47.いや~ 完璧です! 少なくとも、法律、裁判に素人である私を納得させるには、十分すぎるほどの 完璧なシナリオ! よくぞここまで、練り上げた!って言いたいですね~ 脚本、演出、細かい伏線..そして、結末! どれをとっても 一級品 です..すばらしい~ 周防監督 さすがです!! 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-08-07 16:51:24) |
46.《ネタバレ》 いろいろ考えさせられる良い映画だったと思う。途中で裁判官が替わった時点で嫌な予感がしたが、最終陳述の際に裁判官が居眠りしていたシーンがあったが怒りがこみ上げてきた。実際に裁判官にこの映画をみてどう思うか聞きたい。これは映画だけの世界で実際は違うと信じたい。しかし被告人が無罪を勝ち取るためのやっていないことの証明が弱かった。真犯人が別だと仮定した場合における裁判官の質問に答えられていないことから、タイトル通りそれでもやっていないのだろうが、もしかしてやっていたのではないかという点が残る。ここはわざとそういう部分を残したのか。仮にそうであっても疑わしきは被告人の利益にというからして有罪はおかしい。痴漢冤罪が叫ばれてきてもう久しいがこの映画はもう少しはやく作成されるべきだったと思う。 【K2N2M2】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-05 13:50:54) |
45.裁判の怖さ、社会の矛盾がすごく印象に残った映画でした。疑わしきは有罪なのか無罪なのか、いろいろ考えさせられる作品です。裁判って怖い!! 【ぽじっこ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-05 10:52:44) |
44.主演男優より有名な周防正行の久しぶりの作品。 見終わってこれからも周防監督には1本1本丁寧に 作品を作り続けてもらいたいと思いました。そう思わせるいい作品です。 エンドロールが流れると、普通バラバラと客が席を立つところが、この映画の後では 私を含め他のお客さんも暫く席に座ったまま余韻に浸っていたようでした。 痴漢冤罪をテーマに拘留所、警察、検察官、裁判官、裁判マニア、 被害者、被告とその家族・友人をリズミカルに映し出しています。 言い方は悪いかもしれませんが、映画を見ているだけで いろんな角度から裁判にまつわる情報が入ってくる優れた教育映画のようでした。 後半の裁判シーンでの各役者の演技はよかったです。 感情的になる場面や、相手の嫌がるところを突いていく裁判のやりとりは 他の映画でもありますが、例えば被害者の中学生の問いかけに対する答えまでの微妙な間。普通の人なら一生に一回あるかないかの 裁判で答弁するという緊張感がリアルに伝わってきました。 減点ポイントは小太りのおせっかいな目撃者のキャラクター。 本田博太郎のオカマ役も竹中直人の変な管理人も前半はまだ笑えてよかったのですが、 リアルな裁判シーンが続く後半では、あざとく狙ったような 役作りは余計な演出に感じました。でもこのような映画は邦画の良心です。ぜひヒットして欲しいと思います。これからもがんばれ!周防監督。 【仏向】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-07-31 21:32:23) |
43.監督の主張が重く、しっかりと突き刺さる秀作。題材として冤罪を扱う作品は少なくないが、本作ほど身近で、現実味を帯び、理不尽で、考えさせられ、かつ印象深い一本にはなかなか出会えない。周防監督が本作に込めたメッセージに対して、やはり我々観客には少なからず思考が求められる。が、もし自分が今彼の立場に置かれていたら・・・やはり無罪を証明するために全力で闘うことしか思いつけない。例えそれが無駄な闘いだと解っていても。 【wood】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-07-30 19:09:49) |
