97.《ネタバレ》 こんなにも中身スカスカでいいのだろうか。いやべつに哲学的であれなんて言いたいわけじゃない。時空を超えた世界としての大まかな筋は満足もしている。ただそれにしたって駆け足すぎやしないか。若きカークの単純明快なやんちゃぶりもさることながら、父の死と引き換えに生まれたことの葛藤やらなんやらがごっそり抜け落ち人物造詣も何もあったもんじゃない。日本のアニメによくある熱血漢のリーダー(概ねイメージカラーは赤)と冷静沈着な二番手(概ねイメージカラーは青)といったキャラだけを提示しているだけで深みが全く無い。スポックとの確執から唯一無二の戦友とまでなりゆく心の過程までもワープさながらにひとっ飛び。ワープと転送装置でただでさえ見せ場以外が端折られる傾向があるのに、この中身スカスカぶりはある意味凄い。『スター・ウォーズ』のドロドロよりも単純にスカッといこうよって感じか。それにしても復讐の鬼と化した敵をスカッと切って捨てるラストシーンもどうかと。この新シリーズ(あるの?)はこのままスペクタクルオンリーでいくのかな。初スタートレックの人にも楽しめ、解からせ、アクションてんこ盛りで2時間ってとこだけ評価する。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-06-22 16:05:00) (良:1票) |
96.《ネタバレ》 ちと不快に感じる人もいるでしょうが本音書きます。『スター・トレック』が日本ではいまいちメジャーになれないでいるのは70年代終わりから80年代にかけて発生した、ギョーカイ人を中心とした日本のトレッキーの排他的選民意識に原因があったんじゃないでしょうかねぇ。マニア間で一見さんお断りワールドを形成しててね、アメリカみたいなオープンさが皆無だった感じで、だから今もってみんな濃い連中の「目」を気にして『スター・トレック』に対する自分のこれまでのスタンスを表明してから語らにゃならないとゆー狭っ苦しい状況が続いてるよーな気がしてならんのですよ。そんな大層なモンか?コレ。ギャー!おもしれー!でいいじゃん。さて、この映画、前日譚だとばっかり思ってたら実は完全に新作だったという事にめちゃくちゃ驚きました。若い日のカークやスポックの話じゃ、みーんな死なないのが判ってる世界でサスペンスもへったくれもないじゃん、と思っていたら、そうではないと。何も確定しない新しい世界の物語、ワクワクしました。クライマックスに颯爽と現れるエンタープライズ号の勇姿なんざ、思わず声が出そうになりました。『スター・トレック』にきっちり敬意を払いつつ、新しい次元の『スター・トレック』を構築してみせる意気込み、その娯楽映画魂に感服。ただ、『スター・トレック』のベタなお約束、転送による危機回避とか宇宙人がみんなアメリカ人とか、そういうノリは昔からそう好きではないのでこの点数がせいぜい。って、『スター・トレック』のアイディンティティそのものを批判しちゃ元も子もないですか。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-13 19:48:16) (良:1票) |
95.《ネタバレ》 前半は面白い。宇宙艦隊の設立の説明とかから始めるのかと思ったら、いきなり宇宙艦の戦闘シーン。テンポが早い上、手持ちカメラとクローズアップの多用のせいもあって、この映画はとにかく切羽詰った印象を与える。 そして速度を重視しているせいか、物語は段々といい加減で雑になっていく。「宇宙大作戦」というより、「行き当たりばったり大作戦」だ。 今回の最新作に感傷的なものはない(あっても、速度が凄まじいので、それを気にさせない)。やはり大胆にリメイクされたテレビシリーズ「バトルスター・ギャラクティカ」のようなシリアスでシビアなものも。 主人公たちが乗り込む宇宙艦エンタープライズのブリッジは光で満ちあふれている。かなりの電力使用量だ。エコだ省エネだと騒ぐ21世紀のことなどなかったかのように。23世紀にはそんな問題など解決済みなのだろう。これはオリジナルシリーズの精神を受け継いだ、楽観的な未来を描いた物語である。 映画は中盤以降も凄まじい速度で突っ走っていくが、見ているほうは徐々に冷めていく。若きカークがキャプテンになるまでを描いた物語だが、その道のりはダイナミックというより、強引で調子がよすぎる。私が思い出したのは、日本のコメディ「無責任シリーズ」だ。あれよあれよと出世していく植木等のように、カークもスルスルとキャプテンの地位に近づいていく。宇宙の星々を駆けめぐり、冒険と戦闘を続けながら(むろんたくさんの死傷者も出ている)、バイタリティあふれるカークの「人生一発大逆転」ストーリーが気忙しく繰り広げられる。 それでも見せ場は多く、退屈はしない。惑星への豪快なダイブにしてもワクワクさせられた(それだけにimaxで見たかった)。リニューアルされたエンタープライズの初登場や、老けたが、それでもきりっとしたあの俳優の立ち姿には感激した。 基本的にはカークとスポックの話だが、ほかのクルーたちにもそれぞれ見せ場が与えられている。出演者たちもみんないい。 【スポタ】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-06-02 12:12:05) (良:1票) |
