《改行表示》22.《ネタバレ》 役者のキモい表情とか、キモい背景とか、キモい名前とか、キモい小林亜星とか、音楽にあわせて体を左右に振るキモい靴屋の親子とか、そして頭から離れないキモい音楽!!! そして若干のキモいエロ! 決して好きではないんだが、なぜだか脳裏に焼きついていて、忘れられない。忘れたいんですけど。 そこがホラーリズム? |
21.《ネタバレ》 大林宣彦の才気と少女マニアぶり、ある意味変態さが爆発していて、たまりません。ホラーだげど、ドロドロしてない所がいかにも映像の魔術師であると言えるし、ファンタジー映画を撮らせたら日本の映画監督でこの人の右に出る者はいません。これだけ美しくホラーものを撮れる監督は他にはいないだろうと思うぐらいこの監督デビュー作からして、早くも素晴らしくファンタスティクな映像の世界に酔いしれる。七人の少女という設定もどこか黒沢明監督に対するオマージュを感じるし、一人一人の少女の映し方がどこをどうとっても大林宣彦ワールド的な画き方で、これもまた大林ワールドが好きな私にはたまらない。更にこの映画、寅さんとトラック野郎好きな人にはたまらないシーンが用意されていて、それだげもとにかく見ていて本当に楽しい。大林宣彦監督の映画好きな部分が思い切り発揮されている作品でもある。ハチャメチャと言えば確かにそうなのだが、そのハチャメチャな展開、スピード感、そして、何よりも大林宣彦監督の少女趣味が醸し出すこの世界、やっぱり好きな人はとことん好きな世界だと思う。私は誰が何と言おうとこの雰囲気、大好きです。 【青観】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-08-22 21:53:26) |
20.古い映画なのに今観ても新鮮な映画がある。その逆の古臭い映画もある。今観るとノスタルジックな気分にさせてくれる映画もあるし、時代を超えて全然古さを感じさせない映画もある。しかし、この映画は、時が経てば経つほどに、本来持っていたバカの香りがドンドン強烈になり時代を超えて完成された、例えてゆうなら、倉庫の中で時間をかけて熟成されるワインのような映画である。もし時間が逆行し1977年の世界になり、この映画を初めて観たとしたなら「なんだ、この変な映画は0点」となっていた。だけど、この映画を、平成の時代に初めて観たからこそ、自分は、この映画に7点をつけられる。例えば三池崇史監督が、頭のネジをかなりゆるめて、狂気のバカホラーを撮ったとしても、今、この映画のテイストを作り出す事は多分不可能だろう。バター臭いエロ、恥ずかしい演技、時代遅れの台詞、おそらく狙ったバカ演出、そのマトがちょっとずれてる不気味な世界観、失笑のギャグ、チープとゆうより無理やりな特撮、突っ込まずにはいられない音響、クンフーの衣装、そして、時代を変えた時間、その全ての要素が微妙なバランスで合わさり、この乙女チックバカホラー映画の奇跡のテイストを生み出したんだと思う。今、飲むからこそ、よーやくかなり酔える映画になったのである。今までこの映画を観ずにねかせていてよかった~。オッシャレ~! 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-23 10:42:08) |
19.すっげえなあ・・・、この映画。もう全編通じてこれ唖然呆然感激感動大失笑の嵐。尾道三部作や「ねらわれた学園」、「異人たちとの夏」等で僕の青春時代の映画記憶に生涯消え去らぬ刻印(←いろんな意味でね)を残してくれた大林監督のルーツがここにある!「愛とは語り継がれていくものである」・・・って全然映画の内容とは関係ないやん! 大場久美子を起用したのは「ハウス」プリンのコマーシャルに出てたから・・・なんてふざけてるにも程がある!けどカワイかったから許す! 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-10-24 11:02:58) (良:1票) |
18.「 美女達の 台詞も演技も ナンセンス 家が人喰う サイケなホラー 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
