165.もう何度も観た作品だ、この作品は最近のVFXやSEで飾り立てられた作品の後に観ると、また感動するんだな。これが。 【min】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-12-22 19:26:22) |
164.やたらに傑作扱いされているから、いっちょケチをつけてやろう・・・。そんな気持ちでレンタルしたのが中学二年生の時。そう、まさに「中二病」真っ盛りであった(笑)。だが結果は私の大敗。この映画はぞっとするほど緻密に完成されていた。緻密といっても、設定が作り込まれているとか、世界観の説明ができているとか、そういった退屈な類の緻密さではない。この映画の緻密だったのは、言わば映画の脈拍のコントロールだ。出来事やセリフが実に精密に、狙いすまして配置してある。これはもはや、努力で何とかなる分野ではない。天性の計算力と、ひょっとして(失礼な言い方になるが)少しの化学反応的偶然が絡み合って、やっと形になるものではないだろうか。この配置から生まれるリズムに、中学二年生の私は酔いしれた。べつに映画監督を目指しているわけでもないのに、まるで勉強でもするように繰り返し見て「なるほど、なるほど」と構成を頭に叩き込んだ。あの時間を学校の勉強にあてていれば、その学期のテストの点数も幾らか良くなっただろうに、アホなことをしていたものである。まあ、良い思い出だ。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-12-09 15:04:29) |
163.サッカーと言えばブラジルかイタリア ジャズと言えばアメリカ クラシック音楽といえばドイツかオーストラリア エンターテイメントと言えばアメリカ? いえいえ、七人の侍を超えるエンターテイメントがありましたか? 最高のエンターテイメントを作ったのは日本の黒沢明監督です。 【sky】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-12-05 22:56:18) |
162.日本映画の最高の作品のひとつでしょう。はじめはテレビ放映されたものを見てあまりの面白さに驚き、後にリバイバルされた際に映画館で見ることができ、とても嬉しかったのを覚えています。セリフは確かに聞き取りづらい。初めて見た後、ちょうど大学の図書館に、黒澤明映画の脚本全集が置いてあるのを見つけ、自分が聞き取れなかったセリフを逐一チェックしたのも良い思い出です。(正直に言えば、初見時評価は9点、セリフの中身が全部理解できたところで、+1点の10点というのは否めません。残念ながら。) 【Northwood】さん [映画館(邦画)] 10点(2012-09-02 14:35:44) |
161.207分という長丁場ながら、それは7人の侍達はもちろん村人に至るまで1人1人のキャラクターやその背景を細かく描写しドラマ性を高めるためのもの。シーンがまるで長回しかのように無駄なくつながっていきストーリーテリングも巧みなため長さを全く感じさせない。その個性豊かな面々はそれを見た年頃、年代によっても解釈が遷り変わり見るたびに違う種類の感銘を受けるほどだ。今でも全く色あせないその迫真に満ちた決戦シーンも含め、日本映画のみならず世界映画史上に残る傑作の1つですね。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-04-27 03:22:28) |
160.《ネタバレ》 今になってふと思いついての投稿ですが実はすでに十回ほど見てます。私のベスト1の映画です。リメイク版の「荒野の七人」も大好きですが本家のこちらは文句なし。楽しめる映画のすべての要素を盛り込んだ傑作だと思います。個々のキャラもまた魅力的です。 【仁】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2012-02-12 11:40:03) |
