61.観る前はバットマンということで、お約束の勧善懲悪かと思ってました。しかし、いきなりジョーカーの鮮やかで残忍な仕事を見せ付けられ、かっこよかった。エージェントオブカオスの異常っぷりは総ての市民を震え上がらせ、徒党を組まず、正義の鉄拳をも粉砕し、 俳優のヒース・レジャーは撮影終了後死亡。ジョーカーというキャラクターは究極だと感じた。この映画で初めて悪が完璧な仕事をしている姿を見た気がする。音響も効果的でトータルに完成された作品だと思います。 99.99% 【warrabit】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-18 05:06:56) (良:1票) |
60.《ネタバレ》 性善説とか性悪説とか興味なかったけど、ジョーカーの悪っぷりといったらない。 日本の映画の場合、悪人が出てきても、最後には少しいいヤツにみえたりする。 逆に日本映画で完全なる悪人を描こうとして転んだ映画をいくつも観たような気がする。ヒールは滑稽に見えてしまうものだ。 だけど、ジョーカーは違う。滑稽だけど、極めて悪。極悪。 悪の方が圧倒的に勝ってしまう。 そこがバットマン、アメコミの拠り所なのだろう。 ダークナイトの完成度の高さ、ジョーカーの悪役ぶりには感服する。 ただ、僕にはどうしても埋められない隙間を感じる。僕は日本人でよかったと思わずにはいられない。 でも、船のトコはもちろん押した方が爆発する仕組みなんでしょうね。どっか甘ったれなんだから。ムフフ・・ 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-21 10:02:52) |
59.《ネタバレ》 映画公開時の評判など知らないまま、知人から勧められてDVDで鑑賞しましたが、 これまでのバットマンシリーズとは一線を画す映画でした。 迫力ある映像で単純にアクション映画としても十分楽しめますが、バットマンのヒーローとしての苦悩や、ジョーカーのいっそ潔いと感じるほどの悪役ぶり、熱血検事が悲痛な悲しみと怒りの果てにトゥーフェイスが誕生するなど、単なるアクション映画以上の濃い内面描写で大満足の一作でした。 【camel】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-26 07:05:20) |
58.《ネタバレ》 スゲー! 何これ! こんな濃い内容を敢えてバットマンでやるとは・・・ ジョーカーに感情移入させられてしまうところまで作りこむところがすごい。 【ぱぴんぐ】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-08-31 03:30:09) |
57.繰り返し見ました。IMAXの画像、ヒースの演技に圧倒された。善悪相互論も深い、ただの娯楽映画ではない。8点から再評価の9点。 【HRM36】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-07-07 22:14:38) |
56.ジョーカーのやり方が最悪なんだけど最高だ。人間が持つ愚かさをとことん利用し楽しむ悪趣味ぶり…さすがです。最後の興味として、ジョーカーの死に方があったわけだが、この点は裏切られてしまった。それも悪くないけどね。 【リーム555】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-02-27 00:03:36) (良:2票) |
55.《ネタバレ》 かつてここまで真面目に作りこまれたアメコミ映画は観たことが無い。今までのアメコミのような「映像ありき」でもなく、「派手さありき」でもなく、アメコミと言う題材を最高のリアルさで描いてくれました。これは本当にリアル!!現実的すぎて、アメコミなのに重く余韻を残す作品でした。 バットマンとして超法規的に悪を懲らしめるために毎夜ゴッサムシティを駆け巡るブルース・ウェイン(=クリスチャン・ベイルさん)。バットマンとは対照的に顔を出す英雄検事、「ホワイト・ナイト」としてゴッサム・シティの治安を守るハービー・デント。そんな二人に反発するかのように「混沌と平等」をテーマに次々と街にテロを仕掛けるジョーカー(=ヒース・レジャーさん)。そしてそれらのヒーローやヒールに翻弄される市民達・・・。 それ以外にも語りたいキャストはたくさんいますが(マギー・ギレンホールさんとかゲイリー・オールドマンさんとか)語りつくせない。 この映画が妙にリアルなのは、テロリスト役のジョーカーが他のアメコミ映画みたいに超能力など無く現実にありそうなテロリズムに及ぶからではないでしょうか。これがレーザー吐いたり透明になったりとかになったら、たぶんここまでインパクトのあるものにはならなかったでしょう。 そんなジョーカーの思想は「混沌においてはみな平等である」。確かにそうかもしれないが、残念ながら世の中にはルールがあり先進国はみな法治国家である。