10.深~い作品ですわ。 【貧富の差】をこれでもか!と見せつけます。 インターホン越しの家政婦さんが怖かった。。 【tonao】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-02-08 18:49:13) |
9.アカデミー賞候補作品ということで鑑賞。 半地下に住む平凡な家族が、どんどん展開していく。 それで良いのか?と思うが応援している自分も居る。 ぐいぐい引き込まれました。 韓国の国内外の問題も少し分かったし、貧富について深く考えるきっかけになりました。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-30 18:54:16) |
8.《ネタバレ》 実際のところ前半はかなりありふれた展開なのですが、端折り方が絶妙です。 だれる寸前で痒い所に手が届くかのように次の展開に進んでくれる…これが実に心地よかったです。 あまり詳しくは書けませんが、何より中盤切り替わりのインパクト! さらには、適度なスリル、適度なちょいエロ、残虐、絶望・・・ このテーマにして”面白い”…そのうえで胸に突き刺さる。 とにかく作り手のうまさにやられました。 【午の若丸】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-29 21:26:30) |
7.《ネタバレ》 ◇お金持ち一家に、あっという間に侵入していく半地下一家。コミカルに、期待どおりに。上手く行き過ぎて、どこで綻びが....?と、大嵐とともに不穏な予感...にドキドキしっぱなし。 ◇そこから二転三転、ジェットコースターのよう。エンタメ作品として久々に人に勧めたい作品。純粋に面白かった! ◇ラストは、あの結末のための必然性は分かるものの、動機はちょっと弱くて、お金持ち一家に同情してしまった。 ◇何よりも、半地下一家の仲の良いこと。韓国は家族の結びつきはこんなに強いのか...日本だったら、息子娘はさっさと家を出てそうなのに。 ◇「金持ちはシワを金で伸ばせる」「計画を立てるから、計画どおりにいかない」セリフも印象的でした。 【ハクリキコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-28 01:43:05) |
6.《ネタバレ》 おいおい、こんなに簡単に騙されるなよと思いつつ、前半のコメディ部分を乗りきり、怒濤の展開の後半戦へ突入。最後まで楽しく観れました。 階段の上り下りで格差を演出してるとか、他の人が書いてるような細かい演出には気がつかなかったけど、大雨での洪水被害を機に、抑えていた感情が制御できなくなるまでの流れは同情できました。 お父さんのその後に思いを馳せてしまいます。 【おとばん】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-25 10:45:20) |
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5.《ネタバレ》 たぶんスラップスティックコメディなんだと思いますが、笑えない。くすぐりどころはわかるんだけど、笑っていいのかわからない感じ。庭での誕生日のシーンも、あそこにとんでもないものをぶつけたくなる気持ちは分かるが、予定調和でもある。ただ、終幕近く。通常届くとは思えないメッセージを息子に託す父と、息子の決意。こんなとんでもない家族はきっと仲間割れするか、実は擬似家族なんだろうと思いながら見てましたが、最後まで揺るぎなく崩れない家族の信頼関係。そこが物語の核だとは思いませんが、ああ、いいなと思いました。 【なたね】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-20 16:20:45) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 韓国映画は久々に観たのですが、数年前と比べて、とてつもなく洗練されて極めて完成度の高い作品となってました。 以前よくあった、泥臭さやグロテスクさも、うまいことするりと見せるなあと感心しきり。 雨の場面が、わりと日本的に、シャレにならなくてえげつなかった。 あいかわらずエンタメに社会性を組み込むのがうまい。 ネットに情報が上がってますが、作中に出てくる韓国の社会的状況とか風物が分かってると、より一層理解が進む感じですね。 話の仕掛けは、すごい! なるほどー!!! と、かなり衝撃的で面白いんですけど、これ系の先行作はいくつかあるなと思って、技巧的には完璧だけど、ちょっとこう、美しさが足らんかなあ、と感じました。 あと、「インディアン」ってどうなのか。 そんなところです。 【sim】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-16 01:28:57) |
