37.《ネタバレ》 キングのホラージャンルの映像化作品としては、最高水準に達しているのでは。ラストまでのエピソードは実に原作に忠実で好感が持てます。ラストは、まったく原作とは違いますが、キングが認めた気持ちもよくわかります。主人公(及び我々視聴者)にとっては、バットエンディングですが、その他大勢の人類にとっては、ハッピーエンドなんですよね。なんでもかんでもバットエンドといえば、全員全滅と いう現在の風潮に対して、心に余韻を残す上質のバットエンディングです。 【代書屋】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-27 23:36:28) |
36.《ネタバレ》 なかなかドキドキしました。 衝撃のラスト。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-27 00:39:31) |
35.《ネタバレ》 “驚愕のラスト15分”などパッケージの謳い文句、そして“どうやら怪物がでる”らしいという情報だけで、過去、スティーブン・キングの原作映画「ドリーム・キャッチャー」で騙され以来、ひょんなトラウマになっていました。ひょっとしたらシャマラン監督オチ?など不安要素いっぱいだったため敬遠していたのだが、そこは繊細な演出に定評のあるフランク・ダラボン監督を信じて鑑賞。観終わって、ゴメンナサイ!面白かった!異界の怪物との戦いは、梅図かずおの「漂流教室」を思い出しましたね。正直、ここまで奇想天外な話とは思わなかったけれど、やられました。ラストのシーンはほんと切なく哀しいですね。ちょっぴり欝な気分になりますが、定期的に再鑑賞したくなる作品になりました。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-16 19:44:22) |
34.《ネタバレ》 おそらく、この映画のラストほど虚無感に襲われるエンディングはなかった。おそらく観た人の多くが、「ありえない」「酷い」と感じるはず。ぼくもなんとも言えない衝撃と後味の悪さを感じた。 でも、しばらく経つと、そういうわかりやすいエンディングは、逆に確信犯的なのではと思えて来た。だとしたら、ストレートに事象だけを受け止めるのではなく、先の見えない霧に包まれた状況(それは人生も同じようなもの)の中で、決して失ってはいけないものは「希望」なのだ、という逆説的なメッセージなのだと思う。“人間の愚かさ”などという言い表されたものではないのではないだろうか。それをB級然としたホラーでやってしまうのがダラボン監督のすごいところ。 見終わった後に映画に心が支配される。そういう意味では、本当に本当にすごい映画。 【月ひつじ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-06 16:16:42) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 霧の中には人を襲う何か。身の危険を感じた住民たちはスーパーマーケットに立て篭もる。巨大生物系のパニック映画や名作ホラー『ゾンビ』を彷彿とさせる展開です。子を守る父親が主人公という設定は、『宇宙戦争』(2005)と同じ。自分も人の親。恐怖で身を硬くして画面に見入りました。外の化け物は確かに恐ろしい。けれど内の人間も同じくらい怖かった。たった一人の女に扇動されたヒステリー集団。彼らに恐怖を感じるのは現実味があるからです。学校や職場を思い出してみると分かる。集団には派閥があり、リーダーが存在した。目的は一緒のはずなのに手法で対立する。群れに身を置くことはストレスを伴う事。疎外されやしないか、虐められないかと神経を使う。その緊張感を知っているから、宗教女の暴走を絵空事とは思えなかった。主人公には強く共感できました。極限下においても、自分と息子と仲間の事をバランスよく考え行動できた。なかなか出来る事ではありません。彼の選択は間違っていなかった。ただ1点の最悪のミスを除いては。銃を手にした事。太刀打ち出来ない怪物を目にしたタイミング。そして息子との約束「僕を怪物に殺させないで」。全ての状況が、彼に最後の決断を迫っているように思えます。死ぬしかないから死ぬ。自殺する人間の心境が分かりました。せめてもの慰めのため。でも霧は晴れました。決して晴れることはないと信じて疑わなかった霧が。霧がかかっていたのは自身の心であった事に気付かされます。今まで観た映画の中で一番恐ろしかった。もう観たいとは思いません。心が痛すぎる。辛過ぎる。でも絶望した時には、この映画のことを思い出そうと思います。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-03 17:59:14) (良:4票) |