42.冤罪事件の恐ろしさ・問題点というのがこの映画の表テーマなのだと思いますが、もう一つの裏テーマとして、仕事と人生の両方に人間はいかに誠実につきあっていくべきかという普遍的な問題があるように思えました。この映画で号泣したと人に言うと笑われるかびっくりされるのですが、実はラスト30分前くらいの田中哲司演ずる弁護士が瀬戸朝香弁護士に対して語るシーン、ここで号泣してしまいました。誠実で正義でありたいと思う良心と仕事に対して成果を求める職業人としての誠意の矛盾。圧巻でした。これからご覧になる方、再見される方はこのシーンに是非注目してみてください。以来、田中哲司は私のフェイバリット俳優の一人になりました。 【Sean】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-07-25 18:21:11) |
41.《ネタバレ》 周防監督の力強い訴えをヒシヒシと感じながら、ずーっと集中してスクリーンに見入っていました。痴漢・痴漢冤罪問題に絡めて日本の裁判制度の歪み・根底にある問題を掘り下げていくストーリー。あえて大掛かりな演出や過剰な展開を排除し、非常に淡々と進んでいくので、リアリティを感じる部分が多かったように思います。まるで私自身もこの裁判を傍聴している一人のような、そんな不思議な感覚にすら陥りました。随所に監督の「拘り」とこの問題への「怒り」を感じたと同時に、私自身にも投げかけられた数々の問題…。女性の立場から見ても非常に考えさせられる映画であり、多くに人に観てもらいたい作品だと思いました。ラストは現状の裁判制度の厳しさ、理不尽さを考えると納得としか言いようがありません。悔しいですけど。この様な見落とされがちで皆が疑問を抱きつつも目を背けてしまう、このような扱い難いテーマを題材にした監督の視点の鋭さを感じました。 【うさぎの餅つき】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-07-24 10:30:31) |
40.んなぁアホな!これでいいのか裁判官?どこかの社会の世界じゃん!「俺が黒って言ったもんは白でも黒なんじゃいっ」って言ってるようなもんでしょ! 【Dr.Tea】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-07-21 04:58:18) |
39.《ネタバレ》 怒りを覚える。日本の司法制度は完全に腐っている。正しく言えば司法に限らず行政も立法も司法も、日本のシステムそのものが腐っている。ずっとそう思っていたが、この作品を見て改めてそう思った。大恥国日本残念。 【ワトソン君】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-06-04 13:44:33) |
38.《ネタバレ》 国家権力に対しては、いかなる手段を講じても勝てないと言うことか。敵に回したら恐ろしいの一言に尽きるし、敵に回すつもりは無くても、そのような事態に陥る可能性が誰にでもあるということが恐ろしい。話が完結していないところは、問題提起の意味合いからだろうが、それがまた余韻ではなく不安を残している。 【リニア】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-04-28 11:19:41) |
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37.これから満員電車に乗るときは今以上に気をつけます。 【アスモデウス】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-04-17 22:26:08) |
36.この映画を観て僕は、「今後の人生、絶対に痴漢と間違われないように気をつけて生きていこう…!」と猛烈に心に誓ったので、そういう意味でこれは、僕の人生に確実に影響を及ぼした作品です。 【コダマ】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-04-09 02:49:19) (笑:1票) |
35.裁判の傍聴をしたことがあるが、その時の雰囲気がそのまま再現されていて監督始めスタッフの方がこの映画に求めるリアリティの高さを感じた。また、俳優のセリフ一つ一つに監督の想いを乗せているのがよく分かり、周防監督は日本の法制度に相当に怒りを感じてらっしゃるのだなと伝わってくる。難点を挙げれば少し長かった。 【おっちょ】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-03-03 11:20:21) |
