ガメラ2 レギオン襲来のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

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ガメラ2 レギオン襲来

[ガメラツーレギオンシュウライ]
GAMERA 2: ADVENT OF LEGION
1996年上映時間:100分
平均点:7.50 / 10(Review 101人) (点数分布表示)
SFファンタジーシリーズものパニックもの特撮ものモンスター映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-10-11)【Yuki2Invy】さん
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監督金子修介
助監督片島章三
演出佐藤敦紀(予告編)
キャスト永島敏行(男優)渡良瀬裕介
水野美紀(女優)穂波碧
藤谷文子(女優)草薙浅黄
川津祐介(男優)野尻明雄
吹越満(男優)帯津
石橋保(男優)花谷
長谷川初範(男優)佐竹
沖田浩之(男優)笹井
螢雪次朗(男優)大迫力
田口トモロヲ(男優)地下鉄の運転手
徳間康快(男優)内閣官房長官
ラサール石井(男優)NTT送信所員
辻萬長(男優)戦闘指揮所の師団長
渡辺裕之(男優)戦闘指揮所の第三隊長(大野)
梅垣義明(男優)札幌・機動隊小隊長
小林昭二(男優)武器小隊の先任空曹
前田亜季(女優)仙台の少女
田口浩正(男優)銭湯の学生
ベンガル(男優)穂波の父
角替和枝(女優)穂波の母
鈴井貴之(男優)札幌市職員
安田顕(男優)自衛隊隊員
大泉洋(男優)地下鉄の乗客(ノンクレジット)
大河内浩(男優)札幌・大通指揮所の連隊長
福留功男(男優)ズームイン朝のキャスター
小松みゆき(女優)レポーター
梶原善(男優)ビール工場のアルバイト警備員
小林涼子(女優)
村田博美(女優)
出演中山忍長峰真弓(写真)(ノンクレジット)
日本テレビ(日本テレビ報道局のみなさん)
脚本伊藤和典
音楽大谷幸
作詞トータス松本「そら」
吉幾三「雪国」
作曲トータス松本「そら」
吉幾三「雪国」
編曲ウルフルズ「そら」
主題歌ウルフルズ「そら」
挿入曲吉幾三「雪国」
撮影戸澤潤一
釘宮慎治(撮影助手)
製作大映
日本テレビ
博報堂
IMAGICA(製作協力)
製作総指揮徳間康快
企画武井英彦
プロデューサー奥田誠治(アソシエイト・プロデューサー)
配給東宝
KADOKAWA(2021年リバイバル)
特撮樋口真嗣(特技監督)
神谷誠(特技助監督)
松本肇(視覚効果)
坂美佐子(CGIスーパーバイザー)
佐藤敦紀(3Dデジタルエフェクト)
普嶋信一(特技編集)
三池敏夫(特技美術)
井上泰幸(ミニチュア製作)
美術及川一
樋口真嗣(怪獣デザイン)
前田真宏(怪獣デザイン)
原口智生(怪獣造形)
若狭新一(群体レギオン造形)
長谷川圭一(装飾)
録音橋本泰夫
照明吉角荘介
スーツアクター大橋明ガメラ
吉田瑞穂巨大レギオン
その他ホリプロ(映像提供)
IMAGICA(現像)
角川大映スタジオ(協力)
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81.「火力をレギオンの頭部に集中し、ガメラを援護しろ!!」
映画のクライマックスで、自衛隊の師団長が言い放つ。

ふいにこの台詞のシーンを思い出すと、その度に無性にこの映画が観たくなる。
また思い出してしまったので、DVDを引っ張り出して、もはや何度目か分からないが「ガメラ2 レギオン襲来」を観た。

分かっちゃいたが、何度観ても面白い。

もう15年前の映画なので、特撮シーンやCGが現在の最新技術に比べて稚拙に映ることは確かだ。
しかし、それでもビジュアルの“見せ方”の巧さと迫力は“劣化”を感じさせず、怪獣映画として“類い稀”な世界観に没頭させてくれる。

この映画の何が素晴らしいかと言うと、「王道」を踏襲しているということに尽きる。
怪獣映画としての王道、パニック映画としての王道、ひいては娯楽映画としての王道をしっかりと表現していることが、この作品の価値を高める最たる要因だと思う。