159.《ネタバレ》 鑑賞前に、『何年も前の日本の映画が、今見て面白いのか?』といった本当に失礼な考えをもっていた。 3時間近くの鑑賞後、もう自分の中の映画、邦画に関する何もかもが変わった。 ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、涙あり、と映画の全てが凝縮された、映画史上揺るぎもない最高傑作。 スローモーションなど迫力ある戦闘、三船敏郎の迫真の菊千代の演技、なにをとっても類をみない程の映画技術。 仲間が死んだあとの、侍たちの哀愁や農民たちの姿が描かれたラストシーン。 彼らはどうしてここまでして、仲間を失ってまで戦ったのか。 全てにおいて考えさせられるストーリーも最高レベル。 この作品に出会えて本当に幸せだと感じる。 ぜひ日本人として誇りをもって鑑賞してほしいとおもう。 【バトルコサック】さん [DVD(邦画)] 10点(2011-12-20 09:13:03) |
158.これは凄い。興奮必至、問答無用の面白さ。日本人の顔がこんなに濃いとは驚きだ。スクリーンから馬が泥を跳ね飛ばしてきそうなすんごいカメラアングル。3Dが小細工に感じるね。長いので、中休みをはさんで上映されました。誰も席を立たなかったと記憶してます。 【tottoko】さん [映画館(邦画)] 10点(2011-09-21 18:35:44) (良:1票) |
157.RPG、戦国シュミレーション、アクション物と、ゲームのような要素が存分に含まれており、 単純なストーリーながらも、理屈抜きに楽しめる娯楽大作に仕上がっている。 3時間半の長丁場のなか、7人のヒーローたちの描写もほぼ完璧に近い。 無駄な部分を極力省き、個性ある侍たちを実にうまく動かしていたと思う。 配役も文句のつけようがなく、演技は安心して見ていられるし、侍姿もサマになっている。 現代の細面の俳優ではこの雰囲気を出すのは無理。古い映画なので映像や音質は良くないが、 映画好きならやはり一度は観ておく作品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-09-02 14:45:14) |
156.日本人は死ぬまでに必ず七人の侍を見るべきです。 義務教育に七人の侍の鑑賞会をいれた方がいい。 最高の教育になります。 【hiro1】さん [DVD(邦画)] 10点(2011-07-19 21:30:54) (良:3票)(笑:1票) |
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【nao3】さん [DVD(吹替)] 10点(2011-07-11 19:39:42) (良:6票) |
154.《ネタバレ》 【感動】①農民の境遇に同情した侍が、金、出世に無縁の野武士との私闘に命を張る。ヒューマニズムとヒロイズム。②言葉では百姓を罵倒していた人足が、心底では窮状に同情しており、勘兵衛が断ったとき、飯を突き出して説得する。③心離れた侍に菊千代が百姓の実態を訴える。「百姓は嘘つきで業突張りだ、そんな百姓に誰がした」④菊千代が火中から救出した赤子を抱いて「この赤子は俺だ」と叫ぶ。 ・勝四郎が食事を削り、娘に米の飯を与える。娘はそれを最貧困の老婆に渡す。それを知った侍が食事を削り、子供たちに与える。⑤決戦前夜、勝四郎と村娘との恋の激情。⑥勘兵衛を師と仰ぐ勝四郎の成長ぶり。⑦「勝ったのは百姓達だ」と心憎い言葉を残す勘兵衛。大地に生きる者が勝利者、戦に生きる者の心は虚しい。【悲劇】①百姓利吉の妻は野武士に差し出されていた。野武士の砦を襲ったとき、利吉の姿を見た妻は火中に飛び込む。そのとき利吉を助けようとした温厚な侍平八が射殺される。②戦術上離れ屋は見放される。長老は自らそこに残って死を選ぶ。③菊千代と良いコンビを組んでいた弱い百姓代表与平が戦死。④人格の高い久蔵が戦死。仇を討ちに行った菊千代は敵と差し違える。久蔵と菊千代とは表面上正反対の存在だが、心ではつながっていた。【野武士】40人もいるのに屑揃いで無能、同じ戦法を繰り返す。鉄砲も弓も甲冑も馬もあり、村は四方から襲撃可能なのに。いきなり斥候が殺され、奇襲を許す。村の木柵は焼き払えば良い。近くの家も火矢で焼けば、防ぐのは困難。