35.《ネタバレ》 オチを知ったうえで本作を鑑賞しました。当然ながらサスペンスの要素はほとんど無くなります。一連の不可解な事件も、恐怖心を煽る描写も特に意味を為しません。でもそれが逆に良かった気がします。ドラマとして魅力のある作品だと思いました。本作で重要なのは、村人が古い生活様式を選んでいたことだと思います。集団による引きこもり。言わば『クレしん大人帝国』のアナザーエンディングのよう。“あの頃は良かった”という時代を再現して暮らす。確かに魅力的な部分は多い。こういう生き方に憧れもあります。でも(現代の技術をもってすれば)助かる命を失ってしまうという側面もある。理不尽に愛する者を失うことを拒んだ故に、選んだ生活であったはずなのに。とかく“あの頃は良かった”と言う場合は、良い部分しか言いません。でも今より劣る部分も必ずあります。完璧な時代など存在しないし、価値観は時代によって変わるもの。自分たちの基準で、自分たちのユートピアに子供たちを閉じ込めてしまったのは正しかったのか。今回の件で年長者たちは気付いたはずです。いや最初から気付いていたのに、そのことに蓋をしてきただけではないか。この生活を続けることの不自然さに。悲しい出来事を時代のせいにしたことの誤りに。それでもなお、この生活を続けることを選んだのは、人間の弱さの表れであると思います。弱さを否定する気はありません。しかし、愛する者のために森を抜ける勇気を示したアイヴィーの強さに、より心を動かされます。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-19 17:56:27) |
【憲玉】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-10-08 21:26:17) |
33.《ネタバレ》 お恥ずかしい事に1回目の鑑賞では完璧には理解できず、他の方のレビューを観てなるほど~と思いました。そして2回目の鑑賞。こういう村って今実際に存在するんだろうか。アイヴィーが手を差し伸ばしてルシアスを信じて待ってるシーン、ちょっと鳥肌立ちそうだった。ブライス・ダラス・ハワードは想像していた以上の熱演で好印象。が、どう見ても盲目少女には見えない。盲目なのに全速力で森を駆け抜けるのなんか絶対不可能だってー汗。と思うものの、彼女は役作りのために撮影に入る5ヶ月前にニューヨークにある目の見えない人たちの施設に行き、毎日そこで時間を過ごして彼らの世界がどういうものかを学んだという。アイヴィーは人とは違う方法で世界を見ているのだが、それはブライス・ダラス・ハワードが施設の人々から学んだことであるらしい。個人的に一番目立っていたのはノア役のエイドリアン・ブロディ。アイヴィーの手の上に蛙を乗せて笑う彼の無邪気な表情。家のポーチで椅子に座ってよだれを垂らし、手にべっとりとついた血を見せ、「不吉な色…」と呟いて「ママ」と涙をこぼす彼の姿。「戦場のピアニスト」はまだ未見だが、アカデミー俳優になったのも納得。下の方で言ってる方も多いのですがストーリー展開が「ジェヴォーダンの獣」に似てますの。ガラスに映ってたのやっぱりシャラマンだったのね~。 【アンナ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-25 22:06:48) |
《改行表示》32.この監督の作品の中ではまっとうな作品でした。目新しいところはないけれど映像の見せ方がうまいですね。でも最後まで何もおきないまま終わっちゃったのはマイナスですねー。目が見えない娘があんなこと絶対に無理ですね。私はこういう村って今でもあると思いますよ。彼らが幸せならばそっとしてあげたいと思いますね。なかなか緊張感があって最後まで楽しめました。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-12-20 12:45:59) |
31.《ネタバレ》 普通に面白いですよ。シックスセンスのほうが好きだけど、サインよりははるかにいいです。こんな町のどこがいいのかわかりませんが。それほどのお金があるならもっといい暮らしができそうですけど。森の噂やわざわざ禁を破ったときには魔物まで登場させるとはかなりやり方が陰湿ですし。理想郷ならもうちょっと理想郷っぽくないとあこがれないですねぇ。理想郷を守るためにはいろいろ犠牲がいるということをいいたかったんでしょうか。ルシアスを刺したノアをどうするのかと思っていましたが、アイヴィーの機転で死んでしまうとは。あの町の住民がどのようにノアに罪を与えるかに興味があったのですが。まあ映画の細かいところなんてどうでもいいのですが。 【りょう】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-08 07:53:12) |
《改行表示》30.《ネタバレ》 村の長老達が集会で妙に落ち着いている様子から、だいたいのトリックは推測できた。 でも犯罪の被害者達が犯罪のない世界をつくろうとしたことには、さすがシャマラン監督だと感じさせられた。これから先、長老達がいなくなってもこの村は存続し続けることが出来るだろうか、いつかは秘密は暴かれアイビー達はどうなってしまうのか、等考えさせられました。もうひとつ気になるのは、アイビーに見えるルシアスの色はどんな色に映っていたのだろうか、ということでした。 【nishiken】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-27 15:34:05) |
