115.戦場の真の恐ろしさは、死への恐怖でも人を殺すことへの恐怖でもなく、人を殺すことに慣れてしまうことなのだ、と理解した。 【ラーション】さん 10点(2004-01-22 01:03:38) |
114.キューブリック監督らしい作品ですね.. 思いっきり皮肉を込めた戦争映画です... (訓練中の罵声は、結構笑えた..) 【コナンが一番】さん 5点(2004-01-13 20:18:29) |
113.ジョーカーの胸につけられた平和のバッジと、ヘルメットに書かれた生涯必殺がとても印象的だった。まさに戦争の矛盾、人間の矛盾そのもののように感じた、平和を祈ると同時に人は人を平気で殺す。ジョーカーもそんな矛盾を感じるからこそバッジとヘルメットをかぶっていたんだと思う。しかし、そういうジョーカーでさえ、戦争では、人を殺してしまう状況になるし、人を殺してしまう。 【メタファー】さん 8点(2004-01-12 12:16:22) |
112.戦争は人を狂わす。ベトナム戦争映画にはそんなテーマが多い。「地獄の黙示録」に代表されるそれ。この映画ではカリスマでも何でもない、ただの一兵卒が狂っていく様を前半で描き、後半では狂わざるを得ない苦悩を描いている。教官が卑しい言葉をマシンガントークで連呼する様は、凄いを通り越してなぜか、すがすがしい。 【もた】さん 8点(2004-01-12 04:22:42) |
111.なぜだかわからないけど、見た後落ち込んだ。 【カルーア】さん 6点(2004-01-11 18:16:11) |
110.《ネタバレ》 猛烈な反戦映画。人が人を平然と殺すには、何がしかの狂気が必要である。しかし人は、実に簡単に狂気を手に入れる。たった数週間の訓練で、殺してくれと頼むものを殺すことで、普通の人が、たやすく手に入れる狂気。この狂気を描くことで逆に、戦争はもとより、軍隊の存在さえ否定しているように思える。ラストの『ミッキーマウスマーチ』を歌いながら行進する『狂気の群れ』と、狂気に支配された自殺する直前のデブの顔(シャイニングのニコルソンそっくり)が印象的であった。 |
109.《ネタバレ》 なぜ、ミッキーマウスのマーチを最後に歌って行進するのか、ずーと考えていたのですが、「なぜ」ではなく「こそ」なんだと気づきました。海兵隊員はミッキーと同じく世界平和や愛のヒーローなので、当然、行軍するときはミッキーの歌を歌うんだ・・・・と。前半は「死をも恐れない」優秀な兵士をいかに海兵隊は育てたかを描いているのでしょう。肉体的な訓練は自明なので、精神面をどのような優れた教育(放送禁止用語のオンパレード)にて鍛えたかを具体的に説明してみたのではないか。後半は優秀な海兵隊員がいかに平和のために立派にお勤めを果たしているかを描写しているのでしょう。主人公の胸にピースマークもついているので判りやすいでしょ・・・という感じなんでしょうねー。ただ、一点、あの太った彼が教官を殺害し自殺したところが未消化です。軍隊の不条理を描いたというだけでは表面的過ぎます。もう少し考えます。ということで、博士の愛情と同じく、強烈なキューブリックの皮肉たっぷりな秀作映画ですね。 【ぴよっち】さん 7点(2004-01-10 01:25:40) |
108.《ネタバレ》 残酷な虐殺を見せて非人道性をうたった戦争映画や戦場での死に対する恐怖を追求した戦争映画ではない。殺されることに対する恐怖ではなく、人を殺すことに対する恐怖を描いている。戦争はただの人殺しだとこの映画は語っている。そして人殺しはもはや人間ではない。ラスト、ミッキーマウス・マーチの歌声が響く中での主人公ジョーカーの最後のセリフ「もう恐れはしない」。戦争は終わってはいないのに何故「もう恐れはしない」なのか。人を殺すことに対する恐怖、人間でなくなってしまうという恐怖が、人を殺し人間でなくなったことで消えたということだろう。前半の海兵隊の地獄の訓練は敵を殺す訓練ではなく、人間でなくなっても平常を保つための訓練なのだと最後にわかった。 【R&A】さん 8点(2004-01-05 17:27:01) (良:3票) |
