《改行表示》133.《ネタバレ》 実話を元にした長所と短所が同居しているように感じた。 ドキュメンタリーのようにリアルで実際の逃走劇を想起させる反面、物語としては淡々として盛り上がりに欠ける面も。 余計な演出を極力排した硬派な作りは玄人好みで評価の分かれるところだろうが、自分にとっては地味であっさりしすぎて物足りなかった。 脱獄ものとしては方向性が逆の『大脱走』や『ショーシャンクの空に』『パピヨン』にエンターテイメント性やカタルシスの面で惹かれるし、同じような静かでリアルな緊張感なら『穴』のほうがインパクトがある。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-02-17 20:09:37) (良:2票) |
《改行表示》132.《ネタバレ》 前半、なんて退屈な映画なんだろうと見ていたのですが、中盤から俄然緊迫感が出てくるのですね。実際の脱走計画を実行に移し始めてからの日々は、高い知能指数を誇るモリスがあの手この手で看守たちの目をあざむくものだから、最早痛快にさえ感じてしまいます。これはもう教育上良くない。「刑務所は脱走するためにある。」みたいな。でも閉じ込められたら脱走したくなっちゃうのは本能なのかもしれませんね。 ちなみに一人残ったバッツ、ベッドの中で涙しながら、逡巡していたのでしょうか。で、結局逃げることに決めたようですが、時すでに遅し。最後のチャンスを失う瞬間を見てしまうのはなんともつらいです。それにバッツには余命僅かの母親や優しい奥さんがいるわけですから、これはほんとつらかった。 緊張がピークに達したのは、「モリスを別の場所に移せ。」「では水曜日に」「遅いな。火曜の朝だ。」の所長たちの会話シーン。え?火曜の夜に脱出じゃ間に合わないじゃん!思わず、「いつ脱出するの?」「今でしょ。」ってフレーズが頭に浮かんじゃいましたが、ここはウルフのファインプレーでモリス達は脱出の予定を早めたのでした。でも本当に焦りました。 この素晴らしい映画、前半が長すぎなければ最高だと思います。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-11-26 02:23:22) (良:2票) |
131.脱獄モノのジャンルでいえばやはり後年になってより洗練された“ショーシャンク”の方がドラマの広がりや深みでずっと優れているとは思うけど、こちらも先駆者として侮れない出来。ごついイーストウッドがちまちまと進める脱獄計画の緻密なこと、大胆なこと。精神破綻をきたした画家だとかねずみをペットにしている調達屋とか黒人の頭役とか、脇もバラエティに富んでいる。もう少しイーストウッドと絡んでほしかったけど。人形、ふつう気づくよな・・。いやきっと本物の牢獄はもっと暗いんだよきっとそうだ と自分に言い聞かせていた鑑賞後。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2013-11-08 00:13:14) |
130.《ネタバレ》 フレッド・ウォードわりと好きなので出ているのが見られて嬉しかったです。ダニー・グローバーどこで出てたんだろう? もう一度見てみよう。楽しめて観てたんですが、締めくくりにガックリでした。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-07-15 21:40:54) |
129.《ネタバレ》 他のレビュワーの方も言ってますが確かに所々ショーシャンクに似てますね、もちろんこちらの方が遥かに古いわけですが。イーストウッドの渋さと緊張感ある演出が良かったです。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-31 16:15:23) |
《改行表示》128.《ネタバレ》 一定の緊張感で最後までハラハラドキドキしながら観れる映画で、初めて観た幼少の頃から今観ても印象は変わらない。 生き延びたのか?溺死したのか? 生存が曖昧な終わり方も良い。 脱獄犯に、こんな思いを抱くのも変だが・・・ 生き延びていて欲しいと願ってしまう思いの方が強い映画でした。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-05 15:48:09) |