日本の男の子なので、怪獣映画もそれなりに沢山観ている。
日本では長きに渡り数多くの怪獣映画が製作されているが、本当に面白い作品は少ない。
数少ない“良い怪獣映画”に共通していることは、「人間の目線で描かれている」ということに他ならない。

怪獣映画と言っても物語を進めていくのは人間なわけだから、人間の描写をおろそかにしては面白い映画になるわけがない。そして、巨大な怪獣を“巨大に見える”ように撮らなければ、怪獣映画としてのそもそもの意味が無い。
いずれにしても、「人間の目線」で描かれなければ鑑賞に堪える面白い映画になるはずがないと思う。

冒頭に挙げた台詞に表れているように、特に今作はその世界に生きる人間たちの活躍がめざましく、観ていて否応にも盛り上がる演出が冴えている。

ヒロインが科学館の学芸員だったり、主人公の自衛隊員も組織下の化学学校所属だったり、NTTのエンジニアが活躍したりと、SFとしてストーリーに説得力を持たせるキャラクター設定も光っている。

そういう人間描写の巧さとそれに伴うストーリーの面白味が、より一層に怪獣映画としての娯楽性を高めていると思う。


こういう怪獣映画がまた観たい。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 10点(2003-10-06 00:21:27)(良:1票)
80. ここ10年の怪獣映画のうちでは3本指に入る、久しぶりに見ごたえのある怪獣映画だった。これと比べると、同じ金子監督作品でも世評の高い「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」などは一種の『歌舞伎看板顔見世』であって、映画としてはまったくの凡作である。第一作の設定を引き継ぎながらも、それにこだわって作品世界を縮小させることなくちゃんと「前進」しているところは立派だ。対レギオン戦は戦闘より戦術シミュレーションを見せるような方法で、なかなかテンポがよい。人間側は、戦う自衛隊、一般市民ともに丁寧に描いてあり、好感が持てる。最後近くまでガメラを人間の味方(真実は少し違うことが最後に解かるが)として認めることに躊躇する現地司令などもリアリティがあった。兵隊レギオンとの戦いも対都市ゲリラ戦のような感じで、本編も特撮も力を抜いていないところがよい(ゴジラファンとしてはこのあたりがうらやましい!)。この映画を「自衛隊礼賛だ」という批評も読んだが、実際に怪獣がやってきたら誰が戦うのか、その戦いをどう具体的に描くのかということになると、現代の日本を舞台にする以上、人間側の戦いの主役が自衛隊になるのは当たり前なのだ。その点、国防軍のいるパラレルワールドを描いて本編の方でコケたGMKなどとは比べ物にならない。私は平成ガメラシリーズ全てが秀作だとは思わないが、この金子特撮作品を最高に良くできた怪獣映画の1本だと評価したい。しかし一方で、良質のガメラ映画があれば東宝ゴジラなどいらないという一部マニアの声にも与したくないと思う。
おじさんゴジラファンさん 9点(2003-05-17 23:28:50)(良:1票)
79.ガメラ映画の上手い所って直感的ともいうべき客が持っているであろうイメージに直結する映像を見事に再現している所かなって思うんです。例えば爆発シーンなんかが顕著で、ガメラ映画は総じて炎と爆炎の描写が多い。最後のあたりレギオンの光線で物凄い炎と煙りが立ちますけど、実際はあんな風にはならないでしょうね。多分、ガレキが吹っ飛んで土煙がモウモウと立つんでしょうが…おそらくそんなリアリティを見せつけても直感的に爆発のイメージに直結しない、だからリアルを感じない。でもあえて実際とは違うけれど、イメージに直結する映像を持ってくる事で客にリアルを感じさせる…ってのがガメラ映画の上手い所かなって思います。要は映像を作るのが上手い人に恵まれてたんでしょうね。これはこれで客の事を考えた製作姿勢だと思います。結果、面白くなってるし良策。
グリギンドンさん 7点(2003-05-07 00:37:12)(良:1票)
78.ガメラ3も必見だよ!!
松下怜之佑さん 10点(2001-07-31 04:02:41)(笑:1票)
77.《ネタバレ》 1より2の方が評価が高いのは、第一に物語の密度が高くてテンポや疾走感が優っていたと思われたコトですね。第二に、一方で話の辻褄もまずまず整っていて(+だが決して整いすぎても居ない…ケド、ソコも件の「質感」という意味ではむしろ好ましく感じられて)今今にも大人の鑑賞にも耐える…と思われたトコロですかね。プラス第三に、レギオンがガメラより単純にかなり「強い」というコト⇒それをどう倒すか…というトコロのアイデアも、作中の世界観・三部作全体の流れの中に上手く乗せられていたと思ったコトですね(少なくとも、あくまで青少年向けの範疇から逸脱せずにごく分り易いのが好い、と)。1作目(福岡)に引き続き、日本の地方都市(札幌&仙台)にフォーカスしたトコロも地味にポイントが高いです。札幌にはこないだ旅行で初めて行ってきちゃったので、今更ながらに感傷もひとしおでしたし。
Yuki2Invyさん [インターネット(邦画)] 8点(2024-08-26 23:04:25)
76.《ネタバレ》 水野美紀を愛でる映画、以上。