17.なんて言うんでしょうか、とにかく吹っ飛んだ内容の映画です。恐らく確信犯なんでしょうが、真面目なんだかふざけてるんだか、その境目に存在する不思議な感覚。ふざけてる間に差し込ませるシュールな台詞や映像がより一層恐怖に感じる。おばちゃまのの口から目玉がニョ~って出て来るシーンとか普通に恐いし。後半に行けば行くほどどんどん壊れていくけれども、その勢いだけは天下一品な気がする。 |
16.珍奇で楽しい映画だねー。バカなせりふ回しも背景を背景画として見せちゃうメタなノリもチープな特撮も適度のグロさも活きのいい女優陣も~すべてがうまくかみ合ってる感じ。これほどポップに明るさとグロさが共存している邦画は他に類例をみないのではないか。その後作られた同監督の漂流教室なんかの失敗をみるとこれがいかに奇跡的な作品か良くわかる。ラストに近づくと女の戦い的テーマが思わせぶりぽく立ち現れるが、到底そんなこと本気で描きたかったとは思えないので無視!大林氏はバカになりきることに罪悪感でもあるのかな?いいじゃん変態で! 【皮マン】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-01-17 17:57:55) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 うわーーーびっくり。今までこの映画を見なかった私がバカでした。このおもしろさは異常です!綺麗に描かれた絵画バレバレの景色をはじめ、セリフまわしもここまでベタベタだと、逆におもしろく見れるものですね~♪それぞれのカバンに名前が縫い付けてあるのもかわいらしいです☆そして、やっぱり一番印象的だったのはメロディーがピアノに食べられるとこかな。「指がないわ~♪」と笑顔になった瞬間の顔が一番恐ろしかったけど・・笑 あとはカンフーの足だけで戦う場面。7人の中ではこのキャラが一番好きでした。オシャレの大きな口がバーンと出た時「大きいわ・・・」と冷静に大きさのみを言い放ったセリフでは特に爆笑!(これはガリが言ったんだったかな?)最後のオチにもうひとひねり欲しかったとこですが、小林亜星も無事骨になったし、先生はバナナになったし、南田洋子はいつの時代も恐ろしいということで大満足。この作品は最高です! 【akoako】さん 9点(2004-07-14 11:14:59) |
14.ま、一言で言ってしまえば確信犯的馬鹿映画。少しイッちゃってる役名やキャラ設定以上に凄いのが、耳を疑う台詞の数々。とにかく彼女達が台詞を喋る毎に爆笑してしまうこと請け合い。そして、仕上がりがどんなにチープでも、溢れ出るイマジネーションをそのまま映像化してしまった思い切り、観客の見たいものを見せようとする徹底した姿勢も凄い(いついかなる所でも風を受ける鰐淵晴子等、演出のツボは外してません)。また、ふんだんにお色気シーンがあることを考えると、本作は決して子供向けなどでもありません。「発狂する唇」など本作の足元にも及びませんヨ、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2004-05-25 23:12:32) |
13.ホラーでもなく、ロマンスでもなく、SFでもなく、エロチックでもない。でも独特の世界観があり、ついつい引き込まれてしまう。荒削りだけれども面白い映画だと思います。キャスティングの妙は抜群では。池上季実子はきれいだし、南田洋子や鰐淵晴子は趣がある、小林亜星に至っては、絶句。 【モリブンド】さん 7点(2004-05-05 23:15:35) |
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12.今観ると当時のナンセンス振りに気が遠くなってしまう一作ではあるが、これが深夜に放送されると「必ず」観てしまう。何故か?個人的には鰐淵春子が好きなので、と言う理由。と、本作の持つ「中毒性」ってヤツか?まぁ珍味なのは間違い無い。 【aksweet】さん 5点(2004-04-16 00:08:41) |