29.《ネタバレ》 これは個人的には同監督のシックスセンスよりも好きでしたね〜っ!オチは特別これといって無いんだけど、それでも見た後に残る「森に対する神秘性、恐怖感」などを上手く表現できてると思います。◆そもそも「ブレアウィッチ」しかり…”森”というモノに対する「神秘性、ミステリアスさ、妖精がいる(笑)、恐怖感」などは、文化の違う私たち日本人には理解しがたいモノがありますが、それを差し引いても、導入部から興味を引く展開、隠された秘密、盲目の女性の献身的な愛、などなど…優秀な脚本によるストーリー展開だと思いました。●一番良かったのは、賛否両論あると思いますが、なるほどね〜っという特別に「オチ」と言われる部分を作らなかった事。この映画の良さは、それに尽きると思いますっ!!!オチが無かったからこそ、この映画全編に流れる「森をテーマとした神秘的な要素」を失わずにエンディングまで見る事が出来る。●もし「オチ」を作ったとしたら、スティーブンキングの訳の分からないクリーチャー物になってた可能性大(爆)。”変なオチがなかったらいいなぁ”という思いで見てた私の気持ちのままに終わってくれたので、非常にその部分は良かったですね。●見終わった後に、予告編を見たのですが、あれでは確かに「何かを期待」してしまいますよね〜。その妙な期待をかき立てる予告編も含め、そういう風な宣伝をしないと儲けられない、と考えた配給会社の思惑に対してマイナス3点(笑)。 ◆<<追記2005/11/16>>この映画では、一人の障害者が出てきますね。で、その彼は、人を刺し、最後には死んでしまいますね。●その時、皆さんはどういう感情を持ったでしょうか?私はハッキリ言って、スカッとしました。何故あの化け物になりすますのが、障害者の彼じゃなくてはいけなかったんでしょうか?監督自身が観客に「そう思わせるように」作ってるとしか思えません。●じゃあ、そういう我々の「知的障害者に対する侮蔑的な気持ち」を諭すような意味合いを持たせたかったのか?もしそうだとしたら逆にそこには「監督(制作者サイド)自身の知的障害者に対する侮蔑」が見え隠れしているように思える。「あの彼が死んで、あなたはどう思いましたか?いい気分ではないですか?」と。精神薄弱者に対して我々が抱く気持ちをもう一度考えさせるような。●2回目の鑑賞で、その部分がどうもひっかりました。 |
28.《ネタバレ》 ホラー・サスペンスとしては良かったのは前半の少年達が森を背に度胸試しするとこだけでしょうか。でもアイヴィーとルシアスの恋愛や、ああいう村の良し悪しを考えさせられるドラマとしては非常に良かったと思います。アイヴィー役の子は初めて見たのですが、可愛らしくていいですね。森の中を必死に進むさまは健気で応援したくなりました。ノアに関しては「お前かよ!?」と映画館を出た後思わず友人と苦笑してしまいました・・・彼も可哀相だったのですが。シャマランには次回は恋愛モノを作って欲しいです。アイヴィーのセリフ一つ一つが私にはとても素敵に感じられたので。 【クリスタル】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-04 16:46:50) |
27.終始気を抜いて見てしまったけどラストはよかった。この世で一番怖いのは人間なのね。集中してガーッと見るべき。 【はげねずみ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-10 19:57:51) |
26.《ネタバレ》 この映画を作ったのがシャマラン監督ということを知らなくて(仮に知っていてもその前の映画を見ていなくて)ネットなどで余計な情報を全く得ていなかったら10点だったかもしれない。。。ラストは保護官の車からずーっと引いていって上空から保護区の全景を見渡してホワイトアウトっていうのはどうでしょうか。アイヴィーが村に帰ってからのエピソードは要らないと感じた。ちなみにシャマラン(シャラマンではないので間違えている人は書き直した方がいいかも)はラストの新聞を読んでいた保護官で(恐らく)抗生物質などの入ったケースのガラスにその顔がうっすらと映ってましたね。あの辺も余計ですよね。 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-26 21:56:34) |
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25.《ネタバレ》 「アンブレイカブル」に続き騙される快感を味わえた。これで1勝2敗1無効。怪物の正体などどうでも良いと考えていた最中、横から不意打ちを食らった気分。無論、後から常識で考えれば納得出来な事だらけであるが、この監督特有のいつもの強引さかと諦めさせてしまう所が凄い。それ以外も人間のエゴ・文明の是非など、なかなか考えさせられる内容になっている。ただ、座頭市じゃあるまいし「失明した少女に一人で旅に行かせるな!」とそれだけは言いたい。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-30 16:31:24) |
24.《ネタバレ》 「村」の人たちを見て「翼をください」という歌を思い出した。 「今 私の願いごとが かなうならば 翼がほしい~ 悲しみのない 自由な空へ 飛んで行きたい」 これを実現したのがこの「村」です。心が傷ついた人たちが集まって、「町」を逃げ出し、悲しみや苦しみのないユートピアを作り上げた。 人間の愚かさを感じる。しかしどこか共感する部分もある。 愚かだけど人の心の奥に潜んでいる願望だからかもしれない。 現代でも多くの人が今の現状から逃げ出したくて、転職したり、海外に生活を求めたりしている人がいる。 しかしどれも長続きはしない。 なぜなら悲しみや苦しみの原因は「場所」にあるのではなく「人間」にあるからです。それと同じように、町を逃げ出した者たちも、「悲しみ」の原因は「町」という場所にあるのではないということに、いつかは気がつくはずです。 悲しみは避けようと思って避けられるものではなく、受け入れて生きていかなければいけないと思います。人を好きになるからこそ、悲しみがあるのだから。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-10 14:13:48) |