子供の頃、ゴジラ映画をよく見ている事もあり、視聴しながら「なんかレギオンのテイストはデストロイアに似ているなぁ。」なんて思ってみていたら、デストロイア公開の1年後にガメラ2だったんですね、これも運命なのでしょうか。ガメラの腹からビーム光線は、ゴジラの放射熱線飛行以来ぶっ飛んだ設定ですね。
はりねずみさん [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-13 20:51:15)
75.《ネタバレ》 良くも悪くも日本映画、日本特撮って作品ですね。
緊迫感のないエキストラ、棒読みの女優さんとか、古き良き映画という域を脱していません。
あと途中で東京の危機が迫っている中、主人公格の自衛官さんが避難を促している場面で、上司の幹部が「まだ情報が出そろっていない(ので却下)」と言ってますが、仙台があんなことになってて情報もクソもないのに、なにを言ってんだこいつと思ってしまいました。
あと他のレビュワーさんも仰られてますが、こう言うやり取りは「SF」っていうジャンルでは最低限にして、もっとアクションを前面に押し出した方が退屈しないのになあ・・・、こういうとこだよなあっと思いました。
わたたさん [インターネット(邦画)] 5点(2024-04-27 14:29:29)
74.《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。
平成ガメラ3部作をすべて配信していましたが、第1作は集中力がもたずに途中で放棄。戦術シミュレーションのドキュメントみたいな作風が『シンゴジラ』の原型になったそうですが、肝心の樋口真嗣の特撮は期待ほどではありませんでした。遠景のスペクタクルは美しかったものの、近景の映像は魅力に乏しく、『シンゴジラ』で蒲田くんをクローズアップにした映像のインパクトには程遠かった。
こちらの第2作は、SF大賞を獲っただけあって脚本の内容が興味深く、「地球外から生命の種子がもたらされる」という水野美紀の話などは、先日の「小惑星でアミノ酸が見つかった」というニュースを予言したかのようでした。東日本震災の15年前の作品ですが、「半径6キロに避難命令、半径8キロに避難勧告」などと言いつつ仙台の壊滅を描いたのも予言めいている。NTTの職員がインターネットやコンピュータを駆使してますが、これも当時としては最先端だったと思う。
ただし、映画としての出来は平凡です。
宇宙生物の実態が明らかになって、ススキノに巨大植物が現れる序盤は興味深く、スペクタクルとしての魅力もあったし、終盤で怪獣どうしが戦う夜のシーンの特撮映像もよく出来ていたけれど、いかんせん中盤部分が退屈でした。つまり、怪獣の生態を解明して撃退方法を検討していく部分ですね。これは日本の怪獣映画の宿命かもしれないけど、この部分がどうしてもつまらない。ミステリー小説でいえばトリックの解明と犯人捜しにあたる部分なので、面白くすることも不可能ではないと思うけど、たいていの怪獣映画はこの部分で失敗しているのだと思う。撃退のロジックがややこしいからなのか、最後に怪獣が死んだ理由もよく分からず、なんか呆気なく終わってしまった感じです。
怪獣の撃退方法にかんしては、どれだけ緻密なロジックを作っても、しょせんは荒唐無稽なファンタジーなのだから、そんなものをゴチャゴチャやられても仕方ないのよね。むしろ時代劇の「大魔神」みたいに、この要素を取っ払ったほうが怪物映画としては面白い。伊藤和典の脚本は詳細に作られてるんだろうけど、映画のほうはそれを具現化するのに精一杯で、およそ物語としてのエモーションに乏しい。吹越満の役どころは、たぶんオタクっぽいインテリという設定なのだろうけど、やや軽薄なキャラが緊張感を削いでいる。少女とガメラが交信する神話的要素も、なんだか取ってつけたような感じで人間ドラマとして機能していない。
また、宇宙生物は意志をもたない植物のほうが不気味だったから、意志をもつ動物になった途端に怖さが半減してしまったのは、かえってマイナスポイントかもしれません。
まいかさん [インターネット(邦画)] 6点(2023-03-26 00:56:10)
73.《ネタバレ》 特撮映画というよりもモンスターパニック映画な感じで始まりましたが、最後にはガッツリ特撮映画でした。ちょっと画面が暗くて見にくいシーンがいくつかありました。それで不気味さが増すというメリットもありますが、個人的にはストレスの方が強いです。
いっちぃさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-09-19 00:07:25)
72.《ネタバレ》 前作より本格的になり、迫力だけでなく「エイリアン」等を彷彿とさせる怖さも増した。ついでに気持ち悪さもか。今回の敵はレギオンなるもの。かなり強く、ガメラも苦しい戦いを強いられるが、人間に味方と認められ自衛隊がガメラを援護する。最後の敬礼シーンはグッとくるものがあった。ワンシーンだけだが小林昭二の登場も泣かせるねえ。こういう粋な演出は大好きだ。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-08-30 22:08:24)
