56.「それでも」っていうのがうまいというか良かったです。配役もぴったりで楽しめました。 【アフロ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-11-29 05:01:57) |
55.周防正行監督といえばコメディー映画の印象が強いが、(と言いながらこの監督の映画でこれまで自分がまともに最初から最後まで見たのって「Shall We ダンス?」1本しかないのだが。)痴漢冤罪事件を描いたこの映画は周防監督本人が公開当時某番組で語っていたように全く笑えない硬派な社会派映画。とにかく作り込みがかなり徹底されていて、主人公(加瀬亮)を通して痴漢冤罪被害者の現実が淡々とリアルに描かれていてとてもみごたえがあり、そして見ていてとても怖かった。はっきり言って今時の日本映画でこれだけ社会性が強く、作り手である監督のメッセージがストレートに伝わってくる作品は(とくにこのような大手のテレビ局などが絡んだ大々的に公開される映画では)珍しいのではないだろうか。結末もいかにもありがちな甘いものではなく現実的であり、(裁判長を演じる小日向文世の演技が冷徹で淡々としているのも妙なリアルさがあって怖い。)ここにいちばん周防監督の力強いメッセージを感じることができる。この映画を見ると実際に痴漢冤罪に苦しむ人たちのことを考えさせられるし、なにより自分も電車に乗る(満員電車に乗ることはあまり無いが。)ので気をつけたいという意識が自然と一層強くなった。出演者も実に適役で、中でも主役の加瀬亮はもちろんだが母親役のもたいまさこの抑えた演技が特に良い。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-09-23 14:46:32) |
54.「冗談じゃないよ!」なんて見終わった後に発してしまうような現実に自分の身にも起こりえる内容に憤りを感じました。冤罪、無実の罪に苦しむ人たちに代わり、日本の法律を見直すべきと訴える力強さがあります。憤りを感じる悔しさ、人生を削られてしまった人の気持ち。真に理解する第一歩として見るべき一本ですね。 【たたんこ☆】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-06-08 15:40:06) |
53.人が人を裁くということはとても難しいんですね。他の国がどうだか知らないけど、とりあえず日本は警察しかり裁判官しかり問題があることはよ~くわかった。にしても満員電車怖いですね‥ 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-02-05 02:12:14) |
52.《ネタバレ》 正直者が正直に生き続けるのは難しい。 でも、それが現実。 結局は、金と権力が優先され要領の良い者が笑う。 でも、それが現実。 そう考えると、こんな世の中で自分なりに悩んで苦労していることが 心底バカらしく思えてくる。 当たり前の事を当たり前に主張することが難しいこんな世の中 生きていることすら虚しく感じる。 けれど、その反面 たとえ現実でどんな不利益を被ることがあろうとも やっぱり自分に正直でありたい。 自分もあの青年のようでありたい。 と、思わされた作品だった。 あと、理解者がいる心強さ。 【うろん】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-12-23 02:18:20) |
51.《ネタバレ》 今までで見た映画の中で一番怖かったです。満員電車に乗るのが怖くなってちょっとしたトラウマになってます。痴漢冤罪について色々と調べましたが本当に無罪の判決が下されることって困難なんですね…。 【ギニュー】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-11-13 19:55:34) |
50.《ネタバレ》 これ以上の点をつけないのは、そもそものテーマからして「これこそが一番の映画」という印象になりえないからである。そうした地味なテーマではあるが、優れた映画であることに違いはない。以下、ネタバレしてしまうが、何しろタイトルからして大いに「ネタバレ」しているではないか。それにもかかわらず、検証ビデオや女性の証人など、被告人に有利な展開もあり、どのように決着させていくのかについてハラハラさせられる。親身に活動してくれる友人、別れた女性、不信を抱きつつ引き受ける女性弁護士、そして主任弁護士など、“良い人”たちであふれている映画でもあり、彼らの努力が報われないことが最初からわかってしまっている。また、冒頭で主人公の手から繊維を採取しようとしなかったことや、必要なく袖を引っ張っていたという伏線も見事に回収されている。一方で、数をこなさねばならない裁判官の立場や問題点にも触れ、問題提起はするものの一方的な責任問題としていないところも好感がもてる。