ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

[ペンタゴンペーパーズサイコウキミツブンショ]
The Post
2017年インド上映時間:116分
平均点:7.15 / 10(Review 47人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-03-30)
公開終了日(2018-09-05)
ドラマ戦争もの実話もの
新規登録(2018-01-09)【皐月Goro】さん
タイトル情報更新(2023-05-15)【TOSHI】さん
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監督スティーヴン・スピルバーグ
キャストメリル・ストリープ(女優)キャサリン・グラハム
トム・ハンクス(男優)ベン・ブラッドリー
サラ・ポールソン(女優)トニー・ブラッドリー
ボブ・オデンカーク(男優)ベン・バグディキアン
トレイシー・レッツ(男優)フリッツ・ビーブ
ブラッドリー・ウィットフォード(男優)アーサー・パーソンズ
ブルース・グリーンウッド(男優)ロバート・マクナマラ
アリソン・ブリー(女優)ラリー・グラハム
キャリー・クーン(女優)メグ・グリーンフィールド
ジェシー・プレモンス(男優)ロジャー・クラーク
デヴィッド・クロス〔1964年生〕(男優)ハワード・サイモンズ
スターク・サンズ(男優)ドン・グラハム
ジェニファー・ダンダス(女優)リズ・ハイルトン
マイケル・スタールバーグ(男優)エイブ・ローゼンタール
高島雅羅キャサリン・グラハム(日本語吹き替え版)
江原正士ベン・ブラッドリー(日本語吹き替え版)
相沢恵子トニー・ブラッドリー(日本語吹き替え版)
安原義人ベン・バグディキアン(日本語吹き替え版)
花田光ロバート・マクナマラ(日本語吹き替え版)
脚本ジョシュ・シンガー
音楽ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]
撮影ヤヌス・カミンスキー
製作エイミー・パスカル
スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮ジョシュ・シンガー
美術リック・カーター(プロダクション・デザイン)
編集マイケル・カーン
字幕翻訳松浦美奈
その他ノーラ・エフロン(献辞)
ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生](指揮)(ノンクレジット)
あらすじ
ベトナム戦争末期の1971年、夫亡き後にワシントン・ポスト紙の単独社主となったキャサリン(ケイ)・グラハムは編集主幹のベン・ブラッドリーと協力し、同族経営に反対する社内勢力をなだめながら采配をふるうが、不正に入手されて持ち込まれた政府の軍事機密文書を自ら精査する間になぜかニューヨーク・タイムズ紙にその文書の真髄をすっぱ抜かれる。NYT紙に依拠する反戦世論と政府権力との対立が鮮明化してWポスト紙が忘れられようとした時、更なる関連機密文書がWポスト紙に持ち込まれ、ケイと報道に命をかける男たちには会社の命運をかけた真の国益のための決断の時が迫る。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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123
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27.これは傑作。もし主役がトム・ハンクス1人なら、勧善懲悪風になってつまらなかったかもしれません。しかし、そこに上場を控えた頼りない経営者としてメリル・ストリープが加わったおかげで、グッと立体的で重厚になった気がします。けっしてハラハラドキドキの展開ではないし、陰謀ドロドロの世界を描いているわけでもありませんが、それぞれ職務を真摯に全うしようとする姿が実に爽やか。仕事とはかくあるべし、と教えられるようでした。 さて、かようなワシントン・ポスト紙もジェフ・ベゾス個人に買われましたが、日本の大手各紙も軒並み部数減に苦しんでいる様子。そういえば最近はスクープ記事というものを滅多に見ないし、それどころかフェイク・ニュースを垂れ流しながら反省も検証もしないケースもあるようで。部数減も、さもありなんという感じです。
眉山さん [インターネット(字幕)] 9点(2019-01-25 02:09:53)
