1.《ネタバレ》 面白かった。しかし、2つのディメンションで話が進行する舞台立てや、「ゲーム」のプレイヤーの人数の多さなど、要素が多い分、やや目先が誤魔化された感じがしないでもなく、謎解きとは別次元でちょっとストーリーがわかりにくかった。私としては前作のようなムダを省いた一種の純化されたシチュエーションがほしかった。
とはいえ、脚本はよく練られていたとは思う。「なるほど」というトリックもあって、脚本家の力の入れようを感じた。鑑賞中は筋を追っているのでゆっくり考えながら見るとはいかなかったが、それでも、ところどころ「ん?」と引っかかるところがいくつかあって(たとえば、マシューズにとってはこれがゲームとなるのか?とか、どうして「家」のほうのゲームが終了2時間前ちょうどにうまくスタートできたのか?など)、それがタネ明かしではやはり絡んできていたので、漠然とではあるけれど、つくり手が映画のなかに潜ませたヒントをつかめてはいたかと思う。
お決まりの突っ込みどころとしては、まずジグソウのアジトでの警察の捜査。ほぼ2時間、事実上何もしていないわけで、それにはちょっとムリがある。次に「家」のほうのゲームの一つで、ガスオーブンみたいな機械に入るものは「答え」がないんじゃないかと思った(なので、ゲームとはいえないのでは?)。それからラストのダニエルの大ドンデンだが、いくら「あれ」のなかにいたとはいえ、音や振動でわかるはずだという気がするのだが。
なお、突っ込みどころではないが、字幕ではただ「神経ガス」だったか「化学ガス」だったかしか訳されていなかったが、英語では「東京の地下鉄テロで使われたガス」といっていた。どうしてそのように訳さなかったのかな? でも、それだと即死するような気もする……。
2代目ジグソウの登場で「SAW3」も決定的なようだし、きっとまた続編もみることでソウ。ということで、7点也です。ちなみに私は、何となくでしたが、かなり早い時点で2代目がわかりましたよ。(^^)