146.《ネタバレ》 原作は未読。後半の急激な変調と切なさが残るラストに、評価の高さを納得した。飛び抜けて演技が上手いとは思えない瑛太と、飛び抜けて歌が上手いとは思えないボブ・ディラン(こんなこと書くと怒られそうですが)。両者とも表向きの飄々とした体の中に内省や孤独が滲み出てくる感があり、それがストーリーと重なって、一言では表現しきれないような相乗効果が作品をワンランク上げていたように思う。 【wood】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-26 19:26:27) (良:1票) |
145.《ネタバレ》 これが伊坂幸太郎作品と知らずに観ました。出演者も知らず、何も分からない状態で観ました。が、途中で「あれ、重力ピエロに似てる…」と思ってしまいました。つまり、希望とか特になくて、犯罪を犯したまま終わる、みたいな。案の定、悪いことした人がつかまらないままぐだぐだとラストを迎え…。ラストが締まっていればいい映画だったのに。でも俳優陣はとてもよくて、特に濱田岳は最高。一見ぱっとしないのかと思いきや、細かい演技がとても自然。笑えるところは本当に面白いし、シリアスな場面もいい。あと、すごくいい声です。 【鉄男】さん [地上波(邦画)] 6点(2010-03-09 22:12:22) (良:1票) |
144.《ネタバレ》 この国は外国人に冷たいと思わせる導入部、あのバス停の場面は必要だったのだろうか?動物虐待のシーンもあり、なんか荒んだ国だと思わせる。でも、中盤のどんでん返しがこの映画のポイントなのだろうと思う。社会派にどんでん返しは合わないと思う。鑑賞後、そんな感想をもった。瑛太もがんばって演技していた。人の好い役の濱田君も良い味出していた。何かかわいいのだ。原作未読だったが、そういうところもあって、だれる事なく、最後まで観られた。でも心になんか残りそうで、残らなかった。残念。ところで、バスの運転手も警官もあんなんでいいんでしょうか? 【トント】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-11-11 00:20:49) (良:1票) |
143.《ネタバレ》 伏線とはわかっていても前半の退屈さはどうにかならんかったかね? 【Junker】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-10-12 01:12:51) (良:1票) |
142.《ネタバレ》 タイトルがまず変で(アヒルと鴨?コインロッカー?)以前より気になっていたこの作品、ちょうど機会に恵まれ観ることができました。想像(勝手にですが)していた内容と…動物系ファンタジーか~…全然違ってました(苦笑)まあ、結構最初は「?」系でしたが後半からは面白くなってきましたねー 個人的にはあまり細かいことは気になりませんでしたよ いつか原作も読んでみたいとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-06-28 20:54:04) (良:1票) |
141.原作未読で大正解。ややテンポの悪い序盤だが、主人公のキャラがそうなのだからと納得して気長に構えて観ていたら、淡々とした描写なのに話はどんどん怪しい方向へ。後半はどっぷり作品世界に引き込まれ、急展開にもどこか哀しい予感があったような切ない納得感があり、この痛キモチよさは癖になる。今作品での瑛太の演技は素晴らしい。鈍臭い田舎者が本人の地道な努力で男前になるという人物像はちょっと「篤姫」の小松帯刀にも通じるものがあったが、帯刀以上に俳優としての力を感じられた。濱田岳はこの映画で初めて認識したが、若い頃のマーティン・ショートのようなあまりの不器用さに激イライラさせられるんだけど憎めない、という役にはまる俳優として今後の活躍が楽しみ。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-05-14 22:51:13) (良:1票) |
140.やられませんでした(笑)時間軸をずらすよりも、しっかり初めから順を追って作っていったほうがわかり易いと思います。何が言いたいのか何が大事なのか私には全くわかりませんでした。そもそも主題が好きになれません。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2009-04-27 15:12:14) (笑:1票) |
