327.”腐海”という表現にこの世界観が溢れ出してくる。自然と向き合い共存しようとする人々と常に文明の進化を疑わない人々の対比が出て分かりやすい。王蟲の群れにより染色された空は夕焼けみたいでおばばの言った”大気が怒りに満ちておる”という表現が妙にマッチしてました。 【tetsu78】さん 8点(2004-08-09 23:05:21) |
326.♪ラン、ランララ、ランランラン、ラン、ランラララ~ン♪という歌を聴くと不安になります・・。 【 - @】さん 10点(2004-07-28 19:28:21) |
325.1番好きなのは、ラピュタ。でも宮崎駿監督の映画の中で最もテーマが深遠なのは、この映画だと認めている。人の根源的なものに訴えかけ、魂と魂の会話を促すような、表皮を1枚1枚剥いて行き、最終的に残った自分の核を見つめ直すことを要求されるような、そんな映画。自分の中の汚いものを見透かすようなナウシカの眼差し。愛情の湧き方が半端ではない人。彼女のあまりにもの高尚さと、森羅万象に対する達観ぶりに、自分を恥じてしまう。全ての人間がこの映画から得るものを読み取り自らに汲み入れれば、ひょっとしたら人間は無駄な争いなんてしなくなるかも知れない、そう思う。そして同時にそれは不可能だ、とも。作品のラスト以降、未来永劫穏やかな世界が続くとは誰がどう見ても思えないから。それも含めて、メッセージなのだ。人間の全てが描かれている。なあなあではない、厳しい眼差し。何者にも寄らない対等な目で、世界と向き合う作品。世界中の人が見るべき作品。人間の源泉を真摯な目で捉えた、大変に完成度の高い作品。 【ひのと】さん 10点(2004-07-22 20:18:08) (良:4票) |
324.《ネタバレ》 僕自身は、テーマの掘り下げ方や世界観の深さ、それにスケールの大きさで言うとマンガ版に分があると感じているのですが、映画の方はそんな違いなんか吹き飛ばしてしまうくらい、見る者の「感情」を直撃する抒情に満ちています。 しかし個人的には、このような「抒情」(主に「優しさ」でしょうか)は初期の作品だからこそこれだけ存分に盛り込まれ、のびのびと表現することができたのではないかと思います。全体的に僕はこの劇場版からは、『もののけ姫』や『千と千尋』といった最近の2作、そして原作の『ナウシカ』には無い「無垢さ」を強く感じるのですが(それは例えば、登場人物全体が最終的にナウシカという存在に引き寄せられ、物語が彼女を中心にしてきれいに解決を見るという展開からも強く感じます)、こういう「無垢さ」は、製作者が認識を深め、改めて行けば行くほど、素直に表現する事が困難になるのではないかと僕は思うのです。極言すると、目の前で行われている戦争の真っ只中に飛び込んで、たった一人で本当に「愛」や「優しさ」を説く事ができるのか、また説いた所でどれほどの影響を及ぼすことができるのか、という事を考え出すと、とてもこの『ナウシカ』のような映画を再び作ることはできないのではないかと思います。この文字通りの純粋無垢な内容が、この作品の弱いところではないかと僕は感じています。 しかしこの作品の場合、その「弱点」が同時に「魅力」であるとも感じています。下手をすれば皮相な綺麗事と取られかねない主張を持つ人物(=ナウシカ)を設定しつつ、その人物に嘘臭さやいかがわしさが全く感じられないのは、やはり見事としか言いようがないと思います。 【マーチェンカ】さん 8点(2004-07-22 12:03:52) |
323.宮崎アニメの名作であり、メチャクチャ良いとは言えないが内容のある感動作。 【くうふく】さん 7点(2004-07-21 14:02:38) |
322.何も言わずに10点献上。人生のうち何本かは、そういう映画もあります。 【金子淳】さん 10点(2004-07-11 18:01:04) |
