14.おもしろかった。ラストの「鳥葬」のあたりからいろんな伏線が組み合わさり始めてカチッといって、何で河崎があんなヘンな人なのかわかる。よく組み立てられていると思った。東北の人間は東京に出たがるが、この映画の主人公は東京から北にやって来る。そこが東北人の僕には感慨深かった。「ここにも首都圏の人間をよびよせるものがある!」ちょっとふるさとに誇りを持てた感じ。 しかし、劇中、「こりゃ、なまりが大げさだ」とか思ったりも、した。標準語で一向に自然なのに。御近所ではないが、割と知っている場所が映画に登場したので、心の中で密かにはしゃいだ。そういう点でも、見応えのある映画だった。あと、「ボブ・ディランは神様」は・・・うなずきながら苦笑い。 |
13.《ネタバレ》 虐待みかけたらすぐ警察に電話するだろ、とか、日本に留学するのに(しかも何故仙台?)もうちょっとしゃべれるだろ、とか、文句を言いながら観てました。それと、神様を閉じ込める、っていうのがイマイチわかったようなわからんような。でもこういう映画にありがちな、ややこしさもなく、役者さん達も皆良かった。松田龍平が特に良かった。キャストとか知らんと観たんで、出てきたときは、おっ!と思った。河崎にピッタリだったんで。 【SAS30】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-19 10:42:25) |
12.《ネタバレ》 原作を先に読んでいたので、大まかななぞはわかっていたし、どうやって過去と現在を映像化するのだろうと興味を持ってみた。過去のシーンは基本的に回想であり、ちょっとずるいなと思ったりもしたが、原作の淡々とした文章の積み重ねの中にある思い雰囲気が映画によくあらわされていて、期待していたよりよかった。ペットショップの店長は原作中にはもっと出番があったような気もするし抜けているエピソードもいくつかあって意外にあっさり終わった印象だが、同じ時間に中身を詰め込みすぎると全体の雰囲気は壊れてしまうのだろう。もう一度原作を読んでみようかなという気になった。 【HK】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-14 00:13:39) |
11. 伊坂ワールドを完全に体現しているという意見には賛同しかねるけど、雰囲気は出せていたと思います。この映画ほど「先に原作を読んでなければ…」と後悔した作品はありません。 しかし純粋によく映像化できたなーと感心します。なかなか見せ方も上手かったし、回想シーンの最後が冒頭につながる所もすごく好きです。松田龍平や瑛太、濱田岳、良かったです。関めぐみには全く魅力を感じなかった。もっと期待していたのですが…。この映画での琴美の人物造形に問題があるのかも知れない。のっぺりとした印象を受けました。 とても良い映画だと思います。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-27 14:16:55) |
10.《ネタバレ》 前半と後半では全く違う見方になって、こんな風に繋がってるんだ~と感心しちゃいました!まんまと騙された(笑)濱田岳と瑛太がとってもいい味出してます♪せつないストーリーですが、ラストに神様をコインロッカーにいれた時はジーンとしました。原作やネタバレなどなにも情報ないほうが絶対お奨めです!!!! 【うさぎ大福】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-04-02 23:36:11) |
9.《ネタバレ》 オチを知った上での二度目の鑑賞。最初に観た時には分からなかった(意味不明すぎて苛々した前半)部分の本当の意味が手に取るように分かり、切なさが倍増する。しばらくボブ・ディランの曲が頭から離れません。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-31 07:12:17) |
8.面白かった!!引き込まれた!!でもドルジ日本語上達しすぎでは?タイトルは最後になるほどと思える。いろんなジャンルが詰まってて新しい感じで良い。鳥葬こわい。 【Michael.K】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-24 15:18:28) |
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7.レンタル屋の挿絵(?)が気になって借りてしまいました。最初はできの悪いコメディかと思いましたが、気がついたらがっつりはまっていました。瑛太っていい役者ですね。面白かったです。 【あるまじろ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-10 19:33:45) |
6.伊坂幸太郎ファンとしては、できれば映像化してもらいたくないんだけどナー…というのが本音なんですが、いやぁ、杞憂だったみたいです。想像以上にキッチリ丁寧に作られていて、好印象。及第以上の面白さでした。原作のクオリティも損なっていないし、ダメ邦画に見られがちな「珍妙な媚び」「稚拙な抵抗」「タイアップのアンバランスさ」が希薄、というのもイイ。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-27 23:53:32) |
5.文章でしか通用しないようなトリックを見事に映像化していた。拍手。 悲しくておかしくてどこまでも優しい。 【のえるあい】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-01-15 20:07:11) |
4.《ネタバレ》 原作→映画の順でこの物語を堪能。ラストシーンは、原作では伏線ありの状態で迎えるので泣けるのですが、映画での描かれ方だと「後は想像して」ってことになっちゃってますね。ちょっと残念。でも琴美の河崎に対する台詞などは、一つ一つが(原作にあるものも、ないものも)伊坂節炸裂の雰囲気を出しており、映画スタッフの原作への愛情が感じられた。本当に裏切らない良い映画になっています。 【こんた】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-01-13 18:41:29) |
3.《ネタバレ》 この映画で初めて、瑛太をカッコいいと思った。あの断定的で説得力のある声。目力。ファッション。ま、河崎が裏にいたわけだけど。前半のフザけた空気に慣れたあと、後半の展開にはヤラれた。泣きましたよ。久々に、胸が熱くなった作品でした。 【あまねね】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-10-08 14:44:06) |
2.《ネタバレ》 とても面白かった。これはびっくり。 休み中、暇だし何か今日見に行こうかな、と軽い気持ちで選び軽い気持ちで見た 映画でした。途中まで寒いコメディか・・・?と思いつつ見ていた自分を 最後には叱ってやりたいほど素敵な映画でした。 寒いコメディかと思わせつつあんな巧みな構成だったとは。 ところどころで不満はあったものの全体としては良かったと思う。 えいた君に魅せられました。素敵だ。 映画とは関係ないかもしれないけど最近ペット関連で、悲しいニュースがあって 本当にイヤになる。 目の前を走り回る犬を見た彼女の目は忘れない。 強くしなやかに生きた彼女には惹かれる。 そして犬も猫も虐待し殺す人間に対して同じような目にあわせて殺したいと 思ってしまう反面、この考えも行き過ぎた愛護者のものだと思わざるを得ない。 人間は日々葛藤の中で生きていかなきゃいけない。 動物実験もして欲しくないけどしなきゃ人間の発展は無いのかもしれない。 この映画の中でも復讐ということについて、 肯定とも否定とも取れない姿勢に葛藤を覚える。 確かにこの世の中には生きる価値の無いような人間もいるのかもしれない。 しかし復讐も殺人だと言われると結局人間は他者の命をどう扱っていいか分からない。 複雑な葛藤の中で神様の存在をうまく描いていた。 神は自分の中に存在するものなのかもしれない。 【05】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-05 04:12:08) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 残される者の物語ですね。テーマが明確なだけにすんなり物語が心に浸透してきて強く残りました。役者さん一人一人の演技も安定していて、安心してみることができました。ただ残念なのは、原作を読んでから観にいってしまったことです。オチがわかっているので、どうせこれはあれで、あっちがあれだろうとかゴチャゴチャ考えながら観てしまいました。それでも終盤でのドルジの回想シーンは映像化ならではの音の効果と演出により物語に集中する事ができました。もし原作を読まずに観にいっていたらと思うとすごく惜しいことをしたな、という気持ちになります。是非この作品は予備知識すらない状態で鑑賞して欲しいです。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-07-01 21:48:45) |