7.バンカラもの、番長ものは好きな方ですが、いまひとつ入り込めませんでした。旧制中学の喧嘩に鎌・鋤・鍬は無いと思います。これだと一戦交えただけで死者が出てしまうのでは。旧制中学といえばある程度の家庭の子弟が通っているはずで、しかも戦前ですから、「親に金を出してもらっている以上は、ここまではできない」というような暗黙の境界・ルールがあったと思います。 また対立相手があまりに悪役じみているというか、批判し易く描かれている事も物足りない。この手のものの醍醐味は、一見甲乙付け難い生きざまの者同士が、ある程度の説得性を持って雌雄を決する所にあると思うので。 この微妙な違和感は「戦後」の(或いはキリスト教的な?)やや偏ったフィルターを通して、「戦前」を描いている所からくるのかな?と思ったりしました。 【番茶】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-03 04:00:30) |
6.♪ひとつ ケンカはガンのつけぇ~ ふたつ ケンカは 肝っ玉ぁ~♪ 清順監督の遊び心がいっぱいの傑作青春映画ですわ!私の世代が即思い浮かべるのは『男一匹ガキ大将』『硬派銀次郎』あたりの本宮ひろ志の漫画かな。惚れ惚れするほどの子気味良い編集や構図の上手さ等、評価できるところは山ほどあります。♪むっつ ケンカはクソ度胸ぉ~ ななつ ケンカは身のこなしぃ~♪ 【nizam】さん 8点(2004-05-12 12:51:20) |
5.コラッ麒六!チンコでピアノを弾いちゃいけません!バンカラ青春活劇の傑作ですな。花の応援団やビーバップなどの原点はココだったのかぁ。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2004-03-29 18:25:55) |
4.こーゆう昔の青春映画で鈴木清順って?と思って観てみた。 バンカラが存分に味わえて面白かったし、痛快な展開に時代背景が含んでるのが印象的だった。(テレビ) 【zero828】さん 8点(2004-03-04 20:45:16) |
3. 日活B級映画御用達監督だった鈴木清順にとって転機となった青春ドラマの佳作。旧制岡山中学(…今の高校カナ?)の破天荒でケンカ好きな名物男・麒六を高橋英樹が溌剌と演じて実に痛快。時代背景が1936年の二・二六事件(北一輝もチラッと登場)である辺り、単なる不良・番長・チンピラ・ヤクザ映画とかの底浅い暴力モノとは一線を画している。ケンカの師匠である先輩・スッポンを演じた川津祐介、ヒロイン道子に扮した浅野順子共に好演。特に浅野は間もなく(何と大橋巨泉と!)結婚し引退したのが実に勿体ない可憐さだった。「ツィゴイネルワイゼン」や「陽炎座」で清順はチョット…と敬遠している方や、TV時代劇での高橋英樹しか知らないような方には是非オススメの逸品。全然難解じゃない(寧ろメチャ分かり易い)んで御安心を。 【へちょちょ】さん 8点(2003-03-08 00:36:39) |
2.私もこの作品の高橋英樹は好きです。今となっては到底見ることのできない,骨っぽい男の生き様が熱っぽく綴られていて,懐かしさと羨望が交錯します。目出度く8点献上。 【koshi】さん 8点(2001-10-06 20:50:19) |
1.すごく印象に残る作品でした。高橋英樹のバンカラ度合いが良いです。喧嘩道を極めるべく修行に励み、さらに恋に励み、カット割りも面白く出来ている。でもあの恋の結末は如何なものか。 【出木松博士】さん 8点(2001-01-29 22:09:57) |