71.《ネタバレ》 1作目を劇場で見て以来、実に20年ぶりの続編鑑賞なのですが、今見ても特撮は褐色なく、むしろホラー要素もあって、ちびっ子が見たらトラウマになるんじゃね?というレベルの描写にちょっとびっくり(笑)
リアリティのある演出や、ガメラの勇姿など、今見ても十分面白い怪獣映画でした。
クリムゾン・キングさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-05-16 03:26:50)
70.《ネタバレ》 舞台は札幌、仙台
敵怪獣が新怪獣のレギオンで、ギャオスに比べるとちょっと格落ち感あり。
ガメラの造形が可愛くなくなって、ちょっとガッカリ。
小さいのが沢山出てくるあたりは、ラドンのメガヌロンっぽい。
ガメラにたかるところは気持ち悪いね。
特撮はまたまた申し分無し。
エンドロールのウルフルズの曲も良い感じ。
戦いの決着はあっさり付いた感じ。
ahiru3さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-03-06 20:10:12)
69.《ネタバレ》 VSタイトルになってるし宇宙怪獣とか言ってるからもう、ライバル会社の放射能怪獣シリーズみたいになるのかと嫌な予感がしてました。UFOが飛んできて乗ってる宇宙人だか未来人だかを流行の可愛い子ちゃんアイドルに演じさせて、改造されたメカジグラとかメカバルゴンで戦うつもりかよいい加減にしろよとか勝手に思ってましたね。結果、こういう予想を良い意味で裏切られた、またもや良作でした。侮ってた宇宙怪獣は、ターミネーターばりに目的遂行に邁進して邪魔者を確実に排除する実力を持つ強敵で、一敗地に塗れたガメラが、子供たちの祈りに応えて復活する様は劇的でした。気弱だけど知的で行動的な後方支援をしてくれた[おびつさん]が好印象。また、ガメラのピンチヒッターとして戦おうとする戦車の操縦士や戦闘機パイロットを、優しい言葉で支えていたそれぞれの上官たちのシーンが好印象です。決戦後に去ってゆくガメラに自衛官たちが敬意を表したり、ヒロインの〆の言葉もナイス。良い映画でした。ただ、、、、このヒロインを撮るカメラアングルが、なんかいかがわしくないだろうか?
役者の魂さん [ビデオ(邦画)] 9点(2019-07-02 14:34:26)
68.《ネタバレ》 前作での特撮シーンの古さが劇的に改善されて、作品への没入を妨げられなくなったのは大きい。敵怪獣のデザインも今作でも変わらず秀逸なので、レギオンの生物的な習性と恐ろしさを良く演出出来ている。それともう一つ、自衛隊の描かれ方も良くなっている。人類とガメラとの共闘が熱いのだ。個人的には渡良瀬隊員が拳銃一丁で群体レギオンと戦うシーンが大好きだ。最後のガメラを敬礼で見送るシーンも胸に来る。
特撮映画の名作として挙げられる事にも納得の面白さだった。
alianさん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2018-07-04 22:00:26)
67.《ネタバレ》  『ギャオス戦』から1年くらいしか経っていないのに、映像技術に凄い差を感じるのは気のせい?
 今作における『ガメラ初登場の飛行シーン』、『小型レギオン初登場のホラー演出』、今までの怪獣映画の中で、この2つのシーンのクオリティは群を抜いていると思うのです。
 そして『レギオン』、素晴らしい敵ですね。『怪獣』と『エイリアン』を見事に融合させた造形とその高いスペック。ガメラのライバルとして申し分なかったと思います。思うに、理想的な敵とは、主人公(ガメラ&人類)より『ちょっとだけ強い』ってのが大事ですね。そして多様性。この2点をクリアしている『レギオン』は歴代怪獣の中でも最高傑作と言っていいんじゃないでしょうか。
 まずは『小型レギオン』の造形と攻撃力。『怪獣はでかいもの』『人間では太刀打ちできないもの』という常識を根底から覆しているその発想の柔軟性が素晴らしい。その小ささから、ガメラでは手に負えないが、逆に人間には倒せちゃうっていうのは、今までの怪獣映画にはなかったプロットです。『ガメラ』と『人間』による、本当の意味での『共同戦線』。こーゆーのがぜひ見たかったんです。
 更には大爆発とともに種子をとばす、時限付き核爆弾のような『草体』。多彩な攻撃、鉄壁の防御、圧倒的な強さでバトルを盛り上げる『大型レギオン』。そんなレギオンたちに何度もやられながら何度も立ち上がるガメラの痛々しいこと。
 今作のガメラは、『小型レギオン』にやられ、『草体』の爆発にまきこまれ、『大型レギオン』に一度はコテンパンにやられてしまうという、痛々しさが半端ないんです。多分シリーズ中最も血を流している作品です。そこには『プロレス』にも通じる、相手の攻撃を真っ向から受け止めるというかっこよさを感じるのです。
 いよいよクライマックス。いったいここからどうやってガメラは勝利を掴むのか・・。どきどき・・・。