槍襖などは鉄砲と矢で蹴散らせば良い。隠れている小屋も焼く。何軒かの家も火矢で焼いておいて談合を持ちかけ、ゆさぶりをかけるのが定石。一旦引いて、数か月後に奇襲するのが最上手段か。侍が去るのを待つべし。復讐するなら村ごと焼き払えば良い。【その他】①婆さんに人殺しさせるのは良くない。止めてあげないと。②長老の死が理解不能。③百姓を無力な存在に描いているが、秀吉の刀狩令が出たことでも分る通り、当時は百姓も武装していた。④青年がほとんどいないのも疑問。⑤せっかく甲冑や槍、奪った鉄砲があるのに活用しない。弓矢が当っただけで死ぬ。⑥馬から降りた野武士が弱すぎる。悲鳴を上げて女の鍬に追い立てられる。剣豪が一人ぐらいいても良い。⑦菊千代を除いて侍達の体格が貧弱。⑧ラスボス不在が残念。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 10点(2011-01-27 23:45:09) |
153.《ネタバレ》 子どもの頃大好きだったTVアニメ『ガンバの冒険』と同じプロット。当然本作が元ネタです。導入部で早くも胸が熱くなりました。弱きを助ける好漢7人の英雄譚に期待を膨らませました。ところがどうも様子がおかしい。農民たちは野伏せりの襲撃に怯える無力な羊ではなかったからです。菊千代が言うように、狡猾で、強か者だった。野伏せりが狼なら、7人も狼。そして農民たちもまた狼でした。お上によって飼いならされているだけ。勧善懲悪の娯楽活劇ではなく、農民と野伏せりの生存権を賭けたリアルな戦争と捉えるのが正しい見方だと感じます。例えば何故侍たちが農民に加勢したのか。農民たちの必死さと勘兵衛の人柄にほだされたのは事実。でもそれだけじゃない。武士は戦いが本分。剣を振る機会があれば振るいたい。それが証拠に久蔵は益の無い立会いでも刀を抜いている。外科医が技術維持のためにオペを望むように。あるいはスポーツカーのオーナーが愛車を乗り回したいように。利害が一致したから侍たちは農民の話に乗ったのです。戦の有様にもリアリティを感じました。農民VS野伏せりの戦が、国同士の合戦と違うのは大将が居ないこと。野伏せりは1匹狼が徒党を組んでいる状態。いくら戦いの玄人でも、個々の力はタカが知れている。素人でも団結をすれば玄人を凌ぎます。ましてや潰し合いともなれば、頭数がモノを言う。地の利もある。あとは竹槍を突く勇気があるかどうか。この戦の性質を見抜いていた勘兵衛の作戦勝ちでした。農民たちは十分な勝算のもと、勝つべくして勝った。日常を取り戻し、農作業に勤しむ農民たちの生き生きとした姿を前に、勘兵衛の胸に去来したものは何だったか。飼いならされていたのは農民だけか。いや侍たちとて同じこと。生きる糧を得る術を奪われている彼らの方が、より事態は深刻かもしれない。勘兵衛の最後の台詞「今度もまた負け戦であったな」は、実の無い生き方を強いられている武士全てに向けられていると感じました。もし、自分があの村の百姓だったらどう決断したか。米と女を差し出し命乞いをしたか、土地を捨て逃げ出したか、はたまた彼らと同じように戦ったか。平和を望むなら刀を抜いてはいけない。そう私たちは教えられてきました。その考え方は間違ってはいないと思う。でも刀を捨てるのが正しいのだろうか。農民たちを観て何も感じなかったらウソだと思う。日本人は全員この映画を観るべきです。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 10点(2011-01-04 21:26:13) (良:2票) |
152.ノブセリツッコロスダア。字幕が無いと何言ってるかわからないです。白黒映画だからこそここまでリアリティ出てるんじゃないだろうか。 【どちて坊や】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-12-18 20:13:39) |
151.もう10度目の鑑賞ですが、男の熱さ・悲しさにどうしても涙が出てしまうのです。洋画・邦画の中で文句なくNO.1評価です。 【ちゃっぷまん】さん [ブルーレイ(邦画)] 10点(2010-12-14 13:06:58) |