23.この作品の結末に待っているもの。それをあえてドンデン返しとは言いません。もう随分と先例がありますものね。問題は、この使い古された感のある筋書きをいかに料理するのか?シャラマン監督、頑張りました。オリジナリティには欠けますが、独特の演出感覚はこの作品にマッチしていると思います。もともと無理のある設定故、ツッコミ出したら止まらない。だから、純愛の物語として素直に出演者たちの熱演を受け入れましょう。人の心の真実が丁寧に語られています。まぁ、万人受けは無理でしょうが… 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-03 10:32:30) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 謎を明かした後はなぁーんだぁって感じだけど、自分が子供の頃感じていた怖いものとか狭すぎる世界観、人生観のようなものを思い出しました。大人になった今は、怖いものが少なくなったけど、昔は夜道のちょっとした暗闇でも怖かった。 アイビーとルシアスの愛は純粋でよかったなぁ。 【ボビーK】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2005-07-03 00:37:20) |
21.《ネタバレ》 本当は森に出ても、何もないという秘密は分かりやすい。ただノアの行動までは予測がつかなかった(笑)全然、怖くはなかったけど、物語の雰囲気は結構好きな方でした。 【トシ074】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-06 14:28:22) |
20.ああいう状況で村の生活が成り立つのだろうか?とまずは思ったが、それはそれとしてシャラマン作品独特の雰囲気は十分に楽しめました。私は不評の“サイン”でさえ楽しめるので、恐らくシャラマン作品はOKなのでしょう。それ程怖くもなく、ソフトなサスペンチックさが気にいりました。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-14 02:22:14) |
19.前半は少々退屈だったものの、中盤に入ってからの展開がとても巧くまとめられていてよく出来ていたと思います。元々、シャマランの前作「サイン」が壊滅的に酷かったので本作にはあまり期待していませんでした。しかしそれが幸いして予想以上に楽しんで鑑賞できました。シャマラン従来のサスペンス、ミステリー、ホラーと言ったジャンルが、それぞれ描写が甘く感じて1つ1つをもう少し深く描いてほしかったと思います。こんな孤立した村で住人たちはどうやってずっと過ごしてきたのか(自給自足の描写とか)等、気になった点も多少ありました。でもシャマラン特有の風格ある映像表現に加え本作で新たに見せたラブストーリー。特に大切な人を想う登場人物それぞれの行動に感情移入できるかのような見せ方には、とても感動しました。「アンブレイカブル」「サイン」とここ最近評価は下落し続けてきたシャマランでしたが、本作では少し好印象を取り戻した感じがします。シャマランの真の実力はまだまだこんなものではないと思うし、また「シックス・センス」並の作品を作ってくれることに期待します。 |
18.サスペンスの部分は落ちというか仕掛けがすぐにわかってしまったので何とも思わなかったのですが、サスペンスやミステリーというよりも人間現的なドラマが面白い作品だった。後半は一風変わった「走れメロス」のようだった。 【北狐】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-05 23:06:20) |
17.《ネタバレ》 「サイン」のレビューでシャマランは一作ごとに確実にパワーダウンと書きましたが、少し持ち直しました(笑)。僕は好きですよ、こういうオチ。怪物の正体ばかりが取り沙汰され、映画の評価もボロクソだったので、期待せずに見たのもよかったのかも。でも一緒に見たカミさんはオチが理解できず、2回説明しました(笑)。カウンセリング社会アメリカならではの話でしょうが、一歩間違えればカルト教団だし、あのまま世代が続くと近親相姦になるのでは?薬や家畜に関するツッコミは他の方も書いてますが、僕の最大の疑問はなぜ時代を100年戻す必要があったのか?外界から遮断して情報管制してるなら現代でいいと思うのですが。どなたか教えて下さい! 【あおみじゅん】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-04 18:58:34) |
16.《ネタバレ》 現実から逃げた人々による欺瞞に守られた理想の楽園。偽りの無垢。それを覆す、真っ直ぐな『愛』。突っ込み所は結構あるものの、話のテーマははっきりしていたと感じます。これはホラーというより、ちょっとしたドラマですね。純粋なホラーを見たかった人は期待外れに終わりそう。他の方のレビューにもあったけど、予告編で煽りすぎている。 【流月】さん [映画館(吹替)] 7点(2005-05-03 04:20:48) |