 ・・・っておい、マジンガーZかよ、っていう必殺技。そしてラスト飛び立つとき、なぜか回転ではなくてロボットのようなジェット噴射。最後の最後で、なんかがっかり。いや、これね、ゴジラシリーズだったら全然良いんです。ガメラだから、なんかこんなんガメラじゃないっていう、そーゆーがっかりなんですよね。
たきたてさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2017-05-23 11:04:24)
66.前作よりは特撮も向上したような気がするが、さすがに現代においては厳しい。
ガメラも時代とともにあった作品かもしれないので、ずっと残るという程の期待をしてしまった自分の感覚が過剰だったかも。
simpleさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-08-29 17:46:26)
65.確かに前作よりは見応えあるが、相変わらずのセガール娘の演技が残念。あまり細かいことは気にせず素直にガメラと自衛隊のチームワークに拍手。
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-25 21:46:57)
64.《ネタバレ》 全体のストーリーと俳優には、まじめに映画に取り組んでいて好感が持てる。
でも、部分的な内容がダメで、致命的なレベルの低さを露呈。
今後の怪獣映画製作で改善して欲しい点を書きます。
・ガメラが復活するとき火の粉がガメラを囲むチャチなCG
・レギオンの最後の触手攻撃チャチなCG
・最後のガメラの攻撃CG(これらCGで映画がマンガレベルに落ちた)
・作戦本部の人々がホコリ一つない新品の制服のままで、全く命がけの戦い
 をしているとは思えない(本部まで攻撃され多くの負傷者を出すこと)
最後も、人間とガメラが、協力し、肉弾戦でレギオンを倒してほしかった。
初代「ゴジラ」がなぜ、あれほど映画として人々を魅了するかよく考えて欲しい。
cogitoさん [DVD(字幕)] 5点(2015-07-10 20:00:07)
63.《ネタバレ》 だいたいガメラシリーズというのは、敵怪獣に特徴があって、その特徴をうまくフィーチャーした時良作になるという伝統があるようです。本作のレギオンもそのパターンで、レギオンの特質が物語の牽引役を果たしています。それは怪獣対策にも生かされ、終盤小型レギオンを送信所におびき寄せるあたり、かなり嬉しくなりました。ガメラも、炎をエネルギーとする、一度は敵に敗れるなど、昔ながらのパターンを踏襲していてよいです。小型レギオンは、前年の小型デストロイアよりはよほどそれらしくて○。巨大レギオンも、宇宙生物らしく異質なデザインがよかったと思います。怪獣同士の戦いでは、終盤よりも霞目飛行場の方が、シチュエーションやカット割りのよさも目立って見ごたえがありました。出演者では、吹越満さんがなかなかいい役回りでしたね。
逆にまずかった点としては、あいかわらず女性キャストにまずさが目立つところと、最後に陳腐すぎる「環境問題」を持ってきたところでしょうか。あと、途中報道番組の映像が続くところがありましたが、ちょっと長くて飽きてしまいました。あの辺はもっと短く切り上げてほしかったところです。
前作も含め、日本のお家芸である「ミニチュアワーク」がまだ生きており、アナログな作りのよさを感じさせるところは、個人的にはポイントが高いです。それと特記すべきはタイトル。従来の「○○対××」というパターンから脱却した斬新なもので、ポケモンの映画にも影響を与えていそうです。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-27 20:57:53)
62.《ネタバレ》 敵生物のデザインやスピリチュアル風の要素など気に食わない点はあり、90年代の素朴な環境観に基づくラストの警句も陳腐に感じられる。しかし前作よりマンガっぽさは薄れており、低レベルの突っ込みどころは多くない。また社会描写の現実感は増しており、映像面でも前作同様の感動がある。マイナス面は小さくプラス面が最大限に発揮されていて、大人向け(一応)のガメラ映画としては総合的に高水準の内容を実現しているように思う。
特に、前作では邪魔ばかりしていた人間側が今回は大活躍なのは素直に嬉しい。当初はほとんど絶望的な戦いだったが、ガメラと共闘を決めた後はちゃんと効果的な支援ができていた。隊員が普通の人間の心を持っている(当然だが)ことを示す場面や、ともに戦った仲間としてガメラに敬意を表する場面があったのは、わざとらしくもあるが心温まる情景だった。
また霞目飛行場でのガメラが具体的行動として人間を守ろうとしていたのは印象的で(振り返ってヘリを見ていた)、ちゃんと“ぼくらのガメラ”的性質を持っているのは一応安心できる。浅黄ちゃんの「ガメラも血を流したんです」の台詞で泣けて来たのは他人には言えない。
ほか特筆すべき点として、今回はヒロインが可愛い(前作が可愛くないとまでは言わない)。また日本テレビの関谷アナウンサーが懐かしい。この人がまだ現役の時代と思えば、けっこう前の映画なのだなと実感する。

