112.《ネタバレ》 原作未読。フィンチャーらしく演出に切れがあり編集が上手いのでどんどん引き込まれた。特に消えた妻エイミーの綿密な計画の回想シーンは、細かいカット割りの巧さもあり完全犯罪成立で勝者になりえるくらいの勢いだった。気の緩みから小馬鹿にしていた低所得者に目を付けられ大金を奪われるカウンターを食らうという自爆や向ける矛先がなく枕に発狂したりする辺りは可愛げもあったが、立て直す唯一の手立てだった元カレの元に転がり込むも軟禁状態にされ、どうすっかなと思考中に旦那の媚びた会見を見て気が変わり、元カレを虐殺して練ったシナリオを強引に修正するあたりは恐ろしさを感じた。まあ、隙もあるけど子供という人質も取られてしまい、この女には生涯勝てそうもないなと思いましたね。 エイミー役のロザムンド・パイクが圧倒的な存在感で素晴らしかったけど、旦那役のベン・アフレックもお人よし風で愛想良くするだけで一見人畜無害のぼんやりした男を好演したかな。人によってはホラー、人によってはブラックなコメディの要素もあって面白かったですね。結婚間近のカップルや倦怠期の夫婦の方が観たら色々と面白そうな気がします。彼や彼女は理想の男や女を演じているだけなのかもしれません。あなたは隣にいる人の事をどこまで知っていますか?結局は相手を信じるしかないんだよねえ。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-12-14 01:00:31) (笑:1票) |
111.《ネタバレ》 原作既読。この映画、ベストセラーが原作だが、原作はすでに映画の脚本並みな内容であり、全体が薄っぺらい。行動の雑多な描写だけで、主人公2人の細部は書き込まれていない。ただし、ストーリー展開の奇抜さは群を抜いている。その点、映画は原作に忠実。すべてのエピソードが映像化されているといっていい(ラスト以外)。デビッド・フィンチャーのカメラ割りや全体の構成は、そのストーリー展開にうまくマッチしている。しかし、映画としてのまとまりの良さは、映像化の面白味に欠ける。原作の真面目な再現は超えて欲しかった。なんてったって、「ファイト・クラブ」の監督ですから。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-12-13 22:51:45) (良:1票) |
110.そこまでして繋ぎ留める価値が夫側にあったのか?。別な男を探せよ。何だったら、その金持ちで良いじゃん。と言いたいところですが、こればっかりは本人の好きずきなんでしょうね。あと、拭い取った大量の血はの出所に目をつぶってまで手打ちにするほど警察は面倒に思ったのか?、とか。 しかし、新しいタイプのサイコで、物語もスリリングで満足できました。未解決かよという終わり方も、それはそれで味わいがあります。 【傲霜】さん [地上波(字幕)] 7点(2025-02-13 11:55:57) |
109.《ネタバレ》 映像は、この作家らしく落ち着いていて深みがあるし、サスペンスとして最後まで飽きることがないし、登場人物のキャラクターは立っているし、役者は細かな感情の動きを丁寧に演じているし、下世話なスキャンダルを好むマスコミと大衆、その共同妄想が反映される司法制度への揶揄にもなっているし、全体的に質の高い作品だと思いました。そして、今までにあまり見たことのないサイコパス像をつくりだしたことを特に評価したいと思います。緻密な計画が必ずしも成功しないところに、少し萌えました。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-04-09 13:12:55) |
108.この作品の教訓は、「浮気はよくない」ということ。 【えいざっく】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-06-15 04:44:19) |
107.《ネタバレ》 後味の悪い映画です. 結構なクズ男のニックにも,サイコパスのエイミーにも感情移入できないので,好きにやってって感じで観てしまった. エンディングは怖かった・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-04-29 21:06:30) |
106.《ネタバレ》 怠け者で浮気者の夫を監獄に送るためとはいえ随分リスキーで回りくどい偽装工作ですねぇ、ストーリー的にはグイグイ引き込まれますが… 悲劇のヒロイン自作自演の妻は失踪後に肌身離さず持っていた全財産を行きずりの男女に奪われて計画が頓挫、困った彼女が頼ったのは資産家でストーカーまがいの元彼、そこで練り直した計画はもっとハイリスクで残酷な企みだけどあっさり実行。 本音を吐けない結婚生活や支配欲の強いサイコパスから逃れたい主人公の気持ちはひしひしと伝わってきますが、自業自得みたいなところもあるし謀られたとはいえ子供もできてしまって、結末はこんなもんでしょうか… 殺人者と同じ屋根の下で暮らす不気味で不吉な続編を期待しているのですが… 【ProPace】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-13 17:47:39) |
105.男女ともに芯がなく、 フラフラとした結婚、そしてその生活。 結婚前の洒落た言葉が演出過剰のように思える。 こんな夫婦にそんなやりとりが出来る訳ねぇだろうと。 夫婦にどうも感情できないから、 不思議めいたエンドの描き方もピンと来ない。 あの奥さんあって、この結末あり、 と至極当然な感じで真顔ならぬ真心で観てしまった。 とても強烈なクセが徐々に体から幽体離脱していき、 さほど棘のない人物が最後「びっくりした?」って聞いてくるような 肩透かし感が強かった。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-01-15 19:35:15) |
104.《ネタバレ》 後味の悪い映画。 なんてったって完全犯罪だから、『セブン』の上を行く後味の悪さ。さすが、デヴィッド・フィンチャー監督。 ベン・アフレック演じるニックもロザムンド・パイクのエイミーもはまり役。 エイミーがお金を盗まれる辺りまでは面白かったんだけど、その先の展開は納得できない。デジーの死に疑問を持つ人はいないのだろうか。正当防衛ということになっているとはいえ、人が死んでるんだし。 元ネタである実話そのままの展開でも十分興味深い。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-11-17 18:28:36) |
