14.チャン監督の作品を観るのは初めてだが、心にしみる良い物語だった。最近中国と日本は経済的には繋がりがかつてなく濃くなっているのに、どうもぎくしゃくしている面もあって、中国人の顔が見えなくなっていると感じていたが、こういう映画を観ると、結局我々は人として何も変わらないという当たり前のことに気がつかされる。チャン監督にとってヒーローであり、永遠のアイドルである高倉健を起用したこの作品は、彼の魅力が存分に生かされていると思う。しかし中国人キャストが皆素人であるということが驚きだ。ヤンヤンをはじめ、現地のガイドのお兄ちゃん、村人達、そして投獄されている父親。彼が「息子に会いたい」という鼻水を垂らしながら慟哭するシーンは、いったいカメラの前に立ったことのない素人にどういうマジックでその迫真の演技を引き出したのかと、そちらの方を知りたくなってしまう。メイキングで高倉健が「演技とはどういうものであるか、考えさせられた」と言っていたが、彼も思うところがあったのだろうか。逆に日本側シーンの寺嶋しのぶオーソドックスな俳優としての演技の方が嘘くさく感じてしまうほどだった。 【ロイ・ニアリー】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-21 08:27:05) |
【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-12 20:33:54) |
12.《ネタバレ》 中国、素人、この二つの特色が自分の中では逆に消化不良。健さんが空回りしているようにしか思えなかった。 |
11.なんとも微妙。この監督さんらしく素人さん多数出演は良い味が出ているし、それなりに感じるものもあるんだけど、どうにも退屈なんです。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-11-13 17:51:25) |
10.《ネタバレ》 しみじみとした..良作.. 気になるのは、寺島しのぶの電話シーン多すぎ..中国での出来事を断ち切るようなシーンになってしまってるので、息子の死を帰るまで知らなかった..ぐらいの方が、切なさが倍増して良いと思う... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-10-26 12:18:27) |
9.誠に申し訳ないが、かなり消化不良の感じが強いです。高倉健さんのファンの為の映画という解釈をされる方もいらっしゃったが、だとしたら健さんの映画をあまり見て来なかった私はつまらないと感じて然るべきだったのでしょうか。「八甲田山」や「鉄道員」「ブラックレイン」などは見てますが、それ以上の作品を見てなかった人は楽しめない映画では疑問に感じます。健さんの不器用さを売りとはいえ、あまりにも間延びしすぎた脚本や話運び。なにか感じるものがあればよかったのだが、残念ながら最後までそれは感じませんでした。退屈な映画でした。 【はむじん】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-10-25 18:30:35) |
8.言葉が通じない相手に、言葉にならない想いを伝えた笛の音を聴いて、旅っていいなと思った。 【michell】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-10-17 14:36:38) |
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7.チャン・イーモウさんは自分の映画には必ずといっていいほど素人さんを起用するらしいですけど、この作品は出てくる人がほとんど素人さんで占めているらしく、リアリティを追求した結果なんでしょう、それがうまくいってると思います。ガイドの人も、ヤンヤンも素人さんということですけど、本当に適役ですね。父と息子の普遍的テーマに、健さんの涙と雄大にそびえ立つ山々、人々のやさしいおもてなしそしてヤンヤンの笑顔をトッピングすれば、ほんのりあったかい映画が出来上がりました。ただ、息子の嫁はんが、いかにも台詞が台詞的という感じでちょっと違和感ありましたね。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-10 22:53:54) |
6.健さんが演じるのは、例によって口数が少なく不器用なお父ちゃん役。安心して観られます。まっ、いまさら饒舌な健さんもないだろう。多くの登場人物が必要最低限しか話さないだけに(日本人は健さんで、あとは中国語の翻訳だし)息子の嫁が、しゃべりすぎな感があり、彼女が出てくる場面はイマひとつピリッとこないのが残念なところです。意味のない行動が、意味のないまま、それでも自分にとって重要だったりする不思議な感覚がありました。 【元みかん】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-07-15 00:07:44) |
5.《ネタバレ》 健さんと中国の方々の演技が自然すぎるぅ~\(◎∠◎)/ホント、ドキュメントみたいでした。子役も良かったし、ガイドのチューリンは通訳としてはまったく役立たずだが親身で憎めない。健さんも、人一倍不器用なくせにムリなことばっかやろうとする。この不器用さが、ものすごくリアリティを醸し出していた。そうよね~、そんな器用には生きられないよね~、うんうん。あ、通訳のショウさんは結構器用な方でしたが。そして、ヤンヤンと健さんの抱擁シーンで感動。中国の人々の優しさと、壮大な景色も観られるいい映画でした。 【にゃ~】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-10 23:23:16) |
4.映画としてはそれほど洗練されたものではなかった感じですが、2回も涙を流してしまいました。エンタテイメントなハリウッド映画にはない感動があります。 【如月CUBE】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-03-13 17:43:43) |
3.こういう映画を、たくさん観るべきですね。>自分 【よしふみ】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-02-26 00:15:50) |
2.《ネタバレ》 チャン・イーモウ監督が原点にかえった。高倉健主演のロードムービー。 言葉も習慣も分からない日本人が、いろんな人々からの助けを得ながら旅を続けていく様子はリアリティがあって、監督もいろいろ研究したんだろうなと感じます。中国では外国人は開放地区以外の旅は基本的にNG。ましてや刑務所なんて論外。映画で中国の刑務所の様子が見られることは貴重だと思いますし、「機密にはあたらない」というような言葉がこの国の姿を上手に物語っていると思いました。また,中国をディープに旅しようとすればお世話になる旅行社や外事部などの登場により、外国人がどのように自分の国を旅するのか、中国人自身が知ることのできる内容になっているのも珍しいと思います。 ヤンヤンを追いかけて一晩を過ごす場面も、旅先ではちょっとした出会いや出来事が大きなハプニングにつながる事例のように登場し、二人の交流を交えた暖かいシーンに仕上がっています。笛を吹くヤンヤンの表情はとても豊かで心が満たされます。 村での歓迎食事シーンは圧巻。麗江をはじめ雲南の美しい風景も印象的です。善人しか出てこないほのぼの映画で、人の心に優しさや温もりが存在することを語りかけてくる良い映画だと思います。 【トト】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-15 23:07:07) |
1.高倉健の大ファンであるというチャン・イーモウ監督が彼を主演に迎えて撮った、正に健さんのための作品。ファンだけあって、さすがはよく健さん映画を研究し尽くしてて、よく健さんの良さを引き出しているなと思いました。ストーリーは実にシンプルかつストレートなものだが、やっぱりチャン・イーモウはアクション時代劇よりも、こういう人情味溢れるドラマの方がいいですね。一人で中国に渡り、言葉も通じずほとほと困り果てる健さんの図というのも新鮮で面白い。もっと困っても良かったのに、健さんが携帯やデジカメをバリバリに使いこなして困難を乗り切っていくというのには驚きました(笑) それと、ピンチになったら必ず助けてくれる通訳のお姉さんがとてもかわいかったですね。さすがはチャン監督、ヒロイン(?)選びにも抜かりはないのねぇ^^ 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-02-10 22:29:27) |