26.《ネタバレ》 役者と演出が揃っているので、飽きずに見ることができる。一方、政府(ニクソン大統領)からの圧力がいまひとつ伝わってこないのが残念でもある。新聞の印刷機を丁寧に見せているのが良かった。
カワウソの聞耳さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-01-07 12:08:29)
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25.典型的な真面目映画サイドのスピルバーグ作品といった感じの安定感あふれる完成度の高い映画。 これ同時期にエンタメサイドのレディプレイヤー1を撮ってたという事実がとにかくすごいわけで、スピルバーグってほんとにすごいんだなぁ、とあらためて実感させてくれまする。
あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-01-02 21:52:08)
24.面白かった。政治物を扱った映画は好きでないのだが、ストリーテーリングが見事で、役者陣の堅実な演技と併せて、見ごたえがあった。
にけさん [映画館(字幕)] 7点(2018-12-21 13:03:11)
23.国家機密と報道の自由は、すごく重要なテーマだと思う。が、エンターテイメントとしてはう~んどうなんでしょう。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 5点(2018-12-12 16:29:57)
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22.《ネタバレ》 面白い!骨太な傑作だ! 最後は自由の国アメリカ万歳で締めくくるから、気持ちがいい!  スピルバーグの計算がかなりあるのだろう、これを今、世に出したのは・・ 報道の自由の危機の予感、女性の時代の到来等々。 相変わらずの演出の巧さで、地味な内容の映画を最後まで引っ張ってくる。 彼の映画で言えば「リンカーン」に近い。  自分にとってスピルバーグの楽しみは演出の巧さである。 個々の部屋での電話会談、機密登場の緊迫場面でレモンを売る娘、「ニクソン」側の役員への印象づけ、 各人各人のセリフの面白さ・・  最初はちょっと難しいよ、スピルバーグさんと思って観ていた。 字幕のセリフを読んでるうちに、広い新聞社のオフィスの空気で眠くなってしまった。 これは前も経験したなぁ・・ あぁそうだ。「大統領の陰謀」や「ネットワーク」(これはTV局だけど)でもそうだった。 とにかくマスコミの方々の説明口調は映画と相性悪い。 でもそれを最後まで引っ張るスピルバーグ御大の演出には、職人の味がある。
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2018-12-07 22:33:52)
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21.かの国は、どの時代も多大な危うさと愚かさを孕み、危機的な状況に陥る。 だがしかし、どんな時代であっても、その過ちにに対して是非を唱えることを躊躇わない国民性と精神が、しぶとく、力強くその存在を主張する。勇気ある個の主張が、次第に大きなムーブメントとなり、国の行く末を変えていく様を、歴史は何度も見ている。愚かで危うい国ではあるけれど、根底に根付くその精神こそが、かの国の本当の強さであり、偉大さなのだと思う。  実際に巻き起こったニクソン政権下における新聞社への政治的弾圧を背景にし、それに抗うジャーナリズム精神、女性の社会進出と権利主張、ベトナム戦争の是非に至るまで、当時のアメリカ社会の病理性がテーマとして複合的に絡み合う構成が、極めて見事だ。 スティーヴン・スピルバーグ監督は、タイトなスケジュールの中に埋め込むようにして、急遽今作の製作を進めたという。 巨匠をそこまでして突き動かした要因は、この映画のテーマ性が、まさに今現在のアメリカ社会が抱える切実な問題意識に直結するからだろう。 前述の通り、アメリカという国は、今この時代においても危うさと愚かさの中を突き進んでいる。 スピルバーグはこの映画を通じて、再び勇気ある主張が、大きなエネルギーとなって国の潮流を変えていくことを願ってやまないのだと思う。  そして、この映画において重要なことは、そういった現代社会に直結する重く堅いテーマ性を扱いながらも、しっかりと映画娯楽として確立されていることだ。 ストーリーの展開力、名優たちによる名演、精巧な美術等々、映画を彩るどの要素を切り取っても「面白い!」という一言に尽きる。  どうせ良い映画なんでしょ。と、思いつつ、実際観てみると、やっぱり、というよりも想像以上に良い映画だったことに舌を巻いた。 相変わらず世界最強の映画監督による、世界最高峰の映画娯楽を心ゆくまで堪能できる。もはや「流石」としか言いようがない。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2018-11-25 08:10:12)