94.《ネタバレ》 期待に違わぬ秀作だった。かつて人気のあったシリーズをリメイクするのは、ときにリスキーな仕事だが、本作はじつにうまく、古くてまったく新しいスタートレックの世界を生み出していた。 映像の美しさや特殊撮影の質の高さなどは、おそらくほかの方が言及されると思うので、ほかの部分に着目すると、カークとスポックという双璧を為す二人の人物像の再プロファイリングが大変興味深い効果を発揮していた。若きカークは「宇宙大作戦」のカークより、一層際立ったキャラとなっており、喧嘩っぱやく直情的でよりダイナミックな個性の持ち主。しかし、ただ激しい性格というだけではなく、事象を冷静に見つめる鋭利さもそなえている。他方、スポックのほうは相変わらず“論理的”で冷静ではあるが、こちらも内面には豊かな感情を秘めていることがオリジナルよりはずっとあからさまにされており(ウフーラとの超豊かな感情交流には驚き!)、ひと味違うスポックとなっている。 そうしたキャラの再設定のおかげで、カークとスポックはまるで表と裏を引っくり返したような存在となっていることに気づかされる。外面は激しく内面は冷静なカークと、外面は冷静で内面は激しいスポック。両者はあたかも鏡に映った一つの個性のようで、プラスとマイナス、凸と凹を思わせる。他の追随を許さない特別な関係となることが、そんな人物像の組み合わせで示唆したのは見事。 オリジナルに対するリスペクトを十分に示しながらも、パラレルワールドのようなまったく新しいスタートレックの世界が誕生した思いがする。今後、本作では登場しなかったクリンゴンなどがどんな味付けをしてくれるか、とても楽しみだ。 あえて一つ突っ込んでおくと、本作は生まれ変わったシリーズのお披露目的色合いが濃かったゆえとは思うが、スタートレックを味わい深いものにしている哲学的テーマが見出せなかったのが若干物足りない。2作目以降では、ぜひ表面的なストーリーに加え、底流を支える深遠なるテーマの設定を求めたい。それがスタートレックをして、単なるスペースアドベンチャーものとは一線を画しているポイントなのだから。 【delft-Q】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-05-31 00:30:49) (良:1票) |
93.《ネタバレ》 え?館長って挙手制なの?ってところで、「ああ、この映画は肩の力を抜いて気楽に見るものだ・・」と思いました。 オープニングがなかなかシリアスな入りでしたので、なんだかめっちゃ真面目な感じで見てました。 ちなみにオリジナルのスタートレックは未見。今作がスター・トレック初挑戦です。 スター・トレックを見たことがなかったので楽しめないんじゃないかと、正直あんまり期待はしていませんでした。ですが、初見の人でも楽しめるような作風で、予想以上に良かったです。オープニングでいきなりひきこまれました。 で、ストーリーはというと・・・やれやれ、また過去改変ものかと・・・。SFっていうだけで、やたら過去や未来をいったりきたりしがち。あまり好きではないんですよね。ただ、今作はかなりわかりやすいストーリーにしてありましたから、まだ見やすかったです。 要は未来のスポックがロミュラン人のネロから逆恨みされて母星を破壊されちゃうお話。で、ネロはそれだけだと腹の虫がおさまらず、連邦政府は皆殺しじゃ~、まずは地球からじゃ~っ、ブラックホールで全部消し去ってくれるわ~。って感じ。 で、まあそれを阻止しようと・・・。 それ以上にお話しが広がるわけではありませんので、決して面白いとかのめり込むタイプのストーリーではなく・・・。 ただ見方を変えれば、ストーリーが単純だからこそ、難しく考えず、迫力ある映像に没頭できるという良さもあります。 そう、この映画、見所は多い。 まずオープニング。ワープ後、待ち伏せされて襲撃されるとこ。氷の惑星で謎の生物に襲われるとこ。 どれも違った迫力、魅力があり、こーゆーアトラクション的楽しさを満喫できるのもSFの醍醐味のひとつだなぁ、と思う次第です。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-07-02 13:34:28) |
92.キャラ良くテンポ良く、アイデアも練り込まれた王道の娯楽映画の風格でトレッキーでなくとも普通に面白いと思いました。 冒頭から目を引く迫力の展開は掴み万全。畳みかけるように地上のカーレースへと流れる展開には驚かされました。少年カークが‶1回目の断崖アクション”を披露するぜいたくさであります。これだけでカークの性格を描写し切って船長紹介を済ませてしまう手際の良さです。高い脚本力を感じます。 トレッキーならば周知のキャラクターらを一見さんにもすぐ飲み込めるように話の中に配置して、並行して込み入ったタイムワープストーリーを展開させてゆく。すでに名のある作品をリメイクするのは新規作を手掛けるよりむしろ難しい面があったことでしょう。エイブラムスの手腕の高さが決定づけられたと思います。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-24 18:35:22) |
91.結果正しいのかもしれないけど、命令無視など主人公の性格が受け付けない。 船には何人も乗務員がいるのに、責任者が出張って活躍するのはどうなん? 【miso】さん [地上波(吹替)] 5点(2020-04-15 23:27:45) |
90.《ネタバレ》 スタートレックのファンでないので、この映画の良さも理解できない。スポックの変人ぶりだけが笑える。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-22 14:25:20) |