11.《ネタバレ》 これは見たとき衝撃を受けました。日本にこんな映画があったんだー的な驚きがありましたね。これで大林監督好きになりましたね。この感じでの『ねらわれた学園』はちょっと...でしたが、ホラーとしてはこの作品はとても怖かったです。一体誰が助かるのだろう?てゆうか助かって欲しいと思ったものです。日本の化け猫ベースでありながら洋風のPOPな感じが有ります。バナナにかえられてしまう等はホラーコメディーの要素がありますね。しかし、南田洋子さんが口から目の玉出すとか、血の海とかは当時卒倒しそうな程グロでした。 |
10.公開当時は、予告編だけでも十分グロで「絶対見ない!」と思っていましたが、後に大林作品三本立てで名画座で見たら、意外といいカンジな映画でした。マットペインティング、と言うよりは書き割りな背景、リアリティとは無縁のキャラクターと世界、切り絵アニメみたいな特撮。何から何まで作り物の世界は、ハマってしまえば蜜の味。まるで駄菓子屋のような感覚の映画で、ちょっといかがわしくて安っぽいポップ感、結構好きです。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2003-12-17 13:31:12) |
9.この作品そのものが「映画」へオマージュを贈る、絢爛たるCMだと思うと、スンナリ見られる。ハチャメチャだけど、その底に、大林監督らしい「映画」への礼節と尊敬が感じられて好感が持てます。好きです。 【ひろみつ】さん 8点(2003-11-03 02:32:32) (良:1票) |
8. 子供の頃見て,大きな柱時計の中に人が入れられるシーンが忘れられません。トイレに行けません。ピアノに指先を食べられてその指を叫びながらみる女の子のシーン。ピアノがいつ閉まるか心配でさわれません。大人になってDVDで見たらたいしたことないなあと思ったけど,当時の恐さでこの点数 ●●追記●● 他の作品のレビューを書いていてふと思い出した事がありました。少年サンデーかなんかのマンガ雑誌の巻頭のフルカラーでこの映画が紹介されていて、公開してしばらくして母親にこの映画是非みたい!といったら「だめ!」と一言。それから10数年たって母親と映画の話をしていると母曰く「大林なんて、少女趣味のロリコンよ。映画見てたらわかるじゃん。彼の映画見てもなんにもならんよ」どうやら、母は公開してすぐに映画館に見に行ったらしいです。そりゃあ、あんなサイケで裸が出る映画見せたくないでしょうなあ。。。。 【蝉丸】さん [DVD(邦画)] 5点(2003-11-02 01:00:36) |
7.キッチュとホラーという組み合わせは、現代でさえも二の足を踏む演出家は多いかも。この映画をチープと捉えちゃう人には「いつか見たドラキュラ」はお勧めできないw 【柿木坂 護】さん 7点(2003-10-04 00:11:44) |
6.南田洋子の怪演は印象的。オシャレ、ファンタ、スウィート、メロディー・・・大林ワールドが炸裂していて今見ると意外と笑えるかも。 私的にはラストの池上季実子(=オシャレ)のヌードだけで3点の価値あり(汗 【じゃん++】さん 4点(2003-09-06 14:11:09) |
5.映像面での実験性は買いますが、肝心の中身が生理的にどうも・・・だって役名が“オシャレ”だの“ファンタ”だの“スウィート”だの“メロディー”だのって・・・でもまぁ、子供向けとはいえこういう映画がつくれた時代ってのはいい時代だったんでしょうね、きっと。 【じゅんのすけ】さん 4点(2003-08-30 00:47:02) |
4.小さい頃に見て、その不気味な世界観が強烈に印象に残ってる映画。純粋に怖がりたい人が見て楽しめる映画かは疑問ですが、独特な演出や、大林監督自らが作曲したという曲等も、世界観を一層濃厚にまとめていて良いと思います。こういう、少し奇を衒った作風のホラーの中では、数少ない成功した映画でないでしょうか。人を選びそうですが、一見の価値はあると思います。 【イチェルコ】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-08-22 01:29:50) |
3.良くも悪くも大林宣彦ワールドということでしょうか。大場久美子が可愛かったですね。化け猫の話が好きです。 【オオカミ】さん 7点(2003-07-08 07:28:19) |