9.感動もなにもしないんですが。登場人物それぞれの立場みんなに、プチ感情移入できました。退屈せず、最後まで安心して見られました。 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-22 23:32:44) |
8.《ネタバレ》 三谷幸喜が、やっと映画界で本領発揮という感じだろうか。舞台作家なのに「映画」を撮ろうとしてたのが前回までで、今回は映画を舞台の手法で作っていたように思う。というより、映画制作に慣れて来て、自分の手の内で作品を操れるようになっただけなのかもしれない。邦画をどうしても積極的には見れない私でも、これは素直に面白いと感じた。ワンシーンワンカットの長回しの手法がぴったりはまっていて、舞台の文法をそのまま引用できたのが成功の秘訣か。シーンの中で重要でない人物もしっかり生きていたし、笑いを誘っていた。こういう所が演劇的だなぁ、と。シチュエーションの積み重ねとミスリードの畳み掛けで、作品のテンションも落ちずに飽きる事無くエンディングまで見る事が出来た。各役者さんに見せ場と存在感があり、「オールスターキャスト」何ていう言葉だけの作品に陥らず、しっかり作品に必要なパーツとして存在していた。何だかんだで戸田恵子さんみたいな「良い」女性を描くのが、三谷さんの得意技。それにまんまとはまる僕。ラストは、YOUの歌と表情にやられる。年増なんて言葉は彼女達に存在しないね。素敵。っていうか、私が年上好きなだけか。全体的にベタなんだけど、鑑賞後に拍手したくなるような至福の一作。 【郁】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-22 13:35:29) |
7.《ネタバレ》 すごい!!の一言。あんだけ多く各人のストーリーが存在してそれが見事に絡み合ってる。ある登場人物の特徴が他の人物のストーリーに活かされ影響を与え更に他のストーリーに発展して行く、ような感じで次から次へと進んで行く(例えばアヒルを探しているホテル探偵がたまたま出会ったなおみの変装を指摘し話は次の展開へ進んで行くようにorいつも試行錯誤してホテルへ忍び込むヨーコが脱走ルートを考えて武藤田の記者会見計画が進んで行くように)。単にいくつものストーリーが横たわっているだけじゃなく本当に絡み合ってる。それがすごい。よくこんなの作れるなぁと感心する。テーマとしても一本筋の通ったものがびしっと存在してるしこれは三谷幸喜が集大成というのもわかる気がする。とにかくすごいのであと2回くらいは見たい。それにしても麻生久美子はかわいいなぁ・・・実はそれ目当てでした★ 【とむ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-22 04:17:53) |
6.饒舌な味わいの良質な喜劇。抜群にまとまったシナリオの展開は、まさに至芸。良質なコメディほど、内容よりも後味が残るという良い例。濃密で楽しい時間を過ごすならワインも良いがこの映画もお勧めです。「The wow-chouten Hotel」に泊まってみたい! |
5.楽しい映画でした。役者の皆さんがこの映画に出ることが出来て本当に嬉しい、楽しい、という気持ちが画面からにじみ出てくるような、それでいて内輪受けや楽屋落ちに走らずにきっちり仕事をしているという雰囲気に好感が持てました。しかしよく練られた脚本ですね。ちょっと技巧を凝らしすぎてごちゃごちゃしたような印象もありますが、これだけの脚本を書ける人はなかなかいないんじゃないでしょうか。それからこの映画、本当は年末に公開したかったんじゃないかと思います。大晦日に劇場で観れたら最高だったでしょう。とても幸せな、うきうきした気持ちでお正月を迎えられたと思います。 そう、この映画も登場人物のその後の幸せを願ってしまう数少ない作品です。皆人生色々あっても幸せになって欲しいです。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-18 00:46:10) |
4.脚本に一年かけただけあって、登場人物・伏線の絡まり具合は見事だった。次々といろいろなことが起こっているのだが、気楽に見ていても難なくついていけて楽しい。日本の映画館でこれほど観客が笑っているのはあまりないのではないだろうか。ほかの人と一緒に笑う楽しさを味わうためには少し込んだ映画館に行ったほうがいいだろう。 【HK】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-16 21:09:23) (良:1票) |
3.オープニングで何かをインスパイアしたようなアバンティのAのシンボルマークを見た瞬間に徹底的にパロディに徹する三谷監督の意気込みを感じた。西洋が舞台であれば聖なるクリスマスの一夜なんでしょうが、日本が舞台となれば日本人にとって特別な一番長い夜は大晦日、みんな何か悩みを抱え生きている、そんな煩悩はカウントダウンと共に捨て去って新たな気持ちでスタートってのがいいです。ホテルの中のみの出来事という密室性、新年を迎えるまでの時限性、三谷流グランドホテルは細かいことを気にする間もなく次々起こる事件の数々、事件の数だけ笑わせられ、豪華なキャスト陣がみんな大真面目にやってるバカバカしさは最高。画面の中ではセンターだけでなく、隅のほうでもみんな何かをしており、何かが起きており、笑いのタネが転がっているので気が抜けません。最後は何故か幸せな気分になってしまう大団円、この強引な魔力、病み付きになりそうです。”赤い洗面器”が出てこなかった事が唯一不満。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-16 19:29:05) |
2.良いですね、こういう映画。気楽に楽しめました。いろいろなエピソードを狂言回し的な小物やキャラを上手く使ってからみあわせていて、とても判りやすく単純に笑える作品です。全体的に舞台演劇のような演出ですが、これがストーリー展開の中でちょっと無理のある部分ををうまい具合に包み込んでいます。とはいえ、まともに見ると気になる部分もけっこうあるので、できればお屠蘇気分の抜けきらないうち、出来れば正月三が日に見たかったですね。この映画、一人でDVDで見るよりは、映画館で他の観客と一緒に笑って見た方が絶対に楽しいと思います。興味のある方は是非映画館へ!! 点数ですが、正月三が日に見ていれば、8点をつけたと思いますけど、仕事に追われ始めた今だと7点ですね。 【はやぶさ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-01-14 20:29:02) |
1.最高に面白かった。楽しかった。出てくるキャストも豪華だけど、これだけのキャスト陣で面白おかしくコメディに纏め上げている三谷幸喜は天才か!?。映画の終わりでは無意識に拍手しようとして動いた手に自分でびっくりしました。エンドロールであの人も出てたの?どこに??ってところがあったので、もう一回見に行きたいです。 【まに】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-01-14 19:07:57) |