77.《ネタバレ》 なんで稲垣君が?とも思いましたが、意外な怪演だったと思います。 非情なシーンもよかったです。 最後、役所さんがどうやって稲垣君を殺すのかと思って見てましたが、あの同士討作戦も賛否はあるかもしれませんが、私はなかなかよかったと思います。 あとみなさん書かれてますが、松方さんの殺陣はさすがでしたね。 最後の決戦の場面は、作戦的に突っ込みどころも多いですが、なかなか迫力がありました。 ただ、伊勢谷さんが喉突かれて死んだと思ったのに、最後ピンピンして登場してきたのにはだいぶ違和感あり。そこが結構残念です。 【かすお】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-27 00:01:13) (良:1票) |
76.《ネタバレ》 最初にはっきりさせたいのは、この映画の主人公たちの行動は「武士道」じゃありません。極めて現代的な、当時の主持ちの武士にはあり得なかった「正義感」に基づく行動です。赤穂浪士達が賞賛されたのは、別に「正義」の彼らが「悪」の吉良を倒したからではなくて、亡き主人に対して忠義をつくしたから。それ以上でもそれ以下でもありません。当時の武士道から考えれば、この映画の主人公達は主君(将軍)の意に背き、勝手に江戸を離れ、主君の肉親を殺し、(ここからは推測ですが)先祖代々受け継がれてきた家を潰してしまった、主君にも不忠、先祖には不孝、まったく旗本、御家人として問題外な存在なわけで。ただし、それが悪いというわけじゃない、ただ、そう言った大きな壁を乗り越える重さが全く感じられず、「悪い奴がいると上司に聞いたから斬りに行きます、ホイホイ」という軽さがたまらなく違和感があった。。その癖、既婚女性の眉を剃って見せたり、どうでもいいとこだけリアルなのもおかしな映画。 ただ、そうは言ってもほんの一瞬だけワクワクした瞬間もあった。宿場町に仕掛けた罠に敵を追い込み、どんどん追い込んで行くシーン。特に一軒だけ残された家に爆薬が仕掛けられてるあたり、かなり楽しんで意外と名作かもと思った。 けれども、それだけにわざわざその有利な状況を捨てての、暴れん坊将軍×13みたいな全くリアリティのない斬りあいはひたすら退屈で危うく居眠りをするところだった。 あと、そもそもこのストーリーのもともとの作り方が想像がついてすごく嫌ですね。 おそらく、行列の前に飛び出てきた子供を無礼打ちにして尾張藩領を通れなくなったとか、その子供の父親の漁師に鉄砲で撃ち殺されただとか、二つとも事実と全く反する俗説を聞きかじっただけで、膨らませて映画にしちゃう適当な創作態度。あの主人公の兄弟で大名家の養子になった人って何人も何人もいるわけで。それがみんなあの調子で威張ったらw そして何よりも絶対このストーリーが成り立たないのは、あの当時の尾張藩主が彼の同母兄であるという事実。全く同じ立場で、家格がはるか上の相手にあの態度をはずがない。 民間伝承をもとに、裏の歴史的なストーリーを作るのは否定しないし、それなりの成功例もあると思う。ただ、もう少し、ほんの少しでも真実味がある話じゃないと。聞いた瞬間、嘘だとわかる話は嘘としての価値もない。 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2011-12-10 16:22:52) (良:1票) |
75.《ネタバレ》 暴君を仕留めたいのか、柵で囲ったテーマパークで遊びたいのか、見てて分からなくなる。絶対有利な高いところに立っての弓を放棄して肉弾戦に移るのは、ありゃ遊びたい気持ちのほうが勝っているからとしか思えない。その前だって火牛が登場したり、よく考えると効果の分からない見た目の派手さを選んでいる。いや、派手結構よ。それならそのエンタテイメント精神で一貫してくれればいいんだけど、「命を軽んずる武士道は立派だろ」イズムがしばしば見え隠れしてて不快。だいたい「立派な切腹」シーンてのが気持ち悪く(歌舞伎みたいに完全に様式の中に閉じ込めてしまえば、切腹だろうが子殺しだろうが大丈夫なんだが)、それが頭と中盤に二つもあるのは辛かった。