なお以下は余談になるが、今回は東京以北の都市が舞台なのは怪獣映画としては珍しい。しかし仙台に関しては、「白松がモナカ」の看板は何度も映るものの仙台らしい特徴的な風景があまりなく、学生時代に住んでいた者としては不満もある。またキャッチコピーが「消滅するのは日本か、レギオンか」であるのに、結果的には日本でなく仙台だけが消滅してしまったのは理不尽だ。こんな深い穴があいてしまっては復興どころではなく、一体どうしてくれるのかと思う。
ただ些細なことだが個人的に注目したのは、宮城県が設置した救護所のテントに「名取市役所」と書いてあったことで、これは仙台市の被災により隣接の名取市が緊急的な支援を行っていることを示している。これも映画のリアリティに寄与しているが、その後の震災のことを考えれば複雑な心境にもなる(両市とも沿岸部の津波被害が甚大だった)。現実の悲惨さに接してみれば、怪獣映画も呑気に見ていられない。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-20 08:46:33)
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【点数情報】

Review人数 101人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
210.99%
310.99%
443.96%
587.92%
698.91%
72322.77%
82726.73%
91413.86%
101413.86%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.83点 Review6人
2 ストーリー評価 7.50点 Review8人
3 鑑賞後の後味 6.71点 Review7人
4 音楽評価 7.50点 Review8人
5 感泣評価 5.20点 Review5人
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