103.《ネタバレ》 妻が仕掛けた事だとわかってからがめっちゃ長い。 この時点では半分くらいしか物語は進んでいなかった様だ。 結末がどう終わるのかだけが気になって最後まで見た。確かに妻はいかれているけど、そこまで目新しいストーリーとも思わず。何だかデスパレートな妻たちに出てきそうなお話し。 【ブリーバンデカンプ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-05-30 17:23:29) |
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102.《ネタバレ》 最初は主人公と同様に何が起こったのか分からず、誰が嘘をついているのかも謎のまま現在と過去が入れ替わりながら話が進むので頭の整理をしながら観る必要があります。後半は結末がどう収束するのか予想しながら観るのですが、ただただ狂気に震える時間となります。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-03 09:13:23) |
101.《ネタバレ》 妻の狂言殺人によりどんどん追い詰められていく主人公。 でも結構この主人公もクズなのであんまり絶望感がない。 クズ&クズ同士で潰しあっている感じ。 途中有能な弁護士がでてきてからはグッと面白くなってきた。 ではこの弁護士を中心に盛り返していくかと思いきやそんなこともない。 結局妻が旦那の言葉に気持ちを変えて やっぱり旦那が一番と踵を返してよりを戻す。 なんか頭がいいのか悪いのか良く分からんキャラになってしまっている。 いまいち締まらない作品。 【Dry-man】さん [インターネット(吹替)] 6点(2021-03-20 23:59:36) |
100.今まであまり見たことのないパターンのサスペンス。女性は怖い、そして世間も怖いということで。ここまで極端な話はないでしょうが、よく似たプチ事例は現実にも無数にある気がします。だからこそ他人事とは思えず、つい見入ってしまいました。結局、最後に頼れるのは一部の親類とカネとカネで動いてくれる優秀な弁護士、ということかもしれません。人類皆孤独なもんです。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-01-25 23:04:45) |
99.気味の悪いサスペンスかと思ったら、サイコパスの映画だった。こえー。コロナだから、気味の悪い映画を観たい人は観れば良いよ。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-16 18:02:49) |
98.《ネタバレ》 旦那が犯人じゃない・・・ことがわかってからが長いな。 どうせならあのまま「旦那が犯人」だと観客にも疑わせたまま妻が見つかってから、「実は妻の狂言で人まで殺してた」って流れにした方が仕掛けも活きたんじゃないかなあ。 やな女だけど、知的じゃない、というかなんか泥臭いし・・・ 最後の締めセリフも、「何を考えてるか」はもう長々と説明されて、もうわかりきってしまったじゃん。 【スズメッキの魔女】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2020-08-10 11:52:13) |
97.《ネタバレ》 よくできた脚本で、演出も落ち着いていて、最後の展開のひねりも予想できませんでした。実に面白かった。デビット・フィンチャーってこんな感じでしたっけ?非常に円熟した監督ぶりにちょっとびっくり。設定も細かくされており、親の名声に束縛されていた天才少女が、自分を受け止めてくれる夫とめぐり逢ったものの、お決まりの浮気され、プライドを傷つけられて死ぬ覚悟で用意周到な復讐劇を実行するのだが・・。うまいなと思ったのが、自分の完全犯罪ぶりに悦に入っていた妻がモーテルに潜伏中にバカップルに正体を見破られ有り金を巻き上げられる後半の急展開ぶり。なかなかよくできた脚本です。夫は自分の手に負えない妻を娶ったことを一生かけて後悔していくのでしょう。ロザムンド・パイク当たり役でしたね。 【エリア加算】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-08-01 23:03:18) |
96.《ネタバレ》 用意周到、まさかの事態までも己の有利になるよう利用してしまう。エイミーは極端な例ですが、自分より頭脳明晰な奥さんへの恐怖心は少なからぬ男性が持つのではないでしょうか。この物語はエイミーの望む形で決着したように見えますが、中盤、金を強奪して逃げた二人組によっていずれ真相が露見するんだろうと思います。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-01-24 18:55:28) |
95.脚本が良く出来ているので、最後まで緊張感が続く。ちょっと都合よくいき過ぎな感じはあるけど、奥さんの用意周到さが突き抜けている。でもあそこまで手間かけずにもっと簡単に復讐できそうだけど。 【noji】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-06-24 22:46:36) |
94.《ネタバレ》 二転、三転のサスペンス。結婚は怖い映画。でも、面白かった。女優陣が、セクシーで良い。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-01-12 22:30:11) |
93.《ネタバレ》 ロザムンド・パイクを初めて見たのは「リベンジトラップ」で、聡明で美人だが冷酷さと狂気が潜む演技が大変印象的だった。この「ゴーンガール」もまさに彼女のハマリ役で、クズ夫に対する復讐ストーリーである。死刑制度のあるミズーリで妻殺しの罪を着せて夫を死刑にしてしまおうという計画だったが、途中、潜伏先で金を奪われたため、過去にストーカーをされた男を頼って彼の邸宅に身を置き、計画変更となる。当初の計画では夫が湖に自分を投げ込み水死体で上がる予定だったが、本当に彼女は自殺をするつもりだったのだろうか。カレンダーには自殺日まで記入していたが、どう考えてもサイコパスが自殺するとは考えにくい。また、元ストーカーの首を掻き切って殺害したにも関わらず警察の捜査がきちんと行われなかったのは解せない点である。マスメディアと犯罪報道の在り方、大衆の印象操作など、実際の社会で起きている問題をこの映画はうまく表現していると感じた。 【marsplay】さん [インターネット(吹替)] 5点(2018-12-27 23:46:33) |