95.《ネタバレ》 キューブリック作品の中でコレが一番わかりやすく、よいできだと思います。まだ観てない作品もありますが・・設定、脚本がわかりやすい、二部構成になってドラマがあります。戦争を題材にした作品は、暗い映画か明るく勇ましい映画が主です。この作品のラストは素晴らしい。なんで!?と思われる方が多いと思いますが、前半での(愛と青春の旅立ち)的な、軍事施設の裏とえげつなさ、後半での(プライベート・ライアン)的な、サスペンス。いや、(戦国自衛隊)的というか・・娯楽作にさえ見えるほどキレがいい。そしてあの、明日も何も変わらない、戦争は続いてく~みたいなラストの奇妙な明るい軽さ!これが戦争映画の本音では?涙を流し感動する映画はそこに自分はいないから。この映画はリアリティありますし、本当の戦争映画と思いました。キューブリックには、このくらいわかりやすい作品をもっと作ってほしかった。(ファイトクラブ)の中でも、似たシーンが出てきました。 【アルメイダ】さん 10点(2003-12-07 11:54:52) |
94.これほどすばらしい字幕スーパーは見たことありません。 「アカのおフェラ豚」とか「エスキモーのプッシーは冷凍マンコ」とか。訳者に8点献上。これからは訳者で見る映画を絞りたいと思います。 【iris】さん 10点(2003-12-03 15:38:49) (良:2票)(笑:1票) |
93.アメリカ海兵隊の訓練をここまでテクニカルに映像化できたものは、このFMJくらいのものだろう。他の映画に出てくるベトナムモノなどまったく較べものにならない。ハートマン軍曹役の方は、元々単なるアドバイザーとして参加していた所を、その言葉の扱い方を買われて軍曹役に抜擢されたそうだ。つまり、前半に軍曹から繰り出される全ての悪口雑言は、実際の海兵隊訓練をやってきた人間の口から飛び出しているものなのだ。そこまでして人間性を剥奪していく過程を映しきったキューブリックの信念、ただ者ではない。人間性とはなにか、そして銃が人を何に変えてしまうのか。その二つを念頭に置いて見て欲しい。FMJが戦争映画の皮をかぶった化け物的作品だということがよくわかるだろう。 【J.B.】さん 10点(2003-12-03 03:30:10) |
92.前半はいいけど、後半はやっぱりちょっとダルいな。 【グルグル】さん 6点(2003-12-03 02:49:54) |
91.ファミ○ンウォーズが出ーたぞー!ですね。確かにこの映画は母ちゃん達には内緒にしておいた方がいいかもしんない。 【TAIQ】さん 9点(2003-11-27 01:04:14) |
90.戦闘場面自体で戦争の怖さを伝える映画よりも、戦争の本質的な部分=人間の狂気を描いている映画のほうが心にズキッときます。人間って愚かな上に周りの影響を受けやすくって怖い・・・。 【るいるい】さん 7点(2003-11-20 23:22:53) |
89.《ネタバレ》 キューブリックが「シャイニング」以来、久々にメガホンを取った問題作。既にどなたも言ってるので繰り返しではあるが、開巻50分の海兵隊新兵訓練基地シーンが矢張り圧倒的迫力。「ホー・チミン・イズ・ア・サノバビーッチ!」あのスラング全開のランニングシーンも強烈なインパクト。何よりヴィンセント・ドノフリオ演じるパイルが、リー・アーメイ演じる鬼軍曹ハートマンを射殺して銃口をくわえ自殺する場面は鬼気迫るモノがあり圧巻。流石キューブリック!しかーし、以降は何かガクッとパワーが落ちる。作劇上のバランス崩壊と言って差し支えないだろう。まぁ、オリバー・ストーンみたいに(タイミング遅過ぎな)批判めいた描写が無い分、「プラトーン」よりは遥かにマシって感じかな。ジャングルの全く出ない異色のベトナム戦争映画に7点! 【へちょちょ】さん 7点(2003-11-20 02:36:42) (良:1票) |
88.テレビで放送できない映画。仮に放送すると「ピー、ピー」鳴りすぎてうるさいはず。 【STYX21】さん 6点(2003-11-18 22:46:47) |
87.前半の訓練シーンで狂気に満ちたスナイパーが上官を射殺するシーン(「シャイニング」のジャック・ニコルソンを彷彿とさせる)、後半のミッキーマウスの歌を唄いながら行進するシーン(私はなぜか「2001年宇宙の旅」を連想しました)。この二つに集約されるような狂気がテーマでしょうか。ジャングルでの戦いを出さずにベトナムを描くというのがキューブリックの狙いだったと聞いていますが、すでにイメージとしてジャングルの印象ができあがっているので、違和感を感じました。そういうあらゆる意味で観客をはぐらかすのが監督の狙いだったのかもしれません。狂気はじわじわと感じました。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-16 16:41:04) |
86.戦争によって内側に潜む狂気が発現し、人としての理性や道徳観念、あるいは自己そのものが崩壊していく過程を、非常に計算されたストーリー展開のなかに見事に描き出しており並ならぬインパクトがある。戦いが人間を変えるというよりも、人間の本質はこうなのだという恐ろしい洞察。人間は本質的に悪なのだという強烈な主張を放つ作品。それにしても後味の悪さは如何ともしがたい。 |