何より「痴漢を疑われてもしかたがなさそうな」主人公のキャスティングは(失礼ながら)絶妙である。気になる点があるとすれば、勇気を振り絞って訴え出た女子中学生の“勘違い”が、そのまま悪者にされかねない点だろうか。「この中学生の勇気に応えるのは、主人公を有罪にすることではなく、真犯人を見つけることだ」といった展開に少し期待したが、そうした配慮はなかった。また、田口浩正演じる証人(←彼は真犯人なのか?)は、女性の証人の冒頭の発言に対して嘘に近いことを言っていたわけであり、この点が突っ込まれていなかった。ただし、実際の裁判もその程度という理解の上で、意図的にこのように構成したのかもしれない。裁判費用(弁護士費用)も気になるところだが、保釈金が高額だという以外、どのように費用を工面しているかということも表現されていなかった。しかし、そのような点まで描こうとすると冗長になってしまうという判断があったのかもしれない。重ねて優れた映画であると思う。 【mohno】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-21 00:55:37) |
49.サラリーマンを始めた頃、満員電車に乗り込んだ際の体制が不自然で、もぞもぞと体を動かしたら近接する女性から形容しがたい視線を送られたことを思い出しました。 憤慨したのが警察と検察の取調べのシーン。勉強になったのが日本の裁判制度の実情。最も大きな問題は司法が独立した権力になっていない現実(三権分立の意味を改めてWikipediaで確認してしまった)。出世の為に無罪判決を出さない裁判官って何ですか?! 冒頭から最後まで緊張感をもった展開が続き、周防監督の演出力を改めて確認させてもらった。日本の映画でここまでストレートに社会問題を扱って破綻していない作品はあまり記憶にない。 見ごたえは満点だけど、10点を付けられないのは、やっぱり映画はエンターテイメントであって欲しいと思うからです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-09-05 03:39:39) |
48.《ネタバレ》 あまりにも理不尽極まりない話ですが、私は男なので他人事では無いと思ってしまいました。冤罪とは被疑者から見るとこうも恐ろしく、無慈悲な結果に終わってしまうと思うと恐ろしく感じます。 ホントこのような事件が起こらない様にするには、車内に監視カメラを設置するくらいしか無い気がします。 【民朗】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-08-12 00:29:44) |
47.日本の現代社会なんてこんなものだろと改めて痛感した映画だった。この腐った社会を変えてほしいが某首相はアメリカの言いなり。政界の連中はあほばかり。みんなこの映画を見ろ。 【ばっじお】さん [地上波(字幕)] 8点(2008-06-25 15:23:54) |
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46.《ネタバレ》 刑事のずさんな取調べ体質、決して正しい判決が下されるとは限らない日本司法制度の盲点が浮き彫りにされた問題作。無実の罪を問われて厳しい取調べの末に留置場に勾留される痛々しい青年の姿。彼の苦悶の一年を擬似体験することによって冤罪の恐ろしさを肌で感じると共に、司法制度の専門的な知識を知る上で大変勉強になりました。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-06-01 21:48:25) |
45.《ネタバレ》 示談でやってもいないことをやったと認めて生きるのか、やってないと訴え続けて有罪となって刑罰を受けて生きるのか。私なら後者かな。冤罪なのかそうでないのか、それは当事者本人と真犯人がいるなら真犯人との2人しか知りえない真実であって、第三者である裁判官はただ単に証言、状況証拠、物的証拠から機械的に判断することしかできない。それは裁判員制度で裁判員として召還される私達にも言えることであってその際には冤罪を生まないために真摯に検証する必要がある。と言うことを深く考えさせられる映画であった。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-31 22:09:06) |
44.タイトルの通り『それでもボクはやってない』・・・その一言に尽きる映画でしたね。というかそれしかありません。緊迫感がずっと続き、全然長く感じませんでした。素晴らしいです。とにかく周防監督の素晴らしい手腕と、たまにエルレガーデンの細美に見える加瀬亮の演技に本当に拍手を送りたい気分です。邦画もまだまだ捨てたモンじゃないですね! 【ピルグリム】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-12 22:41:15) |
