22.これはいい。まず最初に音楽から引き込まれた。テリーギリアムの独特の世界観とブラッド・ピットの切れた演技が見事にマッチしている。この役は彼でなければだめだったであろう。ラストシーンの一部が途中なんどか出てきたことが逆に最後はどうなるのか想像を膨らませてくれた。文句なし。 【hrkzhr】さん 9点(2004-03-28 02:41:53) |
21.絶望の未来から人類のために時間を超えてやってきた囚人が、美人心理学者を巻き込みキーワードのために奔走する。もの悲しいピアソラのテーマ曲と、独特の雰囲気を持つ未来世界。ブルースウィリスはよだれを垂らし、デッキブラシで2回もゴシゴシ洗われる。ブラッド・ピットは完全なマッドでお尻まで披露し、ヒロインマデリーン・ストウはぶっ飛ばされて鼻血を出す。雇われ監督としてある部分は妥協しつつ、ある部分は意地を張ってギリアムはこの映画を作った。この映画の中のギリアムらしい質感を保った部分が大好き。未来世界に登場する女性科学者の赤い手袋など、時折出てくるギリアム臭を強く放つシーンに身をよじりながら12モンキーズを私も追った。最初から伏線として現れていた空港での終演は、正直全然物足りない。一番大切なところがすべてギリアムに任せた演出とは思えないのはとても悲しい。でもそんなこと言いながら繰り返し観てしまう映画なのだ。ギリアムというだけで合格点になってしまう甘い私を許して欲しい。 【のはら】さん 9点(2004-03-07 13:19:30) |
20.《ネタバレ》 初めて見た時はやっぱり未来と過去を行き来する点と線に注目してて、その謎解きが終わってしまうとあっけない感じだったが、時間を置いて見ると主人公の無限ループな人生に哀愁を感じてしまいます。小さい頃に未来の自分を見てしまうのもしかり、どこからともなく聞こえる声にそのループを抜けだそうとするのも。 ブラピは脇役だと良いね。直情的な感じを表現するのが上手いね。ギリアムのこの雰囲気大好きです。特にシリアスに時折混ぜられるユーモアが、そんなにシリアスな場面を壊さないナチュラルな感じがいいね。 ******************************************************************************* うーん。何度観てもしびれるっ。 重たい現実よりも、しあわせな異空間を選びたい気持ちがなによりも痛く主人公と同じ気持ちにさせられる。でも運命は昔見た景色にいざなうとはなんともいえない哀愁に満ちている。 【森のpoohさん】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-02-01 00:46:07) |
19.精神異常者、動物愛護団体、退廃した未来、みんな良い!12モンキーズはいりたいです。オープニングの音楽も好きだけどアンディ・ウィリアムスのWAHT A WONDERFUL WORLDなんて泣かせますよね。友人を探していたり、いなくなった子供の居場所を知っていたり、タイムマシンもうまい。フラミンゴの飛ぶシーンは特に印象に残っています。DVD買おうかなぁ。 |
18.《ネタバレ》 大傑作。ホントにイカレテルように見えるブラビもすごいが、 ヒロイン、 マデリーン・ストーの演技があまりにも素晴らしい。 パニックとなっていく演技もすごいし、 ラストのスローモーション。 それまで冗舌だった脚本が一瞬の無言・空白となるが、 彼女の複雑かつ微妙な表情の変化で、この物語を一本に集約、語り尽くしてしまうかのようだ。 日本女優にこんな演技が出来る人がいるだろうか。 【うさぎ】さん 9点(2004-01-07 23:33:06) |
17.《ネタバレ》 この映画は、なんかやるせなさ爆発の映画でした。ウィリスが幼少時代、空港で見た射殺される男が、将来の自分であるというところになんか悲しくなってきました。報われない努力・・・そんなものが、この映画にはあふれていると思います。 【あつお】さん 9点(2003-12-31 11:49:42) |
