29.◆「もののけ達」と「タタラ場の住人」という二項対立の間に、大和から迫害され続けてきた蝦夷の一族、アシタカが介入してきて、その争いを「曇りなき眼で見定める」というお話です。◆アシタカという中立の視点を通して、それぞれの言い分を実に丁寧に描いていてとても面白いです。見ようによっては、「アシタカはどっちつかず」の印象を受ける人もいるでしょうが、じゃあ自分だったらどのような結論を下すだろうか?と考えてみるのも悪くないとおもいます。物語は必ず明確な結論を出さなければいけない、というルールはないわけで、あの終わり方も一つのパターンでしょう。もし、安易にエボシを殺して、タタラ場がなくなってしまえば説教くさくなりかねないし、そこで問題は完結してしまう。見る側に「私だったらこんな解決手段をとるなあ」と考えさせることが、この映画の最大の目的なのだと思います。◆アシタカは凛としていて、落ち着きがあって僕の理想像ですが、気がつくとサンの腰に手を回したり、カヤの小刀をあげちゃったりと、ここはさすがにいただけない。なので1点引いて9点を献上させていただきたい。 【もりたろう】さん [DVD(吹替)] 9点(2005-12-14 00:03:34) (良:3票) |
28.「ナウシカ」をさらに尖らせた作品。「これが言いたいんじゃあぁ!!」っていうジブリの叫び?みたいな。というか、僕にはこの映画に点数をつけれないですね。あまりにも飛翔していくんで捕まえきれていません。メッセージ性の高い作品は好きです。※ちなみに公開後TV放送で観た当時15歳頃は「ああ、宮崎。なんてクソつまらないものを…」なんて意見しか出てこなかったけど、7年経った22歳の今、改めて観ると大変素晴らしい作品であった。まだまだ完全に見えてはいないですけど。あの頃、僕の友達で「もののけ姫」にハマった子がいたけど、あの子はこの物語に魅力を感じていたのだろうか。それはそれで嫉妬するね。現在中高生の諸君、10年後に観返してみよう。意見、変わるかもよ。サン(石田ゆり子)の声が不評のようですが、僕は全然アリだと思います。迫力のある声だけがキャラクターを活かすっていうわけじゃないのかな、と。 【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-19 04:05:17) (良:1票) |
27.宮崎監督の集大成と呼ぶにふさわしい作品だと思います。森の神々と人間との戦争、その先にあるものはいったい何なのでしょうか? 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-28 23:09:46) |
26.《ネタバレ》 今までも自然に関した作品を多くとってきた宮崎駿監督が最も自然というものをストレートに描いた作品だと思う。善と悪がそこまではっきり区別がついておらず、様々な視点から見ることのできる映画である。人間側の主張も最もであるし、神側の主張も最もである。完全なる悪人が出ていないため、余計に悲しくなるストーリーであると思う。結局、最後は分かれて行く2人に自然と人間は相容れることができないのだろうという切なさを感じた。宮崎作品はいつだって女が強いが今回のサン、エボシ御前、モロもやはりかっこよかった。 【めめこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-08-25 01:23:54) |
25.この作品は壮大なスケールで日本の「失われた過去」を精緻なディテールで描いている。 照葉樹林の世界観や蝦夷王国の実態・室町時代の時代考証・タタラ製鉄と石火矢、 原始太古から棲みついていた森の神々等、人間社会中心の歴史の流れの中で 全て日本人の記憶の彼方に忘れ去られた事象を映し出している。 そこに現代社会を透過した「自然と人間との相関性」という 普遍的テーマを裏付けることにより映画版ナウシカから13年目に 敢えて一つの決着を現したのではないだろうか。 デフレ不況の昨近、かつてないどん底の渦中に居る現代ではあるが 公開当時1997年の日本は今以上に経済的/政治的/環境的にも窒息した状況下であり 正に先の見えない絶望感の真っ只中だった。 この作品に於けるキャッチ「生きろ!」の意味。 それは来る21世紀を前にした逼塞感漂う現代社会に向けた強烈なメッセージなのだ。 たとえ絶望的状況下においても一縷の希望を持ち己を見失わず 真実の可能性を見い出しながら命ある限り逞しく生きて行かなければならない。 それが正にリアルな意味での「生きろ!」という命令形で表した 宮崎駿の切実な想いだったのであろう。 |
24.ジブリの中では一番好きな映画です。人間と自然との共存をまじめに訴えている気がします。テンポが良くて見ていても飽きませんでした。デイタラボッチが恐ろしいです。 【みんてん】さん 9点(2005-01-22 23:12:52) |
23.《ネタバレ》 自分が今まで観てきた宮崎アニメの中でダントツのナンバーワンです。 宮崎駿はついに神を描いた。非常に美しく荘厳な作品で、自分でもどう表現していいか正直言葉に迷います。 皆さんのレビューを見ると「ナウシカ」と比較したレビューが目立ちますが、ストーリー構成・人物描写・美術面・音楽etc.どれをとっても本作のほうがクオリティが高いと思います。 「ナウシカ」では一方的に人間からの視点で描いていますが、本作の場合、サンの他にモロや乙事主達にもキャラクター性を持たせることによって作品により一層の深みが出ており、それらの神々達のセリフ一つ一つが非常に重く(No.18のバカ王子さんのレビュー参照)、痛切に響くところに本作の傑作たる所以があります。 映像面についてですが、真正面からのカットが多くてややメリハリに欠けるのが残念でしたが、 それを考慮しても十分に素晴らしく見事な作品でした。 【もっつぁれら】さん [DVD(邦画)] 9点(2004-11-29 14:48:44) |
