307.社会のルールに組み込まれかけている少年たちが、森の奥深くに入っていくにつれ、精神的に衣服を剥ぎ取られ、段々と魂だけの存在になっていく・・・そう自分には見えた。初めて死体を目にした時には、人というのは(魂が抜けると)ただの物体に成り下がってしまうものだということを、衝撃と共に受け入れたのではないか。そして、あの日から遠ざかるにつれ、想いは強くなっていったのではないだろうか。自分たちはあの日、人間の正体めいたものに、一瞬ではあるけれど、確かに触れたのだ、と。 |
306.原作を読んでから見たのですが、全くと言っていいほど違和感を覚えない作品でした。何回見ても楽しめる、そして最後には感動できる名作だと思います。「STAND BY ME」他すべての音楽がストーリーにマッチしていて、ほのぼのとした懐かしい雰囲気をかもちだしてます。LOLLIPOPなんか凄いいい感じです。そして、クリスがやばいカッコイイ!全ての映画好きに見てほしい作品です。 【パブリスタ】さん 9点(2004-03-12 20:43:54) |
305.キングの作品では、理想的な親子像とはいえない親子の関係が描かれる事が多い。この作品では、ゴーディの両親は優秀なスポーツマンである兄を亡くした事をあからさまに嘆き、テディの父親は戦争の英雄であるのに頭がおかしいといわれ、クリスは自分の家庭は悪いから自分はろくな大人にならないと冷静に判断するような環境である。しかし胸がしめつけられるのはそんな両親でも子どもにとってはかけがえのない家族だということ。憎んでいても子どもにとっては自分から切り離す事のできない親。虐待を加えられても愛してやまない存在。ゴーディの哀しさも両親を愛すればこその痛みだと思う。この作品は友情を描いているけれども、少年達を結びつけていたのは、どうにもならない家族に対する切ない想いがあったからではないかと思う。ちっぽけな世界しか知らない無知で無力な子どもにとっては広い世界や知識や強い力をもっているはずの大人であっても、実は不完全な弱い人間であることに何の変わりもなく、自由にできるお金や知識や地位でそれを埋め合わせているに過ぎないのではないだろうか。子どもというのは純粋でかわいくて天使のような存在だとは思わない。冷静で鋭く賢い。ゴーディの父親は残された息子に対しとても残酷なことを言うが、それを言わしめたのは彼の思慮深さや人間的な奥行きがあったからではないか。そんな態度に直面させられた子どもは大変な責め苦を負わされる事になるが、実際ゴーディは素晴らしい友人との親交や様々な経験で少しづつ満たされない想いを埋め合わせていったのではないかと思う。冒険から帰ってきた朝、世界の全てだった街がちっぽけに見えたその時から、大きな存在であった大人達もちっぽけに感じはじめたのではないだろうか。そのようにして少年・少女時代の無邪気な淡い夢は終わりを告げるのかもしれない。 【宝月】さん 9点(2004-03-09 01:06:13) (良:3票) |
304.《ネタバレ》 少年時代。現在のこと、将来のこと、家庭のこと、社会のことなど、4人それぞれが悩みながら、成長していく。その課程のひとつとしての轢死体探しの冒険。私にはこの物語のような特別な出来事は無かったが、私自身の少年時代とそのときの友人のことを思いだした。映画であるから都合のいい表現がなされている部分もあるが、それでもいい作品だ。 【きになる】さん 10点(2004-03-07 11:00:59) |
303.《ネタバレ》 多くの人に支持される理由がわかる。何度も繰り返し見たい映画。ゴーディが父親を悪く言われて涙するシーンでもらい泣きしてしまった。言わずと知れた主題歌は作品をよりいっそう良いものにしていた。 |
302.《ネタバレ》 汽車が来ると知っててもドキドキ、沼にはまると知っててもワクワク、そしてヒルにはビクビク、兄貴にはムカムカ。見てて自分が子供になってしまうので何度でも楽しめるのではないでしょうか?「子供時代は二度と来ない」このセリフが全てを物語っていると思います。 【HLB傭兵】さん 8点(2004-03-02 19:08:42) |