16.前にこの映画観たんだけど面白かったぜよ。ストーリーは良く出来ているし、映像も雰囲気もストーリーにぴったりあっていて、ほんと良く出来ている。ここで話の内容を紹介します。時は未来。人類は悪性の細菌で地上には住めなくなってしまった。そこでタイムマシンを開発し、過去に戻って、どうしてこうなってしまったのかを調査しに行くのですな。そして話が進むに連れて分かってきたり、分からなくなったり、最後に原因が分かります。その途中経過が面白いし、ブラッド・ピッド演じる容疑者がまたこの映画にあってるんだよね。主人公のブルース・ウィリスも現在と過去を往復していくうちにどっちが現実か分からなくなってきたり(観てる方もそうだが)、そういうところが逆になんかリアルなんだよなぁ。こういう映画また観たい。 【ドラゴンホース】さん 9点(2003-11-25 17:02:37) |
15.まずテリー・ギリアムの特異な世界観に圧倒される。特に未来の世界のそれは秀逸で異世界を映し出すようであった。その映像世界と同調するようなストーリー展開とテーマ性はまさに衝撃的であった。未来を変えようと奔走する主人公、しかし運命は変えられず文字通り悪夢が現実となる。元ネタは短編映画「ラ・ジュテ」からであるが、哲学性と宇宙的思想からなるこの物語の独創性は素晴らしい。 【鉄腕麗人】さん 9点(2003-10-14 14:48:30) |
14.まずストーリーがよかった。ブラピはこういった狂った演技のほうがうまく見える。いろんな伏線から空港へのシーンに最後つなげるのは見ごたえあった。人に薦めたい一品でした。 |
13.テリーギリアム作品なのに不覚にも最近まで知らなくてビデオで観た。未来世紀ブラジルよりも洗練された(商業主義に走った?)作りになっている反面、面白みに欠ける印象があり、個人的にはブラジルの方が好み。 しかし、なかなか良くできている。特に「めまい」のパロディにはニヤリとさせられた。本作のヒロインの女優名とめまいのヒロインの役名まで”マデリン”で一致してるし。やぼったく見えるヒロインが後半見違えるような美人として登場するという演出はブラジルと同じで、テリーギリアムらしさを感じた。 あと、他の方も言われてますが、本作をただのバッドエンディングと思っている人はもう少し集中力を持続して観るようにした方がいいかも。 ところで邦訳の「救済保険業」という職業は耳慣れないけど現実にもあるのかな? (ここから2004-1-12に追記) どうでもいいことなんだけど・・・本作の一番良かった点に”ブラピのイカれ演技”を挙げる人が結構いることがちょっと哀しい・・・かも。 【じゃん++】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2003-07-12 11:46:40) |
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12.やはりこの作品において、ブラピにふれないわけにはいかない。初見はかなりガキの頃だったが、ブラピの演技が脳にこびり付いた、そしてめちゃめちゃ怖かった。ストーリはよく覚えていなかった。でも大きくなってから見直して、ようやく話が見え、とても切ない話だと気付いた。ラストは"Bragil"より好き。 |
11.初見の時は「え?」って感じであんまり印象に残らなかったのだけれど、なぜか2度、3度と観る機会があってそうするとだんだんこの映画の魅力にあてられてしまった。必死になって歴史を変えようとする主人公(ブルース・ウィリス)を横目に悲劇は冷酷に繰り返されるというラストに運命という力の大きさとそれに対する人間の非力さがにじみ出ていて興味深い。テリー・ギリアムの強烈な世界観が何度観ても飽きさせない映画に仕上げている。 【スマイル・ペコ】さん 9点(2003-06-02 20:08:19) |
