124.《ネタバレ》 重い。後悔することなく生きられたなら羨ましいけど、自分が同じ人生だったら後悔すると思うな。いい映画とは思えない。点数甘めです。 【よしふみ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-25 14:41:51) |
123.《ネタバレ》 イーストウッドは悲観論者なのでしょうか。人の死というものを、逆説的に説いている映画が多い気がするのですが、あまりにもツライ話が多い。尊厳死という難しい問題を題材にしているので、賛否両論あるのは当たり前の話であろう。それでも、評価が高いというのは、同意している人が多いからか?それとも、アカデミー賞を受賞したからか?なんにしても、胸が痛くなり考えさせられる映画であるのは間違いない。尊厳死について、話しているレビューが多いですが、僕はそれと同じくらい「人の栄光と挫折」というテーマが重くのしかかってきました。年をとってから夢を追いかけるマギー、わずか数年で頂点まで駆け上がるも、ほんの一回の間違いでずっと床に伏せる体に。人生一寸先は闇とはよく言ったもので、今・現在・一瞬を精一杯生きていかなくてはいけないと感じました。そのマギーとは逆に“唯一心あるボクサー”デンジャー。まさにマギーとは正反対、若く、実力はなく、チャンスもない。しかし、彼は精一杯生き、未来がある。この二人の対比がこの映画のキモなのかもしれません。ヒラリー・スワンクは、よく知らない女優でしたが、素晴らしい演技だったと思います。モーガン・フリーマンは好きな男優だったため、もうちょっとアツイ役柄だったらよかったなぁ、と個人的には思いました。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-20 19:06:47) (良:1票) |
122.何よりも驚いたのが、音楽もイーストウッドが担当してること。 【アルテマ温泉】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-18 22:37:12) (良:1票)(笑:1票) |
121.結局のところ自分には理解できていない部分が多そうだ。 【k】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-18 22:32:43) |
120.エディは別にいる必要がない。重要性があまりないと思う。主演女優のヒラリー・スワンクが好きになれなかった。特に笑顔が。素敵じゃない。重みがあって見応えがあった。言葉にしにくい深さがにじみでている。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-11 02:18:05) |
《改行表示》119.《ネタバレ》 すごくよかった。暗い映画は好きじゃないのですが、みんなが思うほど僕は暗い映画とも感じなかった。最後にマギーがフランキーに微笑みかけたのがすべてだと思うし、あの状況においてはあれほど幸せな死に方はなかったと思う。あれだけのことを言ってくれる人もあの役目を引き受けてくれる人も普通いない。マギーの家族とかフランキー、エディの設定とか切なすぎて、正直あざといし映画は所詮作り物のドラマだけど、すごくぐっときました。 モーガンフリーマンをみるとなんかハードゲイを思い出しちゃいます。頭の中でフォーという声がw 【りょう】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-10 16:42:41) |
《改行表示》118.率直に、おもしろくなかったし、泣けもしなかったし、考えさせられることもなかった。とにかく観終わったあとの後味がよくなかったことだけが、印象に残っている。ここにレビューするためにその理由を考えようとするのだが、どうしても答えがでてこない。他の方のレビューを読んでみても、いまいちピンとこない。これは言語化する以前の問題だ。おそらく自分が過去に経験した「祖父の死」が大きな要因だと思うのだが・・・。 というわけで、とりあえず現状は5点。DVDでもう一度観返して、その答えを見つけようと思う。 【708】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-12-09 07:10:01) |
《改行表示》117.マギーは自分の尊厳を守るため下を噛み切ってでも死のうとし、フランキーは殺人とも言える尊厳死に手を貸し、スクラップは片目を失明してジムの雑用係として生きていく。自らの決断によってどのような重大な結果を招こうとも、それに耐えて強く生きることをイーストウッドは主張しているのだろう。それは素晴らしいことであり、批難するものではない。しかし、強い人間ばかりではない。無神論者に近いイーストウッドは、神が存在しないのなら人間がすべてを背負うしかないという人神又は超人のような人間像を提示してくる。「ミスティック~」の時はあまり感じなかったが、本作では23年もミサに通っていたフランキーだが、そこの牧師(又は神父)は偽善的に描かれており、フランキー自身も「マギーが必要としているのは神ではなく私だ」と述べている。イーストウッドは人間や個人に対して過剰な期待をしているのではないだろうか。言い換えれば、人間や個人に対する思い上がりが感じられてしまうのだ。ただ、予定調和的なハッピーエンドを強制される風土のハリウッドにおいて、現在のイーストウッドは稀有な存在だし、再鑑賞に耐えうる作品を撮る監督で貴重だとは思う。 【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-12-06 18:50:22) |
