151.《ネタバレ》 ほんわかしていい映画でした。不器用で、素朴で、何とも憎めない男なんだけれども、そういう人物設定だからこそ見えてくる彼のすがすがしい生き方というものが前面に押し出されていて後味がよかったです。 印象に残っているシーンといえば、地方の母親が朋江の名前を思い出せなかった時、やっと清兵衛と朋江の気持ちのつながり合いが、他の人に対しても何か醸し出しているものになったんだなぁと思い、グッときました。 普段洋画ばかり見ているせいか、こういう時代物の邦画を見ると本当に心洗われます。日本人の奥ゆかしさとかが伝わってきて、この国に生まれてよかったな、と思ってしまいます。 あと、ふすまから少しのぞいたりする光の演出のせいでしょうか、最後の果たし合いのシーンでは息が詰まりました。田中民さんは狂気をはらんだ演技でした。 【ブッチ・ハーモン】さん 7点(2004-03-06 00:07:49) (良:1票) |
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149.実直で不器用であるが故に得られた安らぎを押し流す不条理な運命。 細やかな日常生活の描写を見ていると、外国の人が気に入ったのも頷ける。でも小太刀っていう渋さはかなりマニアックかも。 なんかこう、ほのぼのしすぎず、緊張しすぎず、感動しすぎずの いきそでいけない感がむしろ心地よい。 【TAIQ】さん 8点(2004-03-06 00:00:58) |
148.清兵衛さん、ていうか真田広之ってあんなにかっこよかったっけ。ただのりえちゃんとの恋愛話かな、退屈かなって思ってたんだけど最後はもう自分は宮沢りえちゃんになりきってましたね。清兵衛さんが戻って来た時嬉しくって思わず泣いてしまいました。あんな父親を持って、娘たちはとても誇らしく思うでしょうね。不器用な人ですが、私は清兵衛さんのような方が好きです。田中泯さんは怖いくらいでした。 【fujico】さん 7点(2004-03-05 23:54:13) |
147.ラストにもう一捻り欲しいところかな。それ以外は良かった。 【taron】さん 7点(2004-03-05 23:44:07) |
146.不器用な生き方だなあ。 貧乏で暮らしもままならず、最愛の女性の申し出も何かと理由を付けて断ってしまい、侍のくせに体裁のために刀を売って、刀もないのに藩命に背くこともできず剣豪に戦いに挑み、自分が死ぬかもしれないと感じた時にようやく自分の本心を打ち明ける。 そんな不器用な生き方でも、娘たちの成長を暖かく見守るのを楽しみに毎日の生活を送る。 時代を超えた日本人らしい良心を描いているから皆、共感できる傑作と言えるのではないでしょうか。 思えば朋江や善右衛門も不器用な生き方だった。 本心を打ち明けても時すでに遅く、それでもボロボロになりながらも自宅に戻ってきた時に朋江が待っていてくれたのは観ているこちら側としても何とも言えない嬉しい気持ちになれた。 【六本木ソルジャー】さん 9点(2004-03-03 23:53:09) (良:2票) |
145.《ネタバレ》 真田広之出演のドラマ撮りを見てから、彼の大ファンです。殺陣といい、間のとりかたといい、やっぱ最高にいい役者さんです。映画壬生義人伝と比べて、この映画飽きるところないですもんね。うさぎさんの書いたとおり、ほんとあのとき、宮沢りえが「妻です」って言ったら、泣けないですね。いい映画です。 【オドリー南の島】さん 9点(2004-03-01 13:45:31) |
144.《ネタバレ》 藤沢周平作品が好きな自分にとって、観た後の最初の感想は「『たそがれ清兵衛』ではない」でした。で、エンドロールをよくよく見たら『たそがれ清兵衛』『竹光始末』『祝い人助八』をミックスしているのですね。真田広之さんと宮沢りえさんに焦点をあてると、本作品はどちらかというと『たそがれ清兵衛』ではなく『祝い人助八』。でも『祝い人~』は映画タイトルとしては不適切だったのでしょう。そのような違和感を除けば、原作者の文章と同様、中々美しい映画に仕上がっていると思います。 【中岩無洋】さん 7点(2004-03-01 11:18:20) |
143.イトちゃん役の娘が可愛い! ロリじゃないですけど。『ミツバチのささやき』の子を思い出しました。 藤沢周平のストイックな世界があらわされてて清々しかった。山田洋次が何故か数年に1本作れる佳作のひとつ。 【イツジ】さん 8点(2004-02-29 16:35:53) |
142.なぜか2回目見たときは泣けた。清兵衛の仕事場や家の雰囲気がとってもいい感じ。また見たい 【くそったれバカ】さん 8点(2004-02-29 16:27:30) |