10.テリー・ギリアム監督は、音楽の使い方も印象的ですよね。この映画の影響で、一時期アストル・ピアソラにハマってしまいました。suit punta del este、名曲なので全曲聴いていただきたい。 映画の方は、監督の撮りたい映像を好きに撮っているようでいて、ちゃんとエンターテインメントになってます。マデリン・ストウも美人ですよ。「すべてを見そなわす目」の存在が示唆されているところは、PKディックのヴァリスを連想してしまいました。劇場で一回観たきりなので、もう一度観たい作品です。ところで、ギリアム監督って、対人関係に違和感を感じたりしているのでしょうか。間の取り方や役者の視線の使い方などが普通とは違っているような気がするのですが。 【山の木屑】さん 9点(2003-04-28 16:04:16) |
9.ストーリーはおいといても、映像はテリー・ギリアムならでは。ギリアム・ファンなら納得の作品。 【ブータン】さん 9点(2003-04-07 19:29:47) |
8.テリーギリアム監督に脱帽ですよね。そそ。この作品のブラピもいい感じですよね。彼は、狂った役がいい!カリスマもいいけど。。。そそ。こういった、始まりと終わりがリンクしている映画で、それが、うまく決まるとなんかうれしくないです?地味だけど、とてもいい。 【とーる】さん 9点(2003-02-02 05:44:32) |
7.マデリンストーが写真で未来人だときずくあたりからおもしろくなっていった。この作品からテリーギリアムの映画を見ていったがやっぱりこれが一番おもしろい。印象に残るのは、音楽と歯をひっこぬくシーン、ブルースウイリスはこの内容には影が薄い、ブラッドピットの方が記憶に残っている。 【まさるす12】さん 9点(2003-01-17 21:58:08) |
6.最後のオチがびびった!!まんまとだまされた!飽きないで見れたのでよかった!私はこんなの大好き★ 【雪】さん 9点(2003-01-01 19:05:49) (良:1票) |
5.好き嫌いあると思いますが、僕はかなり好きです。こういう伏線があってあとからどんでん返しっていうの好きですねぇ。 きれたブラピもいいです。 【NIN】さん 9点(2002-02-12 03:36:27) |
4.個人的にはかなり好き。まず、「12モンキーズ」という意味不明なタイトルにひきつけられた。謎のウィリスによって人類が死滅寸前にまで及んだ2035年、生き残ったわずかな人間は地下都市で生活しているという設定も斬新。生き残った科学者達がひとりの男をすべてが始まった1996年に送り込み、ウィルスをバラまいたと思われる“12匹の猿軍団”の正体をつきとめるという奇想天外な発想に、テリー・ギリアム独特のダークな世界観とビジュアル・センスを加え、ただのSFに終らせず、アーティックな作風を加えた見事な作品に仕上がったようだ。1990年に精神科医キャサリン・ライリー博士の前に突然現れた謎の男ジェームズ・コール。精神病院から失踪し、6年後の1996年に再び現れた彼に誘拐されるキャサリンだが、しだいに彼の言っている事がすべてただの妄想だという説明ができない真実を知った時、彼女の信仰は揺るぎはじめる。何が真実なのか、何を信じればいいのか、戸惑いながらもジェームズの唯一の救いとなり、彼の力になろうとする、そんな信仰と疑惑の間で揺れ動くひとりの女をマデリン・ストウが見事に演じていたように思える。タイム・トラベル、地下での生活、人類滅亡、それらはすべて想像の産物であり、実際に存在していない。映画の途中で、ジェームズ・コール自身がこれらがすべて自分の頭の中で創り上げた妄想だと思いこむようになる展開に、観ている私自身も本当に彼はただ妄想をいていただけなのか?と思ってしまったが、結局、何が現実で何が妄想と夢だったのかという謎と疑問は映画の最後まで分からない…。 |
3.ブラピがいい味だしてた。途中まで何がなんだかわけがわからんかったが、最後、一つにつながって納得。カウンセラーの女の人が最後にブルースウィルスの子供の姿を見つけて微笑むところが印象的。螺旋の世界が面白かったです。 【よこ】さん 9点(2001-09-17 13:48:07) |