34.《ネタバレ》 周防監督が満を持して発表した,まさに渾身の一作。痴漢という「微罪」から,日本の司法の構造的問題点に深く切り込むというアイディアも素晴らしいし,「無実の人を罰するべきでない」というテーマへの,最初から最後まで全く揺るぎのない視点も素晴らしいし,これらを支える小細工無しのてらいのない脚本と演出,芸達者な役者陣の抑えの利いた演技も素晴らしい。「娯楽性が無い」という向きもあるようだが,私はそうは思わなかった。最初の裁判官が,裁判官事務室で修習生に心得を説く場面。彼の背後の机に将棋雑誌があったのをご記憶だろうか?裁判官の人となりを表す小道具として,特に他意なくおかれていたものだろうけれど,よく考えてみれば「考えるだけ」の娯楽が将棋というものである。「もし自分が,被告/被害者/裁判官の立場ならどう行動するだろう」と自分が考え始めたのなら(そして物語に没入して2時間強を過ごしたのなら),泣いたり笑ったりのわかりやすいカタストロフィなどがなくても,「娯楽作」と言ってよいのではないだろうか?ベテラン,主役は別として,他にも最初の裁判官を演じた正名僕蔵,新人弁護士役の瀬戸朝香,取調べ刑事役の大森南朋が強く印象に残った。丁寧に作りこまれ,作り手の志も感じる傑作で,満点と行きたいところだが,民事専門弁護士の益岡 徹,マンション管理人竹中直人のシーンが不用かつ甘さと冗長さを感じたので残念ながら-1点。 【veryautumn】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-03-03 03:18:31) (良:2票) |
33.《ネタバレ》 周防監督作品だしもう少しコミカルなのかなぁ・・・と思っていきました。ところが、まるでリアル・・・主人公の加瀬亮くんにどんどん感情移入して、まるで一緒に身内の気分で、裁判に参加してるようでした。疲れましたぁ・・・でも、面白かった・・・色んな意味で。認めちゃえば、少しのお金で誰にも知られずに、事が済む・・・まったく日本の裁判制度の矛盾点とか、考えさせられました。監督は相当裁判所に通ったそうですね。さすがです。 さて、加瀬くんは硫黄島からの手紙でもいい味出してたし、と~っても素敵な役者さんですね。瀬戸朝香は、美人だけど、演技は今イチ(笑)そう思うと、小日向さんと役所さんは、やっぱり上手です。 【らふらんす】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-03-02 07:51:25) |
32.見入った。男性なら誰にでも起こりうる悲劇。これで、痴漢が減るか、強気になって増えるのかどっちだろう。それにしても、否認を続けたら反省の余地がないとみなされるなんて、どうしようもありませんな。裁判所も信じられないならほんと、何を信じればいいんだろう。信じられるのは自分だけ?でもそれでやっていけるわけないし。冤罪なんて全くのとばっちりだぜ。なんか世の中なげやりになっちゃうなー。と悲観的になってしまう映画。でも現実になったらほんと、どうすればいんだろう。。身内に起こったら・・・ 【Michael.K】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-02-25 00:16:50) |
31.《ネタバレ》 画としては何の面白みもない(ハッキリ言ってつまらん画だ)、音もあなたが通う映画館の自慢の音響システムも出番はない。演出も映画としての飾り付けもなけりゃ、仕掛もなし。 音声なしでみたらこれほどつまらん映画はない(それこそ、伝説の「死霊の盆踊り」や「デビルマン」などの方が100倍面白いでしょう…見てませんがw)。 でも、ものの数分で入り込んでしまいました。それだけ脚本に力がある。そして、完全に自分はスクリーンの中の主人公になっていた…判決の瞬間の衝撃は凄かった。見ている私が突き落とされた。…なんなんだコレ。 いままでの自分なら猶予ありの3ヶ月なんてどうってことないじゃん。って鼻で笑っていたと思う。いや~重い!有罪と無罪はこれほど掛け離れたものだったとは。判決の瞬間の緊張や判決後の無力感、そんなものをリアルに主観的に体験することができるでしょう。現代の日本の裁判とはどういうものなのかをリアルに体験できるアトラクションとも言える。百聞は一見に…って意味で見る価値あり! まあ、DVDでも問題ない映画ではありますが。ただ、上映前に予告編として流れた他の映画(プルトニウム?とか爆破シーン多様等のハリウッドを模造したようなくだらん映画)を見るのであればこの映画を見た方がいいと思う。 いい映画とか好きな映画とかそういうものじゃなく、見る価値はある映画というわけで8点! 【アップルマーク】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-02-23 07:41:51) (良:1票) |