89.《ネタバレ》 観慣れてないからか、いまいち設定についていけないんです。スターウォーズはすっと入ってくるのですが。シリーズを重ねて観ていけばすっと入るようになってくるでしょうか。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-11-05 17:05:27) |
88.それ程期待していなかったのですが、いやなかなか面白かったです。次から次へと、テンポの良い進行で飽きることなく楽しめました。個人的には、「スター・ウォーズフォースの覚醒」より好みです。次作も見てみたいですね。 【はりねずみ】さん [DVD(吹替)] 6点(2016-11-23 14:21:01) |
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87.《ネタバレ》 思っていたより人間臭い話でしたね。個人的には若き日のカーク船長がどうにも好きになれない性格でした。リンゴ齧りながら艦隊指揮(模擬戦)とか、悪ぶって周りに感情をぶつけまくる所が特に嫌でした。逆に、必死に感情を抑えて論理的な判断に努めようとするスポックの方が好感持てました。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-08-04 14:20:43) |
86.《ネタバレ》 2作目(「イントゥ・ダークネス」)が面白かったのでこちらも観ましたが、カークが卑怯な手を使ってスポックを陥れたりセコい手を使って宇宙船に乗りこんだり人間性がどうも好きになれず、艦長として堂々としていた2作目ほど面白くはなかったです。まあ英雄も下積み時代はそんな感じなのだろうし単に好みの問題だと思いますが。 【DAIMETAL】さん [DVD(吹替)] 5点(2016-07-10 20:49:38) |
85.冒頭から一気に引き込まれました!そして最後まで全く飽きずにワクワクハラハラしながら観られたんだから、優秀と言わざるを得ない。映像も美しいし、あの真っ白なエンタープライズ号の内装もキレイ。誰しもが抱く宇宙への憧れを存分に満たしてくれる。SF映画の醍醐味じゃないですか!そして船長席で足を組んで座るカークの姿・・・いいじゃん!ほれぼれとしますな。もうすぐ「Beyondo」が公開されますが、大きなスクリーンで早く観たい〜!! 【あやりん】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-06-10 20:05:40) |
84.本作にかぎった話ではありませんが、「スタートレック」の〝人事〟には米国人が考える世界平和または世界秩序が反映されている気がします。ロシア系(チェコフ)、アジア系(スールー)、欧州系(スコッティ)、黒人女性(ウフーラ)、それに絶対に判断を間違えないという意味での神(スポック)などをバランスよく配置し、その一段上に米国白人男性(カーク)が君臨する、という構図です。チーム内に中東系や南米系は見当たりませんが、それをクリンゴン人だったり、ロミュラン人だったりするのかなと。だとすれば、南北問題・格差問題も反映しているのかもしれません。だからどうという話ではありませんが。 本作については、いささか軽薄でドンパチが過ぎる気がします。TV版では、「WARS」と違ってもう少しいろいろ考えさせられるストーリーが売りだったのではないでしょうか。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-08 21:28:33) |
【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-04-14 19:43:57) |
82.ワープに転送にブラックホール、なんとも大味で都合のいい映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-04-03 22:08:28) |
81.シリーズは観てない。ジムとスポックで乗り込んだ時のあっけなさなど、いろいろと都合よく進むけど、映像の迫力はなかなか。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-03 17:39:49) |
80.面白い。スター・トレックの新しい物語の始まりで、パラレルワールドとして作っているのも上手い。 映像の迫力もなかなかのもの。 ただし、物語に深みは感じられないが、この手のものはこれでいいんじゃないかと思う。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-03 00:37:50) |
79.《ネタバレ》 銀のレバー、白い空間、清潔感漂うブリッジがある宇宙船エンタープライズ。 スタートレックは少々かじった程度だったが、泥臭くない理想的なSF世界を堪能出来た。 敵が少々チンピラっぽいのがアレだけど広大な宇宙を次元を股にかけて戦っている様は圧巻だ。特にあの赤色物質は怖かった! 【えすえふ】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2015-12-14 10:18:28) |
78.《ネタバレ》 ○このシリーズは1作目しか見ていなかったが、これほどまでに作風が違うとは。○とにかく派手で映画館で観れば良かった。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-04 15:43:44) |