432.《ネタバレ》 90年代は最もシュワちゃんの脂が乗ってた時代。
この映画はその代表作とも言うべき存在であろう。
かく言う私が先行上映という枠で初めて見た映画。
今の様にシネコンのような大規模な映画施設は何処にもなく
少し小奇麗なスカラ座(だったか?)で上映していた。
その映画館はある程度纏まった施設で1階~から5階ぐらいに分かれていて
目的の映画は勿論一番広い1階で上映していたのだが当然大蛇の如く列が出来て
1階で見るのに態々5階まで上らされ順番に入場した事を覚えている。
今の様な指定席全盛の時代では思いも寄らない事実である。
立ち見は当然後部中央席を取るのに全員駆け足で席取りしたものだ。
閑話休題。
本映画は前作から7年経ち映画技術(VFX等)も格段に向上し
映画でしか観る事が出来ないシーンの目白押しでまさに時代の賜物。
敵役のT-1000型を始めT-800型の無残な姿等は
80年代には到底成し得なかった映像であるし
この映像が無ければ(T-1000の数ある同化する時のシーンや
タンクローリー・バイク・ヘリ等のメカ物。それと忘れてはならない核爆発のシーン)
この作品自体が成り立たないのである。
そこへキャメロンお得意の『強い女性』と『自己犠牲』のテーマによって
ストーリーにのめり込む事が出来る。
文句無しのアクション映画の№1である事を確信する。
・・・がT-1000の意外なお茶目さと主人公達の
半ば同窓会的な動きに貫徹を欠き1点減点とする。