宿場であんな大普請してたら噂が伝わっちゃうよな、とか、どっちも金がふんだんに使えるんだ、とかブツブツ思ってしまうのも、エンタテイメントに徹してくれてないから。エンタテイメントとして楽しめるのも弓を放棄するまでの、仕掛けが繰り出されるあたりまでで(一応ワクワクしました)、大人数のチャンバラになると至って退屈。他人がテーマパークで遊んでるのを長々見せられてもなあ。良かったのは前半の屋内シーンの廊下の暗がり。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-11-16 10:21:26) (良:1票) |
74.《ネタバレ》 最初から「時代劇アクションだろう」と思って見たので、細かいストーリーの粗は言いっこなし。 でも言いたくなるんだよなあ。 特に山の男。あれは何? 山の男が出てくる意味も、最後に生き残っている意味もわからない。 でも、戦い最初の爆弾から弓矢攻撃は、高揚感も緊張感も素晴らしかったなあ。 時代劇であんな3次元攻撃を見られるなんて、まさか思わないし。 でも、それから後のチャンバラがその分退屈に見えてしまった。 松方弘樹さん、1人だけ殺陣うまいから浮いちゃってるし。 とは言え、少々グロくて七人の侍にかなり似てるけど、大型時代劇アクションというだけでワクワク見れたし、まずまずです。 【まかだ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-11-14 01:42:16) (良:1票) |
73.《ネタバレ》 殿様が超極悪人でそれを倒すために立ち上がる、っていうわかりやすい話で、途中まではものすごく面白かったんですが… 武士道ってのが私にはよくわからないせいか後半、たいした意味も無く、無駄に死んでいってるようにしか見えなくて。屋根の上からずっと矢を撃ってりゃもっと楽ができた気がするし、あんだけ事前に罠いっぱい仕掛けて準備ができるのなら罠だけで全滅も狙える。犠牲者ゼロで済んだよ。 残り130人ぐらい、と言いつつどう見てもその人数以上に次から次へと敵が沸いてくるし。 生き残ってもどうせ切腹せにゃならんからなんだろうけどボス(役所)は殿様に意味なく刺されて死ぬし。 最後の最後に野生の人(伊勢谷)は首に小太刀ささって、さらに切られても死んでないどころか、ピンピンしてるってので完全に冷めた。なんなの?和製ウルヴァリンなの? 前半8点、後半3点で、平均5.5点だけどこれを映画館で観ていたら、と思うとやっぱり5点か。DVDで観るなら悪くない…というのも言いすぎだな。DVDで観るのもイマイチです。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-11-02 18:05:08) (良:1票) |
72.《ネタバレ》 オリジナル版は未見。1時間30分くらいまでの地味な時間も俳優陣がしっかりしているから飽きずに見ていられる。ベテランから、中堅、若手まで硬派な感じで素晴らしいと思う。そして見せ場の決戦は期待通りのド迫力。十三人側は数では圧倒的に不利だが、仕掛ける側の優位性もある。宿場町全体を買い取り、敵が入ってきたところで、木で出来た壁を登場させ進行方向を塞ぐと、続いて橋を爆破し、敵を閉じ込める。このワクワク感はかなりのもの。刀と刀と勝負になってからはちょっと超人的な気がしないでもないが、面白いことに違いはない。まさに死闘。ただ、伊勢谷友介は死んでた方が良かった。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-10-31 19:31:09) (良:1票) |
