48.《ネタバレ》 小学生だった頃に市民会館で『ふたりのイーダ』という反戦映画を見たのだけど、この作品は私の中に今でもなんともいえない「怖さ」を伴う記憶を残している。下の弟の頃は『はだしのゲン』アニメ版だったか。今ならなんだろう、それとももう反戦映画って見ないのかな?上にあげた2作とこの『火垂るの墓』に共通するのは子供が主人公であるというところ。戦争の最大の被害者は子供なのだ。この作品もそのことをまず訴えているのに、兄の行動への批判があがってしまうのは、おそらくは作り手と鑑賞者の間にある戦争への関わり度の差異の表れなんじゃないだろうか。原作者の野坂昭如はもちろんのこと、監督・脚本の高畑勲も戦争経験者である。私の世代だとまだ戦争を経験した人から戦時のことを聞いたことがあったし、実際親が戦争を経験している。そこにすら差はあるはずなのに、今後もこの差は広がる一方。そのことをふまえた映画作りということも考えなければいけないのかもしれない。例えば、戦争がいつまで続くかわからない中での生活への不安がおばさんにどんな影響を及ぼしていたかとか、落ちてくる爆弾から逃げ延びる日常が少年にどんな影響を及ぼしているのかを説明しなくちゃいけないのかもしれない。この作品で最も衝撃的なシーンは母親の死です。自分の母がモノのように穴に放り込まれることを想像してください。子供にとってこんなつらいシーンはないと思う。兄はこの不幸を乗り越え、この不幸を妹に降りかからせないために行動を起こすのである。妹の笑い声を常に聞いていたい、ただそれだけだったに違いない。「戦闘」ではなく一番の被害者である子供から見た戦争の話はこれからもなくてはならないと思う。あと、先にあげた2作品との違いは原爆を扱っていないこと。原爆がなくたって戦争は惨いということを知らしめるうえでも貴重な作品だと思う。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-02-19 16:10:06) |
47.《ネタバレ》 戦争がなかったら両親や節子は死ななかったかもしれない。戦争がなかったら泥棒なんてしなかったかもしれない。戦争がなかったら幸せに暮らせたかもしれない。 幼いために正直にわがままを言う節子。泣きわめく節子。おばさんの家を出て行ったのはおばさんに気を使った部分があったかもしれない。 しかし青年もまだ若く防空壕で暮らせるはずがないことを想定できなかったのかもしれない。戦争がなかったら防空壕に行く必要がなかったのは間違えない。 【spputn】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-02 15:23:24) |
46.《ネタバレ》 この作品が優れているのは、子ども目線できちんとすべてを統一し、社会の歪みのしわ寄せが子どもに行っているという構造を明確に示していること(清太が家を飛び出したのは客観的には判断ミスだが、そのような状況での判断準則なり行動規範を教えなかった周囲の大人の責任であって、本人の責任ではない)。だから、この作品は、現在でも普遍性を有する大人への厳しいメッセージたりえている。ただし、映画としての欠点は、変に綺麗すぎる色彩感覚も手伝い、全体に本来あるはずの切迫感や恐怖感が足りず、むしろ幻想的でメルヘンチックな雰囲気すら漂っている点。この辺が心理描写の綾を削いでおり、作品としてのドラマ性はやや欠ける結果となっている。 【Olias】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-09-23 01:49:33) |
45.話の良し悪しや、おもしろい云々は抜きとしても、泣ける映画。号泣クラス。 涙と鼻水が止まりません。切なすぎる。 【愛野弾丸】さん [地上波(邦画)] 7点(2006-10-21 13:54:49) |
44.いや、普通に良いアニメだと思うけど、もしこれを子供の頃に観ていたらおそらくとんでもないトラウマになっていたでしょうね。敢えて見せてくれなかった母親に感謝。8月6日、原爆の日。無益な戦争の犠牲者となった方々のご冥福をお祈りします。安らかにお眠り下さい…。 【かんたーた】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-08-06 21:16:12) |
