91.真田の木訥とした庄内弁、りえの抑えた表情や仕草、田中泯の脛、良かった。しかし難点多数アリ。真田の家、中はあんなにボロボロなのに、どうして外見はきれいに手入れされてて立派なの?鶏がいるわりに糞も見かけられない。真田、「たそがれ」と呼ばれるわりに、どうしてよく喋るの?あんなに意見をきっちり言えるって、キャラ的におかしいのでは?なんだかなあ。ま、りえちゃんの着物姿は美しく美しく完璧で、いいもの見せてもらったから、いいっか。 【しょりちゃん】さん 5点(2003-10-21 10:06:46) |
90.愛すべき作品。川のせせらぎ、鳥のさえずり、虫の声、月、朝日の眩しさ、藁葺き屋根の白い煙、パチパチと音を立てる囲炉裏、飯をずずずとすする音、東北の訛り、娘たちの「行ってきます」、サラリーマンのような侍たち、小林稔侍の茶目っ気、襷を巻く宮沢りえ、着物が擦れる音、刀を研ぐ真田広之の迫力、時代劇において革命的なまでにリアルな殺陣・・・。江戸時代の優しさと非情さをこんなにも身近に感じさせてくれる映画。あぁ日本人で良かった。近年数少ない、素晴らしい時代劇をリアルタイムに見せてくれた山田監督に心から感謝します。 【紅蓮天国】さん 9点(2003-10-13 11:51:06) (良:2票) |
89.月代をきれいにしていないだけで、リアリティを感じました。(昔の時代劇で傍役までそういうリアルな演出をしていたりするのに最近はみんな一様にきれいなものが多い気がします)・・でも、上役に注意されたり、決闘の時は剃りましょうよ(笑)”日本アカデミー総なめ”というフレコミにひいていて今まで見ていませんでしたけど、おもしろかったです。何人かの人も言っていますけどラストは蛇足な感じがします。 【ウメキチ】さん 8点(2003-10-12 14:12:43) |
88.方言きつすぎて何言ってんだかわかるまで時間がかかったが、まあそれなりによいと思った。真田広之という役者はなかなかよい。角川映画の青臭い青年武士役を振出しに、TVCFで芸者遊びしていると思ったら、今度はへたれ武士役。もういい年齢だろうけど、歳とともになかなか味わい深くなってるな、と。 |
【チビすけ】さん 8点(2003-09-29 23:15:54) |
86.今の日本ではほんとヒットしちゃう映画だねー。この不況下、ささやかな幸せを求めるリーマンの支持を得るだろうよ。だが、個人的には真田はあんまし好きじゃないし、ちょっと商業的過ぎなんでこんな点数で。 【たましろ】さん 5点(2003-09-29 22:42:19) |
85.うーん、なかなか面白かったんじゃないかな。単調なストーリーも細部まで煮詰めてある気がするし。ボク好みの映画だしね。でももう少し画にこだわってほしい所はあったな。暗くて表情とか見づらいシーンにはイライラした。あと他に難点をつけるとしたら、映画として当たり障りがなさ過ぎる所だな。パンチがないっていうかさ。あっだけど、井上揚水の歌すごく良かった!映画に合ってるし、しみじみした気分にさせられる。エンディングが一番感動したな。 |
84.すごく丁寧に描かれている。心にしみじみと染み入ってくる感じ。 【ぷっきぃ】さん 7点(2003-09-25 14:33:32) |
【ロカホリ】さん 8点(2003-09-12 17:52:05) |
82.面白かった。よくあるようなステレオタイプの時代劇では無く、当時の身分制度の理不尽さも感じられる深さがあった。恋愛の要素もあるが、それもリアルな話(流石に映画っぽくなるけど)だった。あんまりエンターテイメントではないので、人によってはという感じかな。方言がわかりづらいから字幕欲しい(笑) 【りの】さん 7点(2003-09-08 15:34:32) |
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81.藤沢周平の作品によく登場する「海坂藩」とは,彼の故郷鶴岡,即ち庄内藩のことですが,個人的にその隣町生まれである私にとって,ついつい手前勝手な感情移入と愛着をもって彼の諸作品に対してきました。そうした意味でも映像化された本作に対する期待は大きかったですし,逆に多くの人たちに賞賛されている本作に対して「どれほどのもんか見てやろうじゃねえか」みたいないつもの天の邪鬼も頭をもたげていました。いろいろ突っ込んでみると,まず登場人物の庄内弁ですが,残念ながらかなりイントネーションの違いが散見され,東北=ズーズー弁といった偏見を助長するような結果となりそうなのが残念でした(尤も,山形は県が3つあるような地勢なので,秋田に近い庄内弁は訛が強いのですが・・)。