《改行表示》116.《ネタバレ》 しかしまた骨太な映画を作ったものです.これをみたとき,「カッコーの巣の上で」を思い出しました.人間の尊厳とは?人が生きる意味とは?いままでたくさんの映画がこのテーマに果敢に挑み,ある者は成功しあるものは敗北しました.このテーマを描くには,いろんな演出や技巧が必要とされる,それにご都合主義的によい者は報われるし,悪者はその報いを受ける,そういうもんだ,と僕も思ってました. でもこの作品は,人間に尊厳なんてもともとないし,生きること自体に本来意味なんてない.因果応報なんてことはなく,人間ただ生きるという事実があるのみだということを強烈に思い知らされる,そんな映画です.映画としてそれがいいかどうかはわからない,誰がこの映画を見て楽しめるんでしょうかね? しかしやはり,現実とはこういう悲惨で陰惨でまったく救いもないことが平気で起こるからこそ,尊厳を感じ,生きることに意味を見いだせることがいかに現実の中で輝くのか,貴重であるか噛み締めることができるのでしょう. 【take1】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-05 22:23:44) |
115.俳優としても監督しても、その名を轟かせたからこそ撮れる領域の映画。酸いも甘いも噛み分けた御大の撮る映画は、容赦のないほど落ち着き払い、静寂に包まれている。ストーリーテリングはもちろん、みんなの演技も上手すぎ、撮影技法もすばらしい。なにもかもが出来すぎていて、それが物足りないという部類の映画。まだまだこの映画を味わい尽くすには、見る側の自分が若すぎる。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-04 18:17:43) |
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114.容赦のない映画だった。それでこそ現実がリアルに描かれている。人間にはそれぞれ、生きる権利もあり死ぬ権利もあると思う。全身麻痺で、家族はもともとクズで、舌を噛んでまで死のうとしたマギーに対して、「でもいいから生きろ」というのはあまりにも彼女の気持ちを無視したものだと思う。あの神父はただの偽善に思えた。それに対してフランキーは誠実に向き合った。彼女の「殺してくれ」という頼みに対して、誠実に答えるには、フランキーのように殺すか、「刑務所とかめんどくさいしそこまで関わるのが嫌だから」と断るかのどちらかである。「生きることに意味がある」とか言うのは自分に対する言い訳であり、その上偽善である。 |
113.《ネタバレ》 パンフの監督インタビュー「この映画には明らかに感情に訴える部分がある。(中略)できれば観客にはその感動に巻き込まれて欲しい。それが全てだと思う。」。好感のもてる明快な信念というか・・。実際暗い暗いこの映画もドラマとして面白いし「感動」しますよね(人それぞれでしょうけど)。ハリウッド的映画作りからはみ出した深みがあるにしろ、観客の「感情に訴え」、観客を「感動」させるという目的達成に向かって研ぎ澄まされた映画とでもいいましょうか。でも、不満があります。ヒラリー・スワンク頑張ってるにしても、あれはどう見てもリアルなプロの試合じゃないですよね。素人の私の目にも明らか。せめて素人の目は誤魔化してもらいたい。本作は他のボクシング映画の何倍もそういうリアルさが求められると思うんです。大目に見てあげるなんて観方しなきゃいけないレベルは克服してほしいです。あえて偽善的な批判をすれば、ラストの尊厳死という問題に関連するような状況(一応文句言われないような言葉使っときます)は深刻すぎてあのボクシングシーンの演出とギャップがあると思います。スポ根成功ものと言える前半の展開はとても面白いですが、毎試合数秒でKOしたり、ひどすぎる反則があったりします。リアルに描かれたあり得ない出来事と、リアルじゃないからあり得ないのは違います。前半だけ観るなら突っ込むのは野暮ですが、そういうあり得ないプレイや反則もラストに直結してるわけですから見過ごせるものじゃない。ボクシングというものが彼女の尊厳に関わってるんですから。明暗の対比とはいえいかがなもんでしょう?。あれじゃ彼女かわいそうです。納得いかなくて余計な不満で腹立ちます。以上の不満はともかく、私は残酷かつ美しい「ラブストーリー」に監督の思惑どおり感動したし、尊厳を守って必死に生きる人々の姿が眩しくて涙出ました。 【しったか偽善者】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-01 01:27:40) |
112.作品としてのできはとてもよいと思う。しかし、見たあとすごい切なくなり痛みすら感じる。ある意味残酷な映画である。 【MS】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-11-30 01:23:59) |