321.フランク・ハーバートの長編SF小説「砂の惑星」を、東映動画のテイストでアニメ化。本作の絵コンテのようなコミックは、アニメ専門誌(アニメージュ)に掲載され、本作公開後何年も連載の続いた(休載が長かったせいもありますが)大長編となりました。構成能力のたいへん高い'60~'70年代の東映動画で仕事をしてきた宮崎だけあって、とりとめのない断片的なエピソードを1本の映画にうまくまとめてあります。また、メーヴェという小道具を出したことで、当時の宮崎の持ち味であるスピード感を、たっぷりと見せてくれています。脚本は、「砂の惑星」をベースにした壮大な設定からはみ出して見える思慮不足が、残念。主人公のナウシカは、同胞やオームには深い情けを見せるのですが、同胞でない人間の命はかなり軽んじています。人から嫌われるオームになぜ執着するのか、書き込みが足りなかったように思います。たとえば、ゴキブリと心を通わせる少女がいたら、それはかなりマズい。「かわいそうに」と言って、ほほすりよせるのは、さらにマズい。それを正当化するには、よほど強い説得力が必要なはずです。本作は、1984年、アニメブームに便乗して製作されました。当時のマニアを狙ったのですが、精密な世界観よりもむしろ、宮崎の固執する美少女キャラクターが大きく注目される作品となりました。 原画には、アマチュアの庵野秀明が参加しています(20数名のうちの1人)。 【DONGYAOS】さん 4点(2004-07-05 11:26:01) (良:1票) |
320.たいした期待もなく、劇場に観に行きました。あまりの感動に2回続けてみてしまいました。あれから20年、この作品を何回観たか判りません。製作者の意気込みが伝わってくる映画です。その後、原作を読み、スケールがかなり縮小されているなとは思いましたが、最初の感動にこの点数以外つけられません。 【ふじも】さん 10点(2004-07-02 12:53:04) |
319.《ネタバレ》 小さいころ(といっても小学生くらいだと思うけど)見たときは、話の背景がよく分からなくて、なんか分からないけど蟲が結構好きなナウシカという女の子がいて、お父さんが殺されて、あれよあれよというまに、ナウシカが蟲に跳ね飛ばされて「あ―――――――!(ボロ泣き)」死んだと思ったら生き返ってよかったねという認識しかありませんでした。今見るともう少し冷静に見られます。でも相変わらず面白いし、それぞれが自分の立場で懸命なキャラクターからパワーをもらえます。いつも見終わった11時30分ごろに気合が入っちゃいます(笑) 【稲荷寿司】さん 8点(2004-06-30 23:14:06) |
318.ずっと好きな映画でしたし、90年代半ばまで、自室の壁にはナウシカのピンナップをはっていました。------夏、クーラーのガンガンきいた部屋で、高電力消費・大画面テレビで、ナウシカを見る、、、、????、、、最近は、問題の解決は、こういう強さではなく、もう少し別の方にあるのではないか、などとふと思います。 【王の七つの森】さん 8点(2004-06-17 12:46:30) |
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317.《ネタバレ》 今まで宮崎もののアニメでこれだけは敬遠して見ていなかったけど、金曜ロードショーで見て、ふつーに楽しめた。でも宮崎ものの順位でいったらこんなもんかな。 【LYLY】さん 6点(2004-06-14 14:46:03) |
316.意味が良くわからなかったです・・・。でも、歌は良かったです!!! 【ロシナンテ】さん 2点(2004-06-13 16:02:00) (笑:1票) |
315.いまいち。テンポ悪いのかなあ・・。音楽は好きです。 【Piece】さん 5点(2004-06-11 23:38:47) |
314.10点にしてもいいと思ったのだが、 原作があまりにも素晴らしいので下げざるを得ない。 完全版が見たい…。 【ふくちゃん】さん 9点(2004-06-10 04:48:34) |
313.僕が生まれたのが78年だから、公開当時僕は6歳。数年後にはテレビ放映されていただろうから僕は10歳くらいで初めてナウシカを観たのだろう。残念ながらその時のことは覚えていない。どうせ「蟲怖い」くらいの感想しか持っていなかったと思われる。それから年に一度はテレビで観て、僕が思春期を迎える頃にはその世界観を理解し、シーンをそらんじることさえできるようになった。環境問題に関心のあった高校時代にはビデオを借りてCMなしで観たりもした。しかし、ある時ふっとテレビ欄でみつけても観ないようになってからというもの、僕はずっとナウシカを忘れていた。僕の中でナウシカは「壮大なストーリーと映像美を持ち、しかし時代遅れのメッセージと古い映像技術からなる過去の遺物」として認知されるようになっていた。この時点なら、僕の幼少期への郷愁と合わせて9点は固い作品だったのかもしれない。しかし、この作品の認識が180度変化する出来事が起こる。それは、原作との出会いだ。その当時、僕は漫画を完全に馬鹿にしていた。