150.《ネタバレ》 私の様な凡人が、シネマの神が降臨した大傑作を論じるのは実におこがましい次第です。何度も観ているのですが、それにしても最近のデジタルリマスター版はセリフが実に鮮明に聞き取れるようになっているので嬉しい。この映画は名セリフ・名言の宝庫なので、じっくり味わいたいところです。母国語で本作を鑑賞できるのは、日本人の特権ですよ。 侍の中では私は名参謀役の五郎兵衛が好きで、勘兵衛にスカウトされるシーンは屈指の名場面だと思います。「おぬしの人柄に惚れたからじゃ」、微笑みを返す勘兵衛、こんなカッコ良い出会いは他にあるでしょうか! 最近黒澤映画のリメイクと言う愚行がブームですが、頼むから『七人の侍』だけは手を出さないでください、森田芳光さん、角川春樹さん。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2010-10-31 20:07:39) |
149.《ネタバレ》 圧倒的な迫力で見せつけられる七人の侍を含む農民達と野武士との死闘。黒澤明お馴染みの影と光の美しいコントラスト、驟雨や豪雨の魅せ方、ダイナミズム溢れる男達の合戦、要所要所で挟まれる笑い。どれをとっても素晴らしい。娯楽時代劇として本当に完璧に仕上げられています。中でも、菊千代の「こいつは俺だ!俺もこのとおりだったんだ!」と彼の出生元が明らかになる所や最後の散り様、全てが終わった後の勝四郎の慟哭は観ていて本当に辛くなるのと同時に、なんかこう……良く分からんモノが突き上がって来ました。こういう時に文章力が無いのが悲しいですが、こういう良く分からんモノを感じる時に「映画好きで良かったなー」と思えるので文句なしの満点です。 【民朗】さん [DVD(邦画)] 10点(2010-10-26 23:13:17) |
148.20数年前、まだ黒澤作品の多くがビデオ化されてなかったころ、奇跡的にレンタルビデオ店でこの作品を見つけました。それはアメリカかどこかから逆輸入したのか店の関係者が日本に持って帰ったのかは不明ですが、英語の字幕でした。 昔の邦画は、早口だと何を言ったのか聞きとりにくいことが多いのですが、聞きとれなかった台詞を英語の字幕でなんとなくわかるという、不思議な現象を体験しました。 前置きが長くなりましたが、日本映画の最高傑作の呼び声高い本作を見て、その期待を裏切ることはありませんでした。 その数年後、劇場で見る機会がありましたが、その緻密な作りと高い娯楽性に改めて感激したものです。 【きーとん】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-07-17 11:12:09) |
147.200分以上ながら、だれることなく一気に最後まで見ることが出来た。久蔵のかっこよさは異常。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 10点(2010-02-27 10:46:52) |
146.《ネタバレ》 「七人の侍は絶対に観た方がいいよ!」といろんな人に勧められても、「時代劇とかチャンバラとか興味ないから」と長く相手にしていなかった。時々気になっても、迷ったあげく白黒でしかも長尺なのが原因でレンタルを思いとどまること数度。けれど、とうとうレンタルしてみて、やっぱりコレは観るべき作品だったと痛感! とても面白い!!! カッコいい!!! ただ・・・ただ・・・ひとつ引っかかるのは、ラストの「今回もまた負け戦だったな」「勝ったのはあの百姓たちだ。わしたちではない」と苦笑して去る志村さん。同監督の「生きる」も決して手放しに喜ばせて終わらない、現実のシビアな部分を見せて締めるけれども、あんなに心の壁が取り払われたかに見えた侍と百姓の間に、寒々とするエンディングは「そこまでやらんでも・・・」と思わなくもなかった。けれど、あのセリフには続きがあるらしい。ハリウッド版である「荒野の七人」にはその続きのセリフを継承したと思われるセリフがある。 【だみお】さん [DVD(邦画)] 10点(2009-12-17 19:46:52) |