32.《ネタバレ》 「カレー味のウ○コか? ウ○コ味のカレーか?」っていうのは究極の2択だけど、要はそういうことがやりたかったんだろうな~、という作品。そもそもありえないシチュエーションだし、主人公の最後の行動などはオバカまるだしだけど、そういうことは置いておいて、素直に後味の悪さを楽しむ(?)べし。それにしても、登場するクリーチャーのデザインが安っぽいなぁ…と思っていたら、監督はモノクロでの公開を念頭においていたらしい。なるほど、それならこのデザインも悪くない。皆の目の前でドロッと溶けちゃう触手なども、カラーで見ると何だかなぁ…だけど、モノクロだったら昔のホラー映画の雰囲気がありそうだ。できればそっちが見たかった。 【タバスコ】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-02-19 18:44:00) |
31.最後まで退屈せずに楽しめました。でも万人受けするような映画ではありませんね。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-21 12:10:43) |
30.《ネタバレ》 最高でした。終始緊迫感もあっておもしろかったです。スーパーに取り残された人々の人間描写にのめりこんでしまいました。ラストも衝撃的で少し鬱になりましたが…。もう少し我慢してたら助かったのにあの絶望的な状況だと仕方ないですね。あの巨大な化け物にはビックリしました。それと何と言ってもカモーディというババア!映画を見ていて心底腹が立ったキャラに久々に遭遇しました。あの最期にはスッキリしましたけど。マーシャ・ゲイ・ハーデンの演技がよかったですね。あの眼鏡の小さな店員さんを応援してたのに生存出来なくて残念でした。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-13 19:45:48) |
29.《ネタバレ》 なかなか面白かった。スーパーの倉庫で化け物が登場してからというもの、ドキドキしっぱなしでした。鉄塔の電線を跨いでいく巨大な昆虫が迫力あった。あんなの見たら絶望的になるのもしょうがない? 【ボクマン】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-03 06:26:11) |
28.《ネタバレ》 なんか色々と考えさせられる映画。見終わった後、私も悲惨だな・・・とかも 思ったけど・・・ふと思ったけど・・・不謹慎な考えだけど・・・ 最後のシーンだけ主人公がレスリー・ニールセンに変わってたら・・・ 場内大爆笑!!!・・・・・・・・・あると思います!!! 【おけらんぱ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-03 02:21:38) |
|
27.この映画は・・・単なるSFホラーだと思って見ているとえらい目にあう。 出て行くべきか、残るべきか?狂信者の言葉に従うべきか、自分の決断を信じるべきか?そしてその結末は? 何を信じれば良いのか分からなくなってきている現代において、非常にタイムリーに作られた映画。見終わって体が震えました。自分の置かれている状況に共感できる部分も多々あるので、思い切って8点献上。 |
26.《ネタバレ》 映画館で見ることを決めて、一切の前情報無しで見ました。始まってしばらくして、エイリアンらしき物が出てきたときは、SFが苦手な私はやっちまったと思いました。 が、この絶望的な状況のなかでの人間模様がメインとなって描かれていたので最後まで夢中で見ることが出来ました。最後は賛否両論でしょうが、自分はありです。 【ドンマイ】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-12-16 11:27:05) |
25.《ネタバレ》 あんな陳腐な怪獣を出しておきながら、「トホホなB級パニック」にならずそこそこ見ごたえのある人間ドラマに仕上げたというダラボンの手腕はさすが。 主役のトーマス・ジェーンという変な名前のスティーブン・セガール似のタフガイは、パトリシア・アークエットのダンナだそうだが、この起用にはとても疑問がある。…その理由はおいおい以下に。 煽動や群衆心理の恐ろしさとか運の問題とかいろいろあるが、私は隠されたテーマがあると思っているのでそれだけ書きたい。 息子のビリーの描き方は、ちょっとヘンじゃないか。7歳か8歳の男児にしてはまるで無力なペットのごときで「?」と思わざるを得ない。いくらなんでも、「意図的」なものを感じるわけです。 ドレイトンはNYなどで認められた芸術家のインテリで、ブルーカラーの地元民(たとえばジム)からはイヤミに思われている。選挙では必ず民主党に入れるようなリベラルな人物として描かれているわけです。その息子のビリーは親から「伝統的なマチズム」を求められていないし、そのように育てられていない。ドレイトンが息子に求めるのは「のびのびと」とか「個性」とかいうものだったでしょう。ですから、ドレイトンはセガール似のタフガイではイカんのです。 その教育の結果、有事にビリーは怯えることしかできない。この姿は、従来アメリカ人の男の子に求められてきた姿とはかけ離れているわけです。 そして、ラストの心中は、この「腰抜けのビリー少年」が引き起こしたものなのです。 ドレイトンは同乗者は行きがかり上殺したまでで、「決して怪物に僕を殺させないで」という息子との約束を守るために、「寝ている息子を」撃ち殺した、なのですから。 