301.この時期の子供たちというのは、大人から見ると一見生意気に見えるんだけど、子供たちの世界の中では我々が思う以上に繊細な面があって、将来への不安や葛藤、苦悩など、様々な感情が渦巻いているんですよね。大人や兄貴たちを馬鹿にする場面があると思えば、お互いに泣きながら自らの悩みを打ち明ける場面もある。そんな繊細な彼らの感情を巧みに切り取ったちょっと感傷的になれる作品です。それと同時に、昔の時間を取り戻したい懐古感にもさいなまれます。 最後の「たった2日間の旅だったが、帰ると町が小さく見えた」という言葉からも、時間が子供たちを豊かにしてくれるというか、子供というのは時間や経験を目いっぱいに吸収して大きくなる可能性を大きく秘めた存在であることを再認識させられます。それがどう転ぶかはいろいろな環境にもよるんでしょうが… 何年かに一度見て、純粋な気持ちに帰ってみたい映画ですね。 |
300.少年の頃の懐かしさに心動かされて、少し切なくなり、いつの間にか、この映画の主人公達の誰かに昔の、今の自分を重ね合わせて観ていた、そんな素敵な映画でした。主人公とクリスが将来を語る場面に心揺さぶられました。大人になるって、やはり少し、寂しいことです。 この映画のように、あの頃の気持ちを、いつまでも忘れずにいたいものですね。 |
299.「スタンド・バイ・ミー」はベン・E・キング(つまりオリジナル)がいちばんいいなあ。 【池田屋DIY】さん 5点(2004-02-22 15:11:55) |
298.活気ある冒険活劇とは少し違う作品。カラーだけど、セピア色のような印象が残る映画。スローで淡々とした物語の展開に、子供時代はゆっくり時間が流れていたという大人の感覚を感じる。しかし冒険の旅に出るのはいいが、子供の死体を見に行くという感覚は少しわからない。 【ピンク】さん 6点(2004-02-22 02:53:01) |
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297.子供の頃の自分に戻れるような映画。 だからといって感動したわけじゃないので・・・。 (テレビ) 【zero828】さん 7点(2004-02-22 00:06:07) |
296.小学生の時に見てあまり心に残らなかった。多分今見たら評価は変わるのだろう。 【TINTIN】さん 5点(2004-02-21 18:52:18) |
295.上映時間が短い・・・それでもこんなにイィーと思わせる映画なんて凄いよ。 |
294.何度見てもいい映画です。無駄がなく、うまい。 【pani】さん 10点(2004-02-18 14:11:32) |
293.この映画は、今まで主題歌くらいしか知らず、映画の方はほとんどノータッチに近かった。でも、【ピルグリム】さんがすごく勧めるので見た。そして見た後、この映画の素晴らしさに心底感動し、満足した。青春とは、友情とは本当に素晴らしい。その事がこの映画を見て改めて分かった様な気がする。4人の、争い事を何度も起こし、危険に何度も足を踏み入れ、また時には涙も見せる冒険に、自分もグイグイ引き込まれて、1時間28分があっと言う間に過ぎていく。あまりにも短い。さらにラストの主題歌『スタンド・バイ・ミー』の音楽は、見ている者の涙を誘う。本当に素晴らしいと思った。この音楽のおかげで今までエンドロールになるとビデオを止めていた私が、初めてエンドロールを最後まで見た。12歳というのは、大人が思う以上に大人で、また大人が思う以上に純粋なんですよね。クリスやゴーディと同い年だから分かるんだけど、今の年齢は、こういう冒険心とか、周囲の人々に対する反発心とかが、かなり強くなってくるんです。だから共感出来る。とにかく、この映画は本当に見てよかったと思います。クリスたちと同じ12歳のこの時期にこの映画を見る事が出来て、自分は本当に幸せだと思う。 |
292.ほ~んわかしましたが・・・私には何が伝えたいのかよくわかりませんでした・・・もう少し大人になってからもう一度みたいです。 【リノ】さん 5点(2004-02-16 01:15:54) |
291.自分の少年時代はこのアメリカの少年たちとはずいぶん違うはずなんだけど、なぜかとても共感を覚えてしまう。きっと冒険心とか好奇心は万国共通なのだろう。 【hrkzhr】さん 9点(2004-02-15 16:36:26) |
290.この映画を思い出すと、なんとも言えない切なさと物悲しさが込み上げてくる。大人が観てこその映画。 【ハルポッポ77】さん 9点(2004-02-14 16:01:57) |
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288.この映画のことが何でこんなに好きなんだろう?ストーリーは普通・・・であると思う。しかし見終わったあと、様々なシーンが頭の中に蘇りなんだか幸せな気分にしてくれる・・・こんな映画はなかなかありません。 【めめこ】さん 10点(2004-02-10 00:15:18) |