71.納得いかない部分はありつつも、全体的にとても見応えのある作品でした。殿様には指か腕を切り落とすくらい、もう少しいたぶる描写があってもよかったかなぁ。/エンドロールのキャストを眺めながら「え!この人も出てたの?」と気づくくらい、キャラの立ってる一部の俳優以外は誰が誰やら分からず。とりあえず刺客の13人だけはそれなりに知名度のある、誰でも見て分かる人を揃えてもよかったんじゃないでしょうか?石垣佑磨も顔は知ってますが、いつ活躍してたのか思い出せません・・・。/おえんが新六郎の雰囲気を察する瞬間のシーンがとても芸術的に見えました。 |
70.《ネタバレ》 松方弘樹は流石の殺陣。そのキレはいささかも見劣りしなかったです。でもやっぱり、脚本に難ありでしょう。火薬を使ったり、大掛かりな柵を作ったりした割に、ほぼしょっぱなから斬り合うという無策さ。もう、ただ単に「斬り合いを見せたかっただけ」という意図が見え見えでかなり興ざめ。ゴローちゃんに、弓の届く位置まで確保しておきながら、且つ、「まだ矢が余ってんじゃん!?」という状況で斬り合うって・・・。また、13人の中に一人若造がいますが、これがまたヘタレ・・・。13人の中でもトップレベルの伊原剛志の紹介なんだったら、少しは天才肌のところがあるとかの設定にすれば良かったのに・・・。(もしくは、ゴローちゃんにただならぬ恨みがあるとか。)更に、伊勢谷友介は、完全に不要。しかも、首を刀で貫かれて生きてるって・・・。(しかも何事も無かったかのように。)山道案内しただけジャンこいつ。存在意味が全く不明。ラストで山田孝之だけ生き残ったのも意味不明。 とどのつまり、アクションシーンと岸辺一徳以外は見所なかったということで・・・。 【Endorphine】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-09-11 23:22:24) (良:1票) |
69.《ネタバレ》 監督が三池崇史だから、ポップなノリの時代劇なのかと思って観てみたら、これがどっこいもの凄く正統派。喋りも現代風でなく当時の言葉で喋っている感じだし、ロウソクの灯りだけで照らされたような室内の薄暗いライティングなど、日本家屋を実に美しく撮っていて本物らしさがよく出ていたなと思います。そんなわけで、三池さんの気合入った意欲作なんだなと察して真面目に見てたんですけど、山に生きる男、木賀小弥太はまさに三池映画らしい人物という感じで、棒で殴りつけてもへっちゃらだったりと、彼はユーモアを担当する役でしたね。特に岸辺さんをほるシーンは爆笑ものでした(笑)。もし、映画館で見てたら、手を口にあてて必死で笑いこらえてたと思うけど、家でのDVD鑑賞なんで遠慮なく笑かしてもらいましたわ。序盤でのエグいシーンの数々は確かに凄い。斉韶がいかに極悪非道な男かをこれでもかと見せつけ、そして終盤の一騎打ちへと続くので観客としてはいやがおうにも13人に肩入れします。もちろん、200人対13人なので、チャンバラメインでやるとどうしても13人が超人ぷりの強さになって戦い方のワンパターンさや非現実さを指摘する人も多いかと思います。ただ、あの気合の入りよう、そしてバッサバッサと切りまくることの爽快感が十二分に味わえたので、個人的には大満足です。それにしても、あれだけの傷を負ってたのに最後になって復活してくる山の男はさすがに不死身すぎるやろ!(笑) 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-07-28 21:44:26) (良:1票) |
68.《ネタバレ》 冒頭の切腹の鬼気迫るシーンから迫力のあるタイトル文字を見てこれはすごい映画の予感がするぞと鳥肌が立ったものの、後半のチャンバラシーンからは興醒めしてなんだかどうでもよくなりましたね。あそこまでお膳立てしてやっとこさ相手を罠にハメたのになんで正々堂々と戦いはじめるねん(笑)人も初めて殺したようなしょぼいメンバー(注:稲垣メンバーのことではない)含めた13人なんだからもっと減らしてから戦いましょうよ~。あんな狭いセットでなんかごちゃごちゃと1対10ぐらいで普通に互角に渡り合ちゃってるの見てたらリアリティーもなにもあったもんじゃなくて見るのもうんざりです。(同じようなシーンばっかりでメリハリがないし)出演してる俳優は怪演を見せた稲垣吾朗を筆頭にみんないい味だしてるのにすごくもったいない作品。 【映画大好きっ子】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-06-06 18:04:19) (良:1票) |
