4.《ネタバレ》 損はないです。難はないとは言えないが、おもしろい。
かなり会場爆笑。
肩の力を抜いて見られる作品です。
三谷の裁判モノは12人もそうだけど面白いです。
深津は相変わらず器用。
悪人とはまた違った軽妙な演技を見せてくれました。
阿部もいつもどおり味がある。
中井も素晴らしい。
この人、年取ってからますます良くなってる。
竹内は相変わらずドヘタ。
市村の役は出てきたときはおもしろい設定と思ったのに
小日向のキャラとぶつかってしまい、つまらなくなってしまった。
もっと真正面から除霊のドタバタをみたかった。
だいたい小日向役、こんなもん出すと、つまんない。
今回、一番の演技賞はやはり西田でしょう。
彼の演技無くしては成り立たなかったと思います。
もうちょっと臭いかなと思ったのですが、
全然そんなことはなく、他の役は代わりがいそうですが、
西田の幽霊は・・これはちょっと代役はありえないでしょう。
そのくらい素晴らしかったです。
脚本はラストの展開が好みじゃないというところと
もうちょっと短くできたんじゃないかというところ。
だいたい脚本家が監督もやると
思い入れが強くて「バッサリ」はできないんじゃないかなあと思いました。
あ、そうそう、三谷は音楽センスはなし。
時に邪魔に感じるところもあり。
途中、シリアスなセリフがあります。
深津と同棲していた男が
「これ以上君といると、君を嫌いになりそうだ」といって出て行くところ。
「好きなうちに別れよう・・・」
これって・・・離婚した三谷の偽らざる心情なんじゃないかなあなんて
思いました。 特に必要ともいえないシーンだけに。
エンドロールもそう。
三谷が本当に望んでいたっぽい結婚生活・・かなえられなかった夢じゃないかなあと思いました。