43.そもそも論であるが、公平な裁判制度が実施されている社会であればこの様な映画は創られずに済んだのである。何故我々が当事者の身になって考え、電車に乗る度に思い出し、冤罪になった場合を恐れながら生きていかなくてはならないのであろうか。大体裁判官に一般常識が無いのが多すぎるから、裁判員制度が創られる訳だし、いい加減にしろと言いたい。役人は正義に反しても罰にも問われない、という仕組みが問題である。映画自体は出来が良く、世間に知らしめた功績は大きい。しかし、結局どうしたらいいのか全く出口が見えてこない。我々がもしそういう立場に陥った場合、一番気に掛かるのは裁判費用など金銭についてではないだろうか。勝った場合・負けた場合を含めもう少し分かりやすく示して欲しかった。役所以下出演者の言葉は実に重く心に響いた。今回の場合、元凶は鉄道会社であるが、告訴を取下げなかった被害者の女性にも問題がある。絶対の確証が無ければ彼女自身も一生悩む事になる訳だし、反対に訴えられる事もあり得る。主役の疑われた時の対応が悪すぎるとしか言いようがないが。そして、絵に描いたような悪者役人の登場であるが、私なら先ず「おい、言葉使いどうにかならんか」から始まり、後は理攻めで捲し立てるだろう。実際、もっと酷い警察のでっち上げによる冤罪のニュースを最近良く聞く。とりあえずトップの「冤罪」という言葉の意味も知らない”友達の友達はアルカイダ”だけは即刻どうにかして欲しいものである。 【まさサイトー】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-03-08 17:36:45) |
42.裁判員制度が施行される前ですから、こういう裁判を扱った映画の価値は高いと思います。有罪率が99.9%という数字が結構ショックでした。これをきっかけにちょっと裁判について知りたいと思いました。 あと被害女性が嘘をつく動機に関しては「示談金目当て」というのが有力だと思うのですが、全くその言及がなかったのは意外でした。この映画の事例では被害女性の勘違いであったというのでもいいと思いますが、「高い有罪率→高い示談率」を利用して、金目当てで虚偽被害報告をする女性がいるのも事実です。 法廷外のシーンで取り上げることがあっても良かったと思います。 【くろゆり】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-03-07 13:35:45) |
41.それが全てではないだろうけれど、裁判の恐ろしさや正義とは何かとかいろいろと考えさせられました。 【frhun】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-03-06 14:49:17) |
40.《ネタバレ》 これだけ頑張っても無罪を立証できないんだ・・・ 【juju】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-03-04 21:57:41) |
39.正直驚きました。裁判で勝利を勝ち取ることがこれほどまでに困難なことだとは。巷にはたくさんの裁判ドラマや映画がありますが、これほど考えさせられた映画はありません。おそらく観た人全員が日本の裁判制度に対して不信感を持つことでしょう。でもこれが現実なんですね。被害者の女の子が悪いわけでもないので、なんだか救いようがない… とにかくガッカリ感だけだ募る。 そういや、お金目当てで罪もないサラリーマンに対して「この人痴漢しました!」なんてことを平気でやってる女子高生がいるらしいので、女子高とかだったら学校でこの映画見せた方がいいね! 【ライトニングボルト】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-03-03 19:03:39) |
38.もう怖くて満員電車には乗れません。無実でも逮捕、送検されればほぼ有罪になってしまうなんて・・・。刑事裁判って本当に怖いですね。また、裁判官が無罪判決を出すと左遷されたり、不利益を被るという件には改めて衝撃を受けました。 【クロ】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-03-03 16:16:51) |
37.《ネタバレ》 まるで加害者のように描かれる被害にあった女性と、無罪なのに有罪になる被害者の主人公。裁判官とか刑事は自分の職務を全うしているだけなので、加害者側のように描かれているものの被害者ではない。結局、一番最悪なのは二人を不幸にした、実際に痴漢した人間。 田口浩正がチョイ役ながら出てきているのがメッセージなのか?(違うかな?)。 【やぶ】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-03-03 07:35:08) |