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20.《ネタバレ》 アメリカで実際にあった話なんですね。政府の圧迫を受けながらもジャーナリズムの本道を貫く行動に感動します。 そして、公文書を改竄した官僚が罰されず、それに異を唱えないメディアが少なからず存在する日本の現状を考えると、うらやましいと言う他ありません。
次郎丸三郎さん [DVD(吹替)] 8点(2018-10-20 22:50:52)
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19.《ネタバレ》 見始めてから、「スピルバーグ監督、エンタメ系だけでなくシリアス系まで作風変えたん?」と思うほど 今までとはなんだか違うなぁという印象を持って鑑賞してたんですが、特典映像見てようやくわかりました。 ものすごい速さで取り掛かって製作してるから、その超特急の撮り方が今までと違う印象を与えてたんだなと。 本作で取り上げられている出来事はそれまでの政府とメディアの関係を変えた一件なんだそうで、 そういった史実を知る上で何かと興味深い内容ではありました。ただドラマとしてみると個人的には少し物足りなさを感じます。 キャサリンとベンの物語なんだけどベンの方はほとんど背景がわからず。 興味深いのはキャサリンの方で、夫が亡くなって彼女はワシントンポストの発行人となり、 その当時女性がそういう地位に就くのは極めて異例とのことで、役員会の時もキャサリンは自信のない状態が描かれてましたね。 そういう女性だったのが、終盤に重大な判断を下す時にはものすごく堂々とした女性になる。 その変化が物語として見ものなところ。夫や家族、裕福な暮らし、そして女性の社会進出という意味において キャサリンはとても興味深い人物なので、彼女の生き様を主軸として描く作品として見てみたかった気もします。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-10-11 21:09:43)
18.《ネタバレ》 近作『ブリッジ・オブ・スパイ』もよかったが、今作はさらにシンプルな出来。こうゆうストレートなメッセージをてらいなく、でもエンターテイメントで発する最近のスピルバーグの姿勢は好きだ。それに応える大御所主演コンビもさすが。トム・ハンクスなんて、別に特殊な役作りをしてるわけではないのに、他の作品とは違う、明らかにワシントン・ポストの編集長になってた。ちょっと弱っちくて、まわりの男たちからさりげなくバカにされるメリル・ストリープも新鮮。役者の引き出しってすごいと素直に感動する。個人的に気に入ったのは、本作では「正義を為す」ことが、ベンにとってはケネディ大統領と親友だったことで生まれる躊躇をジャーナリストとして乗り越えることでもあり、父と夫から引き継いだ新聞社を守ることしか考えていなかったケイにとっては、はじめて自分の信条に従って(だから、ケイとマクナマラのシーンは超重要)決断を下すことであったという、「公」と「私」を重ねた描き方。脚本うまいし、それを嫌みなく演じる2人と監督の淡々とした演出も素晴らしい。この後のウォーターゲート事件で実際に『ワシントン・ポスト』はニクソン政権の息の根を止めてしまうのだが、そこにつなげるラストシーンの流れもなかなかよい。難点をいえば、短時間で作ったことがわかるセットや場面のワンパターンさ。あと、最近のスピルバーグ作品にイマイチあってない気がするジョン・ウィリアムズの音楽くらいか・・・。それから邦題。サスペンス的な印象を与えてしまって、この作品のシンプルな作風を損ねてしまっていて残念。
ころりさんさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-09-17 21:41:15)(良:1票)
17.いや~ 素直に 感動しました~ 最後はシビれましたね~ 序盤から中盤にかけて淡々と進む展開に、どうなることかと思いましたが、ちゃんとラストは見事に着地! さすが スピルバーグ監督、お見事! う~ん 限りなく9点に近い 8点! 秀作です!