さて、「フツー程度にマッチョなアメリカ人の親父」に育てられた男の子なら、こんなふうにパパに頼んだでしょうか?そして、この有事に、恐怖のあまり寝てばかりいるでしょうか? もしもビリーがこれまでに怪物と闘うパパを励ましたり、「僕も手伝うよ」とか「必ず助かるよ」とか「まだ希望はあるよ」とか「ご飯が食べたい」とか、一言でも言っていたとしたら、ドレイトンは息子を撃ち殺したでしょうか? 私はそうは思わない。原作はどうなっているのか知らないが、息子を「腰抜け」に育てたのはドレイトン本人であり、リベラルが裏目に出た結果である、という皮肉な構造になっているのだと思います。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-04 18:05:51) (良:4票) |
24.《ネタバレ》 キング作品を映像化する時非常に難しいといわれているのが、原作ではスッと入ってくる設定も映像にしてしまうと非常にチープになってしまうところ。この作品も例に漏れず、原作をみながら本気で恐怖した部分がなんともいえない雰囲気に。ただパニック映画としては非常に良い出来で、極限状態に置かれた時の人間の醜さと怖さがコレでもかコレでもかと描かれています。特に「いけにえ」を捧げるシーンでは寒気がしました。あと、私は原作のラストシーン(主人公達のその後が曖昧なまま終わるので賛否両論あるかもしれません)が好き派なので、映画版のラストシーンはかなり辛かったです。 【なな9】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-04 05:41:58) (良:1票) |
23.キング原作作品のSFモンスター系によく有る、アクションと心理劇のどっちつかずな作品なんですが、自分的には好きですね。後味はすごく悪いですが、たまにはこんなのも有りっていえば有りかと思います。最後の兵隊には、「もう大丈夫。安心してくれ」ぐらい喋ってほしかったな。 【真尋】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-11-30 22:20:40) |
22.《ネタバレ》 良作。霧に閉じこめられ、極限状態の中で発露する人間心理。狂った空間で正常な意識を保てる人間なんて極僅かだろうし、まして先導者(煽動者?)がいれば従うのも無理はない。事実生け贄を差し出した夜は偶々だったにしても平穏だったわけだし。その中でも自分の意志で進もうとする人間の姿は応援したくなる。その結果は最悪だったわけだけども。しかしキングって狂信的な教徒好きだよなぁ。最近セル読んだけど、あれにも同じような信者が出てたし。 (どうでもいいことだけど、車の中から見た巨大な化け物を、シェンガオレンだ、とか思った俺は間違いなくモンハンに脳をやられてる) 【九】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-02 22:08:53) |
21.パニックに陥る人間たちの心理描写が色濃く表現されていて、強い臨場感に浸れました。ラストは……首をかしげます。何が起きたんだろう。 【南の二等星】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-10-02 19:14:24) |
20.《ネタバレ》 素直に面白かった。 人間のあらゆる恐怖の根源は、「わからない」こと。実体がわからないから、怖い。 異次元からのさまざまな怪物が出てきたが、それは結局、「人間の恐怖」を象徴したものであって、実はなんでも良かったのかな、とも思える映画。 「わからない恐怖」の状況下で、人々はどんな行動をとるのか。 無謀な者、怯え続けた者、錯乱した者、やはりこれらの人間はすぐに命を落とす。 勇気ある者が生き残り続けたが、最後に「諦めた者」になってしまった。 希望の重要性を説く映画は数多くあるが、それらとは全く違う角度から、希望の大切さを強烈に示唆してくれた映画だった。 安西先生のあの名セリフを思い出さずにはいられない。 【ワイティ】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-10-02 14:18:15) |
19.《ネタバレ》 宗教おばさんが銃で脳天貫通&ノックアウトされたのを観たとき、思わずガッツポーズして「糞ババア、ざまぁ!」と叫んでしまった僕はやっぱり罪人なのだろうか・・・。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-01 20:20:40) |
18.《ネタバレ》 原作を読んではいないが設定が滅茶苦茶(異次元からのモンスター?せめて宇宙からの方がまだ納得できるぞ)まさにご都合主義だが、人間ドラマ的に観ると狂気で気が滅入るほどでている、善くも悪くも印象強い1本でしたね。 【月読】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-30 11:03:56) |