65.《ネタバレ》 「宇宙戦争」のオリジナル版(昔の)のリメイクと言われるだけあって、
攻撃してくるのはUFOそのものです。
そしてそのUFOのでかさが半端ではない。
のっけから突っ込みいれてしまいました。
あんなに低空飛行をするUFOって・・
進むたびになぎ倒されるビルというのも描いてほしかった(爆)
「未知との遭遇」と「E.T.」という映画題は、
ウィル・スミスのセリフから発せられ苦笑。
宇宙人侵略モノに見えて実は、
アメリカのあり方を描いていることは誰が観ても嫌になるほどわかりやすい。
独立記念日、アメリカは正義の名において代理戦争を続け、
相手がいなくなった未来には宇宙人を相手にするんだろうか。
話し合い、戦闘、核と全て通じなければウィルスという図式は、
もしかしたらコンピューター世界の今ハードの世界で一番怖いことかも・・
愛以外が問題なのと言う女性の言葉は大いに説得力があり簡潔。
大統領を選ぶよなぁ普通は・・あの後はどうなったんでしょうか。
この映画の中で一番好きなシーンは何回も観てしまい大笑いした、
ウィル・スミスがエイリアンをパンチで気絶させ砂漠を引きずって歩き、
しまいには切れて蹴りを入れるシーン。
メン・イン・ブラックの世界を理解できてようやく笑えた。
本当に軽いノリでしかも嫌々引きづってるのがよい。
全体が変に真面目なのに面白くさせているのはこのシーンと、
最後の帰還兵の爆笑しながら自爆シーンのおかげだろうな。
(個人的にはこのおっちゃんのシーンは好きではないが・・)
なぜならば本当にこの映画をA級まで引き上げるには、
大統領の演説(はまあタイトルを力説するからよい)のあと、
出撃する前で終わらせてもよかったのではないかと思うんだが・・
もしあのハチャメチャな後半の戦闘シーンを入れずに、
戦闘準備から演説で切る勇気があれば、
A級SFとして残るかも知れないと私は思う。
それからUFOをやっつけたかどうかなど明確にしなくてもよい。
やっつけたであろう演出さえあれば、
観客は余韻にひたれるし、
アメリカ万歳強調映画だけにはならなかったかもしれない。
アクションだって砂漠の「スターウォーズ」のような、
追いかけっこだけでもう十分おなかいっぱいだと思うのだ。