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85.戦争とは、人格破壊された狂人が繰り広げる殺戮、一市民である青年たちがドンドン狂人へ変貌してさせられてゆく様、これがホントの戦争なんだと思わされます。狂人が狂人を生み、狂人と殺しあう戦争、戦争において理性と狂気は表裏一体であり判断を誤ればそれはすぐさま死へ繋がる。 【亜流派 十五郎】さん 10点(2003-10-30 16:31:51) (良:2票) |
84.「フルメタルジャケット」製造過程の前半から完成のミッキーマウスマーチまで、戦闘の描写よりも、兵士達に狂気を植え付けていく描写に戦争のリアリズムを感じた。ベトナム物では一番好きです。それまでの戦争映画とは全く違った手法で反戦を訴えたキューブリックの視点とセンスに脱帽。さらに、もはやこの映画の名物やはりハートマンの名言集は外せないでしょう。「ジジイの○○○○の方が気合入ってるぞ!」リーアーメイと訳者に拍手。 【犬】さん 9点(2003-10-30 03:16:56) |
83.一度大学の授業で取り扱われてたので改めて見た。正直、前半でお腹いっぱい。戦争の狂気を植え付ける一連の主従関係を見ればそれが悲劇であることは一目瞭然。後半はその狂気を発散させるシーンが続いてやや退屈。いつも冷静な人間が、狂気に支配された精神状態になると、やすやすと人を殺してしまうんだなぁ。しみじみ。 |
82.ホーチミン イズ サノバビッチ!前半の下品なコミカルさは何度見ても笑っちゃいます。後半にかけては「冗談言ってふざけてなきゃ戦争なんてやってらんないよ。」という、戦争の前線にいた人達の雰囲気がとてもリアルに感じました。無駄に感極まったり、音楽で哀愁を漂せたりしていないのが良かったんじゃないかと思います。映画でもドラマでも小説でも、感動させようとする作り手の配慮がミエミエの物はどうも不得手で、こういったノリの映画は好きです。あと、古臭さを全く感じさせないところにも感心します。ジョークの見せ方と生死のバランスがうまいのかな。監督お得意の左右対称なカットも多く、ツボです。 【VNTS】さん 9点(2003-10-26 03:33:45) |
81.このカラッと乾いた演出、かなり好きです。 狂気が正気に見えてしまい淡々と「僕達、戦争してま~す。」という感じが逆に恐く戦争の異常性がよく表れています。 【まりん】さん 8点(2003-10-19 09:14:20) |
80.まずは名高いハートマン軍曹ことリー・アーメイの罵倒、これは必聴。罵倒を一種の話芸として昇華させたのは、アメリカ海兵隊の人類に対する唯一の芸術的貢献といえる。戦争映画にローリングストーンズを使うあたりも、監督の卓越した音楽センスを感じる。ただひとつの欠点は、全編ロケをイギリスで行っている点。ヨーロッパ特有の陰鬱な曇り空の下でのベトナム戦争は、どうにも色が映えないように思える。ところで、この映画にはT女史の字幕が充てられるはずだったが、キューブリック監督がその字幕をチェックしたところ、あまりのひどさに激怒し、以後彼女が二度とキューブリック作品にお声がかかることはなかったというが、本当だろうか。私はさもありなんと思っているが。 【ウーフー】さん 8点(2003-10-14 12:39:38) |
79.前半が特に好きだー。ハートマンが怖すぎる。あの弱いデブが別人と化してしまった様子をみて人間はよくもこんなにかわるもんだと思ってしまった。危ないぜ。極限の暴力やスパルタで見せる人間の本質、いやというほどわかりましたよ。 【たましろ】さん 8点(2003-10-13 21:19:54) |
78.ある意味とてつもない異色作かもしれない。ストーン3部作のようなメッセージ性もないし、場面描写も変わった趣向が多い。個人的には好きな作品だがあまり胸を張って他人に「見るべし」と薦められる点が無い。 【DeVante】さん 6点(2003-09-17 08:23:46) |
77.戦争物はそんなに興味がないんですが、そういう事はあまり関係なしに楽しめました。テンポが良かったのが大きいと思います。テーマが割合はっきり描かれていたせいか、前半と後半の差は見終わった後には気にならなくなってました。 【しま】さん 8点(2003-09-06 17:46:50) |
76.ある時期、面白いように沢山作られたベトナム戦争映画の中で、独特の地位を占める本作、ユニークな点は、必ずしもリアリティを重要視してないところでしょう。一部のシーンは、あれはもう、ホラー映画ですよ。実際の戦争をこういう風に取り上げることについては、戸惑いもないわけではないのですが・・・。戦闘シーンのリアリティで言えば、『博士の異常な愛情』がバツグンなんですけど、今回はこの時のような撮影方法も採用されなかったわけで。登場人物に感情移入しにくい点ではさらに上を行ってますね。まあそういう、何か冷えきったような視線の映画です。 【鱗歌】さん 8点(2003-08-30 09:34:05) |