48.《ネタバレ》 恐怖を120パーセント堪能するため,深夜12時からのひとりレイトショーを敢行した。オープニングの音楽だけで,不安と緊張が高まってきた。そしてサクッ,サクッと振り下ろされるナイフ。ブスリ,でもグサリ,でもないあの斬りつけ方が,犯人の異常な心理を表しているようで,背筋が凍る思いがした。最後にひょろりとしたノーマンが女装して現れたとき,彼の姿が間抜けに見えるどころか,あんなにも恐ろしい存在に見えることに,この映画のすさまじさを思い知った。極上の恐怖を味わえて大満足だったが,その後絶対怖い夢を見るのが目に見えていたので,リトル・ショップ・オブ・ホラーズを見て,自分を励まして眠りについた。 【さそりタイガー】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-06-19 23:23:42) (笑:1票) |
47.《ネタバレ》 ヒッチコック劇場で観たんだと思うんだけど、最初か最後に作品についてヒッチコックの説明が小気味よくて救われるんですよね。 【成田とうこ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-08 19:18:47) |
46.《ネタバレ》 マリオンの横領から始まり幽霊屋敷の真相に至るまでの話の広がり具合や展開、構成は素晴らしいとしか言えません。前半は観客の意識をマリオンの視点に持っていき彼女の気持ちになって4万ドルを持って逃走するスリルを味あわせ、彼女の突然の死後からはその事件の謎解きや幽霊屋敷の真相に意識を集中させる。モノクロの画面や音楽の効果で恐怖感を増大させ、楽しみを種明かしのみにとどめずノーマン・ベイツの異常性を見せることによって彼の今までの人生や行動を観る人に想像させ、さらにそこで怖さやおどろおどろしさを感じさせる。全てが計算し尽くされているような映画で、その凄さに愕然としました。この作品を予備知識一切なしで観ることができた自分の無知さと運の良さに感謝します。 【ちゃじじ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-02-16 10:44:02) |
45.《ネタバレ》 映画の最初の方で主人公(?)であるマリオンが4万ドルを衝動的に盗むところ、その流れにちょっと無理があるかなと感じていたのですが、そのもやもやも途中からのサスペンスで吹っ飛んでいきました。死者が殺人を犯しているのかはたまた…、常に不安を煽るような技法(色遣い(白黒映画ですが、黒色を基調にしているように思いました。)、視点の変化(最初主人公と思っていたマリオンがあっけなく死んでしまって、その後は4万ドルと殺人事件の行方に視点が移っていきます。)音楽(例の音楽。バーナード・ハーマンのこの断続的な金属音のような音楽を聴いているだけで恐怖に駆り立てられました。)等)が用いられており、ヒッチコックの作品の中でも最もドキドキできる素晴らしい作品だと思いました。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-10-14 23:02:33) |
44.《ネタバレ》 いやいやいや、まさか主役だと思ってた女性が死ぬとは思わなかった・・・あとから、あれが「サイコ」の有名なシーンと知りましたが。まず、人物の作り方がすばらしく丁寧で、感情移入して見ることができました。そして最後の場面。すっげえ怖かった。あの場面のために下地をしっかり作り、観客をアッといわせるヒッチコックはやはりすごいと思いました。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-02-20 23:51:01) |
43.子供の頃、テレビで見たのが最初。戦慄を覚えたのを思い出します。大人になって、アメリカの安モーテルに泊まるとき、死を少し覚悟しました。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 9点(2006-12-29 03:17:48) (笑:1票) |
42.《ネタバレ》 見るのは16年ぶり2度目だったのだが、冒頭のクレジットタイトル部分からやっぱり引き込まれるし、序盤は4万ドルを持ち逃げしたマリオン(ジャネット・リー)の心理を巧みに描いていて、ここだけ見てもかなりの緊迫感があり、見ごたえもじゅうぶんで、このままマリオンの逃避行を描く映画なのだと思わせるのが実に見事で、そのうえで実はそうではないという構成がなかなか今見ても斬新に思えるし、モーテルの主人であるノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)と母親の関係の謎に迫る後半部に至ってもその緊迫感がずっと続くので最後まで目が離せなく、この緊迫感の持続こそが本作の見どころなのだと思う。ヒッチコックは既にこの頃カラー映画中心になってたと思うのだが、あえて白黒で撮影しているのが映画の雰囲気にとても合っているし、本作を見たことがない人でも知っている人が多いほどに有名なマリオンがシャワー中に惨殺されるシーン(今回見ていて本作が白黒なのはこのシーンにいちばんの理由があるのではと思った。)など白黒の特色がよく出たシーンも多く、もし、これがカラーだったら印象が違ってただろうと思う。(カラーでリメイクもされているんだけど、あんまり興味わかない。)マリオンとノーマンの食事中の会話も印象的で、その中でマリオンが自分の過ちに気づいて戻ることを決めるのがこの後の展開を知っているとすごくあわれでかわいそうと思えてくる。焦点がノーマンに移ってからはやや展開が早いように思うのだが、この部分もさっき書いたように緊迫感がずっと続くのでまったく気にならずに没頭することができたし、ラストの真相もさすがに初見時ほどではないもののやっぱり衝撃的。後半になってマリオンを捜しに来たサムとライラが金目的の犯行だと思っていて、見ている側はそうではないと分かっているあたりは倒叙もののような感じだが、考えてみれば本作はやや変化球の倒叙ものと言えるかもしれない。それにしても「サイコ」というタイトルが示すとおりの映画で、ここからサイコ映画というジャンルが確立されたと思って間違いないだろう。そう考えればまさに古典的名作だ。(2022年2月20日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(吹替)] 9点(2006-04-13 14:16:52) (良:2票) |