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67.《ネタバレ》 正統派時代劇という感じ。三池らしさが無いと言われるが、岸辺一徳さんのシーンや不死身の伊勢谷くんのシーンは三池らしさではないのか。入れない方が作品として収まりが良いところをあえて入れてくるのが三池。 刺客に暗殺されるほどの悪者で無いと納得できない殿役を演じた稲垣吾郎は、残酷性と幼稚さを兼ね備えた殿役を怪演。 殿様という育ちの良さと幼稚さ故の残酷性は彼のキャラクターだからこそ出せたものではないか。 殺陣は松方弘樹が抜群に上手い。この殺陣を見るために劇場に足を運ぶ価値はある。他の人も上手い人ばかりだった。 個人的には、色物も出来る古田新太がもう少しオイシく使われていたらよかったのにと少し残念。 【Sugarbetter】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-01-21 21:30:59) (良:1票) |
66.《ネタバレ》 自分だったら、ずっと屋根の上から弓矢だけで攻撃するかな。 【珈琲時間】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-10-31 12:31:32) (良:1票) |
65.《ネタバレ》 「斬って斬って斬りまくれー!」を見たいがために鑑賞。いやぁ純粋に面白かったし、かっこよかった。三池監督の映画の中じゃ良い出来なんじゃないでしょうか。監督さんのやり方なのか趣味なのか分からないですが、前半の暴君ぶりを表すシーンの数々、エグいです。グロいです。弓で家族を殺す場面、腕を切り落とされた女性が出てくる場面・・・もう見るのがツラくなるほど強烈。シグルイの徳川忠長を彷彿とさせられ怖かった。後半の殺陣はやはり時代劇ということもあってか、見慣れたアクションが多いものの見応えのある殺陣でした。バッサバッサと斬り倒していく様は圧巻。そりゃタランティーノも興奮するよ(笑)北野版座頭市のように血が吹き出るというわけではなく、地面の血痕や赤く染まる水を印象付けてる所は面白いですね。それと俳優陣の演技力が凄い。役所広司は当然ながら、松方弘樹の演技力・・・最高です。時代劇慣れてるだけあって素晴らしい動きに演技でした。いやー、しかし岸部一徳がホラれるシーンははたして必要だったのだろうか・・・ 【あんどりゅ~】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-10-31 03:07:35) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 この映画の最大の魅力は稲垣五郎の怪演に尽きます。しかし他の要素が物足りないという訳ではありません。寧ろ、現代に作られた本格時代劇としては突出した殺陣、リアリズムと言えると思います。数十分に及ぶクライマックスでの殺陣の凄まじさ(特に松方弘樹にの殺陣には惚れ惚れします)、切腹シーンに代表される残酷描写のリアリズム、ここ数年の内にこれだけ気合入れた時代劇があったでしょうか?それでもこの映画の印象は稲垣吾郎が持って行ってしまいます。少なくとも私は見終わった後、只々稲垣五郎演じる斉韶のおぞましさが心に深く染み付きました。忠臣の斬首された頭を蹴鞠のごとく蹴り飛ばしたり、女子供を的に弓技に興じたり、一言では表せない超気持ち悪いあの食事シーンだったり、とにかく稲垣五郎のやることなすこと人非人過ぎて、知らず知らずの内に笑ってしまいました。人って余りに気味の悪いものを見ると笑うものなんですね。普段、清潔感のあるキャラを演じることが多い稲垣五郎だからそここれ程怖い悪役足りえたのでしょうか。映画って面白いですね。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-10-25 01:26:24) (良:1票) |
