189.《ネタバレ》 フェリーニは当時の映像作家に与えた影響は大きいらしく、我々は孫、ひ孫の観客だから、今では当たり前の感性や演出がなされていて、インパクトは少ないが感慨深い。ベテランすぎるアニメーターも、フェリーニの影響受けてたとか言ってる程なのだ。ありがたみの分かりにくいのが、文化の「古典」たるもの。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-09-24 01:28:35) |
《改行表示》188.何度みても途中で挫折してしまう。 ようやくみ終わった感想はつまらない。 |
《改行表示》187.《ネタバレ》 名作、という先入観が無かったら途中で観るのやめていたかもしれない。 でも、後半からずっと胸がしめつけられる感覚が続く。しかも柔らかく苦しい、この感覚は映画を観ていて初めてかもしれない。 人の生きる「道」とはなんだろう、と思う。明らかに良い道がありそちらを歩けるのに、あえて理不尽な選択を「運命的」にしてしまう。 修道院の別れで彼女は自分の「道」に平凡な幸せを求められないことを本能的に分かっている。 ここまで悲しい作品だからいろいろと考えるのだろうか。そして、それもまた悲しい。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-06-08 01:14:35) (良:1票) |
《改行表示》186.音楽は良かったがイマイチでした 後でもう一度見返したい 【pillows】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-05 03:31:25) |
185.《ネタバレ》 とっても昔の映画だけどモノクロフィルムの雰囲気がすごくいい。実はフェリーニの作品は初鑑賞。独特の雰囲気はこれまた独特の人の感情に訴えるものがありますね。まさに名作と呼ばれるだけのものはゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-06 14:46:31) |
《改行表示》184.《ネタバレ》 旅芸人のザンパノに売られたジェルソミーナは、けっしてかわいくはないが何ともいえない哀愁がある。 喜怒哀楽が素直で無垢な子供のよう。思わず肩入れしてしまう。 世話になった修道院で盗みを働き、犬猿の仲の旅芸人仲間を殴り殺すザンパノの蛮行に、気がふれたようになるジェルソミーナが哀れ。 そのジェルソミーナを置き去りにして旅立つザンパノは身勝手極まりないクズ男だ。 そんな男にもジェルソミーナの末路を知って流した涙のあったのが救いか。 哀しく美しいラッパの音が耳に残る。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-29 00:29:32) |
183.ジェルソミーナとザンパノの演技がすごい。演じているというレベルを超えている。物語自体はここまで賞賛される理由がわからない。自分の理解を超えているのだろうか。。もう一回観たい作品ではないがジェルソミーナのまなざしが忘れられない。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-01-26 12:42:41) |
《改行表示》182.《ネタバレ》 世間的に生き辛さを抱えている男女の恋愛映画ってのは一つのジャンルとして確立されていますが、本作はそんなジャンルの決定版。私がこの映画を観て一番心を引かれる部分は、最初はジェルソミーナを主人公として進む話が、ザンパノが旅芸人を誤って殺してしまってから唐突に主人公がザンパノに替わってしまう所。正直、序盤から中盤にかけてジェルソミーナから見たザンパノは完全に共感できない人物です。ジェルソミーナを放っておいて女を引っ掛けたり、直ぐに喧嘩をおっぱじめたり、とんでもないジゴロな男に見えます。そんな彼が主人公に替わってみるとザンパノという人が途轍もなく愛おしく思えてくる。 これは別に彼が可愛いとか言っているのではなく、人生における自分の暗部そのもののように思えてくるのです。私は正直今まで生きてきて、好きな相手なんだけれど深く傷つけてしまったり、それに対してちゃんと謝れなかったりしたことがあります。恋人が重い鬱病に罹ってしまって、一緒に頑張ってみたものの辛くて最終的に別れてしまったこともあります。そんな誰にでも多かれ少なかれある人生の情けなさをザンパノは象徴しているのだと感じました。だから彼が最後に死んだジェルソミーナのことを想い海辺で号泣するシーンは非常に観ていて辛かった。自分の最も情けない部分を見せ付けられた気がしましたから。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-22 22:33:44) (良:1票) |