30.後味は良くないが、嫌いではない。ただ、万人とはやや解釈が違うかもしれない。日本の裁判制度における問題点が描かれていて、観た人は冤罪に対して、「ひどい」とか「そんなのおかしい」と思うかもしれない。でも実情は映画そのままであるべきであると自分は思った。主人公の目線からのみ本作を見れば、ひどいと思うだろう。おかしいと思うだろう。でも、客観的に観たらどうか?裁判官が主人公なら?被害者が主人公なら?法廷の中だけで立証されたことだけが全てなのである。加えて自分はそんな裁判制度にだけ焦点を充てた脚本に心動かされはしない。メスを入れるだけでなく、人間の心を揺さぶりたいのであれば、(裁判制度を問う映画であり、監督がそうしたいと思わなかったのかもしれないが)ラストで主人公が「ホントはオレ、やったんだけどね」と嘲笑でもしてほしかった。そのへんが良くも悪くも「日本映画」なんだろう・・・。もちろんそんな期待をする自分はひねくれているのかもしれない。ただ、映画として飽きさせない展開であり、強大なメッセージ性も持っているので、及第点。でも、重ね重ね、ラストにドンデン返しがあったら鳥肌モンだったのにナァ・・・。 趣旨が変わっちゃうかもしれないけど、ドキュメンタリー番組が観たいんじゃないし、映画ってそういうものなんじゃ?これじゃマジメすぎる! 【Andrej】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-02-15 22:12:14) (良:1票) |
29.面白いです。裁判のシーンになると劇場内の私を含めた観衆が、真剣に静かに映画に没頭している様子に感動を覚えました。本当に深く考えさせられる映画でした。出てくる俳優一人一人の個性や演技が際立っており、昨今好調と言われる邦画の中でも一際高い完成度を誇っています。とにかくいろんな人に勧めてみたくなる作品です。こういう映画に出合うと映画好きとしては嬉しくなります。が、長編映画で150分と非常に長く、見ていて若干緊張感が無くなってしまう時間帯があったのも事実。内容を考えると私でも150分という尺度を感じさせない作品なのですが、もう少し削っても良かったのではないのでは?と感じる箇所がいくつかありました。この為、1点マイナスで9点にしましたが、ほぼ10点満点に近い極めて高い完成度の映画である事は間違いありません。 【はむじん】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-02-14 03:06:40) |
28.日本の司法制度の根本的で深刻な「問題」。そしてその弊害は、決してテレビ報道の中だけではなく、普通に生きている市民全般に対し、突如としてふりかかるということをこの映画は物語る。 徹底したリアリティをもって描かれる「実情」は、怒りと愚かさを覚えると同時に、映画としての力強さに溢れている。 極力映画的な演出を廃し、「現実」を淡々と描き連ねることで、逆に興味を引き付けひとつの娯楽性をも生み出していると思う。150分という長尺でありながらその長さをほとんど感じさせなかった。 タイトルの通り、主人公は最初から最後まで「ボクはやってない」と訴え続ける。この映画がすごいのは、単に冤罪に陥りかけている主人公の奮闘を描いているのではなく、その主人公を含んだ群像が愚かしい司法制度の間で様々に葛藤する様を徹底して俯瞰的に描いていることだ。そのことが、実情を実情としてありありと映し出すことに成功した要因だと思う。 若くしてすでに日本映画界におけるバイプレーヤーの地位を確立している加瀬亮の初単独主演映画ということも、昔から彼の存在感を認識していた僕にとっては感慨深かった。この映画の主役は彼以外には考えられないだろう、というくらいに適役だったと思う。 この映画を観た事による認識が、少しでもこの国の社会の是正に繋がればと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-02-10 21:38:18) |