151.《ネタバレ》 石神が無関係の男を殺したシーン、普通そんなに人を殺せます??
いくら好きな人を守るからといって、おかしくない?
石神の心理について考えてみました。
石神は靖子に惚れていた。でも彼は人とのコミュニケーションが下手で、
お店とかで彼女から話しかけられてもロクに返事する事すら出来ない。
石神は物語中無表情だった。それは内に秘めた彼女への思いの裏返しの暗示で、
内部にはふつふつと思いをため込んでいたに違いない。
石神は靖子の部屋を盗聴していた。彼女に湧き上がる思いから始めた行為だが、
結果として隣室で起こった殺人事件を把握する事になった。そして、その事件で
彼女を助けるという「大義名分」で靖子と話が出来る方法を天才石神は思いついた!
事件の隠蔽方法を指示する事で彼女と話が出来る!と考えた(に違いない)
靖子が殺した男を海に捨てる方法では、彼女と話をする大義名分が生じないので、
石神の中ではその方法は排除されたのではないか?
彼女と話(隠蔽の指示)をしたい欲望に目がくらみ無実の男をして殺しめるに至った。
と推測してみました。
また、今回アリバイ作りで石神は自分の別の欲求も満たしていると思います。
彼女に言い寄る男への脅迫文、靖子への脅迫文。いずれもアリバイを装った自身の本音の発露。
普通に脅迫文にすると靖子に嫌われるのは石神もさすがにわかるので、
アリバイとこれ幸いに自身のどす黒い本音をぶつける事が出来た快感を味わえたのではないか。
盗聴もアリバイ工作に利用した。
もしかして石神が無実の男を殺したのも、靖子に近づく男たちの代表?として日頃の恨み?を
晴らす生贄の意味もあったのか?とも考えるのは考え過ぎか?