【khp】さん 10点(2003-12-21 13:52:01) |
165.ジュード・ロウは私にとりまだ評価しにくい、苦手な俳優の一人だが、本作はすばらしかった。イーサンは、これのカメラテスト?か何かで初めてジュードに会い、随分とショックやらプレッシャーやらを受けたらしいが、そんなエピソードも、納得だ。イーサンも主役として「負けてられない」と思ったのでしょうね、ナチュラルな演技でもって、この特異な世界に見る者を引き込む。またもちろん作品全体も素晴らしかった。まず第一に、すべてにおいて大変ユニーク。遺伝子操作がもたらす新たな問題、という、時代を先取りする着眼点もいい。そもそも97年制作、そのさらに前からの企画と考えると、進取の姿勢にも感服である。もう一つのポイントは、SFでありながら人間としての苦悩が描かれていて切ないこと。この両立がすごい。SFに詳しい人なら、そういう作品は案外ありますよ、と言われてしまうのかもしれないが、こんなにバリバリのSFで、サスペンスとしても一級で、しかも哀切に満ちた世界があったなんて、驚きだった。なおかつ映像がクールでスタイリッシュ。無機的な美しさに見事にマッチしているユマの美しさもまた絶品です。 この世界観がやや重たく感じられる人は、深く考えずに画面の美しさにひたるだけでもいいんじゃないか、と思うほど。しかし残念なことが1つある。そもそもこのサイトを知るまでこの秀作の名前の片鱗すら知らなかった。高得点やあらすじを知って興味を持ち、近所のビデオ屋でさんざん探したのに、SFの棚のむちゃくちゃすみっこの、これ以上目立たない場所はない!というところに置かれていたので、見つけるまでにかなり時間がかかってしまった。きっと世間でも本作を知らない人、未見の人は多いだろう。残念。これはまずSFは苦手だ、と思っている人こそ観たほうがよいシロモノです。 【おばちゃん】さん 9点(2003-12-18 10:37:31) (良:2票) |
164.なにより映像の美しさが目に付いた。近未来(?)の清潔でどこかしら冷たい雰囲気にゾクゾクした。まるで重い空気が目に見えるようだ。しかしテーマが軽い。遺伝子の優劣なんて考えた事も無いな。単純に比較できるものじゃないと思う。 【ぷりんぐるしゅ】さん 5点(2003-12-18 08:21:09) |
163.《ネタバレ》 決してつまらなくはないんですけど、あまりにも突っ込みどころが多すぎる。技術が進んだハイテクな世界なのに、まつげ一本見つけたらろくな捜査もせずに犯人発見!とか言い出すし、その割には真犯人を見つけるところはあまりにもあっけない。目の手術は駄目だけどカラーコンタクトはいい、っていうのもおかしいし、ただの清掃員だった主人公が、超モグリの医者とあまりにも簡単にコンタクトを取って契約してしまうのも何か変。生まれる前の赤ちゃんの能力操作までできる未来なのに、車椅子は相変わらず手でこがないといけないのね、とか、もう言い出したらきりがないディティールの甘さ。言いたいことは分かるんだけどツメが甘いという印象。 【ジャスミン】さん 4点(2003-12-17 02:55:34) (良:1票) |
162.ブレードランナーの対極にあるような美しくも無機質な近未来。これ、新しいと思います。役者も美形揃いで(狙ったのかな)面白い映画でした。 【ロイ・ニアリー】さん 9点(2003-12-15 07:52:52) |
161.あえて最高のSF映画の一本と言いたい。べつにSFXや特撮が無くてもいいんです、テーマと世界観と人間描写さえしっかりしてれば。加えてこの作品の場合、映像と音楽と役者もいいときてますから、ホント言うことなしですね。 【あおみじゅん】さん 9点(2003-12-09 12:56:22) |
160.映像がとっても綺麗!!最後には感動したし、ジュード・ロウの死に方がとても切ない。この共演がきっかけでイーサンとユーマは結婚したのね! 【アンナ】さん 8点(2003-12-06 17:19:24) |
159.未来がこんな感じだと嫌だな。不適合者って。主人公は結局夢を達成するんだがあれは努力と言えるのだろうか? 主人公に夢を託した男の最後は悲しい。 【guijiu】さん 8点(2003-12-06 03:20:07) |
158.《ネタバレ》 A・ニコルが描く世界観ってすきなんですよね~。トゥルーマン・ショウも管理社会という点では似ていますが、全然違う雰囲気で、それがまた良い。この映画では余りに映像が綺麗なので、ず~っとこの映像を見続けていたいな~って思いました。 |
157.キャストが二度とないくらい100点満点なんだ。自分の中では。キャストで2点加点だ。発想が面白いんだから絶対もっと面白くなったはずだ。なんか妥協してるというかやすっぽいというか、なぜか素直に面白いと言う気になれないのだ。なんでだろうか。。全員の描写がなんとなく半端だからかもしれない。 【らいぜん】さん 6点(2003-11-25 22:00:14) |
