16.歴史的事実だけが重くて、それ以外が伝わりにくいと感じた。 きっとこれは後世に伝えるべく作られたものだと思うので、こんなんで本当にいいのか?という気がします。 なんと言っても回天操縦者の気持ちが出口のない海でどうなのかを知りたいのでは。 そこを表現し切れていない。 役者陣も本気で演技に挑んでいない者を多く使っているのが見えて訴えるものがない。 そうさせてしまった全ての責任は監督にあると思います。 しかし、こんな人権を無視した事をやらせていたなんて罪が深いと思いました。 それだけにこの映画は大変残念に思います。 【森のpoohさん】さん [地上波(邦画)] 3点(2007-08-19 23:25:47) |
15.まずは「松竹らしい一本」ですね。 東宝系の派手な戦争映画と違って、人間的であり日常的であり、時代考証・訓練考証も緻密でした。 上野樹里ちゃんはちょっと現代的過ぎるかな~とも思いましたが女性の大学進学率2%以下の時代の女子大生は、これぐらいハッキリとした人もいたかもしれないですね。 樹里ちゃんがいなかったらかなり暗い映画になっていたと思います。 彼女のたくましさが救いです。 実際の回天搭乗員の方々は東大・京大・慶應・九大・中大と学徒の中でも選りすぐりの人材として選抜されており、攻撃作戦の戦果より「軍神としての資格」も問われる選抜であったようです。一般の学徒兵とは違った使命感と不思議な冷静さは、彼らの残した遺書・日記等をお読みいただけるとお解りいただけるかと思います。 この映画の後は「人間魚雷・回天」も・・是非! 【グレース】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-08-02 21:54:06) |
14.《ネタバレ》 けっしておもしろくはない、つらく悲しいだけの話ですね。 自分は回天という兵器が世の中にあったことを伝えるために回天に乗るんだという主人公のコメントに非常に感銘を受けました。 【エカ】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-07-27 23:50:56) |
13.ほかの戦争映画に見られるような重さを感じることができなかった。 【アスモデウス】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-07-23 23:03:10) |
12.戦争映画特有の、ドンパチ・血みどろ系ではなかったので、途中目を背けたくなるシーン等もありませんでした…。その分、メッセージ性重視の映画なのかな?と思ったのだけど、そうでもなかったです。少なくとも私には深みのある映画とは思えませんでしたし。それにしても、海老蔵さん、あの体系・肉付きで野球選手はないよ…。 役作りらしい事もしてなさそうだし、いや、してないし(断言!)やっつけ仕事って感がアリアリで、終始イライラしました。上野樹里ももったいない!! 【うさぎの餅つき】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-07-22 15:44:17) |
11.まずまず楽しめました。冒頭の潜水艦の緊迫したシーンは「Uボート」なんかと比較するとまだまだですが、回転発射のシーンは緊迫感が高まり手に汗握りました。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-07-20 10:01:24) |
10.《ネタバレ》 言いたいことはわかる。ラストの主人公のカッコ悪い死に方は「戦争の不条理さや如何に戦争というものが無駄なものなのか」を伝えようとしていることは十二分に理解できるのだが、それまでの描写の仕方に全くもって説得力がないため、観客はポカンとしてしまうんじゃないだろうか。そもそも、戦闘シーンの緊迫感が皆無に等しく、本来見せ場であるハズの戦闘シーンをほとんど描かなかったのもマイナスポイントであるように思える。製作者側の意図としては、あえて爆沈シーンを疎外することで、主人公たちから視点を逸らさないようにしているんだとは思うが、残念ながら私は“予算が無いから”戦闘シーンを描かなかったんだろう、としか感じなかった。要するに、画面から力が伝わってこなかったのが、本作の最大の失敗である。ラストで急に主人公から視点が変わるのも、観客を混乱させる大きな要因の一つだろう。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-06-18 15:26:58) |
9.回天乗りの同士の友情や葛藤、等々の人間ドラマが説教臭くないというか。他の人もコメントしていますが、そう、丁寧な造りが印象的でした。「回天」なんてクレージー極まりない特攻兵器が軸なのに、誇大に叱責するでもなく、美化されていたわけでもなく。そこが佐々部清作品のウリなんでしょうねぇ。好印象です。しかし前作の「半落ち」でも感じたんですが、エンディングテーマの鬼のようなダサさも佐々部作品の業なんでしょうか。もしくは制作会社のダサさなのか。そこは何とかしてもらいたいな!と、強く感じました。それだけが、悪印象です。まぁ、竹内まりやなら「男たちの大和~YAMATO」の長渕剛のダサさに比べりゃ数億倍マシなんですけど。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-06-14 01:43:02) |
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8.前に観た同じ監督の『半落ち』は、つめが甘いうえに、やたらと感傷的な作風が気に入らなかった。本作も同様で、さらにそれ以下の評価しかさしあげられないのは、戦時下の張りつめた緊迫感がまるで感じられなかったことだ。はっきり言わせてもらえば、凡庸な監督による凡作。 【goro】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-05-22 03:38:42) |