あと,あのお城はどこで撮ったのか(エンドロールを見落としてしまったので・・),鶴岡の城は典型的な平城なのにどう見ても平山城に見えてしまうし,月代ぼうぼうの清兵衛の風貌も侍らしくはない。その他↓皆さんがご指摘のことを私も感じました。ただ,藤沢文学の根底にあるのが,最終的に本作のような人間肯定の理念であるならば,本作は原作の味わいを妙に歪曲させず,且つ無用に声高になることもなく,あくまでも淡々とした筆致で,それでいて十分なテンションを保ちながら,あたかも60年代の時代劇を彷彿させるようなくすんだ色合いのトーンとカメラワークをもってして,それを十分に感じさせるものとなっていたと思います。ピューリタンでストイックな清兵衛の生き方には賛否両論あるでしょうが,私としては自分とは正反対であることを棚上げしても是としたいものです。真田広之と宮沢りえの共演て,平成3年の某大河ドラマ以来ではないか,と思いますが,すごくしっくりいっている感じでしたし,脇を固める役者たちも(方言に注文をしつつも)子役を含めて熱演だったと思います。少なくとも,「助太刀屋助六」や黒澤の遺稿とも云うべき「雨あがる」などと比しても,こちらの圧勝だと思います。見事な出羽富士や月山の撮影ポイントは羽黒町か三川町でしょうか。郷愁を無性にかき立てられます。 【koshi】さん 8点(2003-08-31 22:34:56) (良:1票) |
80.清兵衛の生き方は地味だけど好き。自分の力をひけらかすことなく、謙虚だがすごい暖かみのある人物像が伝わってきた。宮沢りえも表情がすごくいい。時代劇の中だと宮沢りえの美しさがさらに際立つ。 【MS】さん 7点(2003-08-19 19:04:22) |
79.《ネタバレ》 原作は藤沢周平。私の一番好きな作家です。原作に比べるとテンポが少し悪かったような...。決闘のシーンは、リアルでよかった。貧乏、理不尽な上司、老人介護、秘めた愛。どんな状態でも人は希望があれば生きていけると思いました。最後、清兵衛と朋江が結ばれて良かった。 【MORI】さん 7点(2003-08-15 09:44:25) |
78.山田洋次監督が時代劇を撮るとこうなるのか~!!期待して観すぎたおかげで劇中の粗が気になってしまいましたが傑作であることに違いありません。ひさびさ時代劇で興奮しました!ただ清兵衛の生き方に共感できなかったので7点です。8点付けたかったなぁ。 【シュンペーター】さん 7点(2003-08-09 20:33:57) |
77.人情ものだと思ってたらアクションもいけるじゃん!ただあのしゃべり方はなれるまで聞き取りずらかったです。 【じっぽ】さん 7点(2003-08-08 00:07:52) |
76.《ネタバレ》 ともえは確かにみめ麗しい人だと思うけど、それは第一印象であって、長くつきあってきた(娘として)いい大人に『あんなきれいな人に愛されて父は幸せ~うんぬん』(←はっきりは覚えてませんが)と、最後に言われてしまうのは可哀想じゃないでしょうか? 語彙に乏しいのか、ほんとにそんなところしか見えてないのか。清兵衛の人生より、帰りに一杯ひっかけて上司との関係をはかってる隣の人々のほうが何もない日常を生きていそう。それにしてもあのちょんまげはないんじゃないの? 【Bridget】さん 5点(2003-08-05 02:35:10) |
75.言葉口調がとっても響きのよかったなあ・・。つい口走りたくなっちゃう。 【こゆ】さん 7点(2003-08-02 00:22:11) |
74.皆さんが言えように、考察、シリアスさ、演出。。。歴史に残る名作でしょう。淡々としたテンポで進みますがそれが良い感じです。宮沢リエはきれいでなくなったけど、女優としては成長してますね。10年前も観月ありさと人気を2分しただけはあります。特に清兵衛が果し合いに臨むための準備を手伝うシーンの着物姿での演技はベテラン女優も顔負けでしょう。 【maxむら】さん 9点(2003-07-27 19:06:01) |
73.宮仕えの身の哀愁というか、ワビ、サビが、現代にも通じるものがある。ヒシヒシと伝わるものがあった。身につまされて観た。出世や仕事よりも家族を大切にする清兵衛には共感が持てて、不恰好な殺陣もかえって格好良かったんだけど、最後が少し素っ気なかったかな。 【くるみぱぱ】さん 7点(2003-07-25 05:55:16) |
72.宮沢りえは、とても良くなりました。今の彼女をみると、とても素晴らしい女優です。才能開花が認められたという感じでしょうか。野原に咲く一輪の花というのが、この映画を無理やり一言でまとめた私の感想です。山田洋二ですねー。 【風太郎】さん 7点(2003-07-14 02:27:22) |