139.《ネタバレ》 原作は未読です。 最初はシュールなコメディでちょっとクスっとくるくらいで、なんとなくゆるーい映画やなぁくらいに思っていたけど、予想外の展開!ただ単にシュールと思っていた事項が、どんどん線になり繋がっていってびっくりしました。 見ていて切なくてたまらんくなりました。 あの方法で報復するドルジに涙が出た…。 動物虐待を繰り返す若者たちを 鳥葬にしちゃえばいい、とつぶやいた琴美に対して、ドルジは鳥葬は死に方じゃない、弔い方だよ、と語った。あんなに穏やかな性格で、死や生に対して神話的で自然的なとらえ方をしているドルジが、琴美をひき殺した若者を、人なんて寄り付かず黒い鳥達だけが来るだだっぴろい草っ原の大きな木に、ナイフを突き立てて生きたまま放置した。その時の彼の気持ちが私の琴線に触れて、胸と喉が熱くなって苦しくって涙腺が崩壊するほどだった。 苦し過ぎるので、二度と見ないかもしれないけど、胸を突く映画です。 最後があんまり好みでなかったのが、少し残念でした。 【まりんこ】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-03-29 19:56:57) (良:1票) |
138.退屈で、話に無理があるうえに、登場人物と全体の雰囲気が軟弱なところが、たまらなく嫌だ。好きになれない。 【goro】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-02-22 02:19:37) (良:1票) |
137.《ネタバレ》 伊坂作品の映画化としては、キャストや仙台の雰囲気も含めて、個人的にはほぼ完璧だったと思います。あの小説のユーモアと切なさが奇妙に融合した雰囲気を、とてもうまく再現しています。中盤では、前半に登場した回想シーンが違ったキャストで再現されますが、それが悲しいトーンを帯びて、全く異なった話に感じてしまうあたりは見事です。このへんは映画という表現媒体のアドバンテージをうまく生かした展開だったと思いますし、その難役をさらりと演じた瑛太もよかったと思います。ひとつだけ気になったのは、ディランのCDが「ベスト盤」だったこと・・・。「神」ですから、レコード盤とまでは言わなくても、せめてオリジナル・アルバムで持っていてほしかったなあと思ってしまいました。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-02-16 10:49:30) (笑:1票) |
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136.伊坂幸太郎作品は何作か読んだけど、このタイトルは未読。でも映画の随所に伊坂作品らしい会話のテンポや言い回しが見受けられ、この監督は良くエッセンスが分かってるのではないか、と思いました。それと瑛太という役者を見直しました。いや、別に見下したり見損なったりしていた訳じゃないけど、この映画の肝になる人物の演じ分けがしっかり出来てました。入国間もないブータン人のおどおどした様子とか、上手でしたね。虫も殺さないブータン人も友情のためなら例外もあるようで、自分は好感を持って見ました。ブータンの知識はほとんどなかったのでちょっと調べたら、国民総生産ではなく国民総幸福量を指標に世界一幸せな国を目指す、というユニークなお国でした。 【アンドレ・タカシ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-15 13:36:58) (良:1票) |
135.《ネタバレ》 後半の種明かしのとこ、同じ構図で反復されるのが映画ならではの楽しみ。原作は読んでないけど、映画向きでないようでいて、かえってこれ映画向きの話だった。大きな仕掛けをくらませるために、小さな仕掛けをバレやすいように据えてあるのが憎く、少なくとも私は引っかかった。仕掛けとは、ただアッと驚かせるだけでは駄目で、ネタが分かった瞬間に「あ、なるほどね」と、いちいちの伏線が思い出され納得できるように仕掛けておいてもらいたいもの、これはそうなってた(ああ教科書ね、ああ広辞林ね、うんうんオニギリ買うとこね…)。また別方向の伏線として、鳥葬の話が終盤でイキるとこも見てて嬉しい。本屋襲撃のとき歌い続ける「風に吹かれて」にグッときた。復讐の歌というより追悼の歌であって、そしてもちろん相棒を導いてくれた神の歌でもある、照れくさくならないように時間計測の歌という名目が付いてるのもいい。大塚寧々の役割りがちょっと中途半端だったような。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-01-25 12:10:58) (良:1票) |
134.伊坂さんファンなので、ちょっと厳しめに見てしまうと思いきや・・・。よかったです。本当に。映画は時間の制約上、原作より説明不足になるのは否めませんが、限られた時間でよく作っていたと思います。自分は原作を何度も読み返したあとの鑑賞だったせいか、この監督は、原作を大切にしてくれてるんだなあと感じられました。 【黒部三十郎】さん [映画館(邦画)] 10点(2008-11-22 00:36:11) (良:1票) |
