37.《ネタバレ》 パーマをかけてきた演劇部部長の志水。主役のプレッシャーに押しつぶされそうな倉田。喫煙騒動で皆の前で頭を下げる杉山。演劇祭の幕が開くまでの数時間、ピンと張り詰めたような緊張感が全編に漲ります。とりわけ杉山を演じたつみきみほの周りから浮いた感じのぎこちなさが印象的です。公開当時から何度か観ていますが、その度におぉと思ってしまいます。映画の神様が降りてきたかのような、あの時代にこのスタッフと出演者のみが可能にした二度と作りえない珠玉の一本。中原俊、一世一代の傑作です。 【ParaP】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-08-26 02:59:58) |
36.《ネタバレ》 人には必ず心のどこかにある淡い思い出というものがある。男も女もそれは同じ!この映画はそんな淡い思い出を瑞々しい感性で描いた秀作です。この映画の舞台となっている女子校では毎年桜の季節に合わせて行なわれるチェーホフの有名な小説「櫻の園」の舞台劇を描いたもので、学校創立の記念の一つである大きなイベント、校舎の窓から照らされる光りの反射の美しさ、少女達のまるで楽園のようなその空間、その全てがとても解り易く、丁寧に描かれていて、男の私から観ても女子校って、きっとこういうもんなんだろうなあ!てふうに思えるその描き方、少女達の心の揺れ、どのシーンにしても本当に美しい。演技劇の部長を演じている中島ひろこ、そんな部長に同姓としてのあごがれ、いや、もしかしたらそれ以上に本当に好きな気持ちというものを持っているつみきみほ演じる不良の杉山、更に中島ひろこ演じる部長志水に好意を持たれる女子高生倉田を演じた白島靖代、更には後輩役の宮沢美保、いずれも素晴らしい。どの人物にしても女子校ならではの、女子校にしかおそらくないような雰囲気を見事に演じきっている。これだけでもこの映画は素晴らしいと言えるし、これは本当に見事なまでの少女達の心の揺れを描いた群像劇だと自信を持って言えます。中島ひろこと白島靖代の二人が並んで写真を撮るシーンの美しさ、監督の中原俊監督は男でありながらもよくこれだけ女子高生の気持ちというものが解るもんだと感心させられてしまいます。毎年、この季節になると何故か見たくなるそんな作品でもあります。 【青観】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-04-11 20:05:37) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 うわー、懐かしいです。リアルタイムの世代でした。 皆眉毛がふとーい!前髪立ってる!!パーマがパーマだ(笑)昔はゆるパーマはなかったんだよね。その当時は気にしてませんでしたが、この映画の時間軸はほとんどリアルタイムどおりのようで、今時でいうと「24」みたい?あんなに心臓に悪い緊迫感があるわけじゃないけど、一緒に今日はどうなるのかなって気になりますね。大人になってからじゃなく、思春期の時に見ておいて欲しい映画です。ついでに原作も。 【ぷりしら19号】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-12-17 02:11:49) |
34.見ているだけで画面からメス臭が漂ってきそうな作品です。十代という瞬間しかない女性の美しさ。制服を着れるのはその間だけなのですね。 【バチケン】さん 7点(2005-01-02 01:17:17) |
《改行表示》33.初めてこの作品を観たのは、某タブロイド紙?の映画賞の授賞式においてでした。友人が何故か招待券を持っていたので、何の予備知識もなく一緒に観に行きました。授賞式が始まる前から、一番前の席に、制服をきた女子高生がずらっと並んでいて、一体何だろうと思っていたらなんと、この作品で演劇部員を演じた皆さんだったんですね。授賞式では皆さんがステージ上に一列に並んで、それはそれは壮観な光景でした。今は亡き田山力哉氏が、「天と○」や「稲○ジェーン」をコキ下ろしたり、今となってはいい思い出です。ついでに個人的なエピソードをもう一つ。屋上でボイトレをするシーンで、どこか見覚えのある景色だと思って見ていたのですが、エンドロールで気がつきました。撮影に使われたのはなんと、私の地元にある私立S学園だったのです。赤いタワーと山並みが特徴です。当時高校生ながら、いや、だからこそかもしれませんが、音、特に学校独特の静けさとか騒々しさがリアルで感心した記憶があります。脚本家の方は、電車で女子高生の会話を盗聴して、研究したそうです。作家は女性を描ければ一流といいますが、映画にも当てはまるかもしれませんね。 【わいえす】さん 9点(2004-06-26 01:21:25) |
32.観た当時思春期だったんで何でかエロかったです。思春期というのは恐ろしいもんです。 【モチキチ】さん 6点(2004-05-16 07:42:04) |
《改行表示》31.見た理由・・・女の子がたくさん出てくる映画と聞いていたので。あぁ、なんて分かりやすい理由。 そんな理由だけで10年くらい前に見ました。最近、また見てみましたがやっぱり女の子がかわいいですね。それだけでも十分なのですが、特別な一日という時間の中にいる女子高生達の姿がとても綺麗に撮られていると思います。 【flyhigh】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2004-04-17 21:44:32) |