181.《ネタバレ》 ザンパノとジェルソミーナ。この辛く労しい二人。雑で横暴なザンパノ、お前なんか、お前なんか。こういう男は厄介だ。こんなダメ男を捨てられないジェルソミーナの造形を軽い知恵遅れにしたフェリーニの鋭いこと。泥棒で人殺しで自分勝手でああこんな奴を肯定してたまるか。ジェルソミーナが警察の前で待ってたからってほっとするんじゃない。彼女が錯乱から一時的に回復したそのときに安堵した表情を浮かべるなあっ ヒキョーだぞっ。海辺で号泣だ?お前なんかのために泣かないぞ。泣くもんか。ぐすっ。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2012-10-22 00:02:43) (良:1票) |
180.ジェルソミナのテーマが有名だが、中の音楽はすべていい。フェリーニ映画はロータの音楽とコミで評価したい。中盤のカトリック祭の音楽が、私は好き。ザンパノのもとを逃げたジェルソミナが出会う三人の音楽隊、楽隊と言うほどではなく、祭へ向かう音楽愛好家仲間なのか、管楽合奏で、ミーミー、ミードラファーラド、ミーーファソファ、ミー、と短調だけど陽気に行進していく。ついつられてゆくジェルソミナ。やがて祭の場へ至るとその音楽が、ひなびた味わいを残しながらも重々しく響き渡る。ジェルソミナが綱渡りの男に出会う場だ。この男は背中に天使の羽根のような飾りをつけており、ザンパノの獣性と対照される神がらみのキャラクターのようだが、どちらかと言うとトリックスター的で、ザンパノを裁く役割りでなく同列の扱い。フェリーニにとってはカトリックの神も単純に救いをもたらさないってことだろうか。カトリックってものが、あの音楽によって表わされてた気もするのだ。庶民的にひなびながらもやはり重苦しい面もある、ってところ(フェリーニとカトリックでは『ローマ』の教会ファッションショーの場でも音楽が雄弁だった。ミーレシーレ、ミードラード、ミーシソーシ、ミー、ってやつ。あのシークエンスは映像と音楽のコラボの傑作だった)。フェリーニは『甘い生活』の前と後で世界が変わったようにも見えるけど、たとえばこれのラスト、「一人でたくさんだ」と叫ぶザンパノの孤独は『カサノバ』のラストの孤独で反復されたようにも見え、ちゃんとつながっているんだな。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-02-11 10:15:52) |
|
《改行表示》179.《ネタバレ》 ザンパノ、私はあなたを応援するよ。 私が思うに、自己嫌悪と後悔は最も救いようの無い感情で、 そこから必死に逃げている人達もいるのに、 あなたはガッツリとそれを受け止めて、泣いた。 「馬鹿な女だ」、「独りほど清々しいものは無い」。 そうやって、自分の感情に気づかない振りして、 うそぶいて生きていくことも出来るのに、あなたは泣いた。 そして、そんなあなたが私を泣かせた。 【ジャスミン】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-01-07 20:56:23) |
《改行表示》178.主役二人の性格俳優ぶりがとても際立っている作品。 粗暴なキャラのアンソニー・クインも適役だったが、 やはりジュリエッタ・マシーナの表情豊かな演技に惹きつけられる。 一風変わった設定の二人の関係がとても面白く、まるで古い日本の夫婦像にそっくり。 ラストの展開はちょっと唐突かなという印象もあるけど、テーマはしっかりと伝わってくる。 最後までリアルさを徹底的に追求した作り。後を引く余韻。名画です。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-12-03 07:20:39) (良:1票) |