107.さすがキューブリック!前編に渡って流れる狂気と、痛烈な皮肉の効いた台詞の数々、戦争の無情さ等等、ここまで引き込まれる戦争映画というのも珍しい。作品通してF言葉などの乱暴な言葉が非常に多いが、それがかえって狂気を上手く表現している。そしてエンド・クレジットの(ちょっとテンポの速い)ストーンズの【黒くぬれ!】も作品にマッチしまくってること!何度も言うけどさすがキューブリック!一味違うぜ! |
106.前半の訓練シーンも良いけど、自分はやっぱり後半の方が好きです。まるでベトナム戦争のドキュメンタリーを見ているような錯覚に陥る戦闘シーンなんか堪らないですよ。相変わらず音楽も良い。機関銃掃射後に絶妙なタイミングで流れる「サーフィン・バード」や、戦闘マシーンとなった兵士が行進しながら歌う「ミッキーマウスマーチ」など登場する音楽全てが耳に残る印象的な曲ばかりです。やはりキューブリックは天才なんだと痛感させられます。 【終末婚】さん 8点(2004-01-04 21:10:16) |
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【MASH】さん 8点(2004-01-03 15:26:10) |
104.自分の中で点数が0と10の間を振り子のように行ったり来たりする作品。超駄作なのか傑作なのか・・・・・。ただ、ストーリーは意外と平凡なんだよな。これは彼がカメラマン出身ということもあるだろう。技術面では、確かに革命的な人だが、作家としては凡庸な監督だと思う。オリジナル脚本ではなく、原作物が多いのもそれを示唆しておりうのではないか。というか、キューブリックって、人間に興味がないんだろうなと思う。熱を感じないね。良きにつけ悪しきにつけ。 【ひろみつ】さん 0点(2004-01-02 23:09:58) |
103.なんか怖い映画でした。平和のバッジつけてた主人公が冷酷な目で人を殺すようにんるなんて。でも、訓練の様子と人の壊れようは見てるだけで、ぞっとするけどおもしろいです。 【あつお】さん 9点(2003-12-31 16:24:45) |
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101.前半は傑作。「メタル」の前半+「プライベート・ライアン」の前半=私喜ぶ。「メタル」の後半+「ライアン」の後半=私喜ばない。ただし,「メタル」の前半>「ライアン」の前半,かつ「メタル」の後半>「ライアン」の後半である。あたりまえだが。 |
100.まずテンポが素晴らしい。前半の教官の罵倒は「愛と青春の旅立ち」みたいな甘っちょろいものとは比べ物にならない。文句なしに10点 【モンティ】さん 10点(2003-12-25 16:49:27) |
99. 前半の緊迫感は実に良かったのです。個人の背景や特徴はもちろん、本名すら描写の対象にしていないのが素晴らしい(唯一本名で呼ばれる人物は、逆に唯一人間性を保っていたということですね)。が、後半は前半とのつながりがなくて、何が表現したいのか分かりませんでした(あの程度の戦場の描写なら、ほかにもたくさんあります)。 【Olias】さん 5点(2003-12-13 02:14:22) |
98.誰が悪しきで誰が善きものなどと描かれていない。この映画のすばらしい点はそこだと私は思う。なんだかそれ以外に言葉がみつからない。何を書いてもやたら陳腐な反戦みたいになってしまいそうでかけない。そんなことを言いたいのではなく。あー文才ねーーーー 【らいぜん】さん 9点(2003-12-11 22:24:37) |
97.兵士を製造するのってこういう過程を通らないといけないものなのかなぁと思った。個人を消滅させて従順な殺人兵士を作り上げるのがアメリカ式なのか? 【アレヒ】さん 8点(2003-12-11 22:23:06) |
96.前半は下品な言葉の連発ですね。トイレも仕切りががなかったです。 【guijiu】さん 6点(2003-12-11 21:14:00) |