22.森の緑が非常に綺麗で目が癒される。「あー楽しかった!」で終わりの子供向け映画ではないので、子供と一緒に観ていて「このひとは、わるもの?」と聞かれて即答できないところが素晴らしい。エボシは私が今まで観たアニメ映画史上に残るいい女だった。サンの声優キャストがあんまりだったのでマイナス1点。松田洋治氏の実力と不釣り合いすぎ。他のキャスティングは良かったのに残念。余談だが、たたら場に夫婦はいても全く子供がいないのが不思議だった。男どもが去勢でもされてるのか? |
21.唯一劇場に2回観に行った映画。ナウシカと比べる人が多いと思うが素直におもしろい! |
20.《ネタバレ》 ラピュタやナウシカに続くジブリの最高傑作である。人間の愚かさを描くこの作品には感動した。ラストにアシタカとサンが結ばれなっかたのが少し残念に思えた。 【マーク・ハント】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-03-29 17:15:42) |
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19.サンかっこよすぎ。メロメロ。これは二回見てみたら良さがわかる。「自然」に関するメタファーがいいね。そら山の神も怒るっちゅう話や。ジブリ作品で一番好き。新作にも期待! 【たまごくん】さん 9点(2004-02-19 04:32:12) |
18.初めて劇場で観たジブリアニメだけに、思い入れが深い。自分の故郷を捨て、迫り来る死を胸に、ひたすら真実を見つめようとするアシタカは、とても気高く美しく見えた。オープニングとエンディングに流れるアシタカせっ記(漢字出ず)と言う曲が、この物語の悲哀さや壮大さをとてもよく表していて、素晴らしい。弦と吠えるホルンの響きの美しいこと。この曲がこの映画のすべてを語っている。 【深海】さん 9点(2004-01-22 00:03:15) |
17.好きな映画10に入ると思います。自然の大切さ厳しさ・・というのはあまり感じませんでしたが作品事態がとても完成度が高く大好きな作品です。 【ヨウヘイ】さん 9点(2004-01-12 07:07:45) |
16. 宮崎駿の作品に対して多くの人はメッセージを求めすぎていると思う。もちろんそういった姿勢を否定するつもりはないが、もう少し気楽に見ても良いと思う。ジブリ作品の多くは、やはり子供に向けられて作られたものである。それを踏まえた上で見るとやっぱり名作である。 【映画の味方】さん 9点(2004-01-06 21:50:38) |
15.映画館でエンドロールが流れ終わっても、しばらく席を立てなかった記憶があります。エンターテイメントとしても良かったと思います |
14.この作品あたりから宮崎アニメに入った私としては、いいデキだと思いました。でもやっぱ声優はプロにして欲しかった。 【たかちゃん】さん [映画館(字幕)] 9点(2003-11-13 12:27:39) |
13.なんでこんなに好きなのか分からないけど、やっぱりいい作品だと思う。敢えて言わせてもらうとサンの声が好きじゃないけど、世界観が千と千尋とは比べ物にならないくらい好き。この辺もはや、好みの問題のような気もします。 【海棠ルチア】さん 9点(2003-11-04 23:53:19) |
12.もののけ姫賛否両論ですね、やっぱり。今までの宮崎氏の作品とは違いますが私に感動を与えてくれたのは前作品と同じです。以前は温かい夢のある感動でこれはう~ん何だろう、人生は辛く悲しい事もあるけど希望も存在してるのだから生きろって事なのかな。。。上手く表現できませんが頑張りたい気持ちをくれた作品でした。この作品の良いところを感じ取れて幸せです、大人になってから観たアニメで今のとことこれが1番好きです。 【ステラ】さん 9点(2003-10-18 15:35:47) |
11.最初にこれを見た当時は中学生で、「は?これどこが面白いの?」って思ってました。その後ちゃんと観る機会はなく、TVでやってたら観るって感じで。ずっとその印象。もののけ姫はジブリ作品の中では下の方、って。DVDも買ってなった。でも英国でDVDをまたまた安い期間に買って、観たら・・。「なんで良い映画なんだろう・・今までの印象はなんだったんだろう。」って思った。上手く言えないんだけど、若い時にこれを観て、または今若くてこれを観た人は、少し年をとってからもう一度観てみると良い。絶対に違う印象だと思うよ。てか・・日本語ってなんて美しいんだろう。選び抜かれた言葉を使ってる気がする。その少しの難解さも、中学生のときの自分には少し厳しかったのかもしれない。 【ネフェルタリ】さん [映画館(字幕)] 9点(2003-07-01 00:27:14) |
10.アシタカの超人的な強さに惚れました(相手が飛ばしてきた矢を素手で掴んで打ち返すとことか)。 【準】さん 9点(2003-06-19 18:03:06) |