《改行表示》177.《ネタバレ》 何十年も昔に見た映画、それを今回レビューを書くためにDVDで再鑑賞した。不思議なことに、ほとんど忘れていたと思っていたシーンが、次々と蘇ってきた。それだけ最初に見た印象が強かったのだろうと思う。 この映画は本当に切ない。頭は弱いが純真無垢なジェルソミーナと粗野で欲望のまま生きるザンパノは全くの好対照。前半は彼女が大変粗末に扱われ、もう見るのを止めてしまおうかと思うほどである。それが中盤サーカスの一行と出会ったあたりから少しずつ変わってくる。とくに綱渡り職人の「どんなものでも役に立たないものはない、たとえこの石ころでも・・・」という言葉は心に響く。 ジェルソミーナはザンパノから何度離れようと思ったことだろう。しかし彼女は「私がいなくなると、ザンパノは一人になってしまう」と言ってどこまでもついて行く。 このあたりになると、私は涙が出てくる。それに追い打ちをかけるのが、あの悲しげなメロディー。これがイタリア映画、これがフェデリコ・フェリーニという思いを痛烈に感じる。 このジェルソミーナを演じたジュリエッタ・マシーナが、フェリーニの奥さんであることを知ったのは、最初に見たときからずいぶん経ってからだった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-04-30 23:12:58) (良:3票) |
《改行表示》176.タイトル「道」が素晴らしいマッチング。まさに人生そのもの。 幕切れはとても切ないのに、悲劇ともバッド・エンドともとれないどこか暖かさを感じました。 というより無理やりでもそう思いたいです。 苦悩するだけでなく、そこから学び成長して前進していくのもまた人生だと思うので・・・ ザンバノもそうであってほしいという願いを込め。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-31 22:16:33) |
《改行表示》175.28歳にして見た作品。 なぜ今まで見なかったのか・・・ でも見るタイミングとしては良かった。 名作に名曲あり。 ニーノ・ロータの曲がなんとも切ない。 【ナラタージュ】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-11-23 01:08:05) |
《改行表示》174.《ネタバレ》 いい映画だろうけど 多少現代っ子な僕には少し・・ 関係性の話は深いと思うけど 名作だけに焼き直されて 少女マンガで弱者と強者の話を読んだことがある 懐古することで深まる名作 僕にはちと難しかったかな 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-10-24 22:44:36) |
173.失ってみてはじめて判るありがたさ、とよく言われることを見事な物語にしてくれました。貧しいことは本当に悲しいことです。そして、人間は愚かな部分をいっぱい持っていると改めて想い起こさせてくれます。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-08-13 14:37:43) |
《改行表示》172.すみません、良さがよくわかりませんでした。 「名作」と呼ばれるこの映画を理解できない自分に腹が立ちます。 【eureka】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-08-08 00:41:57) |
171.《ネタバレ》 道というこの映画は正にロードムービーの原点なのではないでしょうか。人生は長い道を旅するようなものというそんな気にさせられます。それぞれの人がそれぞれの道を歩いていくのでしょう、ジェルソミーナとザンパノもそんな一人なわけで。色々考えさせられる映画です、生きることの大変さ(母親が娘を売ってしまう)とか、愛のかたちとか(ジェルソミーナとザンパノのような愛のかたちもあってもいいのでしょう)、老いとか(老いたザンパノはもう芸も出来ず野垂れ死ぬんでしょうね)。色んな人生のかたちがあって、作者はそれでいいと言っているような気がします。ハンディキャップを持った人、愛情を表せない人、貧しい人、生きるために非人道的なことをしてしまう人とかを、作者は愛情を持った目で慈しんで見ているように思います。そして僕らに対しても、それでいいんだよと言ってくれているような気がします。 |
《改行表示》170.《ネタバレ》 フェリー二の言わずと知れた名作。 頭は弱いが、人間としての正しい道を失わず病んでしまったジェルソミーナ。 ジェルソミーナのメロディーを口ずさんでいた女性から聞くその後の消息に涙です。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-21 22:40:02) |