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141.傑作です。やっかみ?からか、いろいろと難癖つけてる人もいるけど、ラストの岸恵子さんの場面も、エピローグのようなもの、手紙の追伸にあたるもの。それにジックリ繰り返して見ると、一見余計に見えるあの場面に深い意味があるのがわかる。突っ放すように終わればいいというものじゃないのよ。 【ひろみつ】さん 10点(2004-02-29 00:43:25) (良:1票) |
140.愛すべき作品。川のせせらぎ、鳥のさえずり、虫の声、月、朝日の眩しさ、藁葺き屋根の白い煙、パチパチと音を立てる囲炉裏、飯をずずずとすする音、東北の訛り、娘たちの「行ってきます」、サラリーマンのような侍たち、小林稔侍の茶目っ気、襷を巻く宮沢りえ、着物が擦れる音、刀を研ぐ真田広之の迫力、時代劇において革命的なまでにリアルな殺陣・・・。江戸時代の優しさと非情さをこんなにも身近に感じさせてくれる映画。あぁ日本人で良かった。近年数少ない、素晴らしい時代劇をリアルタイムに見せてくれた山田監督に心から感謝します。 【紅蓮天国】さん 9点(2004-02-27 23:11:24) (良:2票) |
139.《ネタバレ》 上意討ちで倒す相手にも正当な理由があった。不条理だ。しかし自分の仕官のためには仕方がない。本来罪のない者を討ち取った清兵衛だが、藩命で正当化された。 この映画は原作にない終わり方をする。私たちは、娘のナレーションの形で清兵衛が維新の時の戦いで、藩に殉じて死んだことを知らされる。維新後生き残って幸せな晩年を全うしたのではなかった。 上意討ちに含まれていた不条理に対してバランスが回復する、私はこの終わり方に満足だ。 現実の世の中はそうはいかない。不条理がまかり通り、バランスが回復しないままだ。この映画のように、タイムラグのなかでいつかは因果応報という具合になってほしいものだが・・・・ 【トンビの目】さん 10点(2004-02-27 05:58:34) |
138.見終わったあと、しばらく語尾に「がんす」をつける癖が抜けなかった。宮沢りえの演技は本当に素晴らしかった。一つだけ残念なところがあるとすれば、それはエンディングの井上揚水の歌。あれは、ちょっとこの映画の雰囲気にそぐわないと思う。 【ていくし】さん 9点(2004-02-25 22:12:00) |
137.日本の男!!!って感じがステキ。 独特な日本の香りがたまらない~。 【ボッシュ】さん 9点(2004-02-25 21:56:44) |
136.ここまで素晴らしい映画だとは思わなかった。真田広之と宮沢りえが何よりも評価されて当然だと思う。二人の立ち居振る舞いの美しさも、感嘆させられる。脇役たちのそつのない演技も達者だった。とりあえずここまで藤沢周平の原作をとても上手く調理してくれると、文章ファンにとっても嬉しい。ただ、東北弁風なセリフは、東北の小藩の雰囲気を上手く出していた反面、くどいような気もした。多少は日本語が分かる外国の人間がサムライブームでこの映画を観た場合、ちょっとビックリさせられるだろうなぁと思う。でも「海は見ていた」のように役者が無理矢理しゃべっているような感じではなかったので、やはり、この映画の役者さんたちは素晴らしい。ただメインとなるべき立ち会い場面は、リアリティを追求したのかもしれないが、暗すぎるし、冗長すぎるし、相手のほうに道理があるような気がする。かと言って清兵衛の人生観を突き崩すシーンというわけでもないので、場面の緊張感高揚感がいまひとつ足りない。エンターテイメントとして文章を上回ろうとするならば、ここだったのではないか。それにしてもひどいのがラストで、「父は幸せでした」という強引なナレーションとか、井上陽水の歌とか、変なモノを持ってきたことで、この作品の持っていた静謐な世界のすべてが崩れ去った。惜しいと言うより悔しい。 【ルクレツィアの娘】さん 7点(2004-02-25 21:50:56) (良:1票) |
135.文句なしでがんす。日本人の謙虚さとか、慎ましさとか、そういう美徳を実感できた。朋江と清兵衛との恋愛模様もいい感じでした。 【neozeon】さん 10点(2004-02-25 20:55:57) |
【じふぶき】さん 6点(2004-02-25 00:40:16) |
133.面白かったです。「ラストサムライ」の時も思ったのですが、真田さんの殺陣は本当に見事だと思います。彼はあの時代に生きていても大丈夫なのでは?なのに「ラストサムライ」では渡辺謙が、この映画では宮沢りえが評価が高いのですよねぇ~。何故でしょう??でもラストの主題歌はいただけません。聞いた途端二時間ドラマのようになってしまった・・・・。残念でがんす。 【あずき】さん 8点(2004-02-21 17:39:32) |
132.とっても丁寧に作られてる映画って感じでまず好印象。 肝心の内容も中だるみする事無くきっちりと盛り上げるとこは盛り上げて、ラストはしんみり。 いい映画ですな。 【ふくちゃん】さん 8点(2004-02-19 22:40:21) |