11.まずはテーマの勝利でしょう。こういう職業にスポットライトを当てた段階で、成功はほぼ約束されたと思います(興業成績は知りませんが)。ただ、きわめて興味深い話なのに、特に前半は駆け足でポイントだけをまとめた感じでした。主人公の“語り”の多さが、その証左です。おかげで、ずっと予告編を観ているようでした。一つ一つの話を、もっとじっくり観たかった気がします。 【眉山】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-29 17:42:58) |
10.《ネタバレ》 銃弾の目線でのオープニングに一人一丁が手に入る時代・・・完全にアクション映画と勘違いしてしまいました(焦)ただ、見たことは後悔していないです。むしろ娯楽というより社会勉強になりました。お金=戦争で成り立っている。そして、「我々は必要悪なんだ」という重いセリフ!!見終わった後に考えさせられる映画でした。自分は重い映画は非常に苦手ですが、この作品は感情移入出来やすく好印象。お勧めできます。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-27 19:24:38) |
9.重いテーマを含みつつも、娯楽映画として立派に成立している点に好感が持てました。我々日本人にとっては「戦争」も「銃火器」も馴染みが薄いですが、それを差し引いても色々考えさせられる重みがこの映画にはあります。 【K】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-08-17 22:04:58) |
8.社会派の映画であるが、ニコラス・ケイジが主役ということもあり重くなり過ぎず、娯楽映画としても最後まで楽しめる。銃問題を鋭く突いた内容であるが、結局犠牲になるのは一番貧しい人達で、その悲壮な様がブラックな描写で描かれている。流石に個人で武器商売というのは無理があるように見えるが。売るのは仕方が無いとしても、原住民にタダで配るのはゾッとする。子供もいるのだから誤って起こる大事故ぐらいは配慮して欲しい。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-07-29 07:01:30) |
7.《ネタバレ》 重いテーマだけれども、重過ぎない感じでよかったです。 次々と場所や時代が変わっていくけれども、それをちっともせわしないと感じさせない点が秀逸だと思います。 武器商人は「必要悪」なのか。 今のシステム上、確かにそうなのかもしれない。 そんな風に感じさせられる説得力がありました。 何が善で、何が悪なのか。 戦争、戦闘の環を断ち切るためにはどうすればいいのか。 個人レベルではどうしようもない話なのかもしれないけど、考えさせられる映画でした。 【さっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-25 01:12:44) |
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6.乾いたユーモアはさすがだなぁ。って感じでした。 あまりに重いテーマで観終わって、ドッと疲れた。でも、嫌いじゃない。 【静葵】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-17 12:38:57) |
5.実在の武器商人の半生をシニカルに描きつつ、根本として示されたテーマは、もはや「悪」ではなく、この世界の「常識」となってしまった武器流通の実情だった。 “戦争王”と呼ばれた彼の生き方は、決して肯定されるべきものではない。だが、この世界の現状を示されれば、彼の言い分に対して一方的に否定はできない。それが、世界の現実であり、絡みついた蜘蛛の糸のように決して容易に逃れることができない人間全体の問題だと思う。 絶対に否定すべきだが安易に否定できないものを、ひとりの男の人生を通して、彼自信に肯定させることで、強く否定してみせた挑戦的な映画だった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-02 19:09:41) |
4.あかん、あかん。ケイジ演じる“死の商人”に、思いっきり感情移入してもうた。イーサン・ホーク捜査官が悪役に見えてきちゃったくらいだもんなぁ。ストーリーテリングは、ケイジが一人称で淡々と進むベタなパターンなんだけど、主役の一本スジの通った生き方に妙に惹かれて、飽きることなく観られました。観る前は気づかなかったんだけど、監督は『ガタカ』の人だったのね。そういえば、カメラワークのセンスが良かったな。あと特筆すべきはオープニング。銃弾の製造過程を追ったものは、ワクワクさせられた。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-01-05 12:23:00) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 思っていたより重いテーマの映画だった。ラストのひねりも良かった。最初の場面からAKの銃弾工場へ、物語が進み、そして一番最後のシーンへとつながる(戻っていく?)場面は人類と戦争のエンドレスな関係を揶揄してるみたいで滑稽で悲しい。結局、誰も戦争を止めないし、止められない。だから金が儲かる。そんなこと、とっくにみんな知ってるはずなのに、きれい事言って目をそらしてるんじゃないよ。そんなメッセージを感じた。日本だって、世界最大の武器商人から毎年せっせと買い物してるものなあ。まあ、それでも映画の中の国よりずっと平和な日本だって、年間3万人が自殺で、1万人が交通事故で死んでいく。まったくこの世界というのは残酷なんですね。そんなことを感じました。 【しまうま】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-20 00:38:17) |
2.《ネタバレ》 お正月公開映画とは思えぬ激シブ問題作、でも見応え充分。秀作「ニューオーリンズ・トライアル」とはまた違った切り口でアメリカ銃社会を痛烈に批判しています。この内容ならメジャーの映画会社が躊躇して、アメリカ国内では製作出来なかったっていう経緯も解ります。ケイジは型にはまってきた感じで貫禄さえ感じさせてくれる好演技。イーサン・ホークはちょっと役不足かな。むしろケイジのヤク中の弟の役者の方がインパクト強し!自分もオープニングシーンは「チャーリー~」を連想してしまいました。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-18 10:35:44) |
1.実在の武器商人をモデルにしたという、シニカルな「ブロウ」風の実録ドラマ。モノローグが多すぎるのと、序盤の事業拡大がとんとん拍子に進みすぎる(一体「仕入れ」の元手はどっから来たんだ?)のが玉に瑕ですけど、各登場人物が要所要所で喋る台詞も一々考えさせるものがありますし、国際情勢と武器拡散の非情な現実を巧みに娯楽映画に仕上げてあると思います。特に、生産・流通した武器がどういう結果をもたらすのかを、一発の銃弾の視点で追った「チャーリーとチョコレート工場」も真っ青のタイトル・バックが素晴らしい。ラストで主人公は、自分の商売を「必要悪」だと言いますが、悪を必要としなければならない社会システムを憂えずにはおれません。しかし、我々は正にこういう世界に生きているのです、7点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 7点(2005-12-02 00:04:39) |