19:09:44) |
52.《ネタバレ》 とても感動しました。変に泣かせようと盛り上げるような演出ではなく、淡々とストーリーが進行していくところに好感が持てた。栗林中将がラジオから流れる故郷の長野県の子供の歌を聞くシーンと、万歳三唱の前に部下にいうセリフのところで泣きました。今の日本は彼らの尊い犠牲の上に成り立っていることを実感。 【あんぐれーず】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-22 21:46:59) |
51.知らなかった。どの程度現実に即しているのかわからないが、実際にこのようなことがあの島で起きていたこと。戦争の残虐さ。日本兵の靖国に対する思い。戦争のことを知らない我々の世代にとってこのような映画は貴重である。定期的に観て戦争の悲惨さを常に心に刻んでおかなければならない。 【ぺん】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-21 03:21:57) |
50.エンドロールまで息ができないような感覚にとらわれ、胸が苦しくなるような映画でしたが、観てよかったと思います。 |
49.この国の首相が言う「美しい国」。時代に飲み込まれた純粋な登場人物達、ここで描かれた彼らの持つ国への情と平面的に結びつく物ではないことをただただ願う。 |
48.《ネタバレ》 淡々と硫黄島が侵略されていくだけの映画です。アメリカ軍人が人質となった日本人殺すシーンを挿入するなど、アメリカびいきに作られていないのは確かです。しかし国のためと散っていくシーンを見ても私はまったく心揺れませんでした。私に愛国心はないのでしょうか?日本の兵隊たちは女房や子供のために戦うと映画の中では言っていました。きっとそれが本音なのでしょう。守りたいのは国家じゃない家族です。結果的には国のためとなるんでしょうけど。それがわかっただけでもこの映画は見る価値はあったと思います。 【腰痛パッチン】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-01-16 22:33:34) |
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47.実際はもっと悲惨で地獄だったと思うので少々物足りない感じは受けました。しかし、戦争を知らない僕たち、そして未来の子供たちに是非とも伝えるべき映画だと思います。イーストウッド監督に、万歳!!! 【ケンジ】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-16 21:31:31) |
【amura】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-01-13 18:02:29) |
45.《ネタバレ》 硫黄島よりスリバチ山が印象的。「父親たちの星条旗」では外側が、「硫黄島の手紙」は内側が主要な舞台となる(だから、「硫黄島~」を見たら必ず「父親たち~」も見なければならない。逆も然りだが・・・)。スリバチ山の内部で展開される攻防の様子は見ごたえ十分なのだが、何よりも迷路のように作られた洞穴での非戦闘時の様子が心に残る。手紙を書く視線とオフの声、戦闘前の渡辺謙による万歳三唱、弾に当たらないよう腹に巻かれる縁起物(名前ど忘れ・・・)の哀しさ、伊原剛と米兵捕虜との対話、玉砕前にラジオから流れる歌声・・・あと例外的ではあるが中村獅童が洞穴で結局捕虜として捕まってしまうシーンの可笑しさ。これらの見事な叙情性は「父親たち~」ではほとんど見られることはなく(だからといって「父親たち~」を見ない理由は・・・って、しつこいか)、「硫黄島からの手紙」におけるスリバチ山の内部という、絶対的な「暗」の中でわずかに照らされる光となる。日本兵(日本人)に対してこれ程真摯に向かい合ったイーストウッド、そしてそれに見事に応えた日本の俳優たち。それらが最終的に優れたアメリカ映画へと昇華されたということ。ていうか、褒めることしか見当たらない(笑)のだが、「父親たち~」の方がやっぱり上かなと思う。それはイーストウッドのいまだ衰えぬ野心を、直接触れたら凍傷になってしまう冷たさを、「父親たち~」は持っていたように思うからである。あの、海辺で米兵たちが戯れるラストシーンの浮遊した感じなんかでも、いまだに言葉にする事が出来ない。それに比べれば「硫黄島からの手紙」は上記のように褒めることができる分、安全な感じがするのは否めない。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-11 23:35:36) |
44.今年一番の映画。イーストウッド監督が醸し出す独特の淡々とした雰囲気がものすごく感動を呼びました。栗林中将を始め日本軍の悲惨な状況は辛かったけど、その一人ひとりの人物がよく描けてました。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-01-11 01:09:54) |
43.《ネタバレ》 サムの手紙のシーンは印象的。こちらでは母親はお国の為に死ねと言い向こうでは無事に帰ってこいと言う。こちらでは憲兵に犬が咆えただけで殺され向こうではそんなことは無い。硫黄島では栗林中将や西がいたからこそ兵士はその違いを痛切に感じたのでしょうか。そこだけよく覚えている。 【ケ66軍曹】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-10 23:12:56) |
42.《ネタバレ》 去年の暮れに、NHkの硫黄島のドキュメントを見たので、少しものたりなかった。主人公のパン屋まで死んでしまったのでは、あまりに暗くなるので、生き残れて、やったあと思いました。やっぱり、玉砕を義務付けられた戦場では、いろいろなことが起きるのですね。潔いやつや卑怯なやつ。いろんな日本人を描いていて、これがアメリカ映画であることを忘れそうになりました。英雄が一人も出てこなくて、よかった。 【ジブラルタの星】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-10 17:20:52) |
41.《ネタバレ》 日本の戦争の歴史を知らずにただの戦争映画の作品として観た私の感想としては、西郷が5日間飲まず食わずと言いながらも元気なように見えてしまったシーンがあって辛く無く見えてしまいました。やっぱりアイドルはアイドルで、ハリウッド映画に出るほどのではなかった俳優を使ってしまって残念です。俳優のことは抜きにして話は実際にあったこととあって最後は少しウルッときてしまいました。この映画で感じたのは「水を大切にしよう!!」ってことです・・・映画を観ながら飲み物を飲んでいて罪悪感を感じながら観てました、こんなレビューでゴメンなさい! 【愛しのエリザ】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-01-09 18:31:42) |
40.この国を守るために亡くなっていかれた英霊の方々に、ただただ感謝の想いでいっぱいになりました。 でも、なんで米国は、この作品を作ったのだろう・・・ そして、なんで日本は、この作品を作れないのだろう・・・ さて、靖国神社に参拝させて頂くか! 【憲玉】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-01-07 00:34:12) |
39. 日本人監督ならどこかで妙な泣かせどころを作ったのでしょうが、そういうわざとらしいのはありません。評判どおりいい映画でした。ところで、副官みないな役をやっていた俳優さん、パンフレットを見ても名前がわかりませんでした。誰なのでしょう。結構重要な役なのに、何も名前がないのはちょっと残念。 【海牛大夫】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-06 15:24:02) |
38.いい映画でした。日本人であればぜひ一度は観ておくべき映画でしょう。昔の日本にはかくも素晴らしき人々が生きていたという事実、戦争とはいかに愚劣で悲惨なものであるか、実に生々しく描かれています。惜しむらくはこういう映画が何で日本で作れないかなぁ・・・ちょっと情けない。日本語主体である為かもしれないが、イーストウッド独特の暗い(?)演出はあまり目立っていなかった。それがあれば更にインパクトの強い映画になっていたのではないだろうか。インパクトが強すぎて受け付けられなくなってしまう可能性もあるか・・・。なんにしても、戦争はやめましょう。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-05 12:20:31) |