63.三池監督作品である事を知らずに観てしまったので、随所にある軽いと言うかチープな演出・CGでひいてしまった。「命、使い捨てにいたす!」って台詞がカッコよかったので、サバサバして重厚感あるのを期待してたけど、思いのほか感傷的だったかな。あと敵が当初の見積もりより多く感じたけど気のせい?(笑)。とはいえよくある少数vs大軍のエンターテイメントとしては手堅くおもしろかった。あと何となく松方弘樹の無双っぷりがうれしかったり。 【Cobblepot】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-10-16 22:07:41) (良:1票) |
62.《ネタバレ》 単純にアクション映画として面白かったです。最近の映画にありがちな複雑な設定や、伏線なども無く、時代劇のド定番な物語を豪華にして描いています。 「ラスト50分」って言う表現はどうなのか疑問ですが、お家芸のチャンバラは迫力もあり満足です。残り170人。一人当たり13人倒せばって思うと、あの無双ぶりなら何とかなりそうな気がしてしまいましたが・・・。松方弘樹の殺陣はさすがですね。切れ味が違うというか、迫力が違うというか、やっぱり本職です。他の役者とは格が違うのがはっきりわかり、素直に格好良かったです。ああいう魅せる殺陣ができる役者さんは若手にはそういないですね。グロいとの評判だったので、ある程度覚悟していましたが、私は特にそうは思いませんでした。もっとキル・ビルのように腕やら足やら首やらが飛びまくりかと思っていたので、この程度の表現はある意味本気でチャンバラを描こうとすれば必然というか普通でしょう。若手の件と合わせて将来の時代劇が心配でもあります。稲垣吾郎も感情をなくした演技で、狂ったボンボンの雰囲気に違和感は無かったです。最後に伊勢谷友介の役は要らなかったですね。ほかの十二人の刺客たちは少なくとも武士道に基づく忠義と民のためという犠牲心で新左衛門に命を預け、絶望的な戦いに身を投じている。いわばこれが十二人の結束でもあるのだが、それを「忠義だの、武士道だのめんどくさい」と言い放ってしまう自由人が仲間になってしまっては、彼らの結束は揺らいでしまうのではないだろうか?また、それがこの役が他の役とまったく浮いてしまっている原因なのではないだろうか。緊迫した内容の箸休め程度の役にしとけばよかったものを、準主役級にすえてしまったところにセンスの無さを感じてしまいます。奇をてらわず、最後まで愚直で男くさい直球勝負の内容でも良かったのではと思います。惜しいです。 あと、音楽が八ッ墓村に似てて、多治見要蔵でも出てくるのでは?と思ってしまいました(笑) 【おなや】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-10-16 22:02:23) (良:1票) |
61.《ネタバレ》 原作は知らないで鑑賞。あまり邦画は観ないのですが、映画の予告で観た「斬って!斬って!切りまくれぇー!!」に惹かれちゃいました。槍使い、爆薬使い、バッサバッサと切りまくる浪人(一人で50人くらい斬ってるんじゃないか)、野性味溢れるキャラなど各キャラの個性が良く出ていて、個人的にこういう設定が大好きなので、もうたまらんでしたね。序盤~中盤の刺客を集めるシーン、戦準備をするシーンなどの一つ一つの言い回しなどが「粋」な部分が感じられカッコ面白く、終盤の長い長い殺陣もとても迫力、臨場感が感じられ、軽快さがある某宇宙戦争映画の殺陣とは異なる良さがあるものでした。あと鑑賞前は心配でしたが、極悪お殿様ゴローちゃんが意外とハマっててビックリ。随分サイコなお殿様を演じてくれました。気になったのは13人目のご立派なものをお持ちのキャラが生きていたことですね。喉刺されて、腹斬られたのによく生きていたなぁ。 【とむ】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-10-10 13:58:09) (良:1票) |