127.《ネタバレ》 言わずと知れた脱獄映画の決定版。とは言ってもこれ、妙な作品でもあって、基本的に監獄の「外の世界」ってのが無いんですよね。ひたすら「中の世界」で脱獄に取り組む姿が、少ないセリフでもって描かれる。「外の世界」ってのが無いから、主人公はどこからともなく現れ、どこへともなく消え去ってしまって、終わり。脱獄の目的は、脱獄そのものにあり。ほとんど無目的とも言える冷えた情熱が、静かに着々と描かれていく。その姿に、そして時に残酷なまでの冷徹な視線に、シビれちゃうんですけれども。ただ、もう少し感情を交えて描いてもよろしかったのでは、という気もしないでもないですが(「静寂」の持つ不気味さの描写、とか)。あと、爪切り盗んだりスプーン盗んだり、ギリギリの綱渡りのような脱獄手段についての綿密な描写がある一方で、後半は何でもかんでも簡単に手に入れちゃう大味な描写になってしまうのも、ちょっと残念。というか、実際に命がけで脱獄算段を練る脱獄者と、その脱獄手段を空想してみる映画製作者との、想像力の差なのかも知れませんが。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-09-18 20:57:06) (良:1票) |
126.良作。エイリアンの2より1が好きな自分は、ショーシャンクよりこっちの方が好き。派手さやこれと言ったオチはないが、静寂の中の緊張感にグイグイ引き込まれる。しかもダレない。色んな映画の元ネタを見れた気がした。またキャラクターも分かり易くていい。 |
125.《ネタバレ》 映画館でたくさん観はじめた時期。そのころから、マックイーン命だったので、”まあ、甘いね!”というのが当時の感想。その後何度となくTVにて。もはや、名作の領域。しかし、ある作品を“オンタイム”で観賞するということは、ある意味、あらゆる視点にて、その作品の本質を”熟感”(わらひの造語)できるのではないか?というのがわたくしの持論。特に、このころ膨大な映画チラシを映画館にて、あつめ始めた私は、たくさんもっているチラシは”価値の低い作品”という極めて低能な考えを持っているので、この作品なんかは、、、、、とってもたくさん、、、、持っているので、お宝という点ではもっと、もっと評価されてほしいし、逆に、わたくし的には、あんまりたいしたことネエ作品だとおもっているので、まあ、、、、、ジレンマなのである。でも、学生のころ行きました。アルカトラズ。しかし、わたしにとっては、”ブリット”のロケ地と”タワーリング”のビルの階段が超感動だったので、思い出はちまいち。ただ、島に渡る船上からみた、アルカトラズ島周辺の渦巻くその激しい”海流”の様子はいまでも、たまに、思い出す。また、主人公が作ったような紙製の頭の模型はこれ観たときから、ずうーーと前から自分でも作りたいなあ!、、、、、とおもっている。(絵具で色塗って、ホントの髪の毛取り付けてね!) 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-06-19 00:15:53) |
124.《ネタバレ》 バッツは何故、脱獄をためらったのだろうか? ちょっと考えてみる 奥さんが面会に来た が、話の途中で面会のルールに触れた為会話を切られてしまう 無言のまま奥さんとガラス越しに手を(指を)合わせる 奥さんと元の生活に当然戻りたかったはず(奥さんはボロ泣きしていた) 脱獄した3人との違いは何だったのか 3人に面会者は来ていない 3人は顔なじみで 過去に脱獄経験がある(食事中に話していた) 3人と一緒に脱獄計画を立てることに満足して(ある意味生きがいを感じて) 実際事の重大さ 脱獄に失敗して殺されるか 未遂に終わり刑がさらに重くなるか どちらに転がっても大変な自分の立場に初めて気づいたか それがベッドで泣く姿に表わされていたのか ひじょうにシンプルな構成・素晴らしいキャスティング(C・イーストウッドはこういう役はよく似合う) 超ドキドキの展開はまさに制作陣の手腕 脱獄モノでは間違いなくNO1だと Wikに当時の写真が公開されてますね(ビックリ)客観的に見ればチャッチィけど 史実に基づいた(といわれる)本作を考察するには十分興味深いものであるとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-06-18 23:16:27) |
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《改行表示》123.《ネタバレ》 脱走出来なかった仲間うちの一人の心中を察したならば、かなりツライ。 いざ、行動を起こした時には 時すでに遅し もう天井裏には一人では上がれない。天井を見上げ地団駄踏んでた彼の姿が忘れられない。 なんて憎い脚本。脱獄出来た三人と比較してみたなら、彼こそアルカトラズ島刑務所というところが一番似合わないはずの人間だったのに。 ところで、1962年の脱獄事件で実際、壁に開けられていた穴と、ベッドに置かれていたダミーの頭なんですが、現在ウィキペで写真が公開されていますね。 ダミーの頭については、『うっわ! なるほどな 』 と唸らされた。壁の穴については、『なんでああなるまで気付かなかったんだよ こら看守! 』 って目を疑ってしまった。 皆さんであれば、あの(本物の? というか )壁の穴について、あの(本物の? というか )ダミーの頭について、どう言ったご感想を持たれるのでしょうか 気になるなぁ。 どうぞ興味持たれた方は、アルカトラズ島で検索してみてください。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-26 21:51:32) (良:1票) |