一時真面目に読んでいた手塚治虫を投げ出したあと、僕は「漫画」というメディアに希望の持てない日々が続いていた。現在ならつげ義春や松本大洋などの著作を通して漫画の表現力を認めている僕だが、「スラムダンク」を最高だとする時代にはどうしても馴染めなかった。僕は、その当時漫画をまったく読まない人間だった。そんな時、友人から強く風の谷のナウシカを薦められた。渋々読んだ僕だが、その世界の奥深さに仰天し完全に虜になった。僕は確信している。この「風の谷のナウシカ」は決して時代に合わせた環境問題をテーマにしているのではない。人間の本性を剥き出しにする「欲望」と「希望」(この物語で宮崎はこの二つの望みを並列に取り扱っている。)を、蟲の蠢く架空の世界から抉り取った大作だ。ナウシカの眼を通して、人間の汚れと美しさを輝かせた宮崎駿の才能には本当に驚かされる。それだけになお、これだけの大きなテーマを持った原作が単純な世界観として映画に納められているのは残念なことだと思う。この作品が漫画の2巻冒頭までのストーリーで終わっていることが問題なのではない。この壮大な世界観が、その中に含有されるたった一つの概念に格下げされているのが問題なのだ。新作を作るのもいいが、僕はいつか10時間作品にしてでも原作を完全版として映画化してくれることを望んでいる。 【fero】さん 7点(2004-06-08 22:24:03) (良:4票) |
312.《ネタバレ》 未来、人間たちが破壊した自然、そして行き場を失った人間、 浄化するフカイ、それを守る虫たち、共存できぬ人間、懲りないきょしんへん (くさってっらぁ)、愛と勇気の姫:ナウシカ 宮崎アニメの傑作のひとつ 【杜子春】さん 10点(2004-06-08 21:47:01) |
311.なかなか良い。個人的には原作のほうがダークな内容で好き。 |
310.観れば観るほど魅力的な作品。アニメにしてここまで心に訴えかける作品は凄いの一言。今こそ世界中の人達に観てほしい!!と切実に思う。 自然愛が強調されているのだが、人間対人間という「戦争」ってテーマも強いですよね。戦争って遠い国の出来事みたいで、とくに日本ではテレビに写る惨劇のみ。だけど身近なところで人を恨んだり、憎んだり、嫌い合ってたりするもんです。僕もちょくちょく人をけなしたり嫌ったりしてるのですが・・・。それ自体も些細ながら戦争の根本と何ら変わりないんですよね。全ての生物を愛せるほどの感情は今後、持てるかどうかわからないけど、この作品を見るとちょっとした親切をしたくなる。親切されたら心から感謝したい、と思える。 それくらいのパワーをもらえました。 個人的なことですが、僕の出身は「超」が付くほどド田舎です。小さい頃は山や川で遊んだりと、懐かしい思い出がたくさんあるのです。この歳になると自分の故郷を忘れがちになるのですが「ナウシカ」を見るたびに自然に囲まれた故郷が愛しくなります(・∀・) ぜひ、守っていきたいです。自然サイコーーーーーーーー゚+.(・∀・)゚+.゚ 【座間】さん 9点(2004-06-05 20:05:39) (良:1票) |
309.私は「地球を守ろう」という言葉が嫌いだ。何と傲慢な言葉だろう。木を伐らないことも、海や大気を汚さないことも、全ては人間の未来のためであって、わざわざ「守ら」なくても地球それ自体は銀河系に生き続けるのに、地球が人間という生き物を創造した時点で自然環境が破壊されることなど予想範囲内だったかも知れないのに、まるで地球の運命がヒトの手の中にあるかのようだ。 ナウシカはその小さき身体で、人間など自然の前では無力で取るに足らないものであるということを感じ取っていく。その無力さに挫折を繰り返しながらも、他の人間とは明らかに違う「自らに課せられた役割」を探して闘い続けるのだ。「強い」とか「美しい」とか「神々しい」とか、そのようなすべての形容詞を並べてもなおナウシカを表現することは出来ない。全ての言葉や感情を超越した存在。もしも「優しさ(厳しさ)」とか「強さ(弱さ)」とか「愛(憎しみ)」だとかをカタチにすることができたら、それが「ナウシカ」なのだろう。 【ぽめ】さん 10点(2004-06-05 10:22:06) (良:2票) |
308.安田成美のデビュー(ナウシカガール)作ですよね.主題歌なのに本編で流れないという珍しい映画です.あっ!ラピュタもそうでしたっけ.ここでの点数をみても明らかなようにカリオストロ,ナウシカ,ラピュタが宮崎さんの3本柱だと思います. 【マー君】さん 9点(2004-06-04 07:48:32) |