111.《ネタバレ》 イーストウッド、この人は一貫してアウトローを撮り続けてきたから勧善懲悪ではないもののハリウッド的予定調和を部分的にでもとりいれてきた。しかしハリウッドでのしっかりとした位置を確保した後、いつからか神の存在しない理不尽な社会を描きだし、前作『ミスティック・リバー』において予定調和は完全に崩れ去った。そして今作『ミリオンダラー・ベイビー』においてさらなる残酷な社会を炙り出す。貧しくとも健気に生きる家族は映されず、貧しさゆえに貧しさを利用する、ずるく心の貧しい家族が映し出される。やる気だけではけして報われないことを練習生が見せる。実力者は金のなる木として消耗させられ、欲張らず懸命にがんばった女にも神はその代償を与えない。常にどこかで神の存在が絶対条件であったハリウッドに対する挑戦状ともとれる今作にアカデミー賞を与えたハリウッドは懐が大きいのか、それともバカなのか。ボクシングがいかに危険なスポーツであるかを想像させる迫力のファイトシーンを見事に見せてくれたヒラリー・スワンクの受賞はうなずけます。 これまで自らの体を切り刻まれ、撃たれ、痛めつけられてきたイーストウッドが応急処置の天才というのが面白い。しかし応急処置の天才は応急処置の不可能な究極の傷を負う。愛する者を自ら殺すという究極の傷を。そしてフランキーは消え去る。究極の傷を負ったフランキーはどこに行ったのだろう。究極の傷を描いたイーストウッドはどこにゆくのだろう。観た後すぐにもう一度観たい衝動にかられた。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-29 13:05:44) (良:2票) |
《改行表示》110.《ネタバレ》 間違えないでほしい。この映画で描かれるものは、人間の愛などではない。 美談でもなんでもなく、描きつけられるのは、ひたすらに人間の闇でしかないと思う。 陰影が印象的な映像世界が物語るままに、人間は暗い影の中で、たった一瞬の輝きを求めて生きるしかないのか? 否、そんなことはない。たとえ光が過ぎ去っても、再び光が照らすことはあるはずである。 逆に言えば、どんなに素晴らしい輝きを手に入れたとしても、それで満足して残りの人生を手放すようなことをしては、その輝きの価値すら無くなる。 主人公のボクサーの残りの人生は、光とは程遠い辛く苦しいものかもしれない。 でも、たとえそうだとしても、生きつづけること自体が、燦然たる輝きとなるのではないのか。 この映画で描かれることこそ“リアル”だという考えは、決して間違ってはいない。 だが、これが映画だからこそ僕はあえて言いたい。 「まったくもって、耐え難い結末だ」と。 「人生を諦めること」を美化したこの映画は、あまりに異質で罪深い。 だが、大前提として映画の表現は自由である以上、近年一貫したテーマをもって技術的に質の高い作品を連発しているイーストウッドの監督力が、確固たるものであることは間違いない。 ただしかし、この作品をその年の“最高映画”と堂々と位置づけたアメリカという国は、愛を、その行き着く先を、見失っているのではないだろうか。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 1点(2005-11-29 03:58:41) (良:4票) |
109.何個もオスカーもらっちゃったし、これで心置きなく引退できるね!クリントおじいちゃん! 【paraben】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-11-28 23:59:53) |
108.《ネタバレ》 最後は衝撃的でしたね。自分がクリントイーストウッドの立場だったら、どうするだろうって考えると、答えが見つからないです。 |
107.《ネタバレ》 クリント・イーストウッドは、昔から人の生死を軽くみているところがあり、それがこの映画にも、見事に反映されていました。 マギーは死んだほうが良かったのでしょうか? そんなわけがありません。 「生きる」ということは、誰にとっても、苦しくて大変なことなのです。 それなのに、自分らしく生きられないからという理由だけで、マギーに死を与えたのは、イーストウッドの、生死軽視の誤った思想が反映されているからです。 「愛する者を殺す」という行為を、正当化しようとした偽善ぶりに、怒りを通り越して呆れるばかりでした。 この人は今まで低俗な映画の中で、あまりにも多くの人間を殺しすぎて、生命に関する感覚が麻痺していると感じました。 許されざる者には死を!愛する者にも死を! もう笑うしかありません。これからもたくさん人を殺し続けてください。 イーストウッドの一連の作品を観ていると、まるでアルベール・カミュきどりです。 いくら世の中が不条理であるとはいえ、それをそのまま映画にしないでほしい。 なぜ夢を与えようとしない?老人のあなたには、もう夢の欠片も残っていないくらいに萎れてしまったのか? それとも社会派映画監督として、こういう低俗な映画をつくって、自己満足に陶酔しているのでしょうか? すでに人間として老人になり、枯れ果ててしまったイーストウッド。彼は、したり顔で、「それが現実なんだよ、君たち」というメッセージをヌケヌケと送っている。 映画とは、観ているものに、勇気を与えてくれるものであってほしい。 映画界にも定年を設けるべきです。老害とは、まさにイーストウッドのためにある言葉ではないでしょうか。老人が映画を作るな、とは言いませんが、『元気が無くなる映画』など私は観たくないのです。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 0点(2005-11-27 21:36:37) (良:4票)(笑:1票) |
106.《ネタバレ》 前半は明るい映画だったのに、後半が暗い、安楽死させる場面はとても考えさせられた。 【伊藤さたけ】さん [ビデオ(吹替)] 6点(2005-11-24 23:48:07) |
105.何ともやりきれないラストではあるのだが、感動も並ではない。しかも爽やかな余韻さえ感じられる。 【午後のコーヒー】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-11-23 17:47:28) |