30.とりあえず映像がいい。閉鎖的な空間と限られた時間を描くことで一体感が生まれ、まるで自分もその場に居るような気がする。女性の場合なら感情移入ということになるんだろうけど、男の場合はやっぱり覗き見って感じで、ムフフってとこでしょう。当時はそれなりに中島ひろ子とか好きで、何度も見た覚えがあるけど、今になって改めて見てみるとムフフ感が落ちてしまってることに気付く。最近活躍してる若い子でリメイクしてくれたらなぁなんて、ちょっと思ってしまった。 【もとや】さん 7点(2004-03-29 04:10:57) |
29.この映画が上映された当時、男子校に通っていた自分にとって、女子高というものを知る上ですごく貴重な作品だった。 【なおてぃー】さん 6点(2004-03-10 00:36:11) |
28."漫画の方の"原作が好きだったので、イメージがかなり違って戸惑いました。でも、血の通った人間でなければ表現できない瑞々しさが光る良作だと思います。少女たちの何気ないしぐさの中に、あの世代にしかない少女独特の色香が漂い、ドキリとさせられました。中原監督の作品はこれと「12人の優しい日本人」しか観ていませんが、人物描写が細やかで鋭い感性を持った方だと思います。 |
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27.観た当時は女子高生の日常を淡々と綴った可愛らしい作品だなぁと思いながら観た覚えがあります(流石にあの内容は今は考えにくいですが)。一服の清涼剤のような映画でした。 【ゆうしゃ】さん 6点(2004-03-08 16:16:33) |
26.公開当時かなり話題になったので観にいった記憶があります。高校時代の年中行事ってのは、当人にとっては1年の集大成である一生に一度の出来事。また桜の季節が誕生日の人はわかると思いますが、桜が咲き誇る4月上旬ってのは他の人とは違ったなんとも言えない心理状態になるものです。自分の誕生日に一生に一度の出来事である芝居を行い、ヘアースタイルを変えて、自分の気持ちを告白する。ちょっと気持ちが浮ついた特別な1日をリアルタイム形式で上手く表現していたと思います。 |
25.女の子達の、支離滅裂でめまぐるしく変わる会話は、はっきりいって聞いていて苦痛(笑)。女子高のリアリティは出ていているが、積極的に見たい映画とは思えない。 【mhiro】さん 4点(2004-02-29 19:11:01) |
24.昔の女子高って感じですね。つみきみほも若いですね~。サウンドトラックが「大田胃散」のCMで流れてる音楽でしたね。「いい薬です」と言いたくなった。何だか見ててこっちが恥ずかしくなるような場面あってこそばゆかった。 【スマイル】さん 4点(2004-02-20 10:08:57) |
23.舞台がお嬢様女子高(?)ということもあり、全体的に上品な落ち着きのある作品に仕上がっている。好感の持てる佳作である。暖かな春の日差しに包まれた画面が心地よく、日常の中のささやかな非日常が爽やかに描き出されている。 【やすたろ】さん 6点(2004-01-23 14:47:39) |
22.《ネタバレ》 糸切り歯で、糸を噛み切るシーンが好きです。 【きなこ餅】さん 7点(2004-01-04 22:06:59) |
21.当時この映画評価高かったですよね。明確な何かが見終わった後に残るってものじゃないけども、ラストにかけてすごく心に響くいいシーンがありますよ。私は彼女達と同年代だったので伝わる部分がありました。共学と女子高はだいぶ違うなーと正直思いました。今観るとさすがに時代を感じちゃいますね。 【たかちゃん】さん 7点(2003-12-22 08:54:25) |
【虎尾】さん 8点(2003-12-12 23:42:00) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 子供の頃住んでいた家の近くに有名女子校があったので、ちょっと覗き趣味的な気持ちもなかったわけではないのですが、映画としても合格点だったと思います。漫画の原作を踏まえて新しい要素(杉山さんの志水さんへの思いなど)を加えて演劇部員の数時間をうまくまとめあげ全く違った作品に作り上げたられていたと思いました。全体的な素人っぽい演技(雑談や普通のおしゃべりを自然に演じるのはなかなか難しいと思うので彼女達が別段下手というわけでもないとは思いますが)はむしろこの映画のほのぼのさを演出していたと前向きに捉えたいと思います。三角関係の3人の心の機微の細かな描写は良いですね。 アラを探せば、最初の城丸さんと男の子の絡みはもう少し何とかしてほしかったし、あの男の子は必要だったのか。部内の同級生同士なのにやけに口調が丁寧だったり(志水さんと杉山さんが進路指導室で話すところなんかかなり不自然。相手が部長でも同学年なら当然タメクチになるのでは=原作ではその辺の理由説明があるのですが)、よそよそしかったのは変。お嬢さん女子高ならもう少し美少女がいてもいいんじゃないか、などなど。 好きな人に、しかも一つ間違うと禁断の関係ととられかねないような相手に、素直に告白できる少女達は羨ましい。私も色々な場面で自分の気持ちに素直になれていたらなどと反省してしまう。 【キムリン】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2003-12-10 11:15:42) |
【拇指】さん 6点(2003-11-27 00:05:11) |