17.名作だとは思うのですが、ご都合主義的な部分や演出のあざとい部分が少し気になりました。でも、良い映画です。風景や音楽も美しい。 【鏡に萌え萌え】さん 8点(2002-06-18 03:40:39) |
16. 音楽を効果的に使用している映画は好きなので、とても良い作品なのですがストーリーに無理があるのが気になりました。またいつか機会があればもう一度見たいと思います、本当は7.5点ですが四捨五入で。 |
15.多少ネタばれになります。美しい映像と役者の演技は素晴らしかった。ただ、たとえ知られたくない自分の秘密を知るものが居るとして、脅迫された訳でもなく、無害な人間を簡単に殺せるだろうか?映画としての構成は良くできているが、推理物としてはどうだろう。皆さんほどの評価はできない。 【しんえもん】さん 7点(2002-04-06 11:01:58) |
14.日本映画屈指の感動作。昭和49年に劇場公開された時、今は亡き祖母に連れられて見に行った際、子供心乍らも波のように押し寄せる音楽、映像美、哀愁の連続にこれは本当に素晴らしい映画だと胸に焼き付けられた記憶がある。それ以来日本映画の良し悪しはこの映画を基準に判断してきた感がある。その後のリバイバル上映、ビデオ、DVDと正に生涯忘れ得ぬ感動を与え続けてくれる作品である。 |
13.作曲家(加藤剛)の悲しすぎる過去が描かれるラストはすばらしいの一言ですね。犯罪に至るまでの経緯に30分以上も使うなんておそらくハリウッド映画では考えられないでしょうね。非常に丁寧に描かれていて、とても感慨深いものがあります。昔の日本映画は真面目に作られていたのですね。今の日本映画の制作者に見て欲しいものです。 【k・Y】さん 9点(2002-04-03 19:52:24) |
12.日本の季節そのものを画面に出して感動を誘うのは反則。映画は季節感で勝負。 【GTR】さん 1点(2002-03-24 21:51:52) |
11.清張ファンとして一言。原作よりいい。日本映画の名作だ。 【一言】さん 10点(2002-03-07 15:15:33) |
10.途中まで「普通のサスペンスだなぁ・・・」と思いながら見ていたんですが、「宿命」の演奏と同時にシーンを挿入する辺りから、唸るしかなくなるほどに圧倒されました。既出すぎですが「そんな人知らねえ!」に涙。 【うどん屋】さん 8点(2002-02-27 16:47:29) |
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9.ハンセン氏病という病により差別を受けた親子の宿命、それは感動というよりは息苦しい程の悲哀でいっぱいでした。ただ何故、英良が駐在(緒方拳)の元から逃げ出したのかがよく解らなかったのですが...丹波哲郎の生き生きとした演技、森田健作の向こう見ずなところ、そしてあの「あばれはっちゃく」の子役といい、十分過ぎるほどのハマリ役で物語を引っ張ってくれました。親子二人が海辺を歩くカットはとても印象的でした。 【さかQ】さん 8点(2002-02-10 18:15:43) |
8.《ネタバレ》何回でも見たくなります。日本映画では一番好きな映画です。しかし、原作は映画に比べるとあまりいただけないですね。「原作を超えた映画」にした最大のポイントは、千代吉がまだ生きている設定に変えたことにあると思います。これによって、犯行の動機がガラリと変わりました。原作では犯人に同情する余地がないのですが、映画では、悲しい宿命を背負った親子の、二人にしかわからない悲しい物語が広がりました。「彼は音楽の中でしか、父親と会うことができない」ということとなったわけです。「そ、そんな人、知らねえ!」 涙、涙。 【Qtaro】さん 10点(2002-01-15 01:05:56) |
7.一生心に残る名作。推理劇としても、人生のドラマとしても秀逸。ラストのお遍路シーンは涙の堰が無くなりました。自然あふれる景観の良い田舎の道を歩くとあのメロディを口ずさんでしまいます。動機が弱いのと、病に関しての描き方は考える面もあると思いますが。 【チューン】さん [映画館(字幕)] 10点(2001-09-29 10:06:39) |
6.内容は親と子の「宿命」に絞られて展開されていた.原作の小説では刑事の捜査を中心に被疑者を追い詰める情景が頭に浮かんだ.題目の「砂の器」という名前は見る者に幾つかの思考の選択肢を与えているように思う. 【喜多二等兵】さん 9点(2001-09-10 16:34:53) |
5.CSで観た「白い巨塔」の加藤嘉は、こんな大根はいないと思ったが、この映画の彼には胸がしめつけられる。旅の場面、取調の場面は何度観てもこみ上げてくるものがある。 【KS】さん 10点(2001-09-01 13:53:59) |
4.《ネタバレ?》とっても泣けた作品でしたが、物語の暗さが作品自体の質を落としています。後半は文句なし、凄すぎ。何つっても加藤嘉がいい。丹波哲郎刑事が犯人について問い詰めてって加藤嘉が叫ぶ「そんな人、知らねえ!」と。はっきりいって鬼気迫ってて演技とは思えなかった。日本映画では1、2を争う傑作である。 【ます】さん 9点(2001-08-01 20:18:26) |
3.何らかの通過儀礼として、日本人は一度は観るべき映画。日本の四季の美しさ。人間の業の深さ。許されざるベき差別。生きることの悲しさと尊さ。そして、人間の"宿命"。最近のニュースにも関連するテーマだったので、久し振りに観ましたが、回を重ねるごとに映画の素晴らしさに号泣させられ、自分の人生の節目、節目で違った感動があります。小泉首相も観てるはずヨ。成人式なんか止めて、二十歳になったら、このビデオ配ろうよ。「日本人版バンジー・ジャンプ」として。でも、ラストのテロップは嘘だったから、訂正すべき。 【バガボンド】さん 10点(2001-06-28 05:21:21) |
2.子供の頃からじいちゃんばあちゃんに言い聞かされていた。「砂の器」と「ゴッドファーザー」はいい映画であると。高校生の頃の夏休み、「砂の器」と「点と線」を2晩で読み明かした。映画に出会うのはその何年もあとのことになるが、松本清張のすごさを初めて知った2作品であった。時代を経て、見劣りしない(敢えていえば映像のハード的技術くらい)。ホントの「誠実さ」がある。きわめて人間的な弱さから来る「動機」がある。探偵小説に芸術性を見いだすとき、読み手の「動機」に関しての感動が必ずある。いくらうまいトリックを考えたってそこに人間が感じられなければただのパズル。 【阿佐ヶ谷】さん 8点(2001-06-25 03:27:52) |
1.美しく心に沁みる日本の自然と風景。その大きなカメラワークの中にポツンと小さく、そして明らかとなっていく私達の不正と残酷さ。人間の良心と宿命との相克。一体何が正しいのか、何故この様な運命に私達は見舞われるのか。目利き耳聡で飲み込みの速いことを密かに自負している己を嘲笑するメッセージ性。素直に観る値打ち有。 |