133.《ネタバレ》 はじめ、あの演技派と名高い瑛太がなぜこんなにも断定的な棒読みでしゃべるんだろうと違和感を覚えたが、なるほど棒読みも演技派たる所以だったか。 琴美は元モー娘の飯田圭織に似ていてなんか好きになれなかったなぁ。でも椎名役の濱田くんとエセドルジの田村くんはいい味出してた。 地元が舞台で、通っていたキャンパスが出て、ブックスなにわとか、おぉマニアック、と仙台人には嬉しかった。仙台とその近郊は実際あんなに訛っていないんだが、ちょっと東北を押し出し過ぎたかな。 映画を観てからここのレビューを読んでもっと細かいところが知りたくなり、原作を買ってきた。原作で衝撃を受け内容を知った上で映画を観るのと、映画を観てから原作を読むのとどっちが幸せだろう。できることなら一旦記憶をなくして原作でもドキドキしてみたかった。 【pb】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-09-11 12:29:16) (良:1票) |
132.《ネタバレ》 原作を読んで、どういうふうに映像化されているのか興味があったのでDVDを借りて見た。あのトリックを映像化っていうのは難しいんじゃないのかなぁと、もともとあまり期待していなかったのも良かったようで、映画の出来にはかなり満足。 最初はちょっと退屈だったけど、松田兄が出てきたあたりから俄然おもしろくなる。濱田、瑛太、松田兄は役にぴったりで素晴らしい。特に瑛太が良かった。あんなに良い俳優だったとは。両人格演じ切れていたし、派手すぎず地味すぎず、ちょうど良いさじ加減の演技だったと思う。原作を読んでいるときから琴美があまり好きじゃなかったけど、映画の琴美にも魅力を感じなかった。これは個人的な好みなので仕方ないのでしょう。 原作を読んでいると、瑛太の流暢な日本語も、本屋が事件後すぐに本屋で働いてたわけじゃないことも、麗子さんの関わり方も、ちゃんと時系列や背景のことがわかるので違和感なく受け入れられるけど、原作を読んでいないと「どうして?」と感じることもあるかと思います。 めずらしく原作ファンを裏切らない良作。見て良かった。 【CRF】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-06 21:59:17) (良:1票) |
131.《ネタバレ》 神様に見て見ぬふりをしてもらう。とても良かったが警察官の目の前で人を故意に跳ねたにもかかわらず、すぐ本屋に復帰しているという時間の流れを見て見ぬふりをさせるのはいかがなものか。 【monteprince】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-08-31 23:30:09) (良:1票) |
130.いつか、いつかきっと、いいかんじになるのだろうと、10年もの長きに渡り忍耐強く只ひたすら期待し続けてきた松田龍平の、ぴったり来る役やっとキター!!っと思えたので、嬉しかったです(笑 いや、既にこの待たせるというだけで大物かも知れないけど^^; でも、この話、彼が登場するまでは、もう本当に、信じ難いほどに退屈。耐えきれず途中早回ししたくらいでした。 で、最後まで見て、あ、そうなの?って初めてまた最初から見ることができました。でもやっぱり中程までの退屈さと、誰にも魅力が感じられないのは、如何ともしがたい…。 ってこれは、もしや珍しい意見なのでしょうか。。? 【air】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-08-02 01:14:07) (良:1票) |
129.《ネタバレ》 ふとこういう色々な意味で驚きに溢れた良い作品にめぐりあうから、映画はやめられない。 進学のため越してきた普通の大学生が、突然隣人に「本屋を襲わないか?」と誘われる。 なぜ、隣の隣のブータン人のために本屋を襲わなければならなかったのか?……なぜ、ディランを歌うのか?……なぜ、「じゃあ河童の方」の河なのか?、さりげなく散りばめられた伏線が結びつき、紡ぎ出された「真実」に、突如として感情が揺さぶられた。 伊坂幸太郎の原作は未読で、「映像化不可能」と言われいた文体がどういうものなのかは、この映画化作品を見た後だからこそ、殊更に気になる。 こういう映画は、感想の言葉を並べれば並べる程、蛇足になってしまう。 ボブ・ディランの「Blowin' in the Wind」によって繋がった出会いは、きっと神様が「彼」に差し伸べた「救い」だったのだろう。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-06-21 16:55:53) (良:1票) |
128.《ネタバレ》 なんか話が見えてこないなーと思いながら見ていると、 途中から急転直下、一気に引き込まれる。 次々と明かされていく真実。 全ての話を知って、決して爽やかでない話を、 それでも爽やかに締めくくれたのはかなり好印象。 主役の濱田君、好演でした。 |
127.見ている本数にもよるのかもしれませんが,この手の話は最近ありふれていて,よっぽど脚本が練られていないと厳しい.突然日本語が流暢になってしまったのはいかがなものか. 【マー君】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-06-07 15:50:59) (良:1票) |