122.南北戦争当時のフロンティアでインディアンと交流する北軍将校。 雄大な自然の風景、長尺のゆったりとした使い方やテーマなどは、「アラビアのロレンス」を思い起こす人もいるやもしれず。 二つの世界の間に立つどちらでもない者。 大自然の懐に抱かれ野生の狼と戯れる彼の心は元いた世界から離れていく。 ケビン・コスナーはネイティヴ・アメリカンの血を引いているとかで、顔立ちは白人でも少し浅黒い肌はそのせいか。 私財を投じて作品を撮り上げた彼にとって彼らは異民族ではないのだろう。 ダンバーと心通わす「拳を握って立つ女」はネイティヴに溶け込みつつ白人としての記憶もある女性で、彼の思いも投影されていそうだ。 「狼と踊る男」などのネーミングも大地に生きる生命を感じさせ、作家と同名のグレアム・グリーン演じる「蹴る鳥」が白い友人に寄せる信頼に重みがある。 自分は何者かとは誰しも思うことだけれども、安住の地を追われる運命の先住民族への誠意ある眼差しは、そういった出自を持つコスナーだからこそ持ちえたのではないかと思う。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-19 07:00:00) |
《改行表示》121.《ネタバレ》 北軍の中尉だった男がたった一人で辺境の砦の警備の任にあたりながら、ネイティブアメリカン(NA)のスー族と交流を深めていく物語。交流の様子は繊細かつ丁寧に描かれていて大変よく分るのだが、肝心の中尉の人物像が不鮮明のまま。彼の成育歴や家族の事が一切描かれない。彼はどうして戦闘中に自殺行為の行動をしたのか、どうして辺境を見たいと思ったのか?情報がないのでこの人物を理解しようが無い。 ◆スー族の風習が描かれていて興味深い。狩の場面など出色だ。しかし食生活やスウェット・ロッジ、ビジョン・クエストなどの描写はなく、「大いなる神秘」などのスピリチュアルな思想も描かれていない。何を食べているのか、肉の保存はどうしているのか、定住して農作物を作らないのはなぜか等、基本的な部分が省かれている。この映画の目的の一つがNAの紹介であるのは間違いないのに、不思議なことである。中尉と彼らの交流は馬を盗まれることから始まるが、彼らにとって馬は貨幣のようなものであり、馬盗みはスポーツのようなものであることも紹介されない。彼らの価値観が紹介されないので、彼らの行動もなかなか理解できない。監督はチェロキー族の血を引いているので本作品を撮ったのだろうが、原作に頼り切って自ら調査していないのだろう。 ◆ポーニー族は好戦的に描かれるが、実際は白人の軍に協力をして斥候などで活躍している。友好的な一面もあるのだ。スー族にとっては白人もポーニー族も異民族。つねに小競り合いがあり、辺境は暮らしにくいところだ。 ◆「中尉の結婚相手が白人」に対するという批判がある。しかしこれは、人種差別露骨な過去の西部劇において白人がNAを娶る事がよくあり、それを打破するための回避策だ。 ◆終盤になると展開がおかしくなってくる。騎兵隊が中尉をNAと勘違いして撃ったりする。声を張り上げて名乗ればわかる話ではないか。捕虜になった中尉は反逆者とされ、処刑宣告される。これもありえない話だ。何をもって反逆というのか?兵隊の一人が勤務日誌をかってに持ち出すのもあり得ない。 ◆エンディングも温い。中尉は自分がいては白人に襲来の口実を与えるとして部落を去る。しかし本来中尉は白人とスー族の間に入って、争いをなくす努力をすべきである。最初からそうすべきだったのだ。彼以外の適任者はいない。白人の言語を話す人物がいなくなったスー族の未来は明るくない。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-19 23:18:48) (良:1票) |
《改行表示》120.ケヴィン・コスナー監督主演のヒューマンドラマ。 序盤からなかなかいい雰囲気でお話が進み、これはいいかなと思ったんだけど、 白人とインディアンといえば、血なまぐさい話しか聞いてこなかったので、 徐々に違和感が。終盤でちょっと盛り返したが、やっぱり脚本の甘さを感じてしまう。 ケヴィンの狙いはわかるし、テーマもいいとは思うけど、お話自体はこれでもまだ白人寄りかな、 という印象を受けた。映像は素晴らしい。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-07 03:19:33) |
119.やはりCGではこの大自然には敵わない。3時間、4時間という長さは必要な長さです。「狼と踊る男」最高です。 【akila】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-01-16 15:55:03) |
118.《ネタバレ》 やっと観れました 良かった! これだけの内容をしっかり見せる為には、こんぐらいの時間は必要でしょうね(正直、長いけど(苦笑)) 壮大なスケールのこの映画 さぞ撮影も大変だったでしょう バッファローやオオカミとのシーンはスゴイ インディアン達の内面部分をしっかり描けている部分も大いに評価できるとオモイマス 【Kaname】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-01-07 08:42:24) |
117.《ネタバレ》 インディアンではなくネイティブアメリカンと呼びたいですね。昔、アメリカに留学しいわゆる「居留地」へ行きました。彼らが西洋文明に侵され失望と酒浸りの生活をしている事にショックを受けた覚えがあります。一方、昔からの伝統的な火を囲んだ生活や一種の伝統行事でもある「スウェットロッジ」に参加させてもらったことも良い思い出です。因みに、この映画中に出てくるネイティブアメリカンは本物の「ナバホ族」のネイティブアメリカンだそうです。 【ちゃっぷまん】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-16 17:17:12) |
116.《ネタバレ》 美しい開拓地の平原でバッファローたちと生活を営むインディアンたちに魅了され彼らと行動を共にする守備隊員を描いた壮大なドラマです。「狼と踊る男」、「拳を握って立つ女」、「蹴る鳥」など奇妙な呼び名でささやき合うインディアンたちが神秘的でもありやや滑稽。1990年を代表する作品ですが180分を超える上映時間はさすがに長く感じてしまいました。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-08-05 03:32:58) |