41.《ネタバレ》 先を読ませないストーリー展開が見事でした。ミイラにはびっくりしました。 【アンダルシア】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-26 23:48:28) |
40.ヒッチ・コックの最高傑作だと思います。モノクロなのに血の色がものすごくリアルに感じられました。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-29 19:45:05) |
39.社長と目が合うだけでも、お巡りさん覗くだけでも怖いのに、何どきでもクッチャクッチャしてる青年が現れ、ヒュンヒュン!ザクッザクッ! ジャネット・リーがお役御免やと?!。車は沈まへんし、ひえーもうやめてくれいー! ・・もう初見の時は心底びっくら(古っ)。 ところであの真下からシャワーシーン。どうやって映したら水がかからずああなるんですか?いまだに謎です~どなたか教えて。 当時のトニパキの魅力については、ここでスペースが足りないのでやめときます(笑)。50前後のご婦人におききになって。機嫌良なるよぉホホ。(私はもっと甘い感じの太田博之や長井←× ○→永井秀和が好きだった。←本作に関係なくスミマセン。) 【かーすけ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-18 21:09:27) |
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38.無駄なシーンがなく非常に洗練されたサスペンス。ストーリーは今となっては氾濫しているようなものだし、ホラー的な怖さは無い。怖さを追求するのではなく単純に事件を描くことにまた深さがある。そしてそれを支える音楽やカット割りの奇抜さは何も色褪せてはいない。重いテーマを持ちながらこの軽さとスピード感。下手に話を止めて怖さの為の演出をするよりも、よっぽど「スリラー」だった。古典ということでこの点数 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-27 16:30:27) |
37.シャワーの最中に、ナイフでメッタ刺しにされるという設定は、裸で逃げ場がないと言う無防備この上ない状態なだけに、考えただけでゾッとします。痛さを伴った恐怖を感じるという点では抜きんでている場面でしょうね。「被害者」ジャネット・リーさんを紹介する時は必ず枕詞になるほどインパクト抜群のシーンです。本人である彼女がしばらくシャワーを使えなかったという話は説得力があります。何の前触れもなく、理由もなく突然襲われるという事も恐怖を増長させているようです。ちなみに、私は、夜中にシャンプーしていて、人の気配を感じて、ふと振り返ったりはしません。 【パセリセージ】さん 9点(2004-10-06 19:19:07) |
36.ジャネット・リー・・・が亡くなりました。あらためてサイコを見ました。前に見た時は、視聴覚的恐怖、心理的恐怖、そしてあのラストとよく出来ているなあ~、と感心したのを覚えています。今回気付いたことを少々。アップにしたり、パンしながらも中心に据えたりしていた4万ドル、その4万ドルを動機として犯人を推理する妹、恋人。そして第一殺人のシークェンスの後の金物屋のシーンの冒頭、客のおばさんが「人でも虫でも死は穏やかでなきゃね」と殺虫剤を見ながら話しています。サスペンスの中にも金銭への執着や殺すことの罪悪感の無さ、後者は鳥の剥製にも象徴されているかのようですが、どこか人間風刺を含んでいるようで痛快でした。娘たちに見守られながら眠るように亡くなったというリー、最期はきっと家族愛というシャワーを浴びていたのではないでしょうか。 【彦馬】さん 9点(2004-10-05 19:44:58) (良:3票) |
35.展開の複雑さに凝り固まっている最近のサスペンスに慣れてしまってから観たためオチは想像ついちゃったんですが、本作が映画史に残した功績の大きさも想像つきました。登場人物のあせり、恐怖をリアルに観る側に伝える精神描写は秀逸です。音楽も非常に素晴らしい。タイトルバックから一気に映画に引き込まれてしまいました。さすがヒッチコックというべきでしょうか。 【えいざっく】さん 9点(2004-09-08 20:23:15) |
34.今でこそこの手の精神障害モノは古臭く感じられるが当時としてはかなり斬新。人間が一番恐れる事をズバッと突いてきた。 【ゆきむら】さん 9点(2004-07-15 18:44:54) |
33.サスペンス界の王・長嶋。ザクッザクッザクッて、痛そ~。 【マックロウ】さん 9点(2004-06-09 14:38:44) |
32.サスペンスでもっとも有名な殺人犯ノーマン・ベイツ、ノーマン・ベイツ=サイコでまるで実在の人物のように語られている。サスペンスホラーの最高傑作でしょうね。無駄なくほぼモーテルのワンシュチエーションで見せてしまう。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-05-25 18:52:32) |
31.今観てもスリリング。観てる側が一瞬、主人公が一体誰なのか途中で分からなくなるのが良い。ストーリー構成が面白い。またこのモノクロも、映画の雰囲気に一役買ってる気がする。 予告編もサイコー。 |
30.やられた、とヒッチコックに脱帽したい気分です。物語に流れる緊張が一種類ではなく、二転三転するストーリー展開に応じ、実に多面的な顔を見せてくれます。私ごときが語るもおこがましいですが、後世に遺すべき珠玉の名作でしょう。 【K】さん 9点(2004-04-26 23:56:35) |
29.《ネタバレ》 ショッキングな殺人シーンはもちろん、微妙な心理の動きも素晴らしい傑作。探偵は必要だったの?とか、母親の声を聞いてないサムと姉さんが、母親は10年前に死んでいたという情報を知っても衝撃が少ないんじゃないかとか、いくら当時なじみが無いネタとはいえ、ラストを医者に全部説明させるのはヤボじゃないかとか突っ込みたい所は多々ありますが、気にする方がヤボってことですな。 【ラーション】さん 9点(2004-04-23 00:42:07) |