ジョーカーがどんな高尚な思想を持っていたとしても、それらを侵す権利は無く、無秩序な暴力でしかありません。また彼は病院でハービーと話しながら、自分以外の人間のことを「自分だけの小さな世界で物事をコントロールしようとするちっぽけな人間」と評してますが、ラストで二隻の船を操ろうとしたジョーカーもそういう意味では「ちっぽけな人間」。結局何かを自分の思うように変えたくて色んな手段に出るんだろうし、とどのつまり人間はちっぽけと言うことなのでは。そういったジョーカーの思い上がりに-1点。 しかし決して特別な人間などいないと言う、当たり前のことを皮肉にもアメコミ映画に教えられました。素晴らしかったです。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-02-19 15:53:15) (良:1票) |
54.《ネタバレ》 ティムバートン版との作風の違いで好みが分かれるのかも知れませんが、こういうシリアス路線もアメコミとしては新鮮でおもしろかったです。映画館で見たからかもしれませんが、切れのあるアクション・緊張感の連続でとても鳥肌が立ちました。実際に爆破したビルのシーンからもわかるように、ヒース・レジャーの名演もこの映画が素晴らしい理由の一つでしょう。 【SkyLight】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-12-30 09:12:55) |
53. バットマンというクールなキャラクターを、現実と上手く擦り合わせてあり、単純なヒーロー映画で終わっていない。 タンブラーやスーツなど、現代の科学や流れに沿った、機能美という言葉がぴったりなものに出来上がっている。 映像についても、迫力があることと、画的に堪らないものばかり。I-MAXカメラで撮られた場面の数々も素晴らしい。 完成度が高く、素晴らしくかっこいい作品だと思う。 【タックスマン4】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-10-13 02:06:39) |
52.ドスの利いた映画です。上部の、配役欄は、重大なネタバレになってます。御注意を!!! 【代書屋】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-09-27 01:30:39) |
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51.アメコミシリーズの中でもバットマンは全然興味がなく、 映画は今回が初めて。 しかしアメコミにありがちな単純な人物及び環境設定のお陰で、 前作を観ずとも問題なくストーリーに引き込まれていきました。 何と言ってもジョーカーの存在感の凄いこと!!! 自分の死を察知していたかのような鬼気迫る演技には、そのへんの ホラー映画では太刀打ち出来ないほどの「背筋ゾクッ」を 感じさせてくれ、スタンディングオーベーションもの。 主役が完全に悪役に喰われた珍しい作品だと思います。 しかしヒロインは日本人の目から見ると全然美人でも華やかでもなく、 声もハスキー過ぎて耳障り。 バットマンのハスキー声も同じく耳障りだった。そこだけがマイナス。 【gyu_yan】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-09-10 12:11:39) |
50.《ネタバレ》 面白い映画とはどんな映画か? それに対するひとつの答えが今作にある。ほとんどの映画はフィクションだ。だけど、そこにどれだけのリアリティを感じさせ、観る者の共感を得るかが全ての映画が持つ命題となる。このバットマンシリーズはヒーローコミックが元にあり、バットマンが出てくるだけでリアリティという部分で大きなビハインドを負う。ジョーカーの登場も巨大なハンディになって、ちょっと気を抜くだけですぐにお話が絵空事になってしまう。が、今作は最後まで緊迫した空気の中でストーリーから現実味が消えることは無かった。これは緻密な計算の結果だ。前作に比べてバットマンは微妙に弱く、時には雑魚敵に苦労する。満身創痍で自分で傷口を縫う。ヒロインに選んでもらえない。でも、選ばれたと云う哀しい思い込み。時間が経つと剥がれてくるジョーカーメイク。バットマンを「ならず者の自警団」として非難する声、等々。これらはすべて、映画をリアルへ引き戻すための演出です。この映画の設定自体が持ち合わせる大きなフィクションのベクトルを、脚本と演出の努力によってリアル方向へのベクトルで相殺する。結果、ヒーローアクションムービーならではの吸引力に硬質で奥深い説得力を加えることに成功している。これこそ面白い映画の見本である。ちょっとだけ残念だったのは、フェリーに仕掛けられた爆弾を囚人の親玉みたいな人が船外に投げ捨てたシーンだ。あそこだけは、ご都合色が顔を覗かせた。そこにマイナス1点。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-08-24 01:28:39) (良:4票) |