43.《ネタバレ》 正直、点数をつけるのに非常に迷いました。日本という国は過去こういう国だったのだ・・と知る上で良い映画だと思います。毎年お盆の頃になるとテレビで必ず上映されるのも意味あることだと思います。でも・・これでもかこれでもかと悲劇が襲ってくる様は観ていて辛いを通り越して、もう観たくないと思わせてしまうのです。この映画を観てからドロップの缶を正視できなくなりました。恐らくもう二度と観ることは無いと思います。そのくせDVDしっかり持ってるし・・汗。 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(吹替)] 7点(2005-08-01 22:55:16) |
42.この映画を見て戦争よくない。なんて別に思わないですが泣けるのはたしかです。 【とま】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-06-08 09:45:16) |
41.勘違いしてるかたがいらっしゃったみたいなので、言いますがこれはフィクションでなく、ノンフィクションです。作家の野坂昭如さんが原作者で、彼は実際戦争で妹さんをなくしてます。まえにNHKでやってました!そしたら↓のかたがたのこの映画のみかたもかわるんじゃないかなぁ・・・っておもいます。もう戦争なんてやだなぁってほんとにおもいます。 【ギニュー隊長★】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-20 23:02:22) |
40.一度は見なきゃいけない映画。面白いとかつまらないという次元じゃない 【ムート】さん 7点(2004-08-07 02:34:08) |
39.《ネタバレ》 嬉し泣き悲し泣き全部ひっくるめて一番号泣したのがこの作品でしょうね。本当に可哀想すぎます。この映画よく夏休みなんかにやりますよね。以前家で見てた時、嗚咽が家族に聞こえたのでは、と恥ずかしくなった覚えがあります。とにかく本当に可哀想です。最初は二人に意地悪する親戚のおばさんが殴ってやりたいほど憎らしかったですが、客観的に見たら当時の生活状況とかを考えるとやむを得なかったのかな、とも思います。いい作品ですがむやみやたらに勧められない作品ですね。 【書記】さん 7点(2004-06-16 19:58:45) |
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38.サクマドロップをみると節子の事が思い出されぽろっときてしまします。この映画、可哀想すぎます。 【杜子春】さん 7点(2004-06-12 20:41:18) |
37.悲しい物語だよね。二度と戦争が起こりませんように。 【T橋.COM】さん 7点(2004-04-11 20:06:52) |
36.夏(終戦記念)になれば毎年放映されることで有名です。時が過ぎ時代が変わっても戦争で犠牲になった者たちへの慰霊を忘れないため、新しい世代にも知ってもらうため、その追悼映画として今や定着していると思います。何度も見たいとは思いません。何度も見るには辛すぎます。特に子供好きというわけではないけど、小さい命が失われていく様を見るのはやりきれないものです。しかし一度は見て心のどこかに刻んでおくべき作品だと思います。 【ピンク】さん 7点(2004-04-05 20:12:36) |
35.戦争の悲劇と兄妹の情愛を隠れ蓑にして描かれた極上の「ホラー作品」。すなわち、自身の死に行くさまを俯瞰に見つめるアニキと、それを止めようとする妹の・・・(ギャ~~ス!!!)。 【ぶらき】さん 7点(2004-03-31 00:30:19) |
34.すごく良い映画です。だけどすごくつらい映画でもあります。 【ゆきむら】さん 7点(2004-03-22 13:56:21) |
33.暗い話ってあんまし好きじゃないんですよね。おばさんにいじめられたり。ただ、ドロップの箱に水入れて飲んだり、セツが泥団子作ってたり、泣かせるシーンはふんだんに。 【りょう】さん 7点(2004-02-11 19:54:02) |
32.自分は二度と見たくないです。辛すぎて救いがなさすぎて泣きすぎて目が腫れちゃうからです。でも、私もですが戦争を知らない世代に伝えていくべきだとは思います。でも何人か書かれていますが…確かに心の傷になるかも…。教育って難しい…。 【あかりん☆】さん 7点(2004-01-20 00:48:22) |
【智】さん 7点(2004-01-01 22:26:13) |
30.一度見て分かっているはずなのに泣いてしまいます。切な過ぎて辛くなる。誰かと一緒には見れませんw 【流月】さん 7点(2003-12-18 18:57:45) |
29.超反則映画。 何が「反則」かって・・・そりゃ、もう・・・。 妹の最期のシーン。あの蛍の光の演出ときたら・・・この映画は、膨大な映画鑑賞歴の中で、唯一、涙を堪えきれなかった映画です。 【もえたん】さん 7点(2003-12-17 18:26:22) |