7. 人間魚雷「回天」について、名前は聞いたことがあったが実際どのようなものであったのかを初めて知りました。 まだまだ純粋で未熟な若者の心を利用して、一人の人間を一発の魚雷に変えてしまう・・・・・。 「国家は人なり」という言葉がありますが、こういう特攻攻撃でどれだけの貴重な人材が失われたかを考えると非常に憤りを感じます。 ストーリーや映画の出来云々というよりは、こういう事実があったということを語り継いでいくという部分で非常に意味のある作品だと思います。 【TM】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-05-13 21:22:50) |
6.《ネタバレ》 「俺たちの大和」に比べて、地味だった印象があったんですけど、作品的にこちらのほうが好きです。まず、大言壮語する威張る軍人がでてこない。戦闘シーンがあっても、血が飛び散ることもない。潜水艦の閉塞感と緊張が伝わってきます。ローレライとは、大違いです。好きだったシーンは、最後、主人公が事故で閉じ込められての手帳に思いをつづるシーンです。三浦友和は、背中で演技ができるまでになりました。だんだん畑を耕す上野樹理もよかったです。優秀で人情のある艦長が、「回天戦、用意」と、部下を死に追いやるのに機械的に命令を下すシーン。これが、戦争なのだなと思います。最後に、竹内マリアの歌が流れるときは、涙が出てきました。ちなみに、私はこの大学の出身です。 【ジブラルタの星】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-02-28 18:10:39) |
5.《ネタバレ》 キャラの描き方とか、話をとても丁寧に描いているのはわかります。でも、なんだそりゃ~~~!!!主人公そんな終わり方していいのかよ!!映画で語ってきたことを全て否定されたような、しかもその否定の仕方もショボイ!!なんだあのカイテンが地面に突き刺さる様は?しかも、気づいたときには突き刺さってて、まさか主人公じゃねえよな~って思ってたら、まさかの主人公搭乗・・・まあ待ってくれよ。あんな死に方するんだったら、敵に撃たれて死んだ方がまだかっこいいじゃん!もっと、発射時に叫びながら、そこに回想シーンをつなげて勢いよく散っていく・・・そんな形を期待してましたよ。・・・そんなところばっか気にして映画を回想しちゃダメですかね~? 【SAKURA】さん [映画館(邦画)] 4点(2007-02-24 23:17:01) |
4.市川海老蔵という役者を何故この映画で主演にしたのか。この健康的な人物はどうしてもこの題材にふさわしくない、つまりミスキャストだと思うのは自分だけでしょうか。 とても大学野球でエースをやっていたとは思えない体型。役者というのは役柄に撤するために自分なりに節制をするものではないのですか? 現代の日常生活をそのまま延長しているような取り組み方に非常に疑問を感じます。それに喫茶店。時代考証も大切な映画の一部であると思いますよ。つまるところ細部を詰め切れていない非常に残念な映画でした。その甘さが目について、心動かされるまでには到底たどり着けませんでした。 【トラッキー】さん [映画館(邦画)] 3点(2006-10-21 00:41:28) |
3.回天魚雷や神風特攻隊などの話を聞いたり観たり読んだりすると、それを操縦し、まさに自分の命と引き換えに敵を攻撃する、彼らはどんな気持ちだったのだろうといつも思う、いつ突撃の命令が下るか解らないなら、いっそうのこと今死んでしまいたいという衝動に駆られるのではないだろうか。 スクリューが止まった瞬間「助かった」という気持ちと「あの恐怖がまだつづくのか」という気持ちが入り乱れたのではないだろうか? 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-10-19 23:11:39) |
2.いざ特攻という時の回想シーンの処理、高ぶる感情のスローモーションでの処理などどうも退屈なのですが、人間魚雷で死ぬ意味をあまりに現代的な視点である台詞をもって主人公に言わしめているところが、「回天」を感動を誘う媒体として処理しているようにしか見えなくて。 【彦馬】さん [映画館(邦画)] 2点(2006-09-30 09:48:00) |
1.《ネタバレ》 主人公は「回天」そのものだった気がします。故障がちだった回天という事実の忠実な描写は、動かなくてホッとした人間の心境と、青天の霹靂で天命が下ることとなった2号機の若者の絶叫とのコントラストを生み出しました。窓もなく偏狭の黒い空間に入って外界と断絶される時、それは生物が「弾」となる瞬間で、狭所恐怖症だろうが何だろうが、もう関係ナシです。命が救われる奇跡は、故障の時だけ。また、訓練中の事故、つまり海底に突っ込んでの戦死が数多く紹介されていますが、これが衝撃的なラストを生む結果に繋がりました。「男たちの大和」とは対照的で、こちらはセットも地味でしたが、狭くて息苦しい雰囲気が十分に伝わってきました。配役も完璧で、野球のボール、金毘羅様、手鏡…と、人間らしさは現代と全く変わらない若者たちが、あんな思いをする時代が本当にあったのですね。神風航空特攻隊も、もちろん胸痛む存在ですが、人間魚雷「回天」…、外の風景が全く見えない黒くて細長い物体は、むしろ「棺おけ」そのものだと思います。私は山口県下松市の映画館で鑑賞しました。回天記念館・訓練発射場跡のある山口県徳山の大津島はすぐそこです。非常に重たい映画だったはずですが、鑑賞後は美しい瀬戸内海と山口県の景色に慰められました。そして、今も色んなことを考えて生きています…。 【元締・虎】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-09-23 02:46:31) |