コナンが一番さん [DVD(字幕)] 8点(2018-09-12 21:13:02)
16. 背景の難しい映画でした。ちょっと勉強してからもう一回見てみようと思います。
海牛大夫さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-08-08 23:09:59)
15.史実として知っていた内容なので驚きは特になかったけど、とてもテンポ良く上手くまとまった映画になっていた。レディプレイヤー1の制作中にこれほどの良作を作り上げるスピルバーグは化け物か。
eurekaさん [映画館(字幕)] 7点(2018-06-05 22:11:51)
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14.プロダクション・クレジットには気付きましたが、監督クレジットを見逃しました。今になって、ああスピルバーグだったのかと。 保身を図る圧力に抗して権力犯罪を暴く覚悟と気迫を見事に描いた傑作です。但し、お嬢様育ちとして描かれたオーナーが保身ではなく対決の決断を下す根拠や過程が十分描かれていない点が不十分だったと思います。まあ、些細な欠点です。「兄がベトナムにいる」とエールを送る政府側弁護士事務所職員のエピソードを加える手腕が秀逸です(まさか、ここは実話ではないでしょう?)。でもベトナムの人々への思いが微塵もないな、なんてことをスピルバーグに言ってもしょうがありません。マイケル・ムーアでは、こんな感動作にはならなかっただろうしなあ。ポストの記者を排除せよとの大統領の電話やウォーターゲートのくだりは余計なサービス(蛇足)でした。 本作を見て、現在の日本のマスコミはどうなのかということにも思いを馳せて欲しいです。
傲霜さん [映画館(吹替)] 9点(2018-05-06 09:43:53)(良:1票)
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13.《ネタバレ》 久しぶり感動して心が震えた。特にメリル演じるケイが苦悩の中、決断を下すシーンは涙が止まらなかった。 この作品のベースは、国家権力とジャーナリズムの対立を描いたものだけれど、私はケイという一人の女性が、葛藤し成長していく姿に一番心打たれた。  銀行員、証券所、どこにも彼女の味方はいなかった。社内の役員たちからも軽んじられている。 自分自身、経験も知識もないことは十分わかっている。黒いスーツの集団で戦うために、ひたすら努力を地道に重ねたって、その冷たい視線の中で自信が持てるわけではない。  そんな中で、会社の存続と自分の正義を守りながら、大きな決断をしなければならない。どれほどの勇気が必要なのか。 そのプレッシャーの中での「Do it!」。最高にかっこよかった。どれだけ苦しんで出した言葉だろう。その人間味あふれる苦しさと辛さを見事に表現しながら、その葛藤を乗り越えていくメリルの演技は圧巻。役員を説得する際、読み込んだ資料を初めて自分の言葉で伝えるシーンに、役員の後ろで縮こまっていたケイの姿はもういない。どんなに反対されても、自信がなくても、この道を進むと決めたその覚悟。本当に観る人の心を打ちます。私も自分と重ねて勇気づけられました。  いやいや、久しぶりに見応えのある素晴らしい名作に出会えました。嬉しいです。 最近、10点をつけることに変な抵抗ができてしまっているのか、私の感性が鈍っているのか、定かではありませんが、この作品は文句なしの10点です。 ハリウッドにある「ブラックリスト」の上位を獲得した素晴らしい脚本、スティーブスピルバーグによる監督、俳優はメリルとトムハンクス。 面白いだろうと思いましたが、最近のすべての映画の中でずば抜けています。何度もリピートして観たい作品です。
うらわっこさん [映画館(字幕)] 10点(2018-04-30 21:07:00)
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12.2018.04/24 映画館鑑賞。マスメディアの役割りとは? 最近の山かけ問題、公務員の文書改竄問題の日本のスメディアと比較すると・・・。 今日はスピルバーグ2作品を劇場で観る。もう1本はレディ・プレイヤー1 。
ご自由さんさん [映画館(字幕)] 8点(2018-04-25 22:48:39)
11.《ネタバレ》 このまま突き進むと株式公開に失敗し経営が行き詰まるリスク、最悪ケースでは投獄もあり得るという状況下で、真実・あるべき論とどう向き合うかという葛藤をテーマにした内容。経営に疎かった社長がなぜあの決断をしたのかは今一つ明確ではなかったが、正義感を持って対応することの重要性を改めて感じさせられた。社長が輪転機を回せという場面はたしかdo it と言っていたと思うが、そのせりふが格好いい。今だからこそこの映画をつくるべきという正義感とも重なる良作だと思う。原題"THE POST"には、社長ポストという意味もかけられていると思うが邦題ではその妙は感じられないのが残念。
jcross18さん [映画館(字幕)] 8点(2018-04-22 13:01:53)
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10.去年か一昨年に観た「ニュースの真相」という映画をテーマは同じ.あちらは,ネタ元を巡る攻防で,緊迫感のある映画だった印象.こちらは,安定・安心のスピルバーグ印という感じ.見応えは前者の方があったように思いますが,エンタテイメントとしては,こちらの方が良くできるのかも知れません. どなたかも書かれていますが,日本人にとって非常にタイムリーな映画. 報道機関は,権力に逆らっても,真相を明らかにしないとね.みんなで無能な悪代官をやっつけましょう!