49.ヒースレジャーのジョーカーが嵌り過ぎている。元々ジャック・ニコルソンのイメージが強烈すぎて他の俳優ではジョーカーを演じるのは無理だろうと思っていたけど良い方に裏切られました。 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-03-01 14:12:03) |
48.《ネタバレ》 やはりヒース・レジャーが直後に亡くなってしまったということで、感傷なくしては観ることができませんでした。これほどの俳優を失ったという悔しさ。けれどもそれを乗り越えて、この映画に新しいハリウッドの映画のあり方を教わった気がする。「バットマン」というアメコミヒーローモノの映画でありながら、純文学の香りさえ漂わせている。ジョーカーが逆さづりになって毒づく場面にはやられたと思った。人間の弱さ、哀しさ、勇気、強さ。こういう映画の作り方ができるのだ、それこそが王道だと思わせられた。「メメント」以来ノーランのファンであるけれども、この映画は今のところ彼の最高傑作といえると思う。 【はちかつぎひめ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-30 13:23:49) |
47.《ネタバレ》 この作品の見所はとにかく「悪」の描写の凄まじさに尽きる。徹底的に人の心を攻撃し、正義の概念自体を破壊しにかかるジョーカーには、正面からヒーローに力勝負を挑んでくる普通の敵とは全く違う、リアルなおぞましさを感じる。デントでさえ悪人になってしまい、どうすればこいつを止められるのか、その答えを見せるクライマックス(船)は爽快というより、ホッとする。ジョーカーも最後は人間の良心に負けたんだと(まあバットマンも道連れという形ではあったけど)。超能力とかがないだけアクション的には地味ながら、とにかく精神的に激しい戦いがずっと続くので、150分の長さも気にならない。まさしくヒーローアクションの枠を超えた傑作です。 【QUIZ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-01-13 00:06:39) (良:2票) |
46.暗い映画だな~!でもジョーカーに惚れてまった・・・ 【Dr.Tea】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-01-12 02:24:17) |
45.《ネタバレ》 ジョーカーを上手く使い、さまざまなワナを展開して楽しませてくれた。 が、検事が悪側に廻ってしまった理由が全くわからない。いや、「わかってくれますよね」という感じは伝わってくるが、私はいやだ、わかってあげたくない。信念はそんなに簡単に曲がるものではないよ。SAWでも同じだが、洗脳することによって、その人に内在していた悪が目覚める的な発想は米国では一般的なものなのだろうか。なにか流行りのような思想なのかもしれないが、私から言わせてもらえれば、偏りすぎた思想だ。米国の腐敗臭が漂ってくるような映画だ。 【小鮒】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-01 02:33:11) |
44.バットマン好き的ギミックはきっちり押さえつつも、物語も秀逸です。 テーマが、ダークヒーローとしての葛藤や、正義を貫き通すことの難しさ、気高さなんか(だと解釈しまてます)が嫌味なく伝わってきてます。脚本・演出・俳優すべて質が高かったです。 2時間半くらい続く長い映画ですが、鑑賞後は素直に面白かったと感じました。 アメコミ系映画では、スパイダーマン系を抜き、私の中では一番ですね。 【ぬーとん】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-12-31 03:11:03) |
43.《ネタバレ》 少し全体的に画面が暗かったのでアクションシーンでは何が起きているのかよくわからない個所はあったが、それを補って余りある展開だった。二時間半という長丁場だがそれを全く感じなかった。ただ、ヒロインのキャスティングは残念だった。 【らしゅたー】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-12-26 12:05:10) |
42.他の方と違わず、ティム・バートンのバットマンを観て、スカ映画のレッテルでしたが(映画を観にいって、寝たのはバートンのバットマンとタロジロくらいw)、あまりにも評判が良いので、ビギンズと本作を連続で観て見ました。 これはヤバイ。すごい面白い。ビギンズでは未だ僅かながら明るさも残っていましたが、本作は完全にネガティブ。ジョーカーの狂気に翻弄される微力な善意達の無力さに、息苦しいながらも目が離せない。 【nazu】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-12-24 22:50:23) |