122.《ネタバレ》 おそらくこれを元にした作品は多いだろう。脱出方法をふくらませても、囚人達をふくらませてもいいだろう。はたまた所長をふくらませてもいい。監獄の生活、多くの表情を必要としない映画にゃ強いねイーストウッド。 |
121.緊張感を最後まで画によって持続できる数少ない映画。音楽や手ブレのような効果はかなり限定されている。画面の暗さも徹底しており、素晴らしい出来。 ショーシャンクの原案ってこれじゃないのか? 相当似ている。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-28 22:48:24) |
《改行表示》120.タイトルそのまんま、実話を基にした映画らしい。 脱走過程の描写などは、もうパターン化した感は否めないが、やっぱり面白い。 イーストウッドのキャラは安定感があって、最後まで安心して観ていられた。 映像がちょっと暗く、古い映画なので演出もあまりよくないのが難点。 ドラマ性は薄いけど、娯楽要素の強い作品ということで、普通に楽しめる映画。 【MAHITO】さん [地上波(吹替)] 5点(2011-08-15 10:15:46) |
119.硬派な脱獄モノだが、ノンフィクションならではのリアリティがしっかりと感じられて良い。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 21:51:53) |
118.脱獄物の金字塔と言えばやはり「大脱走」だが、この「アルカトラズからの脱出」は全くその逆だろう。軽快な音楽とともに見せる脱獄と静かに淡々と見せる脱獄。リアリティを突き止めればこちらの脱獄の方が上。実際の脱獄は静寂の中で行われるものであり、大したドンパチも無く看守が気づけばもう逃げてた、という感じだと思う。登場人物の人間像を深く描かなかったのは大正解。恐らく作り手が2流だと「大脱走」を意識して深く、強く描いてただろう。だがそこは流石シゲル。んな作品の事知るかと言わんばかりの薄さ。こういう所に作り手の度量が伺える。 【関白宣言】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-03-07 03:35:47) |
117.《ネタバレ》 脱獄ものに失敗作があまり見当たらないのは、「脱獄」という行為そのものに対する憧れのようなものが我々にはあるからだろう。さて、本作はドン・シーゲル監督とイーストウッドによる、硬派な実録脱獄もの。とは言え、意外にエンターテインメントしており、観ている間はかなりドキドキする。人間ドラマも描かれているが、鬼所長とお人好しの囚人との確執みたいな、刑務所ものではよく見られるシチュエーションで、『大脱走』よりも淡白な印象を受ける。また、脱獄そのものも拍子抜けなほどあっさりと成功し、『ショーシャンクの空に』のような爽快感はあまりない。もっとも、苦みばしったイーストウッドの男臭さを堪能できればそれで良し。囚人たちのバックボーンを無駄に描かなかったのは巧い。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-06 21:27:49) |
116.《ネタバレ》 見事な脱獄劇でした。淡々としたストーリー進行の中、時折割り込んでくる緊張感がちょうどいいです。鈴虫や鳥の音が聞こえてくるくらい、静かな脱獄模様は、素晴らしかったです。緊張感があってこそサイレントな場面が活きてくる訳で、、、かっこいいとすら思えてきます。ごちゃごちゃと伏線を作らず、頑なに「脱獄」というメインのみを照らし出している脚本は、とても硬派で好感が持てます。この硬派な部分がクリント・イーストウッドと実に良くマッチしています。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-19 00:58:51) |
115.ただ単純に面白いと思います。脱獄のモチベーションとして所長の人間性を描くことはは多少は必要かもしれませんね。 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-13 16:12:24) |
114.脱獄モノというのは、それだけを主題にするとどうしても短調になりがち。それに配慮してか、この作品は、さまざまなエピソードを挿入しているのだけど、エピソードが、うまくからみあっていないので、心的風景や人と人のつながりが中途半端にしか描けていない。結果として、イーストウッドの演技力に何をみるかという映画になってしまっている。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-08-24 09:22:58) |