マー君さん [映画館(字幕)] 7点(2018-04-13 12:52:26)
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9.《ネタバレ》  昔からスピルバーグが大好きだった訳ですが、最近のスピルバーグはちょっとピンと来なくて『戦火の馬』とか『ブリッジ・オブ・スパイ』とか『BFG』とか、いいのだけれども、でもスピルバーグならばもっとできたんじゃ?って思う事しきり、って感じでした。   この作品も冒頭から続く説明的なモンタージュとか、場面転換時の音楽の繋がり方とか、やたら古めかしいスタイルで、スピルバーグももうトシだしねぇ、なんて思いながら見ておりました。ですが、見ているうちにどんどん面白くなってぐいぐい映画に惹きこまれて。下手に重厚なドラマって形にせず、簡潔にどんどんと話を進めてゆくスタイルが良かったと思います。スピルバーグは人間ドラマ系を撮ると途端に歯切れが悪くなって上映時間が長くなるって印象ですが、これは当てはまりませんでした。早撮りの相棒ヤヌス・カミンスキーの(雑な)カメラも今回はプラスに働いたって感じですか。   トム・ハンクスとメリル・ストリープって人によっては地雷ですよね。でも私はそんなに悪いイメージを持っていないので、この作品での2人の役作りを楽しみました。いつもの善人然としたトムとは違うトム、いつもの個性的なメリルとは違うメリル。   過去の実話を元に娯楽映画に仕立て上げ、なおかつ今の時代に直結するテーマに、まだまだスピルバーグが現役である事を実感しました。今の日本の状況にも符合しまくりな内容、政治家もマスコミも役人も、そして有権者もこの映画が示す道に真面目に向き合う必要がありますね。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2018-04-10 20:21:40)
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8.《ネタバレ》 東宝東和の配給映画は、始まる前に日本語のタイトル画面が現れる。よって、無粋な「映倫」マークを伴わずに実にあっさりと表示されるThe Postの原題は、危うく見逃すところであった。ん?The Post? 「ペンタゴン・ペーパーズ」しかもご丁寧に「最高機密文書」の副題までいれたタイトルから、勝手にポリティカルサスペンスを想像して観に来た私の認識は早々に改めることを余儀なくされた。 実際、話の中心は、伝統はあるが、経営は時代遅れの同族で、必ずしも順調でないワシントン・ポストを、不本意ながらも背負わざるを得なかった女性社主キャサリンが、さまざまな挫折や妥協を重ねた末に、ようやく経営者としての強い判断を下すにいたるまでの経緯の物語であり、一種の個人の伝記映画の側面の方が強かった気がします。 本当に、トランプ政権に対する批判としてこの映画を製作した意図があったのですかね?それにしては、タイトルの付け方も含め、少し変化球すぎたと感じます。非常にダイアローグの多い映画で、容赦のないその早口の会話から、さらには画面に映る新聞や文書などの文字から読み取るべき情報がきわめて多く、この事件の背景を少しは知っていないと、ストーリーについて行くのは結構大変かも。スピルバーグにしては、このあたりの作りこみが不親切だった気がしました。
Northwoodさん [映画館(字幕)] 5点(2018-04-10 01:02:44)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 47人
平均点数 7.15点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5510.64%
6817.02%
71634.04%
81225.53%
9510.64%
1012.13%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.75点 Review4人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 8.50点 Review2人
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【アカデミー賞 情報】

2017年 90回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞メリル・ストリープ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2017年 75回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)メリル・ストリープ候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)トム・ハンクス候補(ノミネート) 
監督賞スティーヴン・スピルバーグ候補(ノミネート) 
脚本賞ジョシュ・シンガー候補(ノミネート) 
作曲賞ジョン・ウィリアムズ[音楽・1932年生]候補(ノミネート) 

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