3.《ネタバレ》 史上最悪とも言われる日韓関係の中にあっても傑作があると聞くと気になって仕方ない。それが韓国産であろうとも…(別段、ポン・ジュノ監督のファンというわけではない)。というわけでちょっくら鑑賞。一言で、やはり面白かった。しかし、思っていた感じとは結構違って驚きもあった。割とコミカルだし、寄生が完了した後はドタバタもしてる。パルムドール=静かな作品というイメージがあったから、こういう作風でも行けちゃうんだなって…。取っつき易く、観る者を楽しませることを忘れない作り。それでいて最後に残る感情はこの映画の凄さを証明する。確かにキム一家は悪いことしてきたし、金持ちパク夫妻にムカッとしたのも事実だ(子供たちは最後まで純粋でいてくれてホッ)。だけどあの惨劇を目の当たりにして、因果応報!などと喜べるはずもない。どうしてこんな事になっちゃったんだ…。そんな虚しさが支配する。最悪の事態を招く前に考える必要がありそうだ。そういう段階に来ているとも思う。 【リーム555】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-12 01:34:44) |
2.《ネタバレ》 もともと、犯罪を生業とするような家族だったのね。半地下の家族が苦しい貧乏生活のなかで、悩み悩んだあげくに、こういった犯罪行為に染まっていく物語、と勝手に思っていたので、楽しそうに金持ち一家に "寄生" していく様子を、半ば呆気に取られて観ておりました。前半の展開は (不謹慎な) 笑いを交えたコメディタッチ、でも後半は展開が激変して、期待通りのポン・ジュノ節が楽しめます。秘密の地下室に住む男とか、白昼の惨劇などはとにかく正気の沙汰じゃなくて、いかにもポン・ジュノらしい。そして、「殺人の追憶」や「母なる証明」あたりの重苦しい雰囲気はなくて、作りとしては血みどろのブラックコメディ。何となくですが、初期の園子温監督を思い出しました。映画全体としては、とにかく階段や坂が登場します。古今東西に映画においては、富裕層は高台で貧困層ほど低地という描写はセオリーであって、それを意図しただけの高低差かしら? と思っていましたが、もう一つとても重要な役割を担っておりました。それは雨です。アタリマエですが、降りしきる雨が下へ下へと流れていくんです。高台に住む金持ちや半地下の家族だろうが関係なく、彼らが流した血と汗と "臭い" も全て一緒くたに混ざり合って、汚物と一緒に側溝に洗い流していきます。それはまるで、都会 (という格差社会) にこびりついた垢を浄化するように。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-01-11 17:41:48) |
1.《ネタバレ》 北米の映画館にて英語字幕版を鑑賞。話題の作品ということもあって映画館はほぼ満員。笑ったり、驚いたり、感度のよい観客のみなさんも最後は不思議な静けさに。ポン・ジュノ監督らしい格差社会の「寓話」です。絶対的・絶望的なわかりあえなさを描いたという意味では、監督の達観した「毒」が見事に発揮された一作だと思います。序盤の貧乏一家がどんどん金持ち一家に入り込んでいくプロセスは、それぞれが自分の思考の枠組にいいように考えるプロセスをコメディタッチで描いて、どんどん引き込まれます。大雨の日から一転する物語は、「パラサイト」、モールス信号、臭いなどをメタファーに、これでもかと貧乏一家を追い詰めます。とくに半地下の家が水没するシーン、その後の避難所のシーンは、ちょうど同時期に日本を襲った台風・大雨のニュース映像を思わせ、そこに浮き彫りにされる格差の現実は韓国だけの話ではないのだと痛感しました。韓国映画らしい凄惨なシーンに続くラストは、それでも貧乏一家が見せる人間性の力強さをじんわりと伝えてくれて大満足。大雨のシーンを思えば、来年1月と言わず今すぐに日本で公開してほしいと思います。 【ころりさん】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-11-07 19:31:23) (良:2票) |