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156.A・ニコルは「虚構と現実の狭間」にとりつかれている作家である。その果てにかいま見える「自己」。D・クローネンバーグと同じような題材を扱いつつも、比較的観客を突き放さない現実的なフィールドで上手くさばいていくことができる作家。観客を喜ばす意味では利点であるが、その結果あまりに無難に、しかも結末が甘くなりすぎているのも事実。もう一段深く監督自身が自己探求した上で、次回作に臨んでほしい。真の傑作誕生の日は近いはずだ。 【恭人】さん 7点(2003-11-23 04:33:41) (良:1票) |
155.BS2で見たけれど良い映画でした。「見始めたとき、主人公は夢を達成できずに終わるな。」と直感してしまったため、かなりビクビクしながら見ました。車道を横切るシーンでは「轢かれて終わるか?」と思ったり、海で泳ぐシーンでは「溺れて終わりか?」と思ったり、、、でも、結局夢を達成するのが良い感じでした。ジュード・ロウもイイ! 【R2-D2】さん 8点(2003-11-22 17:27:32) |
154.《ネタバレ》 納得できない部分がいっぱいありました。 才能だけを見て努力しても無駄と判断される世の中で主人公は夢をあきらめずに努力をして夢をかなえる。みたいな事かなぁと思ったのですが、努力してるように思えませんでした。 【にぼし】さん 5点(2003-11-22 09:54:32) |
153.努力をすれば、不可能のが可能になるという事に感銘を受けたが、その努力の部分の描写があまりなかったのが残念に思う。イーさんもウマも好きだしこの映画がきっかけで結婚したのだから嬉しい限りであるが、なぜ、高評価なのか不思議に思う。俺の価値観がおかしいのかなと真剣考えてしまう。だから、観てない人は見て下さい。 【カフェ俺!】さん 5点(2003-11-19 01:20:55) |
152.生まれながらに寿命が分かるという時代設定。生まれながらの差別。それでも夢を手にしようというストーリーは良かった。イーサンホークの演技がとても良かったと思うし充分やろ!あの体つきなら・・弟に勝つシーンやラストのジュードロウもかっこいい。 【ピニョン】さん 9点(2003-11-18 00:36:17) |
151.生まれながらに「不適合者」という烙印を押されていたら、果たして自分は何ができるだろう。そんな自分への疑問に対し、この映画の主人公はひたすらに前進する。その行動はもはや、根性だとか意地、または希望や挑戦などというレベルではなく、徹底的な己の運命への反発である。冷酷なまでに無機質な美しさに包まれた未来世界の中で描き出される主人公たちの熱く、儚い生き様がシンと胸に突き刺さる。偉大なるSF映画の誕生に心がふるえた。 【鉄腕麗人】さん 10点(2003-11-17 23:22:03) |
150.この世界のようにあらかじめ、より健康な、より優秀な子供を選べるというのは非常に便利である。もうすぐ二歳のうちの娘は小さいながらに元気でめちゃめちゃ可愛い(親ばかです)。でも妻のお腹にいるときは、染色体異常の可能性があると大病院に移されたものの羊水検査は断り、どんな子でも個性と捉えてすべてを受け入れる覚悟で出産の日を待ったという経緯がある。この映画の世界のように受精前により健康体を選べるのなら..そう考えるとこの映画は個人的にグサグサくる。いろいろ考えさせられた。 話は変わるが、この映画、映画館では見ずに後でビデオで見た。ラジオのコマーシャルで絶対ショボイ映画だと思っていたので..「キミハ ガタカヲミタカ」って... 【R&A】さん 7点(2003-11-17 11:01:23) (笑:1票) |
149.2人の協力し合うところが、たいへんよかったと思います。 【午後のコーヒー】さん 7点(2003-11-17 02:24:19) |
148.ヴィンセントが推定寿命30年の不適正者ですか?どう見ても健康体だし、いい体してるし、ルックスも良いし…普通の水準で考えれば、相当恵まれた人間に見えるんだけどなぁ(笑)。で、結局は、努力をした者が勝者になるってことを言ってるのでしょうか?逆にジュード・ロウの方は、事故によって下半身不随になってしまったことで、完全に生きる目的を失ってしまったのでしょうか?確かにスポーツ選手としての道は絶たれたかもしれませんが、IQだって測定不能っていってるくらいだし、これで人生を諦めるのはネガティブすぎません?と言うことで、腑に落ちない面も少々ありますが、総括的には面白かったです。エンディング・ロールで役者さんの名前のA,T,G,Cの文字だけ色が付いていたのが、個人的ににやり( ̄ー ̄)でした。 |
147.《ネタバレ》 一回目はさらりと観たけど、落ち着かない気分にもう一度観ました。最初に海で弟に勝つところから涙腺緩みました。あのときから、彼は戻ることを考えずに進みはじめたのかなぁ、と…。遺伝子選別で、人間の可能性を測れるものでしょうか。ユージーンになりすますことでチャンスを掴んだビンセントは、まぎれもなく実力で夢を叶えようと努力しました。もう戻らないと決めた道を進むビンセントとユージーンのラストの旅立ちにはもう涙が止まりませんでした。イーサン・ホーク、ジュード・ロウ、ユマ・サーマン、そしてナイマンの音楽……素晴らしかったです。 【パママのタルト】さん 10点(2003-11-11 15:53:13) |