60.《ネタバレ》 単純にカッコ良く面白いと思いました。三池監督のセンスって苦手で、この映画にしても三池ブランドの刻印のような映像が頻出する点はイヤな感じとしか言い様がないのですが、男達が命を賭して悪を叩く物語はシンプルにしてエキサイティング。まあ、十三人のうち、半分くらいは印象薄くてドラマもそんなに背負っていないので、絶命シーンに悲壮感がイマイチ生まれない感じはありましたけど、カッコ良く戦って、カッコ良く散る、それだけで充分な映画のように思えます。あまりウェットに走らず、飄々としながらアツい男達、その頂点に君臨する役所広司はさすがのハマリ具合。松方弘樹は刀を振り下ろすだけで待ってました!のスゴ味、そしてゴローちゃんのそこまでやるか?なぶっ飛んだ悪役っぷり。オシャレな映像にJーPOPが流れちゃうようなスイーツ時代劇とは一線を画する、泥と血に汚れてゴツゴツした、男の時代劇を堪能させて頂きました。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-10-06 19:58:36) (良:1票) |
59.《ネタバレ》 オリジナルは未見。役所は命を預けるに相応しい存在感があったし、伊原は剣豪浪人って雰囲気が抜群だった。そんな中でも松方弘樹は張りのある声と滑舌の良さ、鬼気迫るずば抜けた殺陣の切れをしていて凄かったなぁ。いまだ健在ですね。 観る人を選ぶ三池得意のグロ演出ですが、将軍の弟である松平斉韶の残忍で鬼畜な暴君ぶりを増幅させるのに大きく貢献しましたね。行いを諫める訴状を出し切腹した臣下の残された家族を縛り上げ弓で射殺すわ、藩士の息子の嫁を手篭めにし嫁の目の前で息子を惨殺し何度も刀を振り下ろして首を切断し、「山猿の骨は硬いのう。」と言い放つ、その後に嫁も自害。とどめに親兄弟を皆殺しにされ、舌を抜かれ四肢を切り落とされ弄ばれた娘。その娘が口惜しそうに血の涙を浮かべ筆を咥えて書いた「みなごろし」は物凄くインパクトがあった。ここまで悪行の限りを尽くし嫌悪させる殿様も、病的で封建的な社会で生まれ好き放題の毎日で感覚が麻痺し、ある意味では被害者であったのかもしれないし、史実ではもっと残酷な行いをしていた人もいる。が、「こいつは生かしては置けん」と、完全に憎悪の対象としか見れなくなったな。その殿様をスマップ稲垣が感情が死んでいるかのような演技で好演しているが、トップアイドルと殿様で通ずるものがあったのかもな。完全に狂っていると理解しながらも、武士として忠義を重んじ主君を守るべく奔走する半兵衛を演じた市村も良かった。 どうでもいいけど、封建的で絶対だった身分制度は今の世の中じゃ考えられないが、「キレる」「逆ギレ」などと誰かれ構わず簡単にしてしまう今時の人がいたら島流し、市中引き廻しの上磔獄門、お家取り潰しなど各種を食らうだろうな。今もしちゃえば良いのに。 狂った殿様を世のために暗殺するという密命を帯びた男たち。残虐非道な斉韶に弄ばれた民の仇討ちでもあったが、太平の世に死にきれぬ思いをしていた侍に相応しい場所だった。斉韶に宣戦布告し、四肢を切られた娘の書いた「みなごろし」を見せつけ、「斬って斬って、斬りまくれ~っ!」は心が震える思いがしましたね。男気というか日本男児の壮絶な武士道、侍魂を見せて頂きました。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 9点(2010-10-06 00:57:50) (良:1票) |
58.黒澤明になりたいのか、タランティーノに化けたいのか、はっきりしてほしい。 「スキヤキ~」のハチャメチャぶりが懐かしい。 【つむじ風】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-10-05 01:07:49) (良:1票) |