115.「ケビン・コスナー=くそ映画」という公式の唯一の例外作品。これはよい。 【承太郎】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-09 07:48:37) |
114.当時の中学校が授業の一環で映画館を借り切って鑑賞しました。映画体験学習の題材になるだけの映画だけあって、決して面白い内容ではなかったけど、いい映画でした。 【N.Y.L.L】さん [映画館(吹替)] 6点(2008-09-03 16:51:11) |
113.四時間バージョンでした。スペクタクル、ヒューマン、ラブストーリー等書きつくせないのですが、どれも素晴しい。時間は食っちゃいますけど…。ケヴィン・コスナーも思い切ってあのまま俳優業を引退してしまえばよかったのに。 【色鉛筆】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-08-23 07:43:55) |
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《改行表示》112.《ネタバレ》 ラストサムライの元祖でしょう。 内容はほとんど同じ。 狼と馬が死ぬシーンは怒りに震えました。 インディアンを面白おかしく描いたり野蛮人に書いたりする作品が多く、アメリカの開拓時代を黄金期のように描くのが定説だったところを、インディアンの立場に立って描いた傑作。 確かに元々居たインディアンにとっては、勝手にやってきて仲間を殺し環境を破壊し領土を拡大するアメリカ人や外国人は良い迷惑だ。自分の土地を守ろうとすると野蛮人扱いされ銃殺される・・最悪ですね。 そういう世界平和に繋がるテーマをズバっと切っているのは見事。 |
《改行表示》111.《ネタバレ》 なんか、素晴らしいですね。 雄大な大自然の美しさに圧倒されました。 広々とした大地の雄大な感じが良いです。 どこまでも広がる大空もなんだか偉大な感じがして、とても美しいです。 「ダンバー」が「狼と踊る男」へと変貌してゆく過程がとても面白かった。 「風になびく髪」がカッコイイなぁ。 名前が面白いよね。 「狼と踊る男」なんて、なんだか絵になりそう。 インディアンの神聖な雰囲気が素晴らしかった。 自然とともに生きているから、あんなにも神秘的なんですかね。 衣装とか、テントとか、みんなで火を囲んでいる感じとか、 とても良かったです。 バッファローの残骸の場面は酷いけれども、とても印象に残る場面だった。 ただ、長え。。。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-05-17 02:12:24) |
110.“ウルブズ”ってウルフのことだったんですねー! 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-15 19:35:30) |
109.《ネタバレ》 ○3時間という長尺なのに全く飽きずに見られる。4時間バージョンでも同様。○インディアンとの距離の縮め方が絶妙で、ケヴィン・コスナーの天然な感じとキョトンとするインディアンとの距離感が可笑しい。○一時は廃れた西部劇をこんな形で復活させるとはだれもが想像できなかっただろう。○室内室外をアップショット、ロングショットで使い分け、ジョン・バリーの音楽が作品を彩る。また撮影時の苦労話などコメンタリーで楽しむこともできる。○ぜひリバイバル上映してほしい作品の一つだ。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-16 21:49:32) |
108.見応えがありました。映像が美しかった。バッファローの群れが移動するシーンは圧巻。 【ギニュー】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-04 23:41:17) |
107.始まりは重々しい戦争のシーンからはじまった。その分自然に憧れるという主人公の気持ちも分かる。そしてインディアンとの出会いを通して変わっていく。自然がその関係を優しく見守ってくれていながら永遠のときを過ごせると思っていたのに。心もまたフロンティアに戻った気にさせてくれるやさしいドラマだ。 【ランニングハイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-29 13:55:53) |
《改行表示》106.現代でこそ、メル・ギブソンら監督業でも活躍する俳優は多いが、 スターが監督業に進出するのが珍しかった1990年に一流スタッフを 指揮し極めて完成度の高い映像&ドラマを仕上げたコスナー。 その力量に脱帽である。 【午後のコーヒー】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-11-26 08:48:30) |
《改行表示》105.ケビン=コスナーすごいなぁ。。。初監督でこんな大作つくっちゃったんだねぇ。。。 アカデミー賞とりまくりましたもんねぇ。 少し説教臭いし、長くもあるけれど、こういう映画もたまには観なきゃいけませんね。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-05 16:05:18) |
104.ケビン・コスナーが初監督にして、堂々たる作品を撮った。そんな作品です。それまであった西部劇とは一味も二味も違った新たなる西部劇の超大作!三時間以上もの長さを感じさせない作品に仕上げたケビン・コスナーの手腕を評価したいと思います。この作品の一番良い所は、CGなどの特撮に頼ることなく正攻法で描いている所で、今のアメリカ映画には見習って欲しい。確かにやや白人贔屓な感じがするもののそれを差し引いても完成度はかなりの物だと思います。限りなく9点に近い8点! 【青観】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-16 08:20:46) |
103.「ラストサムライ」の元ネタ映画ですね。白人以外を好意的に描けば、“慈悲深いヒューマン映画”の出来上がり。ただ、何より驚いたのは、K・コスナー以外、マトモな白人が一人も登場しないこと。それでも評価が高かったということは、それだけ米人の懐が深いということでしょうか。それともK・コスナーだから許されたのでしょうか。映像が予想外にきれいだったので、この点数。 【眉